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第壱譚(修正前)
0002:パトリック殿下
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「ぱ、パトリック殿下、今までの数々の非礼をお許しください。(汗だくのまま深く礼をするマリア嬢)」
「いいよ、いいよ、マリア様! 気にしないで‼ 僕は、身分とか全然関係ないって思っているから‼(にっこり)」
パトリック殿下はそう仰いますと、深く礼をしている私をガバッと抱き起こされたのでした。
「それよりも、僕のことはパトリックと呼んでほしいな。(恍惚)」
「……パトリック殿下。」
「パトリック‼(やや強制的な口調の殿下)」
「わ、わかりましたわ。パトリック様。(汗)」
「それと、敬語もいらないからね、マリア様。(にっこりパトリック殿下)」
「は、はい。(汗)」
パトリック様(?)は、王族の中ではとても珍しい類のお方のようです。私がお会いしてきた王族の方々は、皆厳格に身分の違いを表に出されていらっしゃいましたが、パトリック様は、なんだか、庶民的な雰囲気を漂わせていらっしゃいました。(汗)
「マリア様、本当は今すぐにでも王都へと出向きたいのですが、諸事情によって、それはできません。……とりあえず、今夜は僕の野営地で休みましょう‼」
「は、はい。よろしくお願い致します。」
パトリック様のご提案で、私はパトリック様の野営地(?)へとお邪魔することになりました。
「足元が暗くて歩きずらいでしょうから、手をつないで行きましょう‼(すかさず、マリア嬢の右手を握る)」
「は、はい。ありがとうございます。(汗)」
パトリック様は、……とても親切でお優しいお方なのでした。(野営地に着くまでは……。)
◇ ◇ ◇
「みんなー‼ 帰ってきたよーー‼」
「「パトリック様、お帰りなさいませ‼」」
パトリック様に連れられて、やってきました野営地では、……たくさんの殿方(数百人規模)がパトリック様のお帰りを待っていらしたのでした。(汗)
「パトリック様、横にいらっしゃる女性は、一体どうなされたのですか?」
「えへへ。百鬼夜行の道でね、拾って来ちゃった‼(てへぺろ)」
「パトリック様、またそうやって、なりふり構わず拾ってきちゃうんですから。(呆れ顔)」
「だって、困っている人を見捨てられるわけないでしょ‼」
パトリック様は、私の手をぎゅうっと強く握って言いました。
「今日からこのお方もここに住むからね‼」
…………ええええええええ⁉
「ぱ、パトリック様。……わ、私、どうにか山を降りて自力で王都まで戻れますよ。み、皆様にご迷惑をおかけするつもりはありません。(顔面蒼白)」
「マリア様、遠慮しないで。ここでゆっくり、身体を休めて今後のことを考えよう?(あざとく)」
「いやでもですね……。(おろおろ)」
「ねっ? (無言の圧力)」
「……よ、よろしくお願い致します。(困り眉)」
「えへへ、ここでの生活は、全部僕に任せてね‼」
パトリック様に押し切られてしまいました。しかし、周りを見渡す限り、女性の姿は見当たりません。私はここで上手く生活することができるのでしょうか。とても不安な気持ちでいっぱいです。
「みんなー、紹介するね‼ この子は、マリア・ラーズベルト公爵令嬢‼ リゲルの元婚約者なんだって‼ ……マリア様、ここにいる全員が、僕の仲間だよ。(えへへ)」
「よ、よろしくお願い致します。(深く礼)」
シーーーーン
パトリック様のお仲間の皆様は押し黙ったまま、私のことをじーっと睨みつけていらっしゃいます。パトリック様、全然歓迎されていませんが、大丈夫なのでしょうか。(泣)
「パトリック様、そのご令嬢は、僕たちの敵ですよ‼ 何故助けたのですか⁉」
「そうだ、そうだ‼」
「俺たちのことをチクるスパイの可能性があるのに、……危機管理意識が低すぎますよ‼」
ザワザワザワザワ
「……お前たち、黙っていればいい気になりやがって……。(地を這うようなパトリック殿下声)」
シーーーーン
こ、これは、なにが起こったのでしょう⁉ 先ほどまでブーイングの嵐でしたのに、横にいらっしゃるパトリック様のお言葉一つで、辺りはシーーンと凍り付いてしまいました。
「彼女は、僕たちの敵でもスパイでもない‼ 僕が惚れた相手に、文句がある奴は出てこい‼」
ほ、惚れたとは、どういうことなのでしょうか?(激しく汗だくなマリア嬢)
「でも、パトリック様。そのご令嬢は、第三王子の婚約者だったんですよ。(汗)」
「そんなの関係ない‼ 今から僕の恋人になるから‼ むしろ今すぐ結婚するつもりだし‼ ……それに、彼女はリゲルから捨てられたんだ‼ 奴が捨てたマリア様を僕が拾ったっていいじゃないか‼」
パトリック様、……さすがに、皆様の前で、リゲル殿下に捨てられたことを言われますと、とても恥ずかしい思いでいっぱいになってしまいます。あと、恋人とか、結婚とか、一体、何なのでしょうか。ついさっき会ったばかりなのに……。(滝のような汗)
「そうだったのですか、パトリック様。(ほえー)」
「ああ、マリア様は何も悪くないし、何も知らないんだ。……それに、マリア様はいずれ、奴らから狙われる可能性も否めない。……僕は、マリア様を助けたいし、守りたい。みんな、僕についてきてくれるか‼」
「「ラジャーーー‼(片手を振り上げる仲間達)」」
「えへへ、マリア様。みんな、マリア様のことを認めてくれたみたいだねっ‼(満面の笑み)」
「……。(そ、そうなのでしょうか。)」
「マリア様、改めまして、クーデター組織『スピカ』へようこそ‼(にぱっ)」
「――っ‼(く、クーデター組織ですって⁉)」
――マリア・ラーズベルトは、パトリック殿下の爆弾発言に精神を持っていかれて、気を失うのであった。(汗)――
「いいよ、いいよ、マリア様! 気にしないで‼ 僕は、身分とか全然関係ないって思っているから‼(にっこり)」
パトリック殿下はそう仰いますと、深く礼をしている私をガバッと抱き起こされたのでした。
「それよりも、僕のことはパトリックと呼んでほしいな。(恍惚)」
「……パトリック殿下。」
「パトリック‼(やや強制的な口調の殿下)」
「わ、わかりましたわ。パトリック様。(汗)」
「それと、敬語もいらないからね、マリア様。(にっこりパトリック殿下)」
「は、はい。(汗)」
パトリック様(?)は、王族の中ではとても珍しい類のお方のようです。私がお会いしてきた王族の方々は、皆厳格に身分の違いを表に出されていらっしゃいましたが、パトリック様は、なんだか、庶民的な雰囲気を漂わせていらっしゃいました。(汗)
「マリア様、本当は今すぐにでも王都へと出向きたいのですが、諸事情によって、それはできません。……とりあえず、今夜は僕の野営地で休みましょう‼」
「は、はい。よろしくお願い致します。」
パトリック様のご提案で、私はパトリック様の野営地(?)へとお邪魔することになりました。
「足元が暗くて歩きずらいでしょうから、手をつないで行きましょう‼(すかさず、マリア嬢の右手を握る)」
「は、はい。ありがとうございます。(汗)」
パトリック様は、……とても親切でお優しいお方なのでした。(野営地に着くまでは……。)
◇ ◇ ◇
「みんなー‼ 帰ってきたよーー‼」
「「パトリック様、お帰りなさいませ‼」」
パトリック様に連れられて、やってきました野営地では、……たくさんの殿方(数百人規模)がパトリック様のお帰りを待っていらしたのでした。(汗)
「パトリック様、横にいらっしゃる女性は、一体どうなされたのですか?」
「えへへ。百鬼夜行の道でね、拾って来ちゃった‼(てへぺろ)」
「パトリック様、またそうやって、なりふり構わず拾ってきちゃうんですから。(呆れ顔)」
「だって、困っている人を見捨てられるわけないでしょ‼」
パトリック様は、私の手をぎゅうっと強く握って言いました。
「今日からこのお方もここに住むからね‼」
…………ええええええええ⁉
「ぱ、パトリック様。……わ、私、どうにか山を降りて自力で王都まで戻れますよ。み、皆様にご迷惑をおかけするつもりはありません。(顔面蒼白)」
「マリア様、遠慮しないで。ここでゆっくり、身体を休めて今後のことを考えよう?(あざとく)」
「いやでもですね……。(おろおろ)」
「ねっ? (無言の圧力)」
「……よ、よろしくお願い致します。(困り眉)」
「えへへ、ここでの生活は、全部僕に任せてね‼」
パトリック様に押し切られてしまいました。しかし、周りを見渡す限り、女性の姿は見当たりません。私はここで上手く生活することができるのでしょうか。とても不安な気持ちでいっぱいです。
「みんなー、紹介するね‼ この子は、マリア・ラーズベルト公爵令嬢‼ リゲルの元婚約者なんだって‼ ……マリア様、ここにいる全員が、僕の仲間だよ。(えへへ)」
「よ、よろしくお願い致します。(深く礼)」
シーーーーン
パトリック様のお仲間の皆様は押し黙ったまま、私のことをじーっと睨みつけていらっしゃいます。パトリック様、全然歓迎されていませんが、大丈夫なのでしょうか。(泣)
「パトリック様、そのご令嬢は、僕たちの敵ですよ‼ 何故助けたのですか⁉」
「そうだ、そうだ‼」
「俺たちのことをチクるスパイの可能性があるのに、……危機管理意識が低すぎますよ‼」
ザワザワザワザワ
「……お前たち、黙っていればいい気になりやがって……。(地を這うようなパトリック殿下声)」
シーーーーン
こ、これは、なにが起こったのでしょう⁉ 先ほどまでブーイングの嵐でしたのに、横にいらっしゃるパトリック様のお言葉一つで、辺りはシーーンと凍り付いてしまいました。
「彼女は、僕たちの敵でもスパイでもない‼ 僕が惚れた相手に、文句がある奴は出てこい‼」
ほ、惚れたとは、どういうことなのでしょうか?(激しく汗だくなマリア嬢)
「でも、パトリック様。そのご令嬢は、第三王子の婚約者だったんですよ。(汗)」
「そんなの関係ない‼ 今から僕の恋人になるから‼ むしろ今すぐ結婚するつもりだし‼ ……それに、彼女はリゲルから捨てられたんだ‼ 奴が捨てたマリア様を僕が拾ったっていいじゃないか‼」
パトリック様、……さすがに、皆様の前で、リゲル殿下に捨てられたことを言われますと、とても恥ずかしい思いでいっぱいになってしまいます。あと、恋人とか、結婚とか、一体、何なのでしょうか。ついさっき会ったばかりなのに……。(滝のような汗)
「そうだったのですか、パトリック様。(ほえー)」
「ああ、マリア様は何も悪くないし、何も知らないんだ。……それに、マリア様はいずれ、奴らから狙われる可能性も否めない。……僕は、マリア様を助けたいし、守りたい。みんな、僕についてきてくれるか‼」
「「ラジャーーー‼(片手を振り上げる仲間達)」」
「えへへ、マリア様。みんな、マリア様のことを認めてくれたみたいだねっ‼(満面の笑み)」
「……。(そ、そうなのでしょうか。)」
「マリア様、改めまして、クーデター組織『スピカ』へようこそ‼(にぱっ)」
「――っ‼(く、クーデター組織ですって⁉)」
――マリア・ラーズベルトは、パトリック殿下の爆弾発言に精神を持っていかれて、気を失うのであった。(汗)――
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