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とある暴走族のリーダー、就職する‼︎
0001:小柄な青年との出会い
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ーーここは、フィックスド辺境伯家裏山の麓。ーー
ーー麓にあるママチャリ置き場には、見えない縄で捕縛されたモヒカン青年と、謎の小柄な男性が対峙している。ーー
「……モヒカン君も強情だなあ。ちょっと質問してるだけなのにさ、うんともすんとも言ってくれないなんて、僕、涙がこぼれ出ちゃうよ。(謎の余裕を醸し出す小柄な男性)」
「…………。(絶対に喋らない! 抵抗モヒカン青年)」
ーーと、そこへ、ノアがトコトコやってきた!ーー
「ーーーーっ⁉︎(どどどういうことー⁉︎ 両手を後ろにして静かに座っているモヒカン青年と、モヒカン青年の前に立つ小柄な男性を見てびっくりなノア)」
「ーーーーっ‼︎ アニキ、来ないでください‼︎(ノアに気づいてすかさず止めるモヒカン青年)」
「うん? ……ほう。白い特攻服に、リーゼントに、アニキ呼び、……とすると、確実に暴走族の幹部だよね‼︎(きゅるるんしながら、ノアの方へ突進して行って、見えない縄でノアを捕獲する大悪魔な小柄の男性)」
「ーーーーっ⁉︎(ええええええ⁉︎ いきなり身体が動かなくなってガクブルなノア)」
ーーノアは、簡単に捕縛された‼︎ーー
「君、名前、なんていうの?(にんまり小柄男)」
「…………ノア、……フィックスドだが。(怪訝ながらも真面目に応えるノア)」
「駄目です、アニキ‼︎(叫ぶモヒカン青年)」
「……ノアか。……僕は、パトリックだよ。パト様って呼んでくれていいからね。…………ノア・フィックスド、これからよろしく。(にんまりパトリック)」
「あ、ああ……?(展開についていけてないノア)」
「……。(パトリックを睨みつけてるモヒカン青年)」
◇ ◇ ◇
ーーここはノアの仲間の天幕が並ぶ広場の隅っこ。ーー
「わあー、見た目に反してすっごく住みやすそうだね‼︎(目をキラキラさせながら、天幕を見てるパトリック)」
「……一応、国一番の天幕屋さんに受注したものだから、内装もしっかりしているぞ。(ちなみに代金はかなり高額だった。だから、セバスチャンに相談したら、快く出世払いとして立て替えてもらったよ。 見えない縄で縛られたままテリトリーを案内してるノア)」
「……。(パトとノアの後を無言で追うモヒカン青年)」
「すごいね‼︎ この山自体も、ノアが全て用意したの?(興味深々なパトリック)」
「……いや、他界した両親が唯一残してくれた形見かな。(複雑な心境ノア)」
「…………そうなんだ。(ちょっと気まずいパトリック)」
「まあ、あれだな。……俺は何もできないニートで暇だったから、誰も入り込まないような山を開墾して、仲間と遊んでるだけなんだよ。」
「……聞いてるよ。……親のいない孤児を見つけたら手を差し伸べずにはいられない、ママチャリの暴走族だってね。(真剣な表情のパトリック)」
「……。(この男、一体……。 目をまん丸にするノア)」
「そんな君に、ちょっとお願い事があるんだ。(物凄い悪役ヅラなパトリック)」
「…………?(きょとんなノア)」
◇ ◇ ◇
ーーここは、天幕が並ぶ広場の中心。ーー
ーー大勢の青年が集まって、壇上に上がる縛られたままのノアと、謎の小柄な青年パトリックに注目している。ーー
「えっと、……みんな、紹介するよ。……このチビ、……いや、小柄な好青年は、パトリック。……トルネード全国で、いろいろな事業をしているらしい。(パトリックからの強い視線に戦々恐々としているノア)」
「みなさん、こんにちは! 今日からみなさんの仲間になるパトリックだよ‼︎ パト様と呼んでくれていいからね‼︎(きゅるるんパトリック)」
「パトリックの言う通り、これからは、みんなと一緒にここで暮らすことになる。……みんな、仲良く頼むよ。(ちょっと複雑な心境のノア)」
シーーーーーーーン(ぽかーんなノアの仲間達)
「ちょっと待ってください‼︎(すかさず手を挙げるモヒカン青年)」
「うん? どうしたかな、モヒカン君?(パトリック)」
「そのパトリックという男は、変な能力を持っていますから危険です‼︎ アニキ、考え直してください‼︎(猛抗議するモヒカン青年)」
「…………。(そうなんだけどなー。 複雑なノア)」
「……なに、今、……変っていった? 僕のこの力が、おかしいって言ってるの? この力のこともわからないくせに、知ろうともしないくせに、周りとちょっと違うからって拒絶するんだ? 許さない。……モヒカン君、……僕は意地でもこのキャンプ場に住んでやる‼︎(自身の不思議な能力を拒絶されて怒りに震えてるパトリック)」
「…………。(……パトリックさん、すみませんが、ここはキャンプ場ではなくて、みんなの応急的な家です。 いろいろと揉めることを危惧しながら、やってしまったことをかなり後悔しているノア)」
「望むところです‼︎ アニキと、このキャンプ場は絶対にパトリックさんなんかには渡しません‼︎(久しぶりの戦いに闘志を燃やすモヒカン青年)」
「……。(副長も、ここはキャンプ場じゃないよ。勘違いしちゃ駄目だよ。みんなだけのお家だよ。 無言でモヒカン青年にもツッコむノア)」
「君たちに、霊力の真骨頂を見せてやる‼︎(暴走族達の前で宣言する血気盛んなパトリック)」
ーーとある裏山にて戦いの幕が切って落とされた!ーー
ーー麓にあるママチャリ置き場には、見えない縄で捕縛されたモヒカン青年と、謎の小柄な男性が対峙している。ーー
「……モヒカン君も強情だなあ。ちょっと質問してるだけなのにさ、うんともすんとも言ってくれないなんて、僕、涙がこぼれ出ちゃうよ。(謎の余裕を醸し出す小柄な男性)」
「…………。(絶対に喋らない! 抵抗モヒカン青年)」
ーーと、そこへ、ノアがトコトコやってきた!ーー
「ーーーーっ⁉︎(どどどういうことー⁉︎ 両手を後ろにして静かに座っているモヒカン青年と、モヒカン青年の前に立つ小柄な男性を見てびっくりなノア)」
「ーーーーっ‼︎ アニキ、来ないでください‼︎(ノアに気づいてすかさず止めるモヒカン青年)」
「うん? ……ほう。白い特攻服に、リーゼントに、アニキ呼び、……とすると、確実に暴走族の幹部だよね‼︎(きゅるるんしながら、ノアの方へ突進して行って、見えない縄でノアを捕獲する大悪魔な小柄の男性)」
「ーーーーっ⁉︎(ええええええ⁉︎ いきなり身体が動かなくなってガクブルなノア)」
ーーノアは、簡単に捕縛された‼︎ーー
「君、名前、なんていうの?(にんまり小柄男)」
「…………ノア、……フィックスドだが。(怪訝ながらも真面目に応えるノア)」
「駄目です、アニキ‼︎(叫ぶモヒカン青年)」
「……ノアか。……僕は、パトリックだよ。パト様って呼んでくれていいからね。…………ノア・フィックスド、これからよろしく。(にんまりパトリック)」
「あ、ああ……?(展開についていけてないノア)」
「……。(パトリックを睨みつけてるモヒカン青年)」
◇ ◇ ◇
ーーここはノアの仲間の天幕が並ぶ広場の隅っこ。ーー
「わあー、見た目に反してすっごく住みやすそうだね‼︎(目をキラキラさせながら、天幕を見てるパトリック)」
「……一応、国一番の天幕屋さんに受注したものだから、内装もしっかりしているぞ。(ちなみに代金はかなり高額だった。だから、セバスチャンに相談したら、快く出世払いとして立て替えてもらったよ。 見えない縄で縛られたままテリトリーを案内してるノア)」
「……。(パトとノアの後を無言で追うモヒカン青年)」
「すごいね‼︎ この山自体も、ノアが全て用意したの?(興味深々なパトリック)」
「……いや、他界した両親が唯一残してくれた形見かな。(複雑な心境ノア)」
「…………そうなんだ。(ちょっと気まずいパトリック)」
「まあ、あれだな。……俺は何もできないニートで暇だったから、誰も入り込まないような山を開墾して、仲間と遊んでるだけなんだよ。」
「……聞いてるよ。……親のいない孤児を見つけたら手を差し伸べずにはいられない、ママチャリの暴走族だってね。(真剣な表情のパトリック)」
「……。(この男、一体……。 目をまん丸にするノア)」
「そんな君に、ちょっとお願い事があるんだ。(物凄い悪役ヅラなパトリック)」
「…………?(きょとんなノア)」
◇ ◇ ◇
ーーここは、天幕が並ぶ広場の中心。ーー
ーー大勢の青年が集まって、壇上に上がる縛られたままのノアと、謎の小柄な青年パトリックに注目している。ーー
「えっと、……みんな、紹介するよ。……このチビ、……いや、小柄な好青年は、パトリック。……トルネード全国で、いろいろな事業をしているらしい。(パトリックからの強い視線に戦々恐々としているノア)」
「みなさん、こんにちは! 今日からみなさんの仲間になるパトリックだよ‼︎ パト様と呼んでくれていいからね‼︎(きゅるるんパトリック)」
「パトリックの言う通り、これからは、みんなと一緒にここで暮らすことになる。……みんな、仲良く頼むよ。(ちょっと複雑な心境のノア)」
シーーーーーーーン(ぽかーんなノアの仲間達)
「ちょっと待ってください‼︎(すかさず手を挙げるモヒカン青年)」
「うん? どうしたかな、モヒカン君?(パトリック)」
「そのパトリックという男は、変な能力を持っていますから危険です‼︎ アニキ、考え直してください‼︎(猛抗議するモヒカン青年)」
「…………。(そうなんだけどなー。 複雑なノア)」
「……なに、今、……変っていった? 僕のこの力が、おかしいって言ってるの? この力のこともわからないくせに、知ろうともしないくせに、周りとちょっと違うからって拒絶するんだ? 許さない。……モヒカン君、……僕は意地でもこのキャンプ場に住んでやる‼︎(自身の不思議な能力を拒絶されて怒りに震えてるパトリック)」
「…………。(……パトリックさん、すみませんが、ここはキャンプ場ではなくて、みんなの応急的な家です。 いろいろと揉めることを危惧しながら、やってしまったことをかなり後悔しているノア)」
「望むところです‼︎ アニキと、このキャンプ場は絶対にパトリックさんなんかには渡しません‼︎(久しぶりの戦いに闘志を燃やすモヒカン青年)」
「……。(副長も、ここはキャンプ場じゃないよ。勘違いしちゃ駄目だよ。みんなだけのお家だよ。 無言でモヒカン青年にもツッコむノア)」
「君たちに、霊力の真骨頂を見せてやる‼︎(暴走族達の前で宣言する血気盛んなパトリック)」
ーーとある裏山にて戦いの幕が切って落とされた!ーー
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