どうあがいても死あるのみ!

  なんとなく鏡を見ていたら自分の前世が平凡なOLであったことを思い出した私。
 大人気ファンタジー乙女ゲーム『漆黒の薔薇〜宵闇にあなたの腕に抱かれて〜』の世界にいることに気づいたのだ。そして自分は主人公と攻略対象の恋路を阻む悪役令嬢のジュリアである。
 こうなれば昨今流行りの『断罪イベント回避からのスローライフ満喫ついでにイケメンとムフフ』を目指さんとしていたところ、ある重大なことに気づく。

 そう、今日が断罪イベントが起きる卒業パーティー。記憶を思い出したのはその三十分前。

どうあがいても回避できない、絶体絶命の状況。

       断 罪 不 可 避 ! ! ! !

※『小説家になろう!』にて投稿しているものです
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