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第3章 セレブの暮らし
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ラウンジには私でも知っている大会社の社長や幹部クラスの人間がそこかしこにいた。
「こんばんは、御津川さん。
お連れの美しい女性はどなたですか?」
最初にシャンパングラス片手に話しかけてきたのは、新進気鋭のIT企業の若社長だった。
「私にも紹介を」
「私にも」
その声を皮切りに、わらわらと人が寄ってくる。
まるで客寄せパンダにでもなった心境だが、……今日の私はそうか。
「妻の、李亜です。
つい先日、籍を入れたばかりで、皆様には本日、初披露になります。
……李亜」
「御津川の妻の、李亜、です。
以後、お見知りおきを」
促され、笑顔を作って挨拶した。
……心臓はこれでもかっ! ってくらい、ドキドキしていたけど。
「どこでこんな美しい女性を、射止められたのですか」
「ええ、それはまあ、秘密ということで」
にっこりと御津川氏が笑顔を作り、小さく笑いが起こる。
さすがに、結婚詐欺に遭った女を興味本位で見にいって、などということは言わないらしい。
「彼女はどちらのご出身で?
あまり、見かけない顔のようですが」
少し年配の男性の、若干、見下すような問いに顔が引きつった。
暗に、庶民出の私を莫迦にしているはひしひしと伝わってくる。
「李亜は、FoSの営業統括部で、営業社員として働いていた才女ですよ。
しかもあのエリート集団の中で、かなりの成績を上げていた。
きっとこの先、私を立派に支えてくれます。
そういう、引き抜きの意味も兼ねて結婚したのですから」
御津川氏は弥勒菩薩並みに美しい笑みを浮かべたが、眼鏡の奥の目は少しも笑っていない。
それは私の背筋を逆立たせたものの。
「へえ、そうなんですね。
あのFoSの営業統括部で。
それは失礼いたしました」
男性は穏やかにあたまを下げ、その場を去っていった。
ああいうのはセレブとしての余裕、なんだろうか。
「あ、あの」
「ん?」
ちょいちょいと袖を引いたら、御津川氏は首を傾け、顔を近づけてくれた。
「どうして、私の勤め先とか営業成績だとか知ってるんですか」
彼から訊かれたことも、そんな話になったこともない。
もっとも、勤め先については結婚式の出席者でわかるだろうけど。
「結婚相手のことくらい、調べるに決まってるだろ」
確かに前に、披露宴の間に砺波さんに調べさせた、とか言っていた。
これもその一環なんだろうか。
「それよりほら、みんな李亜を見ている。
今度はあっちだ」
軽く手を引っ張られ、彼に連れられて歩きだした。
御津川氏に連れられ、ラウンジの中を回る。
談笑している彼の隣で、笑顔を貼り付けて立っていた。
主に私に話題だがときどき、株や経済の話になる。
「こんな話は退屈ですか?」
気遣うように、それでいて少々小馬鹿にするように彼らからは視線を向けられた、が。
「いいえ。
それでこの先、どうなりそうなんですか?
気になりますので続けてください」
にっこりと笑って返せば、鼻白んで黙った。
なにも知らないただの庶民、と思っているんだろうが、そうはいくか。
こっちは伊達に、日本五大商社の営業統括部に勤めていたわけじゃない。
その頃だって経済、情勢、役に立ちそうな情報は片っ端からあたまに詰め込んだし、この先もその習慣を変える気はない。
「そういうわけなんで、続けてもらっていいですか?」
「じゃ、じゃあ……」
御津川氏は笑うのを我慢しているのか、肩がぷるぷると震えていた。
「見たか、あの顔。
ざまーみろ」
彼が去り、御津川氏はくすくすと笑っている。
「ずっとムカついてたんだよな、親のおかげで社長になれたのに威張ってて。
まあ、親のおかげといえば俺も同じだけどな」
ひとしきり笑って気が済んだのか、通りかかったボーイのお盆からグラスをふたつ取り、ひとつを私に渡してくれた。
「よかったんですか、あれ……?」
大人げなかったと思わなくもない。
でも、ただの無知な一般女性と莫迦にされるのは鼻持ちならなかった。
それにいままでだって少なからずいた人たちのように、生意気な女性と思われていないだろうか。
……特に、御津川氏から。
「いいんだ、俺はそういう李亜に惚れて結婚したんだから」
「……え?」
思わず顔を見たら、レンズ越しに目があった。
一瞬、しまったという顔をしたあと、誤魔化すように彼は一気にグラスの中身を呷った。
――それって……。
「御津川さん、こんばんは」
「こんばんはー」
私が口にするよりも早く、やってきた若い女性ふたりが御津川氏の両側から腕を取る。
「私たちと一緒に飲みませんか」
ちらりと彼女たちから向けられた視線は、あきらかに邪魔!と言っていた。
「悪いが、俺は誰とも飲む気がない。
今日は妻が一緒だしな」
彼女たちの腕を払い、隣に立った彼がさりげなく私の腰を抱く。
「ええーっ!」
当然、非難の声が上がった。
さらに御津川氏を取り戻すかのように私を押しのけ、また腕を絡ませる。
「別に奥様だって許してくれますよ。
……ね!」
承知しないとただじゃおかないわよ、との目にぶるりと身体が震えた。
はぁっと小さくため息をつき、一歩後ろに下がる。
「少しくらい、ひとりで大丈夫なので。
……どうぞ」
そのままくるりと後ろを向き、その場を去ろうとしたものの。
「待てよ」
二歩も歩かないうちに御津川氏の手が私の手を捕まえる。
「わるかった、あやまるから」
彼の方を向かされたかと思ったら、いきなり抱き締められた。
「えっ、あっ」
状況にちょっと、あたまがついていかない。
放せとジタバタ暴れてみたものの、彼の手は緩まない。
「俺が悪かった。
李亜の前で他の女に絡まれるとか。
あやまるからもう、怒らないでくれ」
そこまで聞いて、ピタリと動きを止めた。
……怒っている?
私が?
そんなこと……。
ない、と言い切れない。
女性に絡まれている彼に、ずっとモヤモヤしていた。
ううん、それだけじゃない。
ずっと控えめに彼に向かっていた視線たちにずっと、イラついていた。
「俺が愛しているのは李亜だけだから……」
身体を少し離した彼の手が、私の顎にかかる。
上を向かされ、傾きながら近づいてくる彼の顔をぽけっと見ていた。
「……!」
唇が重なり、瞬間、周囲の人間が息を飲むのがわかった。
「……こ、こんなところで……!
みんな見ているのに!」
顔、どころか全身が熱を持ち、顔は上げられない。
「別にいいだろ、夫婦なんだし」
ニヤニヤ笑いながら再びキスしようとした彼を、さすがに抑える。
関係として問題はなくても、恥ずかしすぎる!
「こんばんは、御津川さん。
お連れの美しい女性はどなたですか?」
最初にシャンパングラス片手に話しかけてきたのは、新進気鋭のIT企業の若社長だった。
「私にも紹介を」
「私にも」
その声を皮切りに、わらわらと人が寄ってくる。
まるで客寄せパンダにでもなった心境だが、……今日の私はそうか。
「妻の、李亜です。
つい先日、籍を入れたばかりで、皆様には本日、初披露になります。
……李亜」
「御津川の妻の、李亜、です。
以後、お見知りおきを」
促され、笑顔を作って挨拶した。
……心臓はこれでもかっ! ってくらい、ドキドキしていたけど。
「どこでこんな美しい女性を、射止められたのですか」
「ええ、それはまあ、秘密ということで」
にっこりと御津川氏が笑顔を作り、小さく笑いが起こる。
さすがに、結婚詐欺に遭った女を興味本位で見にいって、などということは言わないらしい。
「彼女はどちらのご出身で?
あまり、見かけない顔のようですが」
少し年配の男性の、若干、見下すような問いに顔が引きつった。
暗に、庶民出の私を莫迦にしているはひしひしと伝わってくる。
「李亜は、FoSの営業統括部で、営業社員として働いていた才女ですよ。
しかもあのエリート集団の中で、かなりの成績を上げていた。
きっとこの先、私を立派に支えてくれます。
そういう、引き抜きの意味も兼ねて結婚したのですから」
御津川氏は弥勒菩薩並みに美しい笑みを浮かべたが、眼鏡の奥の目は少しも笑っていない。
それは私の背筋を逆立たせたものの。
「へえ、そうなんですね。
あのFoSの営業統括部で。
それは失礼いたしました」
男性は穏やかにあたまを下げ、その場を去っていった。
ああいうのはセレブとしての余裕、なんだろうか。
「あ、あの」
「ん?」
ちょいちょいと袖を引いたら、御津川氏は首を傾け、顔を近づけてくれた。
「どうして、私の勤め先とか営業成績だとか知ってるんですか」
彼から訊かれたことも、そんな話になったこともない。
もっとも、勤め先については結婚式の出席者でわかるだろうけど。
「結婚相手のことくらい、調べるに決まってるだろ」
確かに前に、披露宴の間に砺波さんに調べさせた、とか言っていた。
これもその一環なんだろうか。
「それよりほら、みんな李亜を見ている。
今度はあっちだ」
軽く手を引っ張られ、彼に連れられて歩きだした。
御津川氏に連れられ、ラウンジの中を回る。
談笑している彼の隣で、笑顔を貼り付けて立っていた。
主に私に話題だがときどき、株や経済の話になる。
「こんな話は退屈ですか?」
気遣うように、それでいて少々小馬鹿にするように彼らからは視線を向けられた、が。
「いいえ。
それでこの先、どうなりそうなんですか?
気になりますので続けてください」
にっこりと笑って返せば、鼻白んで黙った。
なにも知らないただの庶民、と思っているんだろうが、そうはいくか。
こっちは伊達に、日本五大商社の営業統括部に勤めていたわけじゃない。
その頃だって経済、情勢、役に立ちそうな情報は片っ端からあたまに詰め込んだし、この先もその習慣を変える気はない。
「そういうわけなんで、続けてもらっていいですか?」
「じゃ、じゃあ……」
御津川氏は笑うのを我慢しているのか、肩がぷるぷると震えていた。
「見たか、あの顔。
ざまーみろ」
彼が去り、御津川氏はくすくすと笑っている。
「ずっとムカついてたんだよな、親のおかげで社長になれたのに威張ってて。
まあ、親のおかげといえば俺も同じだけどな」
ひとしきり笑って気が済んだのか、通りかかったボーイのお盆からグラスをふたつ取り、ひとつを私に渡してくれた。
「よかったんですか、あれ……?」
大人げなかったと思わなくもない。
でも、ただの無知な一般女性と莫迦にされるのは鼻持ちならなかった。
それにいままでだって少なからずいた人たちのように、生意気な女性と思われていないだろうか。
……特に、御津川氏から。
「いいんだ、俺はそういう李亜に惚れて結婚したんだから」
「……え?」
思わず顔を見たら、レンズ越しに目があった。
一瞬、しまったという顔をしたあと、誤魔化すように彼は一気にグラスの中身を呷った。
――それって……。
「御津川さん、こんばんは」
「こんばんはー」
私が口にするよりも早く、やってきた若い女性ふたりが御津川氏の両側から腕を取る。
「私たちと一緒に飲みませんか」
ちらりと彼女たちから向けられた視線は、あきらかに邪魔!と言っていた。
「悪いが、俺は誰とも飲む気がない。
今日は妻が一緒だしな」
彼女たちの腕を払い、隣に立った彼がさりげなく私の腰を抱く。
「ええーっ!」
当然、非難の声が上がった。
さらに御津川氏を取り戻すかのように私を押しのけ、また腕を絡ませる。
「別に奥様だって許してくれますよ。
……ね!」
承知しないとただじゃおかないわよ、との目にぶるりと身体が震えた。
はぁっと小さくため息をつき、一歩後ろに下がる。
「少しくらい、ひとりで大丈夫なので。
……どうぞ」
そのままくるりと後ろを向き、その場を去ろうとしたものの。
「待てよ」
二歩も歩かないうちに御津川氏の手が私の手を捕まえる。
「わるかった、あやまるから」
彼の方を向かされたかと思ったら、いきなり抱き締められた。
「えっ、あっ」
状況にちょっと、あたまがついていかない。
放せとジタバタ暴れてみたものの、彼の手は緩まない。
「俺が悪かった。
李亜の前で他の女に絡まれるとか。
あやまるからもう、怒らないでくれ」
そこまで聞いて、ピタリと動きを止めた。
……怒っている?
私が?
そんなこと……。
ない、と言い切れない。
女性に絡まれている彼に、ずっとモヤモヤしていた。
ううん、それだけじゃない。
ずっと控えめに彼に向かっていた視線たちにずっと、イラついていた。
「俺が愛しているのは李亜だけだから……」
身体を少し離した彼の手が、私の顎にかかる。
上を向かされ、傾きながら近づいてくる彼の顔をぽけっと見ていた。
「……!」
唇が重なり、瞬間、周囲の人間が息を飲むのがわかった。
「……こ、こんなところで……!
みんな見ているのに!」
顔、どころか全身が熱を持ち、顔は上げられない。
「別にいいだろ、夫婦なんだし」
ニヤニヤ笑いながら再びキスしようとした彼を、さすがに抑える。
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