2 / 4
少女、魔界へ迷い込む
しおりを挟む
どうしてこうなったのか私には分からない。確か学校からでていつもの帰り道を歩いていたら、黒猫を見つけてその猫を追いかけていたはず。
気がつくと私は落ちていた。どういうことかって?私が教えて欲しい。どうして私はいま、空から地上に向けて落ちているんだろう。
「このまま落ちたら地面に激突して死んじゃうよね!?」
どうしよう。何とかしないとと思っても何ともしようがない。
物凄い速度で落下していく。地面まであと何白メートルだろう?ダメだ、怖い。目をつぶり私は、
「誰か助けてー!」
誰かが助けてくれる訳でもないだろうけどそう叫んでみる。あぁ、もうダメだ地面に激突して死んじゃう。そう思った時だった。
「ま、間に合った…何で空から降ってくんだよ!?」
男の人の声がしたと思った瞬間、抱き抱えられる感触があった。おそるおそる目を開けてみると、真っ赤な髪と眼をした男の人と目が合った。どうやら今私はお姫様抱っこされているようだ。
これが、私と彼の出会いだったー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時は遡り、少女が空から降ってくる1時間前紅蓮は帝都の裏路地で仕事をしていた。
紅蓮の本業は何でも屋だ。主に用心棒や、暗殺等を請け負っている。今回は、依頼主である女性より、「近いうち、私を付きまとっているストーカーに襲われるかも知れない。どうか助けで欲しい。」と言う依頼だった。依頼をうけた紅蓮はストーカー男を見張っていたが、ついに今日ストーカー男が依頼主に襲いかかったため、依頼主を護るべくストーカー男の前に姿を現した紅蓮はそのまま男を路地裏に引っ張って行った。
「なんだお前!?俺の邪魔をするんじゃねー!」
そう言って声を荒らげながらナイフを取り出す男。そしてそのまま紅蓮にまくしたてる。
「さてはお前、俺から天使を奪おうってんだな!?そうはいかねぇぞおおお!?あの天使を穢すのは俺なんだ!天使もそれを望んでいる!あぁ、早く俺の滾るブツを!あの天使の中にぶちこんでやりてぇぇぇ!」
ゲタゲタと笑いながら涎を垂らす男。
「俺と天使の邪魔をするやつは、ここで死ねえええええ!!」
そう言って紅蓮に襲いかかってくる男に紅蓮は強烈な蹴りをいれた。蹴られた男はうずくまった。
「おい、さっきまでの威勢はどうした?」
そう言って男の髪の毛を掴む紅蓮。
そして、男が持っていたナイフを奪い取り男の頬にナイフの刃をあてた。男の頬が切れ、血が頬を伝う。
「ひっ、も、もう許してくれ!俺が悪かった!」
今にも泣きだしそうな顔をして紅蓮に許しを乞う男。
「俺はなー、お前みたいなやつは大嫌いなんだよ!しばらく反省してろっ!」
そう言って男の顔面を殴り飛ばす。うぅ、と呻き声を上げながら男は顔面をおさえる。
「さぁ、選べ。このままお前のアレを潰されて再起不能にされるのか、二度とこんなことをしねーと誓ってこのままこの場を立ち去るか。言っとくがまた同じことしてみろよ?今度は命の保証はしねーからな?」
そう言って男を睨みつける紅蓮。
「ひぃぃぃっ!!」
男は悲鳴をあげながら、路地裏の奥へと消えていった。
「ったく!しょーもねーことしやがって。」
そう言って紅蓮は依頼主の元へ戻る。
「あ、あの、ストーカーは…?」
「あぁ、懲らしめたからもう大丈夫だ。もー襲ってきたりはしねーだろーな!」
「ホントですか!?ホントにありがとうございました!」
こうして依頼を終え、紅蓮は自宅へ帰ろうと街を歩いているときだった。
「誰か助けてー!」
どこからか女の声が聞こえた。なんだか空の方から聞こえた気がするが…そう思いつつ空をふとみると、遥か上空から少女が降ってくるのが見えた。
「やべぇ!?このままだとあいつ地面に激突すんじゃねーか!?」
紅蓮は慌てて少女が落ちるであろう街外れに、転移魔法を使い向かった。転移が完了した紅蓮は降ってくる少女を慌てて抱きとめた。
「ま、間に合った…なんでそれから降ってくんだよ!?」
腕の中に収まる少女をみる紅蓮。肩まで伸びた黒髪にこれまた吸い込まれそうなほど黒い瞳をした少女。(すげぇ可愛いじゃねーか!!)
紅蓮は空から降ってきた少女に…一目惚れしたのであった。
気がつくと私は落ちていた。どういうことかって?私が教えて欲しい。どうして私はいま、空から地上に向けて落ちているんだろう。
「このまま落ちたら地面に激突して死んじゃうよね!?」
どうしよう。何とかしないとと思っても何ともしようがない。
物凄い速度で落下していく。地面まであと何白メートルだろう?ダメだ、怖い。目をつぶり私は、
「誰か助けてー!」
誰かが助けてくれる訳でもないだろうけどそう叫んでみる。あぁ、もうダメだ地面に激突して死んじゃう。そう思った時だった。
「ま、間に合った…何で空から降ってくんだよ!?」
男の人の声がしたと思った瞬間、抱き抱えられる感触があった。おそるおそる目を開けてみると、真っ赤な髪と眼をした男の人と目が合った。どうやら今私はお姫様抱っこされているようだ。
これが、私と彼の出会いだったー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時は遡り、少女が空から降ってくる1時間前紅蓮は帝都の裏路地で仕事をしていた。
紅蓮の本業は何でも屋だ。主に用心棒や、暗殺等を請け負っている。今回は、依頼主である女性より、「近いうち、私を付きまとっているストーカーに襲われるかも知れない。どうか助けで欲しい。」と言う依頼だった。依頼をうけた紅蓮はストーカー男を見張っていたが、ついに今日ストーカー男が依頼主に襲いかかったため、依頼主を護るべくストーカー男の前に姿を現した紅蓮はそのまま男を路地裏に引っ張って行った。
「なんだお前!?俺の邪魔をするんじゃねー!」
そう言って声を荒らげながらナイフを取り出す男。そしてそのまま紅蓮にまくしたてる。
「さてはお前、俺から天使を奪おうってんだな!?そうはいかねぇぞおおお!?あの天使を穢すのは俺なんだ!天使もそれを望んでいる!あぁ、早く俺の滾るブツを!あの天使の中にぶちこんでやりてぇぇぇ!」
ゲタゲタと笑いながら涎を垂らす男。
「俺と天使の邪魔をするやつは、ここで死ねえええええ!!」
そう言って紅蓮に襲いかかってくる男に紅蓮は強烈な蹴りをいれた。蹴られた男はうずくまった。
「おい、さっきまでの威勢はどうした?」
そう言って男の髪の毛を掴む紅蓮。
そして、男が持っていたナイフを奪い取り男の頬にナイフの刃をあてた。男の頬が切れ、血が頬を伝う。
「ひっ、も、もう許してくれ!俺が悪かった!」
今にも泣きだしそうな顔をして紅蓮に許しを乞う男。
「俺はなー、お前みたいなやつは大嫌いなんだよ!しばらく反省してろっ!」
そう言って男の顔面を殴り飛ばす。うぅ、と呻き声を上げながら男は顔面をおさえる。
「さぁ、選べ。このままお前のアレを潰されて再起不能にされるのか、二度とこんなことをしねーと誓ってこのままこの場を立ち去るか。言っとくがまた同じことしてみろよ?今度は命の保証はしねーからな?」
そう言って男を睨みつける紅蓮。
「ひぃぃぃっ!!」
男は悲鳴をあげながら、路地裏の奥へと消えていった。
「ったく!しょーもねーことしやがって。」
そう言って紅蓮は依頼主の元へ戻る。
「あ、あの、ストーカーは…?」
「あぁ、懲らしめたからもう大丈夫だ。もー襲ってきたりはしねーだろーな!」
「ホントですか!?ホントにありがとうございました!」
こうして依頼を終え、紅蓮は自宅へ帰ろうと街を歩いているときだった。
「誰か助けてー!」
どこからか女の声が聞こえた。なんだか空の方から聞こえた気がするが…そう思いつつ空をふとみると、遥か上空から少女が降ってくるのが見えた。
「やべぇ!?このままだとあいつ地面に激突すんじゃねーか!?」
紅蓮は慌てて少女が落ちるであろう街外れに、転移魔法を使い向かった。転移が完了した紅蓮は降ってくる少女を慌てて抱きとめた。
「ま、間に合った…なんでそれから降ってくんだよ!?」
腕の中に収まる少女をみる紅蓮。肩まで伸びた黒髪にこれまた吸い込まれそうなほど黒い瞳をした少女。(すげぇ可愛いじゃねーか!!)
紅蓮は空から降ってきた少女に…一目惚れしたのであった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる