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最終章 私は一生、あなたのもの
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「いったい、どういうことなんですか!?」
「驚いただろ!?」
部屋でふたりきりになった途端、同時に口を開いた。
「驚いたって、そりゃ」
「どういうことってこういうことだが」
また同時に口を開き、互いに顔を見合わせる。
「……説明を、お願いします」
こほんと小さく咳をして仕切り直し、彼を促した。
「もともと、いつか李亜を役員にしようと思ってたんだ。
そしたらナイスタイミングで急に辞めた取締役が出たから、李亜をそのあとに、と」
ソファーに座った彼が、隣をぽんぽんと叩く。
仕方なく、そこに腰を下ろした。
「話してくれたっていいですよね」
「えー?
李亜を驚かせたかったんだ。
さっきのあの顔!
作戦大成功、だな」
ニヤリと右頬を歪ませて彼が笑う。
なんだかそれが悔しい。
「……騙された」
「そう、怒るな」
ぷーっと膨れたら、そこに口付けを落とされた。
そのタイミングでドアがノックさっれ、秘書の方が入ってくる。
「根回し、ご苦労だったな」
「こういうお戯れは今回限りにしてください」
私たちの前にコーヒーを置き秘書の方ははぁーっと、聞いている私たちまで憂鬱になるようなため息をついて出ていった。
「あいつ、優秀だけどなんかいつも疲れてるんだよな。
なんでだろうな?」
笑いながら御津川氏はコーヒーを飲んでいるが、……それ、全部、あなたが原因だと思います。
「え、でもならなんで、株価が下がってるんですか?」
携帯を取りだし、画面を見せる。
会議の前に見たときよりも、さらにガクッ、とそれは下がっていた。
「おー、どんどん下がっていくなー」
愉しそうにしばらく画面を見たあと、彼は携帯を返してくれたが。
「原因もないのにこんなに下がったら、一大事じゃないですか!」
「あるぞ、原因」
興味なさげに彼がコーヒーを飲み干す。
「純が李亜と別れて一緒にフランスに来い、とか言うからさ。
李亜を愛してるからお前と一緒に行ったりするか! って拒否したからだろ」
「え……」
じゃあ、昨晩のあれは、「李亜を愛してる、フランスへは行かない、李亜の代わりなんかいない」ってことだったの?
虫食い文章から自分の欲しい答えを導き出したら、ろくなことにはならない。
「こっちは計画遂行中なのに、李亜は再就職の話なんかしてくるから焦ったぞ」
「だって、話してくれなきゃわかりません」
初めからそのつもりなら、あんな喧嘩みたいなことはしなかった。
いや、そもそも就職活動だってしなくてよかったのだ。
「俺は言ったぞ、引き抜きの意味も兼ねて結婚した、って」
そういえば、初めてラウンジに行ったときに言っていた。
私の素性を訊かれて答えながら。
でも、それがこんな意味だとか思いもしない。
「李亜こそ、俺のパートナーにふさわしい」
そっと彼に抱き締められ、香水の匂いが鼻腔をくすぐる。
「李亜はいままで頑張ってきたんだから、これくらいのご褒美もあっていいはずだ」
私を包む香りと、その台詞がいつかの記憶と重なった。
「……もしかして、結婚式よりも前に会っていますか……?」
メインのお茶碗が割れるなんてトラブルがあのお茶会の日。
終わって気が緩んだのか、疲れていたのか熱が出てふらふらしていた私を助けてくれた人がいた。
いまとなっては顔も覚えていないが、同じ香り、同じ台詞を言っていた。
「思い出したのか?」
私の頬をするりと撫でた彼の目が、眼鏡の奥で細くなる。
「なんとなく……」
だから、結婚前の着物姿の私を知っていたのか。
「あの茶会、俺は客として招待されていたが、社員の警備状況も気になるから裏もうろうろしていた。
そこで騒ぎを知り、興味が出て顛末までこっそり見ていた」
まさか、あれを見ていた?
私はバタバタとして気づかなかったけど。
「あの采配の腕に惚れたんだ。
あそこで働いていた李亜は格好よかったから。
あとで、李亜のことを調べた。
付き合っている人間がいると知り、幸せならそれでいいと思っていたが……」
「相手が結婚詐欺師で、さぞかし驚いたでしょうね」
MITSUGAWAは警察とのパイプも太い。
鈴木が逮捕される前にはすでに、情報は入っていたのかもしれない。
「そうだな。
俺は李亜を悲しませたくなかった。
だから代理なんて思いついたし、同時に李亜をものにできるチャンスだと思ったんだ。
……卑怯だろ?」
レンズの向こうで彼の目が、泣きだしそうに歪む。
思わずその頬に手が触れていた。
「そんなことない、です。
現に私は、助かったから」
「でも俺は、李亜が断れないようにお前を……買った」
彼の瞳には後悔の色しかない。
もしかしてずっと、負い目に感じていたのだろうか。
私のこだわりと一緒で。
「契約を反故にしたいならすればいい。
……これで」
内ポケットから取りだしたなにかを、テーブルの上に滑らせてくる。
確認したそれは、純さんからもらったのと同額の小切手だった。
「でも、これは……」
彼がフランス行きを断った時点で、ただの紙切れになっているはず。
「これは俺が振り出した小切手だから大丈夫だ。
李亜はこれで、自由になればいい」
強い意志を込めて彼が、私を見つめる。
「いつ、李亜に渡そうか迷っていた。
取締役就任は慰謝料みたいなもんだ。
仕事で俺と顔をあわせるのは嫌かもしれないが」
そんなことを言いながらも、彼の瞳は不安そうに揺れていた。
「なに、莫迦なこと言ってるんですか」
「李亜!」
彼の目の前で、小切手をふたつに破く。
彼は慌てているがさらに重ね、四つ、八つと細かくしていった。
「二千万ってけっこう、軽いんですねー」
手のひらの上にのせたそれにふーっと息を吹きかければ、面白いくらいにパラパラと散っていく。
「なにやってるんだ、お前!?」
「いいですか、私はあなたに買われたんです」
「だから!」
「買われた私は一生、あなたのものなんです。
わかります?
一生、あなたのもの。
つまり」
ネクタイのノットを掴み、彼の顔を引き寄せる。
まだなにが起こっているのか把握していない彼の唇に、自分から唇を……重ねた。
「……好きだって言ってるんですよ」
ふっ、と彼を真似て右の口端だけを持ち上げる。
「李亜、格好いい……!
いまの、いまのもう一回、やってくれ!」
みるみるうちに御津川氏の顔が輝いていく。
……のは、いい。
なんで携帯をかまえる!?
「……もう二度とやりませんよ」
やってみたものの、滅茶苦茶恥ずかしかったのだ。
現にいま、身体中が燃えているかのように熱い。
「ケチ」
わざとらしく彼が、唇を尖らせる。
ケチってなんだ!? とは思ったけど、それ以上はなにも言わないでおいた。
「驚いただろ!?」
部屋でふたりきりになった途端、同時に口を開いた。
「驚いたって、そりゃ」
「どういうことってこういうことだが」
また同時に口を開き、互いに顔を見合わせる。
「……説明を、お願いします」
こほんと小さく咳をして仕切り直し、彼を促した。
「もともと、いつか李亜を役員にしようと思ってたんだ。
そしたらナイスタイミングで急に辞めた取締役が出たから、李亜をそのあとに、と」
ソファーに座った彼が、隣をぽんぽんと叩く。
仕方なく、そこに腰を下ろした。
「話してくれたっていいですよね」
「えー?
李亜を驚かせたかったんだ。
さっきのあの顔!
作戦大成功、だな」
ニヤリと右頬を歪ませて彼が笑う。
なんだかそれが悔しい。
「……騙された」
「そう、怒るな」
ぷーっと膨れたら、そこに口付けを落とされた。
そのタイミングでドアがノックさっれ、秘書の方が入ってくる。
「根回し、ご苦労だったな」
「こういうお戯れは今回限りにしてください」
私たちの前にコーヒーを置き秘書の方ははぁーっと、聞いている私たちまで憂鬱になるようなため息をついて出ていった。
「あいつ、優秀だけどなんかいつも疲れてるんだよな。
なんでだろうな?」
笑いながら御津川氏はコーヒーを飲んでいるが、……それ、全部、あなたが原因だと思います。
「え、でもならなんで、株価が下がってるんですか?」
携帯を取りだし、画面を見せる。
会議の前に見たときよりも、さらにガクッ、とそれは下がっていた。
「おー、どんどん下がっていくなー」
愉しそうにしばらく画面を見たあと、彼は携帯を返してくれたが。
「原因もないのにこんなに下がったら、一大事じゃないですか!」
「あるぞ、原因」
興味なさげに彼がコーヒーを飲み干す。
「純が李亜と別れて一緒にフランスに来い、とか言うからさ。
李亜を愛してるからお前と一緒に行ったりするか! って拒否したからだろ」
「え……」
じゃあ、昨晩のあれは、「李亜を愛してる、フランスへは行かない、李亜の代わりなんかいない」ってことだったの?
虫食い文章から自分の欲しい答えを導き出したら、ろくなことにはならない。
「こっちは計画遂行中なのに、李亜は再就職の話なんかしてくるから焦ったぞ」
「だって、話してくれなきゃわかりません」
初めからそのつもりなら、あんな喧嘩みたいなことはしなかった。
いや、そもそも就職活動だってしなくてよかったのだ。
「俺は言ったぞ、引き抜きの意味も兼ねて結婚した、って」
そういえば、初めてラウンジに行ったときに言っていた。
私の素性を訊かれて答えながら。
でも、それがこんな意味だとか思いもしない。
「李亜こそ、俺のパートナーにふさわしい」
そっと彼に抱き締められ、香水の匂いが鼻腔をくすぐる。
「李亜はいままで頑張ってきたんだから、これくらいのご褒美もあっていいはずだ」
私を包む香りと、その台詞がいつかの記憶と重なった。
「……もしかして、結婚式よりも前に会っていますか……?」
メインのお茶碗が割れるなんてトラブルがあのお茶会の日。
終わって気が緩んだのか、疲れていたのか熱が出てふらふらしていた私を助けてくれた人がいた。
いまとなっては顔も覚えていないが、同じ香り、同じ台詞を言っていた。
「思い出したのか?」
私の頬をするりと撫でた彼の目が、眼鏡の奥で細くなる。
「なんとなく……」
だから、結婚前の着物姿の私を知っていたのか。
「あの茶会、俺は客として招待されていたが、社員の警備状況も気になるから裏もうろうろしていた。
そこで騒ぎを知り、興味が出て顛末までこっそり見ていた」
まさか、あれを見ていた?
私はバタバタとして気づかなかったけど。
「あの采配の腕に惚れたんだ。
あそこで働いていた李亜は格好よかったから。
あとで、李亜のことを調べた。
付き合っている人間がいると知り、幸せならそれでいいと思っていたが……」
「相手が結婚詐欺師で、さぞかし驚いたでしょうね」
MITSUGAWAは警察とのパイプも太い。
鈴木が逮捕される前にはすでに、情報は入っていたのかもしれない。
「そうだな。
俺は李亜を悲しませたくなかった。
だから代理なんて思いついたし、同時に李亜をものにできるチャンスだと思ったんだ。
……卑怯だろ?」
レンズの向こうで彼の目が、泣きだしそうに歪む。
思わずその頬に手が触れていた。
「そんなことない、です。
現に私は、助かったから」
「でも俺は、李亜が断れないようにお前を……買った」
彼の瞳には後悔の色しかない。
もしかしてずっと、負い目に感じていたのだろうか。
私のこだわりと一緒で。
「契約を反故にしたいならすればいい。
……これで」
内ポケットから取りだしたなにかを、テーブルの上に滑らせてくる。
確認したそれは、純さんからもらったのと同額の小切手だった。
「でも、これは……」
彼がフランス行きを断った時点で、ただの紙切れになっているはず。
「これは俺が振り出した小切手だから大丈夫だ。
李亜はこれで、自由になればいい」
強い意志を込めて彼が、私を見つめる。
「いつ、李亜に渡そうか迷っていた。
取締役就任は慰謝料みたいなもんだ。
仕事で俺と顔をあわせるのは嫌かもしれないが」
そんなことを言いながらも、彼の瞳は不安そうに揺れていた。
「なに、莫迦なこと言ってるんですか」
「李亜!」
彼の目の前で、小切手をふたつに破く。
彼は慌てているがさらに重ね、四つ、八つと細かくしていった。
「二千万ってけっこう、軽いんですねー」
手のひらの上にのせたそれにふーっと息を吹きかければ、面白いくらいにパラパラと散っていく。
「なにやってるんだ、お前!?」
「いいですか、私はあなたに買われたんです」
「だから!」
「買われた私は一生、あなたのものなんです。
わかります?
一生、あなたのもの。
つまり」
ネクタイのノットを掴み、彼の顔を引き寄せる。
まだなにが起こっているのか把握していない彼の唇に、自分から唇を……重ねた。
「……好きだって言ってるんですよ」
ふっ、と彼を真似て右の口端だけを持ち上げる。
「李亜、格好いい……!
いまの、いまのもう一回、やってくれ!」
みるみるうちに御津川氏の顔が輝いていく。
……のは、いい。
なんで携帯をかまえる!?
「……もう二度とやりませんよ」
やってみたものの、滅茶苦茶恥ずかしかったのだ。
現にいま、身体中が燃えているかのように熱い。
「ケチ」
わざとらしく彼が、唇を尖らせる。
ケチってなんだ!? とは思ったけど、それ以上はなにも言わないでおいた。
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