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北の帝国と非有の皇子
非有の皇子×脳筋
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翌朝_________________
商業ギルド用の水瓶に新鮮な聖水をたっぷりと入れ、収納し屋敷に転移する。
朝食は、早めに出ると伝えたせいか既に用意されていて(蜂蜜たっぷりのパンケーキだった!)手早く食事を終わらせ、身支度を整えた黒妖精の穴蔵に行くメンバーと共に、黒妖精の穴蔵近くまで転移した。
いつもの様に通行税を払い、門を潜り抜け、獣化した母様に抱えられながら商業ギルドまで行く。お祖父様は冒険者風の装備と顔を隠す様にマントのフードを深く被って居る。ティーモ兄様はまだ寝ていたので屋敷でお留守番だ。
商業ギルドの受付まで行き、名を告げると話が通って居るのか、商談部屋に案内された。ギルドマスターが来る様で、待ってる間ついでにお祖父様達が狩った魔物や、俺が採取した物などを買取に出しておいた。俺たちがギルドマスターと話して居る間、鑑定し、査定額を弾き出すはずだ。
少し待つと、控え目にノック音が聞こえ、ギルドマスターがやって来た。
「お待たせいたしました。当ギルドに足を運んで下さりありがとうございます。ナユタさんがおっしゃっていた北の帝国の情報ですが、北の帝国の商業ギルドに色をつけて問い合わせた所、解答を頂けましたが…」
「値段は少々高くなっても構いません」
その国に属するギルドが国の情報を売るのだ。情報に応じて高くなるのは仕方がない。
「かしこまりました。今回の聖水も北の帝国の商業ギルドに発注された物でしてね。どうやら高位貴族が呪われたとの情報がありまして。これは北の帝国の旅人らも知っている事なので公然の秘密といったところでしょうが…後は…こちらの資料をお読み下さい」
「ありがとうございます」
俺は北の国の情報が載った資料を、背後にいる護衛の様にピッタリとくっ付くお祖父様に渡し(人物鑑定避けの為に俺の聖域結界の領域に入ってもらって居る)、お祖父様達を呪った相手に売るのは業腹だが、聖水をギルドマスターに出す。
情報料に大金貨1枚程の出費があったが、それ以上に聖水の買取値が高額だった。元凶の貴族に行き渡る頃には小分けにされ数倍数十倍になって居るだろう。
国庫が使われないといいけど…と思いながら査定額を見つめる。
聖水は水瓶一杯分が大金貨5枚になった。北の帝国の情報料が抜かれ受け取りは大金貨4枚に。
お祖父様が出した買取品の目録と代金をお祖父様に渡し、自分の分は、
薬草 250本 銀貨2枚大銅貨5枚
解毒草 120本 銀貨1枚大銅貨2枚
コカトリスのたまご 10個 大銀貨1枚
コカトリス 30体 大銀貨9枚
レッドサーペント 8体 金貨2枚
グリーンサーペント 5体 金貨1枚大銀貨5枚
オーク 18体 金貨1枚大銀貨2枚
フォレストモンキー 28体 大銀貨6枚
アラクネ 6体 大銀貨2枚
ブラウントレント 8体 金貨2枚
レッドトレント 10体 金貨3枚
合計で大金貨1枚、金貨1枚、大銀貨5枚、銀貨3枚、大銅貨7枚で11,537,000lbとなった。聖水と合わせて51,537,000lb。聖水の希少性が飛び抜けて居る。トレント類は家具で消費されるのでありがたいと言われた。木ばかりどうかなと思ったが、良かった。お社の建材を…と思って色々狩ったので、小出しで出していこう…。
あ。商業ギルドカードも、聖水を卸してくれる貴重な商人?という事で、銅板から銀と金を飛ばしてプラチナ板へランクアップされた!やったね!各国の商業ギルドでちょっとした優遇が受けられるみたい。商会を作って、街に店舗も出店できる様だ。ちょっと嬉しい。
あとは用が済んだとばかりに、次回の聖水の納品の日付を指定されて商業ギルドをお暇し、足早に孤児院へ寄進をして、とりあえず何箇所かの武器屋で各種武器を見繕い、アンダーザローズへ帰宅した。
母様は武器屋で、モフモフの手に合う聖属性の効果が付いたグローブをニコニコ買っていたよ。…ぶん殴る為の準備がなされて居る…一体誰をぶん殴るのか…
帰宅したら置いて行かれたティーモ兄様が若干むくれていたが、お祖父様からお土産の子供用の剣と焼き菓子を渡されたら、機嫌が治った様だ。
昼食時に、一族全員が集められ、お祖父様の口から北の帝国の情報が伝えられた。
お祖父様達が国を出た後、魔力の高い者や、魔法学院の能力が高かった生徒たちが、教会に取り押さえられ、どこかへ連れて行かれ連絡が途絶えた事。
奴隷商人の出入りが盛んになり、何処からか連れてこられた精霊族など魔力の高い者達が、何処かに集められて居る事。
ある日、国を強い光が通り抜けた時があり、その時から貴族の動きがおかしくなった事。
皇帝についていた貴族が全く出てこなくなった事。
何かとつけて出たがりの新しい皇妃も出てこなくなった事。
貴族達から各ギルドに聖水を求める声が多く上がった事。
経済的には、都市部の一般市民達にはまだ変わりないが、一部の警ら隊が機能せず犯罪行為が増えて居る事。
自主的に騎士団などが動いては居るが、日が落ちる頃には街に人の往来がなくなる事…
など…
「聖水を多くの者が欲するほど、 ヴァニタイン公爵に加担した貴族が多いと言う事だ。逆に呪われていないという事は奴らに与してはいないという事だ。
呪い返しを受けた者達が、どの様な状態になって居るかはわからない。同じ獣に成り果てたか、または違う何かになったのか…
一度は国から逃げた身なれど、それでも国を思う私の想いを汲み取りナユタが…ナユタ様が、私に国を平定しろと仰られた。皆ついて来てくれるか?我が国の憂いを断つために。我が主命の思うがままに」
「「「「「「は!国の憂いを断つために、我が主命の思うがままに」」」」」」
全ての者が快諾し、全員一緒に北の帝国へ行くことになった様だ。
さて。ティーモ兄様はうんうん頷いて居るがちょっと危なっかしいな…。俺もみんなと行きたいところだけど…糞女神には見つかりたくないし…妖精の箱庭もどうするか…
『妖精の箱庭は無限収納に収納したら持っていけますよ?』
(は?)
そういわれれば、俺のスキルの収納は無限収納だったよ。東京ドーム1個分みたいなダイナミック収納が思いつかなかっただけだけど。
『もし城の一室が使えるならば、部屋に秘密の花園だけをはめ込んでしまえば、今までと変わらず使えますし?』
(え?!)
もしや解体スキルも建物に有効なのか?確かに間取りというか位置は聞いて居るけど…
『*^.?#•*とは那由多の天神地祇のスキルで縁切りが済んでますし…那由多の膨大な魔力を抑えて、私の聖域結界と目眩しの魔法をかけ、彼奴の教会をぶっ潰して行けばバレないと思いますよ?彼奴は基本、色々抜けてますから』
糞女神の事を間抜けとでも言いたいのか…なら俺もお祖父様達について行って、ティーモお兄様に俺の護衛を頼めば大丈夫かな?母様達は先陣切って先ずは皇城を制圧するだろうし。俺は教会を収納して中で解体して資材や建材にして教会跡地に吐き出せばいいのではなかろうか?
なんか…いけそうな気がしてきた。
ツクヨミの先導によって、母様から受け継いだ薄らとした脳筋一族の考えが若干見え始めたことに気付かず、俺は北の帝国に渡る準備を始めたのだった。
商業ギルド用の水瓶に新鮮な聖水をたっぷりと入れ、収納し屋敷に転移する。
朝食は、早めに出ると伝えたせいか既に用意されていて(蜂蜜たっぷりのパンケーキだった!)手早く食事を終わらせ、身支度を整えた黒妖精の穴蔵に行くメンバーと共に、黒妖精の穴蔵近くまで転移した。
いつもの様に通行税を払い、門を潜り抜け、獣化した母様に抱えられながら商業ギルドまで行く。お祖父様は冒険者風の装備と顔を隠す様にマントのフードを深く被って居る。ティーモ兄様はまだ寝ていたので屋敷でお留守番だ。
商業ギルドの受付まで行き、名を告げると話が通って居るのか、商談部屋に案内された。ギルドマスターが来る様で、待ってる間ついでにお祖父様達が狩った魔物や、俺が採取した物などを買取に出しておいた。俺たちがギルドマスターと話して居る間、鑑定し、査定額を弾き出すはずだ。
少し待つと、控え目にノック音が聞こえ、ギルドマスターがやって来た。
「お待たせいたしました。当ギルドに足を運んで下さりありがとうございます。ナユタさんがおっしゃっていた北の帝国の情報ですが、北の帝国の商業ギルドに色をつけて問い合わせた所、解答を頂けましたが…」
「値段は少々高くなっても構いません」
その国に属するギルドが国の情報を売るのだ。情報に応じて高くなるのは仕方がない。
「かしこまりました。今回の聖水も北の帝国の商業ギルドに発注された物でしてね。どうやら高位貴族が呪われたとの情報がありまして。これは北の帝国の旅人らも知っている事なので公然の秘密といったところでしょうが…後は…こちらの資料をお読み下さい」
「ありがとうございます」
俺は北の国の情報が載った資料を、背後にいる護衛の様にピッタリとくっ付くお祖父様に渡し(人物鑑定避けの為に俺の聖域結界の領域に入ってもらって居る)、お祖父様達を呪った相手に売るのは業腹だが、聖水をギルドマスターに出す。
情報料に大金貨1枚程の出費があったが、それ以上に聖水の買取値が高額だった。元凶の貴族に行き渡る頃には小分けにされ数倍数十倍になって居るだろう。
国庫が使われないといいけど…と思いながら査定額を見つめる。
聖水は水瓶一杯分が大金貨5枚になった。北の帝国の情報料が抜かれ受け取りは大金貨4枚に。
お祖父様が出した買取品の目録と代金をお祖父様に渡し、自分の分は、
薬草 250本 銀貨2枚大銅貨5枚
解毒草 120本 銀貨1枚大銅貨2枚
コカトリスのたまご 10個 大銀貨1枚
コカトリス 30体 大銀貨9枚
レッドサーペント 8体 金貨2枚
グリーンサーペント 5体 金貨1枚大銀貨5枚
オーク 18体 金貨1枚大銀貨2枚
フォレストモンキー 28体 大銀貨6枚
アラクネ 6体 大銀貨2枚
ブラウントレント 8体 金貨2枚
レッドトレント 10体 金貨3枚
合計で大金貨1枚、金貨1枚、大銀貨5枚、銀貨3枚、大銅貨7枚で11,537,000lbとなった。聖水と合わせて51,537,000lb。聖水の希少性が飛び抜けて居る。トレント類は家具で消費されるのでありがたいと言われた。木ばかりどうかなと思ったが、良かった。お社の建材を…と思って色々狩ったので、小出しで出していこう…。
あ。商業ギルドカードも、聖水を卸してくれる貴重な商人?という事で、銅板から銀と金を飛ばしてプラチナ板へランクアップされた!やったね!各国の商業ギルドでちょっとした優遇が受けられるみたい。商会を作って、街に店舗も出店できる様だ。ちょっと嬉しい。
あとは用が済んだとばかりに、次回の聖水の納品の日付を指定されて商業ギルドをお暇し、足早に孤児院へ寄進をして、とりあえず何箇所かの武器屋で各種武器を見繕い、アンダーザローズへ帰宅した。
母様は武器屋で、モフモフの手に合う聖属性の効果が付いたグローブをニコニコ買っていたよ。…ぶん殴る為の準備がなされて居る…一体誰をぶん殴るのか…
帰宅したら置いて行かれたティーモ兄様が若干むくれていたが、お祖父様からお土産の子供用の剣と焼き菓子を渡されたら、機嫌が治った様だ。
昼食時に、一族全員が集められ、お祖父様の口から北の帝国の情報が伝えられた。
お祖父様達が国を出た後、魔力の高い者や、魔法学院の能力が高かった生徒たちが、教会に取り押さえられ、どこかへ連れて行かれ連絡が途絶えた事。
奴隷商人の出入りが盛んになり、何処からか連れてこられた精霊族など魔力の高い者達が、何処かに集められて居る事。
ある日、国を強い光が通り抜けた時があり、その時から貴族の動きがおかしくなった事。
皇帝についていた貴族が全く出てこなくなった事。
何かとつけて出たがりの新しい皇妃も出てこなくなった事。
貴族達から各ギルドに聖水を求める声が多く上がった事。
経済的には、都市部の一般市民達にはまだ変わりないが、一部の警ら隊が機能せず犯罪行為が増えて居る事。
自主的に騎士団などが動いては居るが、日が落ちる頃には街に人の往来がなくなる事…
など…
「聖水を多くの者が欲するほど、 ヴァニタイン公爵に加担した貴族が多いと言う事だ。逆に呪われていないという事は奴らに与してはいないという事だ。
呪い返しを受けた者達が、どの様な状態になって居るかはわからない。同じ獣に成り果てたか、または違う何かになったのか…
一度は国から逃げた身なれど、それでも国を思う私の想いを汲み取りナユタが…ナユタ様が、私に国を平定しろと仰られた。皆ついて来てくれるか?我が国の憂いを断つために。我が主命の思うがままに」
「「「「「「は!国の憂いを断つために、我が主命の思うがままに」」」」」」
全ての者が快諾し、全員一緒に北の帝国へ行くことになった様だ。
さて。ティーモ兄様はうんうん頷いて居るがちょっと危なっかしいな…。俺もみんなと行きたいところだけど…糞女神には見つかりたくないし…妖精の箱庭もどうするか…
『妖精の箱庭は無限収納に収納したら持っていけますよ?』
(は?)
そういわれれば、俺のスキルの収納は無限収納だったよ。東京ドーム1個分みたいなダイナミック収納が思いつかなかっただけだけど。
『もし城の一室が使えるならば、部屋に秘密の花園だけをはめ込んでしまえば、今までと変わらず使えますし?』
(え?!)
もしや解体スキルも建物に有効なのか?確かに間取りというか位置は聞いて居るけど…
『*^.?#•*とは那由多の天神地祇のスキルで縁切りが済んでますし…那由多の膨大な魔力を抑えて、私の聖域結界と目眩しの魔法をかけ、彼奴の教会をぶっ潰して行けばバレないと思いますよ?彼奴は基本、色々抜けてますから』
糞女神の事を間抜けとでも言いたいのか…なら俺もお祖父様達について行って、ティーモお兄様に俺の護衛を頼めば大丈夫かな?母様達は先陣切って先ずは皇城を制圧するだろうし。俺は教会を収納して中で解体して資材や建材にして教会跡地に吐き出せばいいのではなかろうか?
なんか…いけそうな気がしてきた。
ツクヨミの先導によって、母様から受け継いだ薄らとした脳筋一族の考えが若干見え始めたことに気付かず、俺は北の帝国に渡る準備を始めたのだった。
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