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第肆譚
0032:報告会と訪問者
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ーー百鬼夜行の大通りを除霊して一週間後。ーー
ーーここは、フィックスド家の会議室。ーー
ーー室内では、パトリック殿下とマリア嬢、そして、サネユキにノアとオリビアが、青年シグレが来るのを待っていた。(ちなみにアルトとアリスは、お昼寝中だぞ‼︎)ーー
「パトリック殿下、……時間です。(神妙ノア)」
「了解。……みんな、シグレっちはまだだけど、始めようか。(真面目殿下)」
「パトリック、……うちの班が纏めた、舞踏会の報告書だ。」
ーーサネユキは、みんなに分厚い紙の束を配った‼︎ーー
「ありがとう、サネユキ。(ペラペラと紙をめくりながら)……うん、なかなかの趣味だね。(顔を真っ青にする殿下)」
「会場の設営に、舞踏会の進行も全て月国が関与しているらしい。……むしろ、トルネード王国側の人間がいるのだろうか?(私はニホン帝国の人間だから、トルネード王国のことには口を出せないが、これは、あまりにも酷すぎるぞ。 困り眉サネユキ)」
「……待ってください。この名簿に挙げられている人達は全員、月国の方々なのですか⁉︎(驚愕マリア嬢)」
「ええ、マリア嬢。第三王妃にも確認を取っていますぞ。」
「……知っている方も入っていて、なんだか複雑ですわ。」
「うん……。かなりヤバい状況だよね。」
「おまけに、とある悪魔を崇拝するカルト宗教の団体が、月国を信奉している。……今回の会場の装飾は全て、その宗教団体の信者さんがやったみたいだな。」
「……なんで、素朴な正統宗教より、悪魔崇拝の方が人気なんだろうね?(悪魔の儀式っぽいものを想像してガタガタ震え出す殿下)」
「パトリック様……。(殿下の背中をさするマリア嬢)」
「マリアさまー、カルト宗教怖すぎだよー。(さりげなくマリア嬢をグイッと引き寄せて、お膝の上に座らせる殿下)」
「……。(最近、パトリック様のお膝が定位置になりつつありますわね。あまりにも多すぎて、慣れてしまいましたわ。むしろ、パトリック様のお膝じゃないと緊張してしまうくらいになってしまって、もし、パトリック様がいなくなったら、私はどうすればいいのでしょう? 悩むマリア嬢)」
「悪魔崇拝が人気なのは、第一にお金が儲かるからじゃないか? 富、名声、権威、全てを掌握する力、その他諸々を手に入れる代わりに、自らの魂を引き換えにして、悪魔らしきものを呼ぶのだろう?(神妙サネユキ)」
「……お金という概念がこの世に無ければ、悪魔崇拝に溺れる人もいないだろうにね。(神妙殿下)」
「まあ、人間に知恵や科学を授けたのが悪魔であり、お金という概念を作り出したのも悪魔、貧富の差を生み出したのも悪魔で、貧富の差に異を唱えなかったのは人間だからな……。それこそ、人の間に上と下を望んだのは、私たち人間だ。そう簡単に、この世の中が変わることはないだろう。」
「みんな共犯か……。(なんとも言えない殿下)」
「今の世界の常識社会を生きているならな。……だが、パトリック、私たちは違うぞ。」
「ーーーーっ‼︎」
「確かに生きているうえでお金が必要だから、数えきれないほどの仕事をしてお金を得てきたが、パトリック、……お前は、そのお金を誰かのために使ってばかりだったじゃないか。」
「そうですよ、殿下。……俺も、俺の仲間達も、殿下のお陰で日向を通れてるんですからね。(マリア嬢とイチャイチャしている殿下を見れないから、若干目を逸らしつつ発言するノア)」
「ノア、……そう言えば、暴走族だったもんね。(ものすっごく可哀想な眼差しをノアに向ける殿下)」
「えっ、……ノアさんって所謂ヤンキーだったのですか⁉︎(ノアの真横でギョギョッてるオリビア)」
「いや、えっと、……その……。(オロオロノア)」
「オリビアちゃん、後で詳しく聞くといいよ。(生暖かい眼差し殿下)」
「若い頃のノアは、色々と面白かったからな‼︎ 武勇伝とか聞いてみるといいぞ‼︎(余計火に油を注ぐサネユキ)」
「た、隊長、話を戻しましょう‼︎ ねっ?(大汗ノア)」
「……。(ノアさんに聞きたいことが多すぎて、ウズウズですわ! 興味津々オリビア)」
「そうだな。……パトリック、これからどうする?」
「うん。……舞踏会のスピーチで、宣戦布告をしてきたのは、あちらだからね。……僕達は、元スピカに召集をかけて、まず、銀河鉄道の利権を奪おうか。」
「ああ。だが、銀河鉄道の会社に探りを入れた結果……。」
「職員の殆どが、原因不明の病に侵されているんだよね。(神妙殿下)」
「そうだ。……そして、病に倒れた職員はもれなく、『銀色の部品』を埋め込まれて、仕事に復帰している。」
「人間の機械化ってことでしょ?」
「その可能性は高いな。」
「……たぶん、銀河鉄道に関わる人間は皆、被曝している。……銀河鉄道に攻撃を仕掛けて占拠するのは、どうにでもなる。でも、その後は……。」
「私たちスピカも、かなり被曝して最悪お亡くなりだな。」
「うん。……対策を考えないといけないんだけれど……。」
ーーと、殿下が『銀色の錠剤』を机の上に置いた‼︎ーー
「アデルのセト公に、銀色の粉を錠剤化したものを頼んでおいたんだけれど……。」
「これを飲んで、人体にどのような影響があるのか未知数だからな。(神妙サネユキ)」
「うん。……僕が試しに飲んでもいいけれど、もし、それで僕が死んだら、マリア様を道連れにしてしまうからね。(悩む殿下)」
「ダメですわ、パトリック様‼︎ これ以上ご自身を犠牲にしないでくださいまし‼︎(結構怒ってるマリア嬢)」
「マリア様……。(はっとして、うるうる殿下)」
「パトリック様が苦しむと、精神的に私も苦しいのです‼︎ 何か別の方法を探しましょう‼︎(目を覚まさないパトリック様をもう二度と見たくはありませんよ‼︎ アツい想いなマリア嬢)」
「……うん。ありがとう、マリア様ー‼︎(泣きじゃくりながら、マリア嬢を抱き締め上げる殿下)」
「くるしい、……かはあっ‼︎(灰と化すマリア嬢)」
「……。(お二人のアツい想いがヒシヒシと伝わりますわ。 頬を赤らめるオリビア)」
「……。(毎度毎度、なんで殿下は力加減を調整してあげないんだろう? 冷静ノア)」
「……。(マリア嬢ってなかなか強いご令嬢だよな。 一番まともなサネユキ)」
コンコン、ココン‼︎
「失礼します‼︎」
ーーと、そこへ青年シグレが入室してきた‼︎ーー
「シグレ、無事だったか‼︎(喜ぶサネユキ)」
「はい、隊長、……指令の通り、奥方様御一行を見つけてきました‼︎(超真面目シグレ)」
「そうか、そうか‼︎ ジョナサンも帰って来れたのだな‼︎」
「はい! ここへ通してもよろしいでしょうか?」
「すぐにしてくれ‼︎(かなり上機嫌なサネユキ)」
ーーシグレは廊下にいる御一行を呼び寄せた‼︎ーー
「隊長ー、パトリック殿下ー、マリア様ー、先輩ー、オリビア様ー、お久しぶりですー!(久しぶりのジョナサン)」
「ジョナサン久しぶりだ……。(目を見はるサネユキ)」
「うん? 隊長、どうしたんですか?(きょとん)」
ーージョナサンは、緋色の首輪とリードをとある女性から掛けられていた‼︎ーー
「じょ、ジョナサン、……その首輪とリードは?」
「あっ、これですか? これはですね……。」
「我の所有物の証だよ、弟よ。(ジョナサンの背後から顔を出す、超美人な女性)」
「姉上⁉︎(な、何故姉上がここに⁉︎ 驚愕サネユキ)」
「久しぶりだ、弟よ。ジョナサンは我のペットだから、首輪をつけておるのだぞ。(ジョナサンに繋がっているリードを引く超美人な女性)」
「…………。(床に崩れ落ちるサネユキ)」
ーーあまりのショックに、サネユキは気絶した‼︎ーー
「隊長ーー⁉︎(咄嗟にサネユキを抱き起こすノア)」
「隊長、仕事しすぎでお疲れなのかなー?(きょとん)」
「性根のない弟だな。ジョナサン、悪いが介抱してやってくれ。(リードを外す女性)」
「はい、姐御、任せてください‼︎」
ーージョナサンは、サネユキのところへ駆けた‼︎ーー
「先輩、代わりますよー!」
「おう、ジョナサン、よろしく。」
ーージョナサンはサネユキを膝枕した‼︎ーー
「隊長が倒れるとか不思議なこともあるんですねー。」
「……ジョナサンは、……私の……妻、なのに……。(気絶しながらブツブツ呟くサネユキ)」
「……弟のことはとりあえず、放っておこう。……久しぶりだな、パトリック。(殿下に顔を向ける女性)」
「……お久しぶりですね、ミクル姉さん。(サネユキの姉ちゃん、苦手なんだよなー。 苦笑い殿下)」
「……ほう、パトリックも色気づいたか。(殿下のお膝のマリア嬢に目をつける女性ミクル)」
「あっ、マリア様は、僕の妻ですから、洗脳とかしないでくださいよ‼︎(やや顔を強張らせる殿下)」
「……。(洗脳とは何でしょうか⁉︎ ガクブルマリア嬢)」
「安心しろ。……ジョナサンは特別だからな。」
「そうですか。……それで、ニホン帝国の重要な役職につかれているミクル姉さんが、何故ここに来られたのですか?」
「ふふふ。……単刀直入に言おう。……パトリック、……その銀色の錠剤は、絶対に飲むな。」
「「「「ーーーーっ⁉︎」」」」
ーー謎の女性ミクルの思惑は如何に⁉︎ーー
ーーここは、フィックスド家の会議室。ーー
ーー室内では、パトリック殿下とマリア嬢、そして、サネユキにノアとオリビアが、青年シグレが来るのを待っていた。(ちなみにアルトとアリスは、お昼寝中だぞ‼︎)ーー
「パトリック殿下、……時間です。(神妙ノア)」
「了解。……みんな、シグレっちはまだだけど、始めようか。(真面目殿下)」
「パトリック、……うちの班が纏めた、舞踏会の報告書だ。」
ーーサネユキは、みんなに分厚い紙の束を配った‼︎ーー
「ありがとう、サネユキ。(ペラペラと紙をめくりながら)……うん、なかなかの趣味だね。(顔を真っ青にする殿下)」
「会場の設営に、舞踏会の進行も全て月国が関与しているらしい。……むしろ、トルネード王国側の人間がいるのだろうか?(私はニホン帝国の人間だから、トルネード王国のことには口を出せないが、これは、あまりにも酷すぎるぞ。 困り眉サネユキ)」
「……待ってください。この名簿に挙げられている人達は全員、月国の方々なのですか⁉︎(驚愕マリア嬢)」
「ええ、マリア嬢。第三王妃にも確認を取っていますぞ。」
「……知っている方も入っていて、なんだか複雑ですわ。」
「うん……。かなりヤバい状況だよね。」
「おまけに、とある悪魔を崇拝するカルト宗教の団体が、月国を信奉している。……今回の会場の装飾は全て、その宗教団体の信者さんがやったみたいだな。」
「……なんで、素朴な正統宗教より、悪魔崇拝の方が人気なんだろうね?(悪魔の儀式っぽいものを想像してガタガタ震え出す殿下)」
「パトリック様……。(殿下の背中をさするマリア嬢)」
「マリアさまー、カルト宗教怖すぎだよー。(さりげなくマリア嬢をグイッと引き寄せて、お膝の上に座らせる殿下)」
「……。(最近、パトリック様のお膝が定位置になりつつありますわね。あまりにも多すぎて、慣れてしまいましたわ。むしろ、パトリック様のお膝じゃないと緊張してしまうくらいになってしまって、もし、パトリック様がいなくなったら、私はどうすればいいのでしょう? 悩むマリア嬢)」
「悪魔崇拝が人気なのは、第一にお金が儲かるからじゃないか? 富、名声、権威、全てを掌握する力、その他諸々を手に入れる代わりに、自らの魂を引き換えにして、悪魔らしきものを呼ぶのだろう?(神妙サネユキ)」
「……お金という概念がこの世に無ければ、悪魔崇拝に溺れる人もいないだろうにね。(神妙殿下)」
「まあ、人間に知恵や科学を授けたのが悪魔であり、お金という概念を作り出したのも悪魔、貧富の差を生み出したのも悪魔で、貧富の差に異を唱えなかったのは人間だからな……。それこそ、人の間に上と下を望んだのは、私たち人間だ。そう簡単に、この世の中が変わることはないだろう。」
「みんな共犯か……。(なんとも言えない殿下)」
「今の世界の常識社会を生きているならな。……だが、パトリック、私たちは違うぞ。」
「ーーーーっ‼︎」
「確かに生きているうえでお金が必要だから、数えきれないほどの仕事をしてお金を得てきたが、パトリック、……お前は、そのお金を誰かのために使ってばかりだったじゃないか。」
「そうですよ、殿下。……俺も、俺の仲間達も、殿下のお陰で日向を通れてるんですからね。(マリア嬢とイチャイチャしている殿下を見れないから、若干目を逸らしつつ発言するノア)」
「ノア、……そう言えば、暴走族だったもんね。(ものすっごく可哀想な眼差しをノアに向ける殿下)」
「えっ、……ノアさんって所謂ヤンキーだったのですか⁉︎(ノアの真横でギョギョッてるオリビア)」
「いや、えっと、……その……。(オロオロノア)」
「オリビアちゃん、後で詳しく聞くといいよ。(生暖かい眼差し殿下)」
「若い頃のノアは、色々と面白かったからな‼︎ 武勇伝とか聞いてみるといいぞ‼︎(余計火に油を注ぐサネユキ)」
「た、隊長、話を戻しましょう‼︎ ねっ?(大汗ノア)」
「……。(ノアさんに聞きたいことが多すぎて、ウズウズですわ! 興味津々オリビア)」
「そうだな。……パトリック、これからどうする?」
「うん。……舞踏会のスピーチで、宣戦布告をしてきたのは、あちらだからね。……僕達は、元スピカに召集をかけて、まず、銀河鉄道の利権を奪おうか。」
「ああ。だが、銀河鉄道の会社に探りを入れた結果……。」
「職員の殆どが、原因不明の病に侵されているんだよね。(神妙殿下)」
「そうだ。……そして、病に倒れた職員はもれなく、『銀色の部品』を埋め込まれて、仕事に復帰している。」
「人間の機械化ってことでしょ?」
「その可能性は高いな。」
「……たぶん、銀河鉄道に関わる人間は皆、被曝している。……銀河鉄道に攻撃を仕掛けて占拠するのは、どうにでもなる。でも、その後は……。」
「私たちスピカも、かなり被曝して最悪お亡くなりだな。」
「うん。……対策を考えないといけないんだけれど……。」
ーーと、殿下が『銀色の錠剤』を机の上に置いた‼︎ーー
「アデルのセト公に、銀色の粉を錠剤化したものを頼んでおいたんだけれど……。」
「これを飲んで、人体にどのような影響があるのか未知数だからな。(神妙サネユキ)」
「うん。……僕が試しに飲んでもいいけれど、もし、それで僕が死んだら、マリア様を道連れにしてしまうからね。(悩む殿下)」
「ダメですわ、パトリック様‼︎ これ以上ご自身を犠牲にしないでくださいまし‼︎(結構怒ってるマリア嬢)」
「マリア様……。(はっとして、うるうる殿下)」
「パトリック様が苦しむと、精神的に私も苦しいのです‼︎ 何か別の方法を探しましょう‼︎(目を覚まさないパトリック様をもう二度と見たくはありませんよ‼︎ アツい想いなマリア嬢)」
「……うん。ありがとう、マリア様ー‼︎(泣きじゃくりながら、マリア嬢を抱き締め上げる殿下)」
「くるしい、……かはあっ‼︎(灰と化すマリア嬢)」
「……。(お二人のアツい想いがヒシヒシと伝わりますわ。 頬を赤らめるオリビア)」
「……。(毎度毎度、なんで殿下は力加減を調整してあげないんだろう? 冷静ノア)」
「……。(マリア嬢ってなかなか強いご令嬢だよな。 一番まともなサネユキ)」
コンコン、ココン‼︎
「失礼します‼︎」
ーーと、そこへ青年シグレが入室してきた‼︎ーー
「シグレ、無事だったか‼︎(喜ぶサネユキ)」
「はい、隊長、……指令の通り、奥方様御一行を見つけてきました‼︎(超真面目シグレ)」
「そうか、そうか‼︎ ジョナサンも帰って来れたのだな‼︎」
「はい! ここへ通してもよろしいでしょうか?」
「すぐにしてくれ‼︎(かなり上機嫌なサネユキ)」
ーーシグレは廊下にいる御一行を呼び寄せた‼︎ーー
「隊長ー、パトリック殿下ー、マリア様ー、先輩ー、オリビア様ー、お久しぶりですー!(久しぶりのジョナサン)」
「ジョナサン久しぶりだ……。(目を見はるサネユキ)」
「うん? 隊長、どうしたんですか?(きょとん)」
ーージョナサンは、緋色の首輪とリードをとある女性から掛けられていた‼︎ーー
「じょ、ジョナサン、……その首輪とリードは?」
「あっ、これですか? これはですね……。」
「我の所有物の証だよ、弟よ。(ジョナサンの背後から顔を出す、超美人な女性)」
「姉上⁉︎(な、何故姉上がここに⁉︎ 驚愕サネユキ)」
「久しぶりだ、弟よ。ジョナサンは我のペットだから、首輪をつけておるのだぞ。(ジョナサンに繋がっているリードを引く超美人な女性)」
「…………。(床に崩れ落ちるサネユキ)」
ーーあまりのショックに、サネユキは気絶した‼︎ーー
「隊長ーー⁉︎(咄嗟にサネユキを抱き起こすノア)」
「隊長、仕事しすぎでお疲れなのかなー?(きょとん)」
「性根のない弟だな。ジョナサン、悪いが介抱してやってくれ。(リードを外す女性)」
「はい、姐御、任せてください‼︎」
ーージョナサンは、サネユキのところへ駆けた‼︎ーー
「先輩、代わりますよー!」
「おう、ジョナサン、よろしく。」
ーージョナサンはサネユキを膝枕した‼︎ーー
「隊長が倒れるとか不思議なこともあるんですねー。」
「……ジョナサンは、……私の……妻、なのに……。(気絶しながらブツブツ呟くサネユキ)」
「……弟のことはとりあえず、放っておこう。……久しぶりだな、パトリック。(殿下に顔を向ける女性)」
「……お久しぶりですね、ミクル姉さん。(サネユキの姉ちゃん、苦手なんだよなー。 苦笑い殿下)」
「……ほう、パトリックも色気づいたか。(殿下のお膝のマリア嬢に目をつける女性ミクル)」
「あっ、マリア様は、僕の妻ですから、洗脳とかしないでくださいよ‼︎(やや顔を強張らせる殿下)」
「……。(洗脳とは何でしょうか⁉︎ ガクブルマリア嬢)」
「安心しろ。……ジョナサンは特別だからな。」
「そうですか。……それで、ニホン帝国の重要な役職につかれているミクル姉さんが、何故ここに来られたのですか?」
「ふふふ。……単刀直入に言おう。……パトリック、……その銀色の錠剤は、絶対に飲むな。」
「「「「ーーーーっ⁉︎」」」」
ーー謎の女性ミクルの思惑は如何に⁉︎ーー
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