残り香

水城野乃花は煙草のにおいで目が覚めた。
自分は煙草を吸わないのになぜだろうと部屋の中を見渡すと、足下に男が座っている。
フードの付いた長い黒マントを纏う男は死神だと名乗った。

片思いの相手を事故で亡くし、自暴自棄になる野乃花と、彼女の元に現れた死神の、ある朝の話。

【短編】
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10
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