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3.眼鏡の彼は、無理
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「おはようございまーす」
「おはよ、三峰」
「えっ、あっ、……おはようございます」
声をかけられてとたんに、言葉は尻すぼみになって消えていく。
荒木さんがかけていたのはいつものPC眼鏡じゃなくて、初めて眼鏡姿を見た日の、上部が太いタイプの眼鏡。
ということは。
「今日はコンタクトじゃないんですか?」
「んー、まあね」
右頬だけを歪ませる、意地悪な笑み。
なにか悪いことを考えていそうで、ちょっと怖い。
お昼は荒木さんに、外ランチに誘われた。
いつもならお昼休みはノー眼鏡だけど、さすがにノーコンタクトでノー眼鏡はないらしい。
「なに食う?」
「……そうですね」
眼鏡ありの荒木さんは直視できない。
俯き気味で歩いていたら……顔をのぞき込まれた。
「なに、食いたい?」
にかっと笑う荒木さんに足が止まる。
一気に速くなっていく鼓動。
そんな私に満足げに笑うと、荒木さんは顔をあげた。
「ハンバーグでも行くか」
「……はい」
俯いたまま、荒木さんの隣を歩く。
やっぱり荒木さんはゆっくりめ。
……なんだけど。
なんか今日は、スキップでもしそうなくらいご機嫌なのが足音からわかる。
……なにかあったっけ?
なにか、したっけ?
目的のカフェで荒木さんはハンバーグセット、私はチキン南蛮セット。
ずっとなぜか、荒木さんはご機嫌だ。
「なあ。
今晩、飲みに行かないか?」
「えっと……」
別に予定はない。
いつもなら行きたい。
でも。
「ごめんなさい、です」
夜もきっとこのまま、眼鏡なわけで。
そんなの、困るわけで。
「どうしてもダメか?」
レンズの奥の目が悲しげに歪む。
とたんに心臓がぎゅっと締め付けられた。
「……ちょっとだけならいいですよ」
「よかった」
今度は、嬉しそうに笑う眼鏡の荒木さんに、きゅんって音がした。
だから、眼鏡ありの荒木さんはたちが悪い。
荒木さんは結局、あれからずっとご機嫌だった。
仕事中だって、鼻歌を歌い出しそうなくらい。
仕事が終わって会社を出る。
今日は地ビールを出しているところに連れていってくれるって。
やっぱり眼鏡の荒木さんを直視できない私は、俯き気味で歩いていた。
隣を歩く荒木さんの手がときどきふれる。
いつもなら意識しないのに、なぜか意識してしまう。
「三峰は、さ。
眼鏡の俺に弱いだろ?」
――ガツッ、ガタッ。
-
グラスが手の中から滑り落ち、テーブルに倒れた。
みるみるうちに広がったビールはテーブルの上からぽたぽたと落ち、慌てて席を立つ。
「大丈夫か?
……すみませーん」
店員と荒木さんがテーブルや床を拭くのをただ突っ立って見ていた。
……なんで?
どうして、わかってしまったんだろう。
「服は濡れてないな?
……けど、そんなに動揺するようなことか?」
椅子に座り直すと、荒木さんが新しく頼んでくれたビールを喉に流し込んだ。
「だって」
「普段は平気な顔して話してるくせに、会社にいるときだけ挙動不審になる。
なにが違うのか。
……眼鏡、しかないよな」
……そんなにわかりやすかったんだ。
「だいたい、おまえに告白した次の日、なんか様子がおかしいのは前日のことを気にしてるからだと思ってた。
あれも眼鏡だったから、だろ」
「……はい」
ううっ。全部お見通しなんですね。
なんか恥ずかしい。
「なら、こんな簡単なことはない。
眼鏡で三峰に迫れば、簡単に落ちる」
「そんなことは」
「ないって言えるのか?」
右頬だけを歪ませて荒木さんが笑う。
眼鏡であの笑い方は、苦手。
勝手に速くなっていく心臓の音。
酔いが回っているのか、顔が、身体中が熱い。
「もうコンタクトはヤメだ。
三峰が眼鏡の方がいいって言ってるんだから、眼鏡にする」
「……言ってないですよ、そんなこと」
「態度に出てる」
これ以上飲んじゃダメだってわかっているのに、温くなったビールを口に運ぶ。
どきどきと速い鼓動。
荒木さんに好きだって言ってしまえば楽になれるのかな。
でも、一度振った私がそんなことを言う資格があるのかな……。
「水、飲むか」
目を開けたらタクシーの中だった。
喉が酷く渇いていたので、差し出されたペットボトルを受け取った。
記憶が途中で、途切れている。
荒木さんがコンタクトをやめるって言ったあたりから。
「今日はちょっと飲み過ぎだったな」
「迷惑かけて、すみませんでした」
「いや、いいよ別に」
手は指先がふれているんだかふれていないかの微妙な距離。
なにを話していいのかわからなくて黙ってしまった私に、やっぱり荒木さんも無言だった。
「ありがとうございました」
「あ、俺も降りるから」
私の住んでいるアパートに着くと、荒木さんは精算して一緒にタクシーを降りてきた。
このまま泊まらせて欲しい、とかだったらほんと困るんだけど。
「悪い、トイレ貸して。
俺もちょっと飲み過ぎた」
片手で拝むように荒木さんが頼んできて苦笑い。
それくらいだったらいいですよ。
荒木さんがトイレに入っているあいだに、お茶を淹れる準備をした。
今日は迷惑かけたし、お礼、かな。
やかんを火にかけ、お湯が沸くのを待つ。
「ありがと、三峰。
おかげで助かった」
「いえ、別にいいです……」
気がついたら。
流しに向かっている私のすぐ後ろに、荒木さんが立っていた。
腕が伸びてきてそっと私を抱きしめる。
「……なあ、三峰。
おまえほんとは俺のこと、好き、だろ」
耳に進入してきた熱を持つ低い声は、あたまの中にじんわりと染み込んでいく。
否定したくて首を振りたくても、熱くなったあたまは麻痺したみたいに反応してくれない。
「どうなんだ?」
右手で顎を掴むと、荒木さんは自分の方に私を向かせた。
合ってしまった視線。
レンズの向こうは見てはいけない世界。
「なあ三峰。
言えよ、好きだって」
眼鏡の奥の瞳に見つめられ、自由の奪われた身体は言葉の一つ一つに支配されてしまう。
シュンシュンとお湯の沸く音が聞こえる。
火を止めないと、そう思うのに指先すら動かせない。
「言えよ、好きだって」
荒木さんが反対の手を伸ばして火を止めた。
あたりにはお湯が熱を持つ、チリチリという小さな音だけが響く。
喉がごくりとつばを飲み込んだ音が妙に大きく響いた。
「……好き」
「ん?」
じっと私を見つめる荒木さんの瞳は、私を完全に支配している。
言いたくない、言いたい。
せめぎ合う、私の気持ち。
けれど、支配されたあたまは勝手に、言葉を紡ぐ。
「荒木さんが、好き」
言ったとたんに涙がつーっと流れ落ちた。
なんで泣いているのかわからない。
嬉しいのか、悲しいのか、つらいのか。
「やっと聞けた」
後ろを向かされ、ぎゅっと抱きしめられると、涙が続いて出てくる。
ぽろぽろ、ぽろぽろ。
こぼれ落ちる涙とともに、ごちゃごちゃだった気持ちが整理できていく。
……ああそうか。
私はきっと、告白されるずっと前から荒木さんのこと、好きだったんだ。
「三峰」
両手で私の顔を挟んで、親指で涙を拭ってくれた。
そのままじーっと見つめられて、唇が重なる。
……一回。
二回、三回、四回……。
何度も何度も優しく唇を喰まれ、口からは甘い吐息が漏れる。
目を開けるとレンズの奥から艶を帯びた瞳がこっちを見ていた。
そっと髪を撫でられ再び目を閉じる。
開いていた唇から舌を差し込まれた。
荒木さんの手が後ろ髪を絡めて私に上を向かせるから、私もその首に手を絡ませた。
部屋の中に響く吐息は次第に熱を帯び、艶を含み出す。
「……ヤバい、気持ちよすぎ」
そっと頬にふれる手に、レンズ越しに熱で潤んだ瞳を見上げる。
「そんな目で見られたら、止められない」
再び重なる唇。
そして――。
「おはよ、三峰」
「えっ、あっ、……おはようございます」
声をかけられてとたんに、言葉は尻すぼみになって消えていく。
荒木さんがかけていたのはいつものPC眼鏡じゃなくて、初めて眼鏡姿を見た日の、上部が太いタイプの眼鏡。
ということは。
「今日はコンタクトじゃないんですか?」
「んー、まあね」
右頬だけを歪ませる、意地悪な笑み。
なにか悪いことを考えていそうで、ちょっと怖い。
お昼は荒木さんに、外ランチに誘われた。
いつもならお昼休みはノー眼鏡だけど、さすがにノーコンタクトでノー眼鏡はないらしい。
「なに食う?」
「……そうですね」
眼鏡ありの荒木さんは直視できない。
俯き気味で歩いていたら……顔をのぞき込まれた。
「なに、食いたい?」
にかっと笑う荒木さんに足が止まる。
一気に速くなっていく鼓動。
そんな私に満足げに笑うと、荒木さんは顔をあげた。
「ハンバーグでも行くか」
「……はい」
俯いたまま、荒木さんの隣を歩く。
やっぱり荒木さんはゆっくりめ。
……なんだけど。
なんか今日は、スキップでもしそうなくらいご機嫌なのが足音からわかる。
……なにかあったっけ?
なにか、したっけ?
目的のカフェで荒木さんはハンバーグセット、私はチキン南蛮セット。
ずっとなぜか、荒木さんはご機嫌だ。
「なあ。
今晩、飲みに行かないか?」
「えっと……」
別に予定はない。
いつもなら行きたい。
でも。
「ごめんなさい、です」
夜もきっとこのまま、眼鏡なわけで。
そんなの、困るわけで。
「どうしてもダメか?」
レンズの奥の目が悲しげに歪む。
とたんに心臓がぎゅっと締め付けられた。
「……ちょっとだけならいいですよ」
「よかった」
今度は、嬉しそうに笑う眼鏡の荒木さんに、きゅんって音がした。
だから、眼鏡ありの荒木さんはたちが悪い。
荒木さんは結局、あれからずっとご機嫌だった。
仕事中だって、鼻歌を歌い出しそうなくらい。
仕事が終わって会社を出る。
今日は地ビールを出しているところに連れていってくれるって。
やっぱり眼鏡の荒木さんを直視できない私は、俯き気味で歩いていた。
隣を歩く荒木さんの手がときどきふれる。
いつもなら意識しないのに、なぜか意識してしまう。
「三峰は、さ。
眼鏡の俺に弱いだろ?」
――ガツッ、ガタッ。
-
グラスが手の中から滑り落ち、テーブルに倒れた。
みるみるうちに広がったビールはテーブルの上からぽたぽたと落ち、慌てて席を立つ。
「大丈夫か?
……すみませーん」
店員と荒木さんがテーブルや床を拭くのをただ突っ立って見ていた。
……なんで?
どうして、わかってしまったんだろう。
「服は濡れてないな?
……けど、そんなに動揺するようなことか?」
椅子に座り直すと、荒木さんが新しく頼んでくれたビールを喉に流し込んだ。
「だって」
「普段は平気な顔して話してるくせに、会社にいるときだけ挙動不審になる。
なにが違うのか。
……眼鏡、しかないよな」
……そんなにわかりやすかったんだ。
「だいたい、おまえに告白した次の日、なんか様子がおかしいのは前日のことを気にしてるからだと思ってた。
あれも眼鏡だったから、だろ」
「……はい」
ううっ。全部お見通しなんですね。
なんか恥ずかしい。
「なら、こんな簡単なことはない。
眼鏡で三峰に迫れば、簡単に落ちる」
「そんなことは」
「ないって言えるのか?」
右頬だけを歪ませて荒木さんが笑う。
眼鏡であの笑い方は、苦手。
勝手に速くなっていく心臓の音。
酔いが回っているのか、顔が、身体中が熱い。
「もうコンタクトはヤメだ。
三峰が眼鏡の方がいいって言ってるんだから、眼鏡にする」
「……言ってないですよ、そんなこと」
「態度に出てる」
これ以上飲んじゃダメだってわかっているのに、温くなったビールを口に運ぶ。
どきどきと速い鼓動。
荒木さんに好きだって言ってしまえば楽になれるのかな。
でも、一度振った私がそんなことを言う資格があるのかな……。
「水、飲むか」
目を開けたらタクシーの中だった。
喉が酷く渇いていたので、差し出されたペットボトルを受け取った。
記憶が途中で、途切れている。
荒木さんがコンタクトをやめるって言ったあたりから。
「今日はちょっと飲み過ぎだったな」
「迷惑かけて、すみませんでした」
「いや、いいよ別に」
手は指先がふれているんだかふれていないかの微妙な距離。
なにを話していいのかわからなくて黙ってしまった私に、やっぱり荒木さんも無言だった。
「ありがとうございました」
「あ、俺も降りるから」
私の住んでいるアパートに着くと、荒木さんは精算して一緒にタクシーを降りてきた。
このまま泊まらせて欲しい、とかだったらほんと困るんだけど。
「悪い、トイレ貸して。
俺もちょっと飲み過ぎた」
片手で拝むように荒木さんが頼んできて苦笑い。
それくらいだったらいいですよ。
荒木さんがトイレに入っているあいだに、お茶を淹れる準備をした。
今日は迷惑かけたし、お礼、かな。
やかんを火にかけ、お湯が沸くのを待つ。
「ありがと、三峰。
おかげで助かった」
「いえ、別にいいです……」
気がついたら。
流しに向かっている私のすぐ後ろに、荒木さんが立っていた。
腕が伸びてきてそっと私を抱きしめる。
「……なあ、三峰。
おまえほんとは俺のこと、好き、だろ」
耳に進入してきた熱を持つ低い声は、あたまの中にじんわりと染み込んでいく。
否定したくて首を振りたくても、熱くなったあたまは麻痺したみたいに反応してくれない。
「どうなんだ?」
右手で顎を掴むと、荒木さんは自分の方に私を向かせた。
合ってしまった視線。
レンズの向こうは見てはいけない世界。
「なあ三峰。
言えよ、好きだって」
眼鏡の奥の瞳に見つめられ、自由の奪われた身体は言葉の一つ一つに支配されてしまう。
シュンシュンとお湯の沸く音が聞こえる。
火を止めないと、そう思うのに指先すら動かせない。
「言えよ、好きだって」
荒木さんが反対の手を伸ばして火を止めた。
あたりにはお湯が熱を持つ、チリチリという小さな音だけが響く。
喉がごくりとつばを飲み込んだ音が妙に大きく響いた。
「……好き」
「ん?」
じっと私を見つめる荒木さんの瞳は、私を完全に支配している。
言いたくない、言いたい。
せめぎ合う、私の気持ち。
けれど、支配されたあたまは勝手に、言葉を紡ぐ。
「荒木さんが、好き」
言ったとたんに涙がつーっと流れ落ちた。
なんで泣いているのかわからない。
嬉しいのか、悲しいのか、つらいのか。
「やっと聞けた」
後ろを向かされ、ぎゅっと抱きしめられると、涙が続いて出てくる。
ぽろぽろ、ぽろぽろ。
こぼれ落ちる涙とともに、ごちゃごちゃだった気持ちが整理できていく。
……ああそうか。
私はきっと、告白されるずっと前から荒木さんのこと、好きだったんだ。
「三峰」
両手で私の顔を挟んで、親指で涙を拭ってくれた。
そのままじーっと見つめられて、唇が重なる。
……一回。
二回、三回、四回……。
何度も何度も優しく唇を喰まれ、口からは甘い吐息が漏れる。
目を開けるとレンズの奥から艶を帯びた瞳がこっちを見ていた。
そっと髪を撫でられ再び目を閉じる。
開いていた唇から舌を差し込まれた。
荒木さんの手が後ろ髪を絡めて私に上を向かせるから、私もその首に手を絡ませた。
部屋の中に響く吐息は次第に熱を帯び、艶を含み出す。
「……ヤバい、気持ちよすぎ」
そっと頬にふれる手に、レンズ越しに熱で潤んだ瞳を見上げる。
「そんな目で見られたら、止められない」
再び重なる唇。
そして――。
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