愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?

「お腹の子も君も僕のものだ。
2度目の離婚はないと思え」

宣利と結婚したのは一年前。
彼の曾祖父が財閥家と姻戚関係になりたいと強引に押したからだった。
父親の経営する会社の建て直しを条件に、結婚を承知した。

かたや元財閥家とはいえ今は経営難で倒産寸前の会社の娘。
かたや世界有数の自動車企業の御曹司。

立場の違いは大きく、宣利は冷たくて結婚を後悔した。
けれどそのうち、厳しいものの誠実な人だと知り、惹かれていく。
しかし曾祖父が死ねば離婚だと言われていたので、感情を隠す。

結婚から一年後。
とうとう曾祖父が亡くなる。
当然、宣利から離婚を切り出された。
未練はあったが困らせるのは嫌で、承知する。
最後に抱きたいと言われ、最初で最後、宣利に身体を預ける。

離婚後、妊娠に気づいた。
それを宣利に知られ、復縁を求められるまではまあいい。
でも、離婚前が嘘みたいに、溺愛してくるのはなんでですか!?


羽島花琳 はじま かりん
26歳

外食産業チェーン『エールダンジュ』グループご令嬢
自身は普通に会社員をしている

明るく朗らか
あまり物事には執着しない
若干(?)天然

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倉森宣利 くらもり たかとし
32歳

世界有数の自動車企業『TAIGA』グループ御曹司
自身は核企業『TAIGA自動車』専務

冷酷で厳しそうに見られがちだが、誠実な人
心を開いた人間にはとことん甘い顔を見せる


なんで私、子供ができた途端に復縁を迫られてるんですかね……?
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