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第四章 大事なのは私でなくても
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翌日、朝一で宣利さんに病院へ連れていかれた。
異常はなかったが案の定、動きすぎだと注意された。
「大事なかったからいいけど、花琳は無理しすぎ」
「ううっ……」
家に帰り、今日は安静にしておくようにと宣利さんに無理矢理、ベッドへ入れられた。
「お腹の子にも花琳にもなにかあったら、僕は悲しいよ」
本当に悲しげに、眼鏡の下で彼の眉間に皺が寄る。
「だから、無理はしない。
約束して」
宣利さんが右手の小指を差し出してくる。
それを戸惑いながら見つめた。
「えっと……」
「約束」
反応がないからか、彼が強引に私の手を取り小指を絡ませる。
「指切りげんまん、嘘ついたら……そうだな。
この屋敷の地下にでも閉じ込めてしまおうか」
彼が左手で私の頬を撫で、うっとりと笑う。
それはとても綺麗で、酷いことを言われているはずなのに頷いてしまいそうな自分がいる。
「なーんて冗談だよ」
私の頬から手を離し、宣利さんはにぱっと人なつっこく笑った。
「三日くらい外出禁止にしようかな。
安静もかねてね」
器用に彼が、右目を瞑ってみせる。
悪戯っぽいそれに、顔が一気に熱くなった。
「花琳が僕の顔を潰したくなかったのと、逃げるのは負けるみたいで嫌だったのはわかってる」
つい、宣利さんの顔を見ていた。
目のあった彼が短く頷く。
そうか、私が典子さんに連れられて昼食会に行ったってだけで、彼には全部お見通しなんだ。
「そういう花琳はとても可愛いけど」
あやすように彼が、額に口付けを落としてくる。
「僕にとって花琳は大事な人だからね。
絶対に失いたくないんだ。
だからそういうときは全部放り出してさっさと逃げてきて」
ぎゅっと私の手を握った彼の手に力が入った。
私を失ったときを想像しているのか、苦しげに歪む彼の顔を見ていたら、私まで苦しくなってくる。
「姉さんや周囲からの非難は全部、僕が受けるよ。
花琳はただ、自分と、お腹の子の健康を一番に考えて。
わかった?」
じっと私を見つめる、レンズの向こうの瞳は濡れていた。
「……はい」
その瞳を見つめたまま、頷く。
宣利さんはこんなにも私を気遣ってくれている。
でもきっとこれは、お腹の子が跡取りとして大事だからだよね?
でも、私を想ってくれているんじゃないかと勘違いしそうになる……。
「今回の件は姉さんにまた、僕から抗議しておくよ。
それで聞くかわからないけどね」
困ったように宣利さんは笑った。
それは今までがそうなだけに、なんともいえない。
「じゃあ、僕は仕事に行ってくるけど。
花琳はおとなしくしてるんだよ。
今日は帰ったら食事に行こう。
レストラン、予約しておくよ」
「ん」
ちゅっと軽く、宣利さんがキスしてくる。
「いってきます」
「い、いってらっしゃい」
ぎこちないまでも手を振って、部屋を出ていく彼を見送る。
ひとりになってぽふんとベッドに寝転んだ。
……怒られちゃった。
自分でも友人が同じようにやっていたら怒る自信がある。
なのに自分はやるなんて本当にダメダメだ。
「わかってるん、だけどな……」
典子さんにこんなこともできないのかと侮られるのが嫌だった。
私のせいで宣利さんの評価を落とすのが嫌だった。
――けれど。
「君もいるんだから、もうちょっと考えないとね」
そっと自分の下腹部に触れてみる。
まだ実感はほとんどないけれど、病院で見せてもらった画像には確かに小さな命が映っていた。
この子のためにも、もっと自分を大事にしないといけないな。
「でも、また典子さんから呼び出されたらどーしよー」
いっそ、最初からボイコットすればいいんだろうが、行かないと鬼電がかかってきて、ここまで迎えに来られそうで怖い。
それに宣利さんは抗議してくれると言っていたが、あの人にはまったく効かないのだ。
嫁教育の初回は知人が出ているからとクラッシックのコンサートに連れていかれた。
『胎教にもいいでしょ?』
などと言われ、気遣ってくれるのかと驚いたものだ。
典子さんと特に会話をしないでいいのは楽だったが、気持ちのいい音楽を聴いているとつわりのせいで眠くなってくる。
それで何度か寝落ち、そのたびに典子さんに起こされた。
そして終わって。
『眠るなんて信じられない!
失礼すぎて知人に顔向けできないわ!』
ロビーに響き渡る声で怒鳴られた。
前もって宣利さんがつわりのせいで私は眠気が酷く、時々寝落ちるから気をつけてやってくれと言われていたのに、だ。
何度謝っても許してもらえず、帰りの車の中で今度は典子さんの旦那さんも一緒になって私を怒鳴ってきた。
それがトラウマになってしばらくはカウンセリングに通ったな……。
それで宣利さんから抗議され、反省したらしい典子さんは次に、運動なら眠くならないでいいだろうと祖父母の家の掃除をさせた。
掃除機やモップといった文明の利器は使わせてもらえず、はたきと箒、ぞうきんの掃除は本当に重労働で、帰ってきてお腹が張って宣利さんを心配させた。
また宣利さんから抗議された典子さんは、じゃあ労働じゃなければいいんでしょと昼食会にしたんだろうけれど……。
実質、労働だったわけだ。
そしてさらにメンタルまで削ってくるという二段構え。
たぶん、あの人になにを言おうと聞かない。
のれんに腕押し、いや馬耳東風なのだ。
面長な典子さんの顔が若干、馬を思わせるだけに。
「そういえば」
最初の嫁教育のあと、典子さんの旦那さんはパワハラで問題になり、子会社の専務から関連会社へ出向させられた。
祖父母は持っていた株が大暴落し、一財産失ったと聞く。
ただの偶然、なのかな……。
下手に動いてまた宣利さんを心配させるのもあれなので、だらだらと動画配信で観たかったドラマの一気観をする。
「ただいま」
「おかえりなさい」
窓の外が夕闇に染まった頃、宣利さんが帰ってきた。
復縁してからは必ず、帰ってきたら私にキスをする。
「体調は、どう?」
「一日ゆっくりしたから元気です」
証明するように笑ってみせる。
「よかった。
じゃあ、食事に行こうか。
花琳の好きなお店、予約してある」
そのつもりで着替えて準備してあったので、一緒に家を出た。
「その。
毎回、迎えに来てもらわなくても現地待ち合わせで大丈夫ですが……」
宣利さんの運転で、街にあるツインタワーへと向かう。
車で五分程度の距離だが、一度帰ってきてまた出るのは面倒じゃないんだろうか。
「んー?
僕が花琳を迎えに来たいだけなんだが……ダメかい?」
ちらっと眼鏡の奥から、彼の視線が私へ向かう。
「えっと……」
「それに花琳を待たせたりしたくないからね。
やっぱり迎えに帰るよ」
「はぁ……」
なんだかよくわからないが、宣利さんがいいならいい……のか?
異常はなかったが案の定、動きすぎだと注意された。
「大事なかったからいいけど、花琳は無理しすぎ」
「ううっ……」
家に帰り、今日は安静にしておくようにと宣利さんに無理矢理、ベッドへ入れられた。
「お腹の子にも花琳にもなにかあったら、僕は悲しいよ」
本当に悲しげに、眼鏡の下で彼の眉間に皺が寄る。
「だから、無理はしない。
約束して」
宣利さんが右手の小指を差し出してくる。
それを戸惑いながら見つめた。
「えっと……」
「約束」
反応がないからか、彼が強引に私の手を取り小指を絡ませる。
「指切りげんまん、嘘ついたら……そうだな。
この屋敷の地下にでも閉じ込めてしまおうか」
彼が左手で私の頬を撫で、うっとりと笑う。
それはとても綺麗で、酷いことを言われているはずなのに頷いてしまいそうな自分がいる。
「なーんて冗談だよ」
私の頬から手を離し、宣利さんはにぱっと人なつっこく笑った。
「三日くらい外出禁止にしようかな。
安静もかねてね」
器用に彼が、右目を瞑ってみせる。
悪戯っぽいそれに、顔が一気に熱くなった。
「花琳が僕の顔を潰したくなかったのと、逃げるのは負けるみたいで嫌だったのはわかってる」
つい、宣利さんの顔を見ていた。
目のあった彼が短く頷く。
そうか、私が典子さんに連れられて昼食会に行ったってだけで、彼には全部お見通しなんだ。
「そういう花琳はとても可愛いけど」
あやすように彼が、額に口付けを落としてくる。
「僕にとって花琳は大事な人だからね。
絶対に失いたくないんだ。
だからそういうときは全部放り出してさっさと逃げてきて」
ぎゅっと私の手を握った彼の手に力が入った。
私を失ったときを想像しているのか、苦しげに歪む彼の顔を見ていたら、私まで苦しくなってくる。
「姉さんや周囲からの非難は全部、僕が受けるよ。
花琳はただ、自分と、お腹の子の健康を一番に考えて。
わかった?」
じっと私を見つめる、レンズの向こうの瞳は濡れていた。
「……はい」
その瞳を見つめたまま、頷く。
宣利さんはこんなにも私を気遣ってくれている。
でもきっとこれは、お腹の子が跡取りとして大事だからだよね?
でも、私を想ってくれているんじゃないかと勘違いしそうになる……。
「今回の件は姉さんにまた、僕から抗議しておくよ。
それで聞くかわからないけどね」
困ったように宣利さんは笑った。
それは今までがそうなだけに、なんともいえない。
「じゃあ、僕は仕事に行ってくるけど。
花琳はおとなしくしてるんだよ。
今日は帰ったら食事に行こう。
レストラン、予約しておくよ」
「ん」
ちゅっと軽く、宣利さんがキスしてくる。
「いってきます」
「い、いってらっしゃい」
ぎこちないまでも手を振って、部屋を出ていく彼を見送る。
ひとりになってぽふんとベッドに寝転んだ。
……怒られちゃった。
自分でも友人が同じようにやっていたら怒る自信がある。
なのに自分はやるなんて本当にダメダメだ。
「わかってるん、だけどな……」
典子さんにこんなこともできないのかと侮られるのが嫌だった。
私のせいで宣利さんの評価を落とすのが嫌だった。
――けれど。
「君もいるんだから、もうちょっと考えないとね」
そっと自分の下腹部に触れてみる。
まだ実感はほとんどないけれど、病院で見せてもらった画像には確かに小さな命が映っていた。
この子のためにも、もっと自分を大事にしないといけないな。
「でも、また典子さんから呼び出されたらどーしよー」
いっそ、最初からボイコットすればいいんだろうが、行かないと鬼電がかかってきて、ここまで迎えに来られそうで怖い。
それに宣利さんは抗議してくれると言っていたが、あの人にはまったく効かないのだ。
嫁教育の初回は知人が出ているからとクラッシックのコンサートに連れていかれた。
『胎教にもいいでしょ?』
などと言われ、気遣ってくれるのかと驚いたものだ。
典子さんと特に会話をしないでいいのは楽だったが、気持ちのいい音楽を聴いているとつわりのせいで眠くなってくる。
それで何度か寝落ち、そのたびに典子さんに起こされた。
そして終わって。
『眠るなんて信じられない!
失礼すぎて知人に顔向けできないわ!』
ロビーに響き渡る声で怒鳴られた。
前もって宣利さんがつわりのせいで私は眠気が酷く、時々寝落ちるから気をつけてやってくれと言われていたのに、だ。
何度謝っても許してもらえず、帰りの車の中で今度は典子さんの旦那さんも一緒になって私を怒鳴ってきた。
それがトラウマになってしばらくはカウンセリングに通ったな……。
それで宣利さんから抗議され、反省したらしい典子さんは次に、運動なら眠くならないでいいだろうと祖父母の家の掃除をさせた。
掃除機やモップといった文明の利器は使わせてもらえず、はたきと箒、ぞうきんの掃除は本当に重労働で、帰ってきてお腹が張って宣利さんを心配させた。
また宣利さんから抗議された典子さんは、じゃあ労働じゃなければいいんでしょと昼食会にしたんだろうけれど……。
実質、労働だったわけだ。
そしてさらにメンタルまで削ってくるという二段構え。
たぶん、あの人になにを言おうと聞かない。
のれんに腕押し、いや馬耳東風なのだ。
面長な典子さんの顔が若干、馬を思わせるだけに。
「そういえば」
最初の嫁教育のあと、典子さんの旦那さんはパワハラで問題になり、子会社の専務から関連会社へ出向させられた。
祖父母は持っていた株が大暴落し、一財産失ったと聞く。
ただの偶然、なのかな……。
下手に動いてまた宣利さんを心配させるのもあれなので、だらだらと動画配信で観たかったドラマの一気観をする。
「ただいま」
「おかえりなさい」
窓の外が夕闇に染まった頃、宣利さんが帰ってきた。
復縁してからは必ず、帰ってきたら私にキスをする。
「体調は、どう?」
「一日ゆっくりしたから元気です」
証明するように笑ってみせる。
「よかった。
じゃあ、食事に行こうか。
花琳の好きなお店、予約してある」
そのつもりで着替えて準備してあったので、一緒に家を出た。
「その。
毎回、迎えに来てもらわなくても現地待ち合わせで大丈夫ですが……」
宣利さんの運転で、街にあるツインタワーへと向かう。
車で五分程度の距離だが、一度帰ってきてまた出るのは面倒じゃないんだろうか。
「んー?
僕が花琳を迎えに来たいだけなんだが……ダメかい?」
ちらっと眼鏡の奥から、彼の視線が私へ向かう。
「えっと……」
「それに花琳を待たせたりしたくないからね。
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