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第一章 三千万の借金
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その後はタクシーで移動し、海星本部長の住んでいるレジデンスに連れ込まれた。
高級住宅街にある低層レジデンスはプールまでついていて豪華だが、本部長の部屋はモデルルームのように温かみが一切感じられなかった。
寝室で私をベッドに座らせ、海星本部長はジャケットを脱いでベスト姿になった。
「いまさらだが、名前は」
私の隣に座りながら、自然に今度は私のジャケットを脱がせる。
そのままダウンライトに落とされた室内で、広いベッドに彼は私を押し倒した。
「坂下花音、……です」
「……花音、か」
甘い重低音が私の鼓膜を揺らす。
彼の手がそっと、私の眼鏡を外した。
海星本部長も眼鏡を外し、私の耳もとへ口付けを落とす。
それについ、顔を背けていた。
「その。
手早く終わらせちゃってください」
「……え?」
少し驚いた感じで彼が身体を離す。
「俺に抱かれるのは嫌か」
ぼんやりと見える顔は私を責めているようにも泣き出しそうにも見えた。
「嫌か嫌じゃないかと言われれば、嫌ですけど。
その、私、こういうのが全然気持ちいいとか思えなくて。
反対にちょっと苦痛っていうか。
なので手早く終わらせてくれると助かり、ます」
情けなく笑って彼の顔を見る。
答えはなく、なにを考えているのかわからない。
もしかして、怒らせたのかな。
「わかった」
了承の返事がもらえてほっとしたのも束の間。
「絶対に俺がキモチイイと言わせてやる」
「ん、んんっ……!」
いきなり、噛みつくように唇が重なる。
ちろりと唇を舐め、親指で口を開かせて海星本部長が舌を捻じ込んできた。
小さく縮こまっていた私の舌を探り当て、彼は音がするほど吸い上げて自分の口腔内へと引きずり込む。
れろり、れろりと翻弄され、なすがままになった。
時折、ちゅっと舌先を吸われて全身が震える。
どこで息継ぎしていいのかわからず、頭がぼぅとしてくる。
……熱い、熱いの。
吐息とともに海星本部長の熱を移され、身体の熱が上がっていく。
……こんなの、ダメ。
こんなキス、知らない。
最後にずっと唾液ごと私の舌を吸い上げ、彼は離れた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
整わない息のまま、海星本部長を見上げる。
「蕩けた顔をして可愛いな」
そっと彼が、私の頬を撫でる。
「こんなキスは初めてだろう?」
それに素直に、こくんと頷いた。
「もっと俺が、気持ちよくしてやるからな」
「んっ」
彼の熱を移され私の身体が変わったのか、それとも先程のキスで今まで入らなかったスイッチでも入ったのか、首筋に口付けを落とされるだけでぴくりと反応してしまう。
「ちゅっ、ちゅっ」
私に軽く口付けを落としながら、海星本部長は私のシャツのボタンを外していく。
服なんて自分から脱ぐものだと思っていた。
脱がされるのは初めてだ。
しかも、こんなに甘く。
「……なあ。
もしかして胸、潰してるのか」
「……あ」
耳もとで囁かれるだけで声が漏れる。
「もったいない」
彼の手が背中に潜り、下着の留め具を外す。
拘束を解かれた豊満な果実が、弾けた。
「み、見ないで……」
大きな胸は私のコンプレックスだ。
それで男性から性的に見られるのが嫌なのはもちろん、高志からは大きすぎて反対に萎えると言われていた。
「なんでだ?
こんなに綺麗なのに」
隠そうとした手を海星本部長が易々と取り去る。
さらに大きな手で鷲掴みにされた。
ゆるゆるとマッサージするように彼が私の胸を揉む。
「ふわふわで気持ちいい」
「あっ」
感謝を伝えるように頂に口付けを落とされ、ぴりっと軽く電流のようなものが背中を走る。
「食べてしまいたい」
証明するかのように大きな口を開け、本部長が熟れた果実を口に含む。
さらに堅い実を吸い上げられ、思わず枕を掴んでいた。
れろれろと舌先で先端を転がされ、知らない感覚が私の背筋を暴れ回る。
……なに……これ。
これが本部長の言うキモチイイなんだろうか。
頭はパニックなのに、身体の奥には熱が溜まっていく。
「うまかった」
私の胸から顔を上げた本部長が、ぺろりと自身の唇を舐める。
ぼんやりとしか見えていないけれど、それだけでカッと火が出そうなほど顔が熱くなった。
高級住宅街にある低層レジデンスはプールまでついていて豪華だが、本部長の部屋はモデルルームのように温かみが一切感じられなかった。
寝室で私をベッドに座らせ、海星本部長はジャケットを脱いでベスト姿になった。
「いまさらだが、名前は」
私の隣に座りながら、自然に今度は私のジャケットを脱がせる。
そのままダウンライトに落とされた室内で、広いベッドに彼は私を押し倒した。
「坂下花音、……です」
「……花音、か」
甘い重低音が私の鼓膜を揺らす。
彼の手がそっと、私の眼鏡を外した。
海星本部長も眼鏡を外し、私の耳もとへ口付けを落とす。
それについ、顔を背けていた。
「その。
手早く終わらせちゃってください」
「……え?」
少し驚いた感じで彼が身体を離す。
「俺に抱かれるのは嫌か」
ぼんやりと見える顔は私を責めているようにも泣き出しそうにも見えた。
「嫌か嫌じゃないかと言われれば、嫌ですけど。
その、私、こういうのが全然気持ちいいとか思えなくて。
反対にちょっと苦痛っていうか。
なので手早く終わらせてくれると助かり、ます」
情けなく笑って彼の顔を見る。
答えはなく、なにを考えているのかわからない。
もしかして、怒らせたのかな。
「わかった」
了承の返事がもらえてほっとしたのも束の間。
「絶対に俺がキモチイイと言わせてやる」
「ん、んんっ……!」
いきなり、噛みつくように唇が重なる。
ちろりと唇を舐め、親指で口を開かせて海星本部長が舌を捻じ込んできた。
小さく縮こまっていた私の舌を探り当て、彼は音がするほど吸い上げて自分の口腔内へと引きずり込む。
れろり、れろりと翻弄され、なすがままになった。
時折、ちゅっと舌先を吸われて全身が震える。
どこで息継ぎしていいのかわからず、頭がぼぅとしてくる。
……熱い、熱いの。
吐息とともに海星本部長の熱を移され、身体の熱が上がっていく。
……こんなの、ダメ。
こんなキス、知らない。
最後にずっと唾液ごと私の舌を吸い上げ、彼は離れた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
整わない息のまま、海星本部長を見上げる。
「蕩けた顔をして可愛いな」
そっと彼が、私の頬を撫でる。
「こんなキスは初めてだろう?」
それに素直に、こくんと頷いた。
「もっと俺が、気持ちよくしてやるからな」
「んっ」
彼の熱を移され私の身体が変わったのか、それとも先程のキスで今まで入らなかったスイッチでも入ったのか、首筋に口付けを落とされるだけでぴくりと反応してしまう。
「ちゅっ、ちゅっ」
私に軽く口付けを落としながら、海星本部長は私のシャツのボタンを外していく。
服なんて自分から脱ぐものだと思っていた。
脱がされるのは初めてだ。
しかも、こんなに甘く。
「……なあ。
もしかして胸、潰してるのか」
「……あ」
耳もとで囁かれるだけで声が漏れる。
「もったいない」
彼の手が背中に潜り、下着の留め具を外す。
拘束を解かれた豊満な果実が、弾けた。
「み、見ないで……」
大きな胸は私のコンプレックスだ。
それで男性から性的に見られるのが嫌なのはもちろん、高志からは大きすぎて反対に萎えると言われていた。
「なんでだ?
こんなに綺麗なのに」
隠そうとした手を海星本部長が易々と取り去る。
さらに大きな手で鷲掴みにされた。
ゆるゆるとマッサージするように彼が私の胸を揉む。
「ふわふわで気持ちいい」
「あっ」
感謝を伝えるように頂に口付けを落とされ、ぴりっと軽く電流のようなものが背中を走る。
「食べてしまいたい」
証明するかのように大きな口を開け、本部長が熟れた果実を口に含む。
さらに堅い実を吸い上げられ、思わず枕を掴んでいた。
れろれろと舌先で先端を転がされ、知らない感覚が私の背筋を暴れ回る。
……なに……これ。
これが本部長の言うキモチイイなんだろうか。
頭はパニックなのに、身体の奥には熱が溜まっていく。
「うまかった」
私の胸から顔を上げた本部長が、ぺろりと自身の唇を舐める。
ぼんやりとしか見えていないけれど、それだけでカッと火が出そうなほど顔が熱くなった。
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