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1章
閑話 ルルーシュの憂鬱
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私の名前はルルーシュ=ファビウス。ファビウス公爵家長男だ。私には8歳上の姉がいる。姉は父譲りの赤髪と母譲りの葵い瞳の持ち主だ。目立つような顔ではないがよくみると整った顔立ちをしている。ただ、姿勢や所作が美しく、私は姉よりも所作の美しい女性に会ったことはないと思っている。本来であれば異世界から現れた聖女しか持ち得ないはずの聖魔法を扱うことができるため聖女と呼ばれ、王子の婚約者に選ばれた。
姉はとても頭がいいが抜けている。本当に勉強はよく出来るのだが人の心の機微には少し鈍いところがある。その証拠に殿下の気持ちに気づく様子もない。婚約者であり、あんなに愛情を行動で示されてるのに、いつまで経っても姉対応だ。その結果、いじけた殿下のフォローはいつの間にか私の仕事になっていた。
記憶にある一番古いものは婚約式の時だろう。殿下はスマートにエスコートしたかったらしいが身長差でそれは無理だった。殿下の理想は腕を組んで入場し、お互いに誓いの言葉を話した後に片膝をつきながら手の甲に口づけをし愛の言葉を囁く事だったようだ。それで、周りの貴族達に政略だけでなく気持ちの伴う物だとアピールしたかったらしい。今なら、よくもまぁ7歳のガキがそんな事を思いつくものだと感心するが、当時は身長が足りずいじける殿下に大笑いをし、姉に囁く愛の言葉の辺りでドン引きした記憶がある。
9歳の時は、王宮の庭園で膝枕をしてもらっている様子も見た。9歳と17歳で甘い雰囲気が生まれるはずもなくまた凹んでいるかと思いフォローしようと殿下の部屋に寄ったら、あれはあれで良いらしく大変ご機嫌だった。殿下はただのマセガキでエロガキだった。
姉との思い出を語る殿下は非常に残念な男であったが、優秀な人物でもあった。一度聞いたことは忘れず、周りを巻き込み動かす事にも長けていた。人の上に立つ為に生まれて来た人というのは殿下のような人をいうのだと思わずにはいられなかった。そんな殿下に心の余裕がなくなったのは10歳を過ぎた頃だった思う。姉が夜会デビューをしたからだ。社交の場である夜会に出ない訳には行かない。情報収集と顔を広くするため女性とは会話を、男性とはダンスを楽しむ。未来の皇妃であるため誘いはひっきりなしらしい。姉と一緒に夜会に参加して、互いを思いやる、愛し愛される様子を見せながら周りの男達を牽制したかったらしいが、無理な話だ。年齢故に参加出来ないというのも一つの理由だが、現状の一方通行な想いを見た貴族らに微笑ましいような生暖かい目で見られて終わりであろう。いや、殿下の想い人に手を出すバカは居ないから、牽制にはなるかもしれないが・・・。
そんなすれ違いカップル(仮)故に、姉が爆弾を落とし殿下が暴走する事がよくある。最近あった大きなものはこの前のお茶会の事だろう。
その日は月に一度の我が家でのお茶会に殿下が来ていたらしい。ちょうど殿下に用事があり、短時間で済むものだったのでお茶会に乱入しようとドアを開けたら速攻で後悔した。空気が悪かった。殿下の機嫌はもっと悪かった。姉は呑気に入室のマナーがなってない事を咎めてくるが、その前にこの空気をどうにかしていただきたい。現状を確認したく思い周りの護衛や侍女に視線を向けるが皆青い顔で首を左右にふるばかりだ。こうなれば仕方ないと当の本人達に視線を向ける。顔色を悪くして冷や汗を流しまくってる護衛に向かい合うように姉が立っている。手にハンカチを持っているから貸そうとしたのか?だが、その手は殿下に止められている状態だから・・・姉が要らないお節介を焼いて、殿下がヤキモチやいたってところかな。まぁ、その程度なら仕方ないか。悪気があるわけでもないし。説明を求めるように殿下に視線をむけると
「なんでもないよ。護衛の顔色が悪いのをカタリーナが心配してくれたんだよ。体調も悪そうだし、帰りは馬ではなく一緒に馬車に乗ってもらうよ。それにうちの護衛だからね。体調管理も私の責だから。君はどうだい?一緒に帰れそうかい?」
演技かかったいつもの口調で護衛に話しかけるものの無表情、背を向けているためこの状況を見なくて良い姉がとても羨ましい。正面に立たざるおえない状況の護衛はかわいそうで仕方ないが、代わってやろうなどと間違っても思わない。我が身が一番可愛いのだ。護衛はどれほど具合が悪かろうと選択肢は帰るの一択、壊れた人形のように首を上下に振りまくっている。そのうち取れないか心配になる勢いだ。まぁ、話がまとまり始めて周りがホッとした頃さらに姉はやらかした。姉が護衛の左手を取り小指の先に口付ける。そのあと護衛のの左手を両手で包みながら目を瞑り
「貴方に祝福を」
姿勢を戻し
「早くよくなることを願っています」
姉が声をかけると、それに見惚れる護衛の姿があった。聖女の祈りのポーズの1つらしいが、元々所作の美しい姉がやると儀式のような神聖さがある。私も一瞬惚けてしまったが、殺気に気づき我に帰る。のどかな公爵家に殺気など似つかわしくないものを放っているのは言わずもがな殿下だ。護衛も我に返り震えている。殿下が何かを言い出す前に部屋から連れ出さなくてはいけない。
今はダメだ、この状況で会話などできるはずがない。魔力の暴走すら起こしかねない状態だ。姉にこれ以上余計な事をしないように釘をさし殿下を無理やり連れ出す。抵抗なく動いてくれて助かったが、このフォローをこれからしなくてはいけないと思うと気が重い。それと同様に周りの空気も重く何も気づいていない姉が羨ましい。殿下に明日の午後に王宮を訪れる事を伝え馬車に押し込んだ。続いて、仲間に引きずられるようにやってきた護衛をどうしようか悩んでいると、殿下が同じ馬車に乗るように促す。そう言えば姉にそんな説明をしていたと思い出した。護衛は必死で辞している。それはそうだろう。何が楽しくて自分に殺気を向けてくる人と同じ馬車に乗らなくてはいけないのか、どう考えたってその時間は地獄以外のなにものでもないはずた。だが、殿下にとって姉との約束は絶対であり、哀れな護衛は馬車に乗る以外の選択肢はない。馬車の中でどんな会話があるのか、はたまた無言のまま城までたどり着くのか私の知らないところではあるが、はっきりと分かるのは今日が彼にとっての厄日で、あるということだけだった。
姉はとても頭がいいが抜けている。本当に勉強はよく出来るのだが人の心の機微には少し鈍いところがある。その証拠に殿下の気持ちに気づく様子もない。婚約者であり、あんなに愛情を行動で示されてるのに、いつまで経っても姉対応だ。その結果、いじけた殿下のフォローはいつの間にか私の仕事になっていた。
記憶にある一番古いものは婚約式の時だろう。殿下はスマートにエスコートしたかったらしいが身長差でそれは無理だった。殿下の理想は腕を組んで入場し、お互いに誓いの言葉を話した後に片膝をつきながら手の甲に口づけをし愛の言葉を囁く事だったようだ。それで、周りの貴族達に政略だけでなく気持ちの伴う物だとアピールしたかったらしい。今なら、よくもまぁ7歳のガキがそんな事を思いつくものだと感心するが、当時は身長が足りずいじける殿下に大笑いをし、姉に囁く愛の言葉の辺りでドン引きした記憶がある。
9歳の時は、王宮の庭園で膝枕をしてもらっている様子も見た。9歳と17歳で甘い雰囲気が生まれるはずもなくまた凹んでいるかと思いフォローしようと殿下の部屋に寄ったら、あれはあれで良いらしく大変ご機嫌だった。殿下はただのマセガキでエロガキだった。
姉との思い出を語る殿下は非常に残念な男であったが、優秀な人物でもあった。一度聞いたことは忘れず、周りを巻き込み動かす事にも長けていた。人の上に立つ為に生まれて来た人というのは殿下のような人をいうのだと思わずにはいられなかった。そんな殿下に心の余裕がなくなったのは10歳を過ぎた頃だった思う。姉が夜会デビューをしたからだ。社交の場である夜会に出ない訳には行かない。情報収集と顔を広くするため女性とは会話を、男性とはダンスを楽しむ。未来の皇妃であるため誘いはひっきりなしらしい。姉と一緒に夜会に参加して、互いを思いやる、愛し愛される様子を見せながら周りの男達を牽制したかったらしいが、無理な話だ。年齢故に参加出来ないというのも一つの理由だが、現状の一方通行な想いを見た貴族らに微笑ましいような生暖かい目で見られて終わりであろう。いや、殿下の想い人に手を出すバカは居ないから、牽制にはなるかもしれないが・・・。
そんなすれ違いカップル(仮)故に、姉が爆弾を落とし殿下が暴走する事がよくある。最近あった大きなものはこの前のお茶会の事だろう。
その日は月に一度の我が家でのお茶会に殿下が来ていたらしい。ちょうど殿下に用事があり、短時間で済むものだったのでお茶会に乱入しようとドアを開けたら速攻で後悔した。空気が悪かった。殿下の機嫌はもっと悪かった。姉は呑気に入室のマナーがなってない事を咎めてくるが、その前にこの空気をどうにかしていただきたい。現状を確認したく思い周りの護衛や侍女に視線を向けるが皆青い顔で首を左右にふるばかりだ。こうなれば仕方ないと当の本人達に視線を向ける。顔色を悪くして冷や汗を流しまくってる護衛に向かい合うように姉が立っている。手にハンカチを持っているから貸そうとしたのか?だが、その手は殿下に止められている状態だから・・・姉が要らないお節介を焼いて、殿下がヤキモチやいたってところかな。まぁ、その程度なら仕方ないか。悪気があるわけでもないし。説明を求めるように殿下に視線をむけると
「なんでもないよ。護衛の顔色が悪いのをカタリーナが心配してくれたんだよ。体調も悪そうだし、帰りは馬ではなく一緒に馬車に乗ってもらうよ。それにうちの護衛だからね。体調管理も私の責だから。君はどうだい?一緒に帰れそうかい?」
演技かかったいつもの口調で護衛に話しかけるものの無表情、背を向けているためこの状況を見なくて良い姉がとても羨ましい。正面に立たざるおえない状況の護衛はかわいそうで仕方ないが、代わってやろうなどと間違っても思わない。我が身が一番可愛いのだ。護衛はどれほど具合が悪かろうと選択肢は帰るの一択、壊れた人形のように首を上下に振りまくっている。そのうち取れないか心配になる勢いだ。まぁ、話がまとまり始めて周りがホッとした頃さらに姉はやらかした。姉が護衛の左手を取り小指の先に口付ける。そのあと護衛のの左手を両手で包みながら目を瞑り
「貴方に祝福を」
姿勢を戻し
「早くよくなることを願っています」
姉が声をかけると、それに見惚れる護衛の姿があった。聖女の祈りのポーズの1つらしいが、元々所作の美しい姉がやると儀式のような神聖さがある。私も一瞬惚けてしまったが、殺気に気づき我に帰る。のどかな公爵家に殺気など似つかわしくないものを放っているのは言わずもがな殿下だ。護衛も我に返り震えている。殿下が何かを言い出す前に部屋から連れ出さなくてはいけない。
今はダメだ、この状況で会話などできるはずがない。魔力の暴走すら起こしかねない状態だ。姉にこれ以上余計な事をしないように釘をさし殿下を無理やり連れ出す。抵抗なく動いてくれて助かったが、このフォローをこれからしなくてはいけないと思うと気が重い。それと同様に周りの空気も重く何も気づいていない姉が羨ましい。殿下に明日の午後に王宮を訪れる事を伝え馬車に押し込んだ。続いて、仲間に引きずられるようにやってきた護衛をどうしようか悩んでいると、殿下が同じ馬車に乗るように促す。そう言えば姉にそんな説明をしていたと思い出した。護衛は必死で辞している。それはそうだろう。何が楽しくて自分に殺気を向けてくる人と同じ馬車に乗らなくてはいけないのか、どう考えたってその時間は地獄以外のなにものでもないはずた。だが、殿下にとって姉との約束は絶対であり、哀れな護衛は馬車に乗る以外の選択肢はない。馬車の中でどんな会話があるのか、はたまた無言のまま城までたどり着くのか私の知らないところではあるが、はっきりと分かるのは今日が彼にとっての厄日で、あるということだけだった。
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