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第六章 身籠もり旅行
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海星さんから布団に押し倒された。
けれどすぐに起き上がる。
「……海星」
「ん?」
しかしそれを言うのはやはり恥ずかしく、彼の浴衣の袖を掴みおずおずと上目遣いで彼を見上げた。
「今日は私が、海星を気持ちよくしてあげたい」
いつもたくさん、私ばかりが気持ちよくしてもらっている。
私だって海星を気持ちよくしてあげたい。
なぜか顔の下半分を手で覆い、彼が目を逸らす。
「……可愛い」
「え?」
ぼそりと呟かれた言葉はよく聞こえなかった。
「嬉しい、けど。
無理してないか?」
眉を寄せ、彼が少しだけ心配そうに聞いてくる。
「無理とかしてないよ。
私だって海星に気持ちよくなってもらいたい」
「じゃあ、よろしく。
……って、やり方、わかるか?」
「うん」
彼を押し倒し、浴衣の裾をはたけさせた。
黒のボクサーパンツを脱がせるとすっかり興奮している彼のものが出てくる。
私も浴衣の前をくつろげ、ブラを外して胸の谷間にそれを挟んだ。
「ちょ、ちょっと待て、花音!」
ゆっくりと扱きだした私を海星が止める。
これって、間違っているのかな?
高志には私のデカい胸の使い道なんてこれしかないってさせられていたんだけれど。
「どこでそんなの、覚えた?」
「え、元カレからはよくさせられてましたけど……?」
どうしてか海星は大きなため息をついた。
「……ムカつく」
「え?」
「ムカつくけど最高だからさらにムカつく」
「ええっと……」
彼は怒っているようだが、どうしていいかわからなくて狼狽えた。
もしかして、これがマズかった?
「ごめん、花音。
俺の醜い嫉妬だ。
続けてくれ」
「はい……?」
なんだかわからないが海星は納得したみたいなので、また胸の膨らみで彼のものを挟んで扱く。
さらにたらたらと唾液を垂らし、先端を舐めた。
「キモチイイ、ですか……?」
「はぁ……キモチイイよ……」
すぐに彼の吐息が熱を帯びたものに変わる。
上半身を起こし、腕で突っ張って仰け反るように海星は天井を仰いだ。
「花音」
「はひ……?」
彼の手が頬に触れ、動きを止める。
「俺ばっかりキモチイイとかダメだろ」
海星が私の手を引っ張り、姿勢が崩れた。
「俺の顔を跨いで後ろを向いて」
「えっと……」
戸惑いつつ、言われるがままに彼の顔を跨ぎ、後ろを向く。
少し身体をずらし、彼はいい位置に調整していた。
「それで、続けて?」
鼻先に彼の剛直を突きつけられる。
それは刺激が欲しいのかぴくぴく痙攣していて、とても愛おしかった。
「はい」
そっと手で掴み、それに舌を這わせる。
同時に私の下着をずらし、もう濡れぼっている花園を海星さんが舐め上げた。
「んんっ」
口が塞がっているせいで上げる声はくぐもっている。
ぴちゃぴちゃと私が海星さんを舐める音と、彼が私を舐める音が響いた。
「んっ、……はぁ」
時折、海星が切羽詰まった声を漏らす。
「んっ、んんっ……んーっ!」
彼が私に与える快楽に耐えられず、口から離れそうになるそれを必死に咥えた。
けれど。
「んっ、あっ、ダメッ……」
海星の責めは激しく、必死に耐えているうちに口から外れてしまう。
「ダメだって、海星……!」
ぺちぺちと太ももを叩くが、彼はやめてくれない。
それどころか指を差し入れ、彼だけが知る、私のイイトコロをぐいっと押してきた。
「ダメだって、今日は海星、にっ、気持ちよく……あっ、なってもらうん、だからっ……!」
おかげでそう言いながらも身体をガクガクと震わせてイってしまう。
「はぁ……。
可愛い、花音」
ちゅっと海星が太ももに口付けする。
「……意地悪」
涙の浮いた目で睨みつけたところで、彼にはまったく効いていなかった。
けれどすぐに起き上がる。
「……海星」
「ん?」
しかしそれを言うのはやはり恥ずかしく、彼の浴衣の袖を掴みおずおずと上目遣いで彼を見上げた。
「今日は私が、海星を気持ちよくしてあげたい」
いつもたくさん、私ばかりが気持ちよくしてもらっている。
私だって海星を気持ちよくしてあげたい。
なぜか顔の下半分を手で覆い、彼が目を逸らす。
「……可愛い」
「え?」
ぼそりと呟かれた言葉はよく聞こえなかった。
「嬉しい、けど。
無理してないか?」
眉を寄せ、彼が少しだけ心配そうに聞いてくる。
「無理とかしてないよ。
私だって海星に気持ちよくなってもらいたい」
「じゃあ、よろしく。
……って、やり方、わかるか?」
「うん」
彼を押し倒し、浴衣の裾をはたけさせた。
黒のボクサーパンツを脱がせるとすっかり興奮している彼のものが出てくる。
私も浴衣の前をくつろげ、ブラを外して胸の谷間にそれを挟んだ。
「ちょ、ちょっと待て、花音!」
ゆっくりと扱きだした私を海星が止める。
これって、間違っているのかな?
高志には私のデカい胸の使い道なんてこれしかないってさせられていたんだけれど。
「どこでそんなの、覚えた?」
「え、元カレからはよくさせられてましたけど……?」
どうしてか海星は大きなため息をついた。
「……ムカつく」
「え?」
「ムカつくけど最高だからさらにムカつく」
「ええっと……」
彼は怒っているようだが、どうしていいかわからなくて狼狽えた。
もしかして、これがマズかった?
「ごめん、花音。
俺の醜い嫉妬だ。
続けてくれ」
「はい……?」
なんだかわからないが海星は納得したみたいなので、また胸の膨らみで彼のものを挟んで扱く。
さらにたらたらと唾液を垂らし、先端を舐めた。
「キモチイイ、ですか……?」
「はぁ……キモチイイよ……」
すぐに彼の吐息が熱を帯びたものに変わる。
上半身を起こし、腕で突っ張って仰け反るように海星は天井を仰いだ。
「花音」
「はひ……?」
彼の手が頬に触れ、動きを止める。
「俺ばっかりキモチイイとかダメだろ」
海星が私の手を引っ張り、姿勢が崩れた。
「俺の顔を跨いで後ろを向いて」
「えっと……」
戸惑いつつ、言われるがままに彼の顔を跨ぎ、後ろを向く。
少し身体をずらし、彼はいい位置に調整していた。
「それで、続けて?」
鼻先に彼の剛直を突きつけられる。
それは刺激が欲しいのかぴくぴく痙攣していて、とても愛おしかった。
「はい」
そっと手で掴み、それに舌を這わせる。
同時に私の下着をずらし、もう濡れぼっている花園を海星さんが舐め上げた。
「んんっ」
口が塞がっているせいで上げる声はくぐもっている。
ぴちゃぴちゃと私が海星さんを舐める音と、彼が私を舐める音が響いた。
「んっ、……はぁ」
時折、海星が切羽詰まった声を漏らす。
「んっ、んんっ……んーっ!」
彼が私に与える快楽に耐えられず、口から離れそうになるそれを必死に咥えた。
けれど。
「んっ、あっ、ダメッ……」
海星の責めは激しく、必死に耐えているうちに口から外れてしまう。
「ダメだって、海星……!」
ぺちぺちと太ももを叩くが、彼はやめてくれない。
それどころか指を差し入れ、彼だけが知る、私のイイトコロをぐいっと押してきた。
「ダメだって、今日は海星、にっ、気持ちよく……あっ、なってもらうん、だからっ……!」
おかげでそう言いながらも身体をガクガクと震わせてイってしまう。
「はぁ……。
可愛い、花音」
ちゅっと海星が太ももに口付けする。
「……意地悪」
涙の浮いた目で睨みつけたところで、彼にはまったく効いていなかった。
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