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うん、消えよう

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ふと目が覚めた。
いつの間にかソファで寝ていたみたいだ。
時間は6時。
まだ彼は家にいる。
今回で最後にしよう。
デートに誘って来てくれたらまだ私のことが好きって思っていいよね?
来てくれないならキッパリ諦めよう。
ガチャ。
彼が起きてきた。
「お、おはよう!今日仕事終わったら時間ある?」
すると「無理。」
と言われるが諦めずに「お願い!少しだけだから!」と必死に言うと伝わったのか怪しみながらも「……わかった。」
と言ってくれた。
「あ、ありがとう!」
「19時に駅に待ち合わせでどうかな?」
アナタは「ああ、それでいいよ。」
そう言った。
約束をしてくれて嬉しく舞い上がってしまう。
「仕事行く。」
と素っ気なく言うアナタに「行ってらっしゃい!」
そう言うも返事をせずに仕事に行った。
服は何を着ていこうかな?
「そうだ!この間買ったワンピース着ていこう!この日のために買っておいてよかった!」
嬉しさをかみしめなが準備をする。

18時30分に駅に着いた。
まだ時間ははやいが30分くらい全然余裕で待てる。
髪は腰まである黒く艶のあるのをあえてそのままにし百合の花柄の黄色いワンピースを身にまとっている。
「ふふ♪楽しみだな~」


19時40分
「まだかな……」
待ってもなかなか来ない。
だけどまだ諦めずに待っているが…
20時50分
「諦めよう……」
「ふっ…ひっくっ……」
諦めよう。
帰り道を歩いていく。
歩いているとジュエリーショップが見えた。
それとなく中を見ると「…え……?」
息が止まった。
そこにはアナタは私ではなく別な女の人といた。
アナタは楽しそうにジュエリーを見ているね。
目が潤む。
見ていられ無くなりその場から走り去る。
「あぁ…やっぱり私ではダメなんだね。」
「消えよう。」
そういい歩き出す。
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