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第伍譚
0047:アデル国立大劇場にて
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ーーここはアデル国立大劇場の特別室『玻璃の間』ーー
ーー硝子張りの室内ではランドットのベル殿下とリリアナ嬢、トルネードのパトリック殿下とマリア嬢とノア、そしてニホンの大巫女ミクルが、上等な椅子に着席していた。ーー
「ほえー、これが、アデルの大劇場かあ。(内装や規模が凄すぎてぽかーんなパトリック殿下)」
「……わふう。(トルネードの劇場とは一線をを画しますわね。 アデルの技術に圧倒されてるマリア嬢)」
「……ガラス張りの室内から観劇できるだなんて、……とてつもなく贅沢ですわね。(普通の席に座るつもりだった為、あまりの待遇に引き気味なリリアナ嬢)」
「……マーキュリーに、後でお礼をしておかないとな。(リリアナ嬢と同様、一般席のチケットだと思っていた模様のベル殿下)」
「うん? ……ベル殿下達のチケットって、マーキュリー殿下から貰ったやつなの?(さりげなくタメ口を入れてくるパトリック殿下)」
「ああ。……元々リアが、今回上演される演目の原作ファンだったから、マーキュリーが、いろいろなツテを頼って入手してくれたらしい。……一般席でもよかったんだがな。(少し居心地が悪いベル殿下)」
「ビップ席なんて初めてなので、逆に緊張しておりますわ。(ベル殿下の横でソワソワしてるリリアナ嬢)」
「へえー、お二人とも、王族に公爵家なんだから、ビップ席の方が慣れてそうなイメージがあるんだけど、なんだか意外だね。(ほえーなパトリック殿下)」
「ふっふっふ、……パトリック殿下、あまあまの甘ちゃんですわね。……観劇というものは、一般の中、特に殆どステージが見えづらいような席でこそ、得られるものが大きいのですのよ‼︎(ドヤ顔リリアナ嬢)」
「ーーーーっ⁉︎(謎の敗北感を味わうパトリック殿下)」
「基本的に、私がチケットを自分で取る場合は、誰もが買わないような悪い席を優先して取っておりますの。……そこらへんの良い席ばかり取っていらっしゃるミーハーご令嬢様達と一緒にしないでくださいまし‼︎(扇をどこからか出してきて、閉じたままパトリック殿下へ扇の先をピシッと向けるリリアナ嬢)」
「……。(……負けた。 打ちひしがれるパト殿下)」
「……。(可愛い。ほんとは良い席で見たいけど、他の観客の方々が良い席で見れるように、やせ我慢して悪い席を選ぼうと考えてるいじらしさ。尚且つ、周りの人達に気を使わせないように強がってるリアが愛おしい。 長年、ストーカーもどきを繰り返した結果、リリアナ嬢の思考が粗方わかってしまうベル殿下)」
「……。(うん、いろいろツッコミどころが多いけど、一言だけ。『オリビアさんと、アルトとアリスにも、ここからの眺めを見せてあげたいよー‼︎』 心の中で、素直に家族愛を叫ぶノア)」
「……わふわふ。(難しいことはよくわかりませんが、今回はこのファミリー席でよかったですわね。そのおかげで、私たちスピカもご一緒できましたから。 かなりの要人しか入れないビップ席を、ファミリー席と勘違いしてるもふもふマリア嬢)」
「そうですわね! たまには贅沢することも、良いかもしれませんわ。(もっふもふしてるマリア嬢の隣のパト殿下席を狙ってるリリアナ嬢)」
「わふもふ。(それに、こっそりオヤツをいただきながら、観劇できますからね。 スクっと立ち上がって室内の全員に、ポケットに入れてあったお菓子を配り出すマリア嬢)」
「まりあさまあ~‼︎(信奉者になりつつあるリリアナ嬢)」
「……マリア嬢、ありがとうございます。(もふもふから直々にお菓子を渡されて恐縮しているベル殿下)」
「マリア様、ありがとうございます‼︎(さりげなくもふもふからお菓子を貰ったノア)」
「マリア嬢、かたじけない。ありがとう。(もふもふからお菓子を受け取って嬉しげな大巫女)」
「マリア様、僕はいいからね。(お菓子をもふもふ食べてるマリア様を見てるだけで、僕はお腹いっぱいなんだから。 満面の笑みなパトリック殿下)」
「……。(少し考えてスチャッとパトリック殿下の隣の席に座るもふもふ)」
「……。(もふもふを見つめてるパトリック殿下)」
「……。(お腹のポケットの中から、長期保存用アンパンを取り出して、ビリビリと袋を破り、アンパンを二つに割って、無言でパトリック殿下に一片を差し出すもふもふ)」
「……まりあさまあ。(ほんとはマリア様から貰いたくて、でも、マリア様のを貰うと、マリア様の食べる分が無くなるから、我慢してたのに、……優しすぎますよー‼︎ ちょっと泣きそうなパト殿下)」
「……もふもふ。(パトリック様、観劇とは、体力勝負ですのよ! 遠慮はご無用! さあ、召し上がれ‼︎ もふもふ食べてるマリア嬢)」
「……うううっ‼︎(もふもふからアンパン半分を貰って、ポロポロ涙を溢しながら、アンパンを齧るパトリック殿下)」
「……癒しのアンパンですわね。(一連の流れを見て、感動に浸るリリアナ嬢)」
「……。(泣きながらアンパンを食べてるパトリック殿下の頭を、無言で撫で撫でするマリア嬢)」
「……ノア、……パトリック殿下とマリア嬢は、いつもああなのか?(何かを察するベル殿下)」
「……お二人の関係は見たまんまですよ、ベル殿下。(恋人というよりかは、本物の家族なんだよなー。 あたたかい目で見守ってるノア)」
「あのパトリックがなー。(優しい眼差しな大巫女)」
「マリアさま、あとで、アンパン買ってきますからね! グスン……。(涙でアンパンがしょっぱいパトリック殿下)」
「もっふう……。(パト様、……先ほど売店で目星をつけてきましたから、一緒に買いに行きましょう! 目がキラッと光ってるもふもふ)」
「うん! なんでも買ってあげるからね‼︎(マリア嬢に対する愛が爆発した結果、マリア嬢をガバッと持ち上げて、自身のお膝に乗せるパトリック殿下)」
「「ーーーー⁉︎(ええええええ⁉︎ 困惑ランドットズ)」」
「もっふもっふう。(パトリック殿下の行為に驚くことなく、自然体で、アンパンを齧ってるもふもふ)」
「……これが、夫婦。(パトリック殿下との距離を全然気にしてないマリア嬢を見て、カルチャーショックを受けてるリリアナ嬢)」
「……負けた。(深い敗北感を味わってるベル殿下)」
「……。(いやいや、パトリック殿下達は、イレギュラーの中のイレギュラーですからね! これが、世界の常識だなんて、思ってはいけないですよ、ベル殿下‼︎ 大きい声で言いたいが、パトリック殿下が怖くて言えないノア)」
「……。(マイペースにお菓子を食べてる大巫女)」
ーーと、劇場内に開演前アナウンスが流れ始める‼︎ーー
『みなさま、本日はようこそ、アデル国立大劇場へ、お越しくださいました。間もなく、ツキノワ歌劇団サクラ組による、クリンゲル・ホームズ原作、ミュージカルロマン「悪役令嬢は、異国の盗賊との愛に永久に囚われる」を、上演致します。今暫く、お待ちくださいませ。(透き通った女性のアナウンス)』
ーー劇場内は、一瞬、心地よい沈黙に覆われた‼︎ーー
「ーーーーっ‼︎ 間もなくですわね、ベル殿下‼︎(テンションが上がりまくりなリリアナ嬢)」
「ああ、そうだな。(きゃっきゃしてるリリアナ嬢を優しい眼差しで見てるベル殿下)」
「(小声で)ねえ、ノア、悪役令嬢ってなんなの?(もふもふを腕の中に閉じ込めつつ隣のノアに聞いてるパト殿下)」
「うーん、そうですね。……とても真面目にやってきたご令嬢様が、周囲からは悪く見られていると言いますか、冤罪に近い扱いを受けたりといいますか……。(もふもふを見ながら言葉を慎重に選んでいるノア)」
「悪女と罵られても、バッシングを受けても、裏で馬鹿にされても、自分を見失わず、信念に生きる、悪の華ですわ……。(遠くから、説明してくれるちょっと酔いしれてるリリアナ嬢)」
「……ほえー。(マリア嬢以外興味がないパト殿下)」
ーーと、開演ブザーが劇場内に鳴り響く‼︎ーー
『お待たせ致しました。……それでは、ツキノワ歌劇団サクラ組公演、ミュージカルロマン「悪役令嬢は、異国の盗賊との愛に永久に囚われる」を、お楽しみください。』
ブーーーーっ‼︎(開演ブザー)
ーー緞帳が上がり、煌びやかなステージ上には……⁉︎ーー
「「ーーーーっ⁉︎(驚愕するランドットズ)」」
「うん? 何処かで見た事のあるような顔だが……。(ステージ上に立つ二人の役者の顔を見て、既視感を覚える大巫女ミクル)」
「ベル殿下っーー⁉︎(顔を青ざめるリリアナ嬢)」
「リア、……私から絶対に離れないように。(隣にいるリリアナ嬢の肩を抱き、ステージ上を睨みつけるベル殿下)」
「…………?(もふもふを抱きしめながら、ランドットズの異変に気づいて、周囲に神経を尖らせるパトリック殿下)」
「……。(……どうして、……どうして、……ニホン帝国に居る筈の、ロバート殿下と、セラ様がステージに立っていらっしゃるの⁉︎ あまりの驚きに、混乱しているリリアナ嬢)」
「……。(リアは、私が絶対に守る。 真剣ベル殿下)」
「……もふ。(なんとなく、あの役者、クサいですわね。 珍しく苦い顔をしてるマリア嬢)」
ーー果たして公演は、無事終わるのだろうか⁉︎ーー
ーー硝子張りの室内ではランドットのベル殿下とリリアナ嬢、トルネードのパトリック殿下とマリア嬢とノア、そしてニホンの大巫女ミクルが、上等な椅子に着席していた。ーー
「ほえー、これが、アデルの大劇場かあ。(内装や規模が凄すぎてぽかーんなパトリック殿下)」
「……わふう。(トルネードの劇場とは一線をを画しますわね。 アデルの技術に圧倒されてるマリア嬢)」
「……ガラス張りの室内から観劇できるだなんて、……とてつもなく贅沢ですわね。(普通の席に座るつもりだった為、あまりの待遇に引き気味なリリアナ嬢)」
「……マーキュリーに、後でお礼をしておかないとな。(リリアナ嬢と同様、一般席のチケットだと思っていた模様のベル殿下)」
「うん? ……ベル殿下達のチケットって、マーキュリー殿下から貰ったやつなの?(さりげなくタメ口を入れてくるパトリック殿下)」
「ああ。……元々リアが、今回上演される演目の原作ファンだったから、マーキュリーが、いろいろなツテを頼って入手してくれたらしい。……一般席でもよかったんだがな。(少し居心地が悪いベル殿下)」
「ビップ席なんて初めてなので、逆に緊張しておりますわ。(ベル殿下の横でソワソワしてるリリアナ嬢)」
「へえー、お二人とも、王族に公爵家なんだから、ビップ席の方が慣れてそうなイメージがあるんだけど、なんだか意外だね。(ほえーなパトリック殿下)」
「ふっふっふ、……パトリック殿下、あまあまの甘ちゃんですわね。……観劇というものは、一般の中、特に殆どステージが見えづらいような席でこそ、得られるものが大きいのですのよ‼︎(ドヤ顔リリアナ嬢)」
「ーーーーっ⁉︎(謎の敗北感を味わうパトリック殿下)」
「基本的に、私がチケットを自分で取る場合は、誰もが買わないような悪い席を優先して取っておりますの。……そこらへんの良い席ばかり取っていらっしゃるミーハーご令嬢様達と一緒にしないでくださいまし‼︎(扇をどこからか出してきて、閉じたままパトリック殿下へ扇の先をピシッと向けるリリアナ嬢)」
「……。(……負けた。 打ちひしがれるパト殿下)」
「……。(可愛い。ほんとは良い席で見たいけど、他の観客の方々が良い席で見れるように、やせ我慢して悪い席を選ぼうと考えてるいじらしさ。尚且つ、周りの人達に気を使わせないように強がってるリアが愛おしい。 長年、ストーカーもどきを繰り返した結果、リリアナ嬢の思考が粗方わかってしまうベル殿下)」
「……。(うん、いろいろツッコミどころが多いけど、一言だけ。『オリビアさんと、アルトとアリスにも、ここからの眺めを見せてあげたいよー‼︎』 心の中で、素直に家族愛を叫ぶノア)」
「……わふわふ。(難しいことはよくわかりませんが、今回はこのファミリー席でよかったですわね。そのおかげで、私たちスピカもご一緒できましたから。 かなりの要人しか入れないビップ席を、ファミリー席と勘違いしてるもふもふマリア嬢)」
「そうですわね! たまには贅沢することも、良いかもしれませんわ。(もっふもふしてるマリア嬢の隣のパト殿下席を狙ってるリリアナ嬢)」
「わふもふ。(それに、こっそりオヤツをいただきながら、観劇できますからね。 スクっと立ち上がって室内の全員に、ポケットに入れてあったお菓子を配り出すマリア嬢)」
「まりあさまあ~‼︎(信奉者になりつつあるリリアナ嬢)」
「……マリア嬢、ありがとうございます。(もふもふから直々にお菓子を渡されて恐縮しているベル殿下)」
「マリア様、ありがとうございます‼︎(さりげなくもふもふからお菓子を貰ったノア)」
「マリア嬢、かたじけない。ありがとう。(もふもふからお菓子を受け取って嬉しげな大巫女)」
「マリア様、僕はいいからね。(お菓子をもふもふ食べてるマリア様を見てるだけで、僕はお腹いっぱいなんだから。 満面の笑みなパトリック殿下)」
「……。(少し考えてスチャッとパトリック殿下の隣の席に座るもふもふ)」
「……。(もふもふを見つめてるパトリック殿下)」
「……。(お腹のポケットの中から、長期保存用アンパンを取り出して、ビリビリと袋を破り、アンパンを二つに割って、無言でパトリック殿下に一片を差し出すもふもふ)」
「……まりあさまあ。(ほんとはマリア様から貰いたくて、でも、マリア様のを貰うと、マリア様の食べる分が無くなるから、我慢してたのに、……優しすぎますよー‼︎ ちょっと泣きそうなパト殿下)」
「……もふもふ。(パトリック様、観劇とは、体力勝負ですのよ! 遠慮はご無用! さあ、召し上がれ‼︎ もふもふ食べてるマリア嬢)」
「……うううっ‼︎(もふもふからアンパン半分を貰って、ポロポロ涙を溢しながら、アンパンを齧るパトリック殿下)」
「……癒しのアンパンですわね。(一連の流れを見て、感動に浸るリリアナ嬢)」
「……。(泣きながらアンパンを食べてるパトリック殿下の頭を、無言で撫で撫でするマリア嬢)」
「……ノア、……パトリック殿下とマリア嬢は、いつもああなのか?(何かを察するベル殿下)」
「……お二人の関係は見たまんまですよ、ベル殿下。(恋人というよりかは、本物の家族なんだよなー。 あたたかい目で見守ってるノア)」
「あのパトリックがなー。(優しい眼差しな大巫女)」
「マリアさま、あとで、アンパン買ってきますからね! グスン……。(涙でアンパンがしょっぱいパトリック殿下)」
「もっふう……。(パト様、……先ほど売店で目星をつけてきましたから、一緒に買いに行きましょう! 目がキラッと光ってるもふもふ)」
「うん! なんでも買ってあげるからね‼︎(マリア嬢に対する愛が爆発した結果、マリア嬢をガバッと持ち上げて、自身のお膝に乗せるパトリック殿下)」
「「ーーーー⁉︎(ええええええ⁉︎ 困惑ランドットズ)」」
「もっふもっふう。(パトリック殿下の行為に驚くことなく、自然体で、アンパンを齧ってるもふもふ)」
「……これが、夫婦。(パトリック殿下との距離を全然気にしてないマリア嬢を見て、カルチャーショックを受けてるリリアナ嬢)」
「……負けた。(深い敗北感を味わってるベル殿下)」
「……。(いやいや、パトリック殿下達は、イレギュラーの中のイレギュラーですからね! これが、世界の常識だなんて、思ってはいけないですよ、ベル殿下‼︎ 大きい声で言いたいが、パトリック殿下が怖くて言えないノア)」
「……。(マイペースにお菓子を食べてる大巫女)」
ーーと、劇場内に開演前アナウンスが流れ始める‼︎ーー
『みなさま、本日はようこそ、アデル国立大劇場へ、お越しくださいました。間もなく、ツキノワ歌劇団サクラ組による、クリンゲル・ホームズ原作、ミュージカルロマン「悪役令嬢は、異国の盗賊との愛に永久に囚われる」を、上演致します。今暫く、お待ちくださいませ。(透き通った女性のアナウンス)』
ーー劇場内は、一瞬、心地よい沈黙に覆われた‼︎ーー
「ーーーーっ‼︎ 間もなくですわね、ベル殿下‼︎(テンションが上がりまくりなリリアナ嬢)」
「ああ、そうだな。(きゃっきゃしてるリリアナ嬢を優しい眼差しで見てるベル殿下)」
「(小声で)ねえ、ノア、悪役令嬢ってなんなの?(もふもふを腕の中に閉じ込めつつ隣のノアに聞いてるパト殿下)」
「うーん、そうですね。……とても真面目にやってきたご令嬢様が、周囲からは悪く見られていると言いますか、冤罪に近い扱いを受けたりといいますか……。(もふもふを見ながら言葉を慎重に選んでいるノア)」
「悪女と罵られても、バッシングを受けても、裏で馬鹿にされても、自分を見失わず、信念に生きる、悪の華ですわ……。(遠くから、説明してくれるちょっと酔いしれてるリリアナ嬢)」
「……ほえー。(マリア嬢以外興味がないパト殿下)」
ーーと、開演ブザーが劇場内に鳴り響く‼︎ーー
『お待たせ致しました。……それでは、ツキノワ歌劇団サクラ組公演、ミュージカルロマン「悪役令嬢は、異国の盗賊との愛に永久に囚われる」を、お楽しみください。』
ブーーーーっ‼︎(開演ブザー)
ーー緞帳が上がり、煌びやかなステージ上には……⁉︎ーー
「「ーーーーっ⁉︎(驚愕するランドットズ)」」
「うん? 何処かで見た事のあるような顔だが……。(ステージ上に立つ二人の役者の顔を見て、既視感を覚える大巫女ミクル)」
「ベル殿下っーー⁉︎(顔を青ざめるリリアナ嬢)」
「リア、……私から絶対に離れないように。(隣にいるリリアナ嬢の肩を抱き、ステージ上を睨みつけるベル殿下)」
「…………?(もふもふを抱きしめながら、ランドットズの異変に気づいて、周囲に神経を尖らせるパトリック殿下)」
「……。(……どうして、……どうして、……ニホン帝国に居る筈の、ロバート殿下と、セラ様がステージに立っていらっしゃるの⁉︎ あまりの驚きに、混乱しているリリアナ嬢)」
「……。(リアは、私が絶対に守る。 真剣ベル殿下)」
「……もふ。(なんとなく、あの役者、クサいですわね。 珍しく苦い顔をしてるマリア嬢)」
ーー果たして公演は、無事終わるのだろうか⁉︎ーー
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