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居場所
しおりを挟む扉が軋んだ音を立て、ナツが撮影スタジオに戻る。淫汁の匂いに満ちたそこはとても薄暗く、他に人の気配はない。液晶画面には消し忘れられたナツの痴態がループ再生されていた。
東堂はまだ戻っていないらしい。
「良かった、誰もいない」
扉を閉めて鍵をかけ、白いシャツを脱ぐ。己のコスチュームを見下ろしたナツは目を伏せ、それから自らコスチュームを脱いで裸になった。
汚れてボロボロになったユニフォームを見て、ナツは苦々しく顔を歪め、自らの手でビリビリに破いて部屋の隅に放り投げる。
「う、さむい」
全裸になったナツは二の腕を擦り、服になるものを探す。血の斑模様がついたシャツに手を伸ばし、袖に腕を通した。
(ん、この匂いは……)
超能力を発現させたままだったナツの嗅覚が、シャツに染み付いた匂いを察知する。処女を喪失したという強烈な性体験を思い出して頰を紅潮させる。もぞりとすり合わせた素足の間を、透明な愛液が伝い落ちた。
(人を殺して、レイプされたことを思い出して興奮するなんて間違ってるよぉ……)
背徳的な性的興奮に目元を赤らめながら、ナツの手がそろそろと股間へ伸びていく。映像に残った淫らな自分をじっと見つめながら、割れ目を指の腹で撫でていく。熱く濡れそぼった陰唇はすぐさま快感を訴える。
「これ、んっ、気持ちい」
自慰行為の経験もなかったナツだったが、東堂の手つきを思い出しながら陰核を刺激する。シャツに顔をうずめ、臭いを嗅ぎながら初めての自慰行為に耽るナツ。首を動かした拍子に頸に痛みが走り、発情排卵モードの時を思い出してさらに愛液を溢れさせる。
「あっ♡んっ♡ふうっ♡あっ、くるっ♡きちゃ、イクッ♡」
びく、びくと爪先を丸めながら絶頂しかけた時だった。
──がちゃり
外界と通じる扉が開いて、スーツ姿の東堂が戻ってきた。東堂と視線が交差した瞬間、ナツの精神的興奮が最高潮に達する。東堂の匂いを肺いっぱいに満たし、じっと東堂の顔を見つめながら陰核をぐりぐりと刺激して絶頂を迎えた。
「あんっ♡ふあぁぁぁ~~~~っ!」
(あっ♡これ凄いっ♡あたま、まっしろになってぇ、ふわふわするぅ……!)
ナツは余韻に浸りながら、喜悦の声を漏らす。東堂の呆気に取られた顔は、部屋の隅に投げ捨てられたコスチュームと千切れた鎖を見てすぐにいつもの下卑た笑みを浮かべる。
大股でナツの二の腕を掴み、エアベッドに投げ飛ばすとネクタイを解きながらズボンの前を寛げた。
「きゃっ」
可愛らしく、期待に満ちた悲鳴をあげる。背後からのしかかってきた東堂の荒い息を首筋に感じたナツは、自ら頸を差し出した。
「俺がいない間、何をしていた?」
肌に歯が食い込み、ナツは歓喜の声をあげながら尻尾で東堂の胸を擽る。
「映像を見ながらぁ、くりとりす?を指でぐちゅぐちゅしてましたあっ♡」
「とんだ淫乱だな」
「淫乱でしゅっ、淫乱だからぁ……」
すでに前戯が済んだマンコを見せつけるように指で開き、腰を振りながら誘惑する。
「とうどうっ♡入れて、入れてぇっ♡いっぱい、ずこずこしてっ!」
「おいおい、この前と偉い心変わりだな」
発情排卵モードに突入したナツは瞳にハートマークを浮かべながら淫らに微笑む。
「重畳、重畳。こりゃ俺のオナペットに躾ける手間も省けるな」
「おなぺっと?」
「いつでもどこでも俺とセックスする道具」
目を丸くしていたナツはやがてうっとりとした顔で呟いた。
「うにゃあ♡なるっ、なりましゅっ♡ヒーローやめてぇ、とうどうのオナペットになりゅっ♡」
元ヒーローのオナペット宣言を聞いた東堂のペニスにびきびきと血管が浮き出る。
「よく言えましたっ!」
オナペットの熱く濡れそぼった小陰唇に亀頭が飲み込まれる。優秀なペットは主人の肉棒を咥え込み、絶妙な締め具合で迎え入れた。
「あっ♡しゅごいっ♡ごりごりって、きもちいいところ、全部あたってりゅのぉ♡♡♡」
「ほらっ、オナペットならちゃんと腰振って奉仕しろっ!」
惚けていたペットの白い尻をスパンキングすれば、マゾなキャットはきゅんきゅんと締め付けて甘えた声を漏らす。
「ケツ叩かれて喜んでんじゃないぞ!」
「あんっ♡お尻、ひりひりしりゅっっっっ♡♡♡」
白い肌を真っ赤に彩る紅葉型の手あとがスパンキングの強さを物語る。本来なら痛いだけのその刺激を、オナペットは快感に変換して享受していた。
ぷしっ、ぷしっと栓が施された雌穴からイキ潮を吹いてアクメ顔を晒す。
「天性の才能持ちだな、こりゃ……おい、ナツ。『出すぞ』」
ぐっとポルチオを東堂のペニスが押し上げる。ゴム無し生ハメの行き着く先は中出し──『孕ませ』だ。
「あんっ♡出してぇっ♡なかに、いちばんおくに、出してっ♡」
紅葉模様のついた尻が東堂に突かれる度に形を変え、肉が波打って尻尾が揺れる。ペットの甘えた声と柔らかくうねった膣に促された東堂は、九度目の精液をポルチオ目掛けて解き放つ。
びゅく、びゅく、びゅるるる……そんな音が聞こえそうなほど、勢いが強い射精を長時間行う。お返しとでも言わんばかりに、ペットはイキ潮を吹き出し、白目を剥きながらベッドに倒れ込んだ。
「あー、また気絶しやがったな」
栓を失った膣口からどろっと愛液交じりの白濁液がベッドに水溜りを作る。九回に渡る絶頂とセックス、そして精神的な疲労で気を失っていた。
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