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2.6年前
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その日も武原は、生物準備室で煙草を吸っていた。
「ここ、禁煙ですよ」
「うるさい」
武原の口から煙草を奪って消す。
そんな僕を武原は面白そうに見ていた。
「青木は俺のおかんか」
「うるさいですよ」
熱い顔を誤魔化すように窓を開けると、冷たい風が頬を撫でた。
校庭では明日の文化祭に向けて準備が進んでいる。
「おまえはいいのか」
「別に興味、ないですし」
空いた机にノートと参考書を開く。
家は弟妹がうるさく、勉強ができない。
入学当初、静かに勉強できる場所を求めて、見つけたのがここだった。
武原は二年になった春に赴任してきてここに居座ってる。
まあ、生物教師だからと言われれば仕方ない。
それに、僕がここにいることに文句はないようだし。
「勉強ばっかで友達いないもんな、おまえ」
「だから禁煙ですって」
武原が新たにくわえた煙草に火をつけるより早く奪うと、やれやれと肩を竦められた。
ここは禁煙だというのに、武原は平気で煙草を吸う。
何度注意しても聞き入れてもらえない。
……なのに。
僕がいまでも、ここを勉強場所として使っているのには理由がある。
僕は……武原が好きだから。
いつもけだるそうでやる気のない武原。
現に、しょっちゅう教頭注意されているし、いつここでの喫煙がばれるのか、冷や冷やしている。
そんな武原だけれど、授業は魅力的だった。
命が、文字や記号としてではなく、きちんと命として語られる。
無味乾燥な、白黒の授業の中で、武原の授業だけは鮮やかに色づいて見えた。
最初は、ただの憧れだった。
けれどそれはいつしか、恋にも似た気持ちに変わっていく。
しかし、相手は教師でしかも男。
この気持ちはずっと、死ぬまで秘密にしなければいけないと思っていた。
文化祭当日。
やはり興味はないので前年と同じで生物準備室で勉強しようと行くと、武原に大量の食券を握らされた。
「焼きそば、たこ焼き、アメリカンドッグ、……あと、なんだっけかな。
とにかく交換してこい」
「は?」
意味がわからなくて手の中の食券と武原の顔を見比べてしまう。
「生徒たちに押しつけられたんだ。
めんどくさいからおまえが交換してこい」
「なんで僕が」
武原ひとりで食べきれるとは思えない、食券の枚数。
しかもそれを、僕が交換に行くなんて理解できない。
「苦手なんだ、人混み。
命令だ、さっさと行け」
「えっ、あっ!」
無理矢理、部屋の外に追い出され、ぴしゃっとドアを閉められた。
「ちょっ、開けてください!」
「……」
ドンドン、ドアを叩いたって返事はない。
鍵までかけられたのか、開けようとしたけど無理だった。
「……はぁーっ」
食券を手に、途方に暮れてしまう。
ほかの場所で勉強しようにも、生物準備室の中にノートも参考書も、それどころか財布やなんか、鞄ごと置いたまま。
人質を取られては仕方ないので、さっさと食券を引き替えて戻ることにした。
校内は異空間になっていた。
一昨日の準備が始まる前とはまるっきり違う。
……文化祭ってこんなんなんだ。
去年は生物準備室にこもっていたから知らなかった。
廊下は普通の生徒もいれば、仮装をした生徒もいる。
執事はわかるが、男子校でメイドは理解できない。
気になってちらりと教室を覗いてみる。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
ごついうさ耳メイドがひらひらスカートを摘んで挨拶して、吹きそうになった。
「おひとり様、ご案内」
「えっ、僕は!」
慌てたけれど、強引に席に座らせた。
財布も持ってないのにどうしよう。
「あの、僕、財布置いてきて……」
「ん?
あ、その食券使えるから」
席に案内したごついメイドが僕の手の中から食券を抜き取るとそこには、【メイド喫茶 ラビたん】と書いてあった。
……ああ、うん。
だからうさ耳なのね。
出てきたケーキセットを仕方ないので食べる。
……ううっ。
食券を無断で使ってしまった。
この分はお金を武原に払おう。
5.猫娘のクラスメイト
メイド喫茶を出ると、猫娘にあった。
……いや、だからどうして、女装したがる?
「青木」
馴れ馴れしく猫娘が肩を叩く。
誰かと思えば教室では隣の席の森下だった。
「ぷっ。
……なに、その格好」
笑ってはいけないと思うが、いかにも柔道部な森下が膝丈のプリーツスカートにあたまにでかいリボンをつけてりゃ、無理だって。
「笑うな。
先輩に無理矢理させられたんだ」
「いや、ごめん」
ポリポリと恥ずかしそうに頬を掻く森下が、意外と乗り気に見えるのは僕だけ?
「部活でお化け屋敷をやってるんだ。
寄ってけ」
「いや、僕は」
「いいから」
僕の都合なんて無視して強引にお化け屋敷に案内され、手の中の券が一枚消えた。
全部食券かと思ったら、そうではなかったらしい。
お化け役の森下は脅かさなくていいのか、僕と一緒にお化け屋敷の中を歩く。
「森下は仕事しなくても……ひゃぁっ!」
突然、掴まれた足に情けない悲鳴を上げてしまった僕に、森下はおかしそうに笑ってる。
「んー?
お客さんの反応を見る、モニタリング中?」
「趣味悪……ひぃっ!」
べろん、顔に当たった柔らかくて冷たいもの――こんにゃくだろうか――にまた、悲鳴を上げてしまう。
「青木っていっつも勉強ばっかしてるからこういうの、興味ないのかと思ってた」
「あー、そうだ、ねっ!」
破れ障子から突き出てきた腕は、どうにかかわす。
……そうだ、興味はなかったのだ。
武原に無理矢理追い出されて。
……けれど。
「意外と話しやすいのね、おまえ。
これからもっと絡んでいい?」
「あー、うん」
笑顔で手を振る森下に見送られてお化け屋敷をあとにする。
クラスメイトとは必要最低限しか話してこなかった。
でも、これで、……友達という奴に一歩近づいたんだろうか。
お化け屋敷を出る頃にはなんだか楽しくなってきて、あちこち自分で覗いて回った。
武原から預かった券はだいぶ減っていたが、あとで弁償して許してもらえばいいや、と思っていた。
「すみません、遅くなりました」
生物準備室に戻ったのは、一般公開終了間際の時間だった。
両手にたこ焼きやなんかの入った袋を下げた僕に、武原はにやにや笑っていた。
「あの、すみません。
預かった券、無断で何枚か使ってしまいました」
「いや、別にいい。
どうせ、持って帰れないものもあっただろ」
ごそごそと袋を開けると、武原は早速たこ焼きを食べ始める。
「その、使った分、お金払いますので」
「いいって。
おまえが使わなかったら、ただのゴミになってたものだからな」
にやにや、にやにや、楽しそうに笑っている武原に、かっと頬が熱くなった。
……この人は、僕が文化祭を楽しんでいたのを知っている。
そのために、券を握らせて外に出した。
そういう人だから、僕は。
後夜祭、生物準備室で、並んで窓から遠くのキャンプファイヤーを見ていた。
「行かなくていいのか」
「今年はいいです」
初めて参加した文化祭、思いの外楽しかった。
森下とはこれから、もう少し話ができそうな気がする。
来年はちゃんと、クラスの展示に参加してもいいかもしれない。
きっと、こんな気持ちになったのも武原のせい。
「今年は、か」
片頬でニヤリと笑うと、武原が煙草に火をつける。
「煙草ってそんなにおいしいんですか」
ただ、なんとなく聞いてみただけだった。
それが、こんなことになるなんて知らずに。
「ん?
これか?」
くわえていた煙草をはずすと、武原の唇が僕の唇に重なった。
「まー、うまくなはいけどな」
黙ってしまった僕に、武原はにやにやと楽しそうに笑っていた。
代休が終わって学校に行くと、武原の姿はなかった。
元々臨時採用だったし、留学が決まって文化祭が終わったら、学校を去る予定だったらしい。
放課後、生物準備室に行くと、まるで置きみやげのようにいつも武原が使っていたライターが置いてあった。
僕はそれを、そっと鞄の中にしまった。
「ここ、禁煙ですよ」
「うるさい」
武原の口から煙草を奪って消す。
そんな僕を武原は面白そうに見ていた。
「青木は俺のおかんか」
「うるさいですよ」
熱い顔を誤魔化すように窓を開けると、冷たい風が頬を撫でた。
校庭では明日の文化祭に向けて準備が進んでいる。
「おまえはいいのか」
「別に興味、ないですし」
空いた机にノートと参考書を開く。
家は弟妹がうるさく、勉強ができない。
入学当初、静かに勉強できる場所を求めて、見つけたのがここだった。
武原は二年になった春に赴任してきてここに居座ってる。
まあ、生物教師だからと言われれば仕方ない。
それに、僕がここにいることに文句はないようだし。
「勉強ばっかで友達いないもんな、おまえ」
「だから禁煙ですって」
武原が新たにくわえた煙草に火をつけるより早く奪うと、やれやれと肩を竦められた。
ここは禁煙だというのに、武原は平気で煙草を吸う。
何度注意しても聞き入れてもらえない。
……なのに。
僕がいまでも、ここを勉強場所として使っているのには理由がある。
僕は……武原が好きだから。
いつもけだるそうでやる気のない武原。
現に、しょっちゅう教頭注意されているし、いつここでの喫煙がばれるのか、冷や冷やしている。
そんな武原だけれど、授業は魅力的だった。
命が、文字や記号としてではなく、きちんと命として語られる。
無味乾燥な、白黒の授業の中で、武原の授業だけは鮮やかに色づいて見えた。
最初は、ただの憧れだった。
けれどそれはいつしか、恋にも似た気持ちに変わっていく。
しかし、相手は教師でしかも男。
この気持ちはずっと、死ぬまで秘密にしなければいけないと思っていた。
文化祭当日。
やはり興味はないので前年と同じで生物準備室で勉強しようと行くと、武原に大量の食券を握らされた。
「焼きそば、たこ焼き、アメリカンドッグ、……あと、なんだっけかな。
とにかく交換してこい」
「は?」
意味がわからなくて手の中の食券と武原の顔を見比べてしまう。
「生徒たちに押しつけられたんだ。
めんどくさいからおまえが交換してこい」
「なんで僕が」
武原ひとりで食べきれるとは思えない、食券の枚数。
しかもそれを、僕が交換に行くなんて理解できない。
「苦手なんだ、人混み。
命令だ、さっさと行け」
「えっ、あっ!」
無理矢理、部屋の外に追い出され、ぴしゃっとドアを閉められた。
「ちょっ、開けてください!」
「……」
ドンドン、ドアを叩いたって返事はない。
鍵までかけられたのか、開けようとしたけど無理だった。
「……はぁーっ」
食券を手に、途方に暮れてしまう。
ほかの場所で勉強しようにも、生物準備室の中にノートも参考書も、それどころか財布やなんか、鞄ごと置いたまま。
人質を取られては仕方ないので、さっさと食券を引き替えて戻ることにした。
校内は異空間になっていた。
一昨日の準備が始まる前とはまるっきり違う。
……文化祭ってこんなんなんだ。
去年は生物準備室にこもっていたから知らなかった。
廊下は普通の生徒もいれば、仮装をした生徒もいる。
執事はわかるが、男子校でメイドは理解できない。
気になってちらりと教室を覗いてみる。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
ごついうさ耳メイドがひらひらスカートを摘んで挨拶して、吹きそうになった。
「おひとり様、ご案内」
「えっ、僕は!」
慌てたけれど、強引に席に座らせた。
財布も持ってないのにどうしよう。
「あの、僕、財布置いてきて……」
「ん?
あ、その食券使えるから」
席に案内したごついメイドが僕の手の中から食券を抜き取るとそこには、【メイド喫茶 ラビたん】と書いてあった。
……ああ、うん。
だからうさ耳なのね。
出てきたケーキセットを仕方ないので食べる。
……ううっ。
食券を無断で使ってしまった。
この分はお金を武原に払おう。
5.猫娘のクラスメイト
メイド喫茶を出ると、猫娘にあった。
……いや、だからどうして、女装したがる?
「青木」
馴れ馴れしく猫娘が肩を叩く。
誰かと思えば教室では隣の席の森下だった。
「ぷっ。
……なに、その格好」
笑ってはいけないと思うが、いかにも柔道部な森下が膝丈のプリーツスカートにあたまにでかいリボンをつけてりゃ、無理だって。
「笑うな。
先輩に無理矢理させられたんだ」
「いや、ごめん」
ポリポリと恥ずかしそうに頬を掻く森下が、意外と乗り気に見えるのは僕だけ?
「部活でお化け屋敷をやってるんだ。
寄ってけ」
「いや、僕は」
「いいから」
僕の都合なんて無視して強引にお化け屋敷に案内され、手の中の券が一枚消えた。
全部食券かと思ったら、そうではなかったらしい。
お化け役の森下は脅かさなくていいのか、僕と一緒にお化け屋敷の中を歩く。
「森下は仕事しなくても……ひゃぁっ!」
突然、掴まれた足に情けない悲鳴を上げてしまった僕に、森下はおかしそうに笑ってる。
「んー?
お客さんの反応を見る、モニタリング中?」
「趣味悪……ひぃっ!」
べろん、顔に当たった柔らかくて冷たいもの――こんにゃくだろうか――にまた、悲鳴を上げてしまう。
「青木っていっつも勉強ばっかしてるからこういうの、興味ないのかと思ってた」
「あー、そうだ、ねっ!」
破れ障子から突き出てきた腕は、どうにかかわす。
……そうだ、興味はなかったのだ。
武原に無理矢理追い出されて。
……けれど。
「意外と話しやすいのね、おまえ。
これからもっと絡んでいい?」
「あー、うん」
笑顔で手を振る森下に見送られてお化け屋敷をあとにする。
クラスメイトとは必要最低限しか話してこなかった。
でも、これで、……友達という奴に一歩近づいたんだろうか。
お化け屋敷を出る頃にはなんだか楽しくなってきて、あちこち自分で覗いて回った。
武原から預かった券はだいぶ減っていたが、あとで弁償して許してもらえばいいや、と思っていた。
「すみません、遅くなりました」
生物準備室に戻ったのは、一般公開終了間際の時間だった。
両手にたこ焼きやなんかの入った袋を下げた僕に、武原はにやにや笑っていた。
「あの、すみません。
預かった券、無断で何枚か使ってしまいました」
「いや、別にいい。
どうせ、持って帰れないものもあっただろ」
ごそごそと袋を開けると、武原は早速たこ焼きを食べ始める。
「その、使った分、お金払いますので」
「いいって。
おまえが使わなかったら、ただのゴミになってたものだからな」
にやにや、にやにや、楽しそうに笑っている武原に、かっと頬が熱くなった。
……この人は、僕が文化祭を楽しんでいたのを知っている。
そのために、券を握らせて外に出した。
そういう人だから、僕は。
後夜祭、生物準備室で、並んで窓から遠くのキャンプファイヤーを見ていた。
「行かなくていいのか」
「今年はいいです」
初めて参加した文化祭、思いの外楽しかった。
森下とはこれから、もう少し話ができそうな気がする。
来年はちゃんと、クラスの展示に参加してもいいかもしれない。
きっと、こんな気持ちになったのも武原のせい。
「今年は、か」
片頬でニヤリと笑うと、武原が煙草に火をつける。
「煙草ってそんなにおいしいんですか」
ただ、なんとなく聞いてみただけだった。
それが、こんなことになるなんて知らずに。
「ん?
これか?」
くわえていた煙草をはずすと、武原の唇が僕の唇に重なった。
「まー、うまくなはいけどな」
黙ってしまった僕に、武原はにやにやと楽しそうに笑っていた。
代休が終わって学校に行くと、武原の姿はなかった。
元々臨時採用だったし、留学が決まって文化祭が終わったら、学校を去る予定だったらしい。
放課後、生物準備室に行くと、まるで置きみやげのようにいつも武原が使っていたライターが置いてあった。
僕はそれを、そっと鞄の中にしまった。
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