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代表作:元夫の隠し子は、私が立派に育ててみせます‼︎(修正前)
0003:新しい家族となって
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「いやー、二人とも、結婚おめでとう!」
「ありがとうございます、パトリック殿下!」
「オリビアちゃん、いきなりでびっくりしたでしょ?」
「は、はい、何がなんだか……。(滝のような汗)」
「そうだよね。……ちゃんと説明しないといけないじゃないか、ゴギブリ野郎。(ギロリ殿下)」
「オリビアさん、何も言わずに勝手に結婚式を挙げてしまってごめんなさい‼︎(スライディング土下座)」
「ああああ頭を上げてください、ノア様。(困惑)」
皆様こんばんは、何故か職場の同僚ノア様と結婚してしまった(?)オリビアです。先程パーティーがお開きとなったので、ノア様と職場の上司であるパトリック殿下及びサネユキ様と一緒に、別室へと移動してきました。ちなみに、元夫の忘形見であるアルトは、可愛らしいメイドさんの腕の中でスピスピ寝息を立てていましたので、ノア様が用意してくださった赤ちゃん用のベッドに寝かせています。
「そそそれで、何故こうなってしまったのでしょうか?」
かなり動揺しているので、口が震えてしまいますわ。
「……実は最近、フローレンス辺境伯家がオリビアさんとアルト君を躍起になって探しているらしいんだ。」
「フローレンス家がですか⁉︎(びっくり仰天)」
「そう。……君達を連れ戻すためにね。(神妙殿下)」
「ななななな何故なのでしょう?(ガクブル)」
「いろいろ理由はあるみたいなんだけどさ、まずは、オリビアちゃん、君がいなくなって、フローレンス家が機能しなくなったらしい。(珍しく真面目な殿下)」
「えええええええ⁉︎(目ん玉飛び出てる)」
「オリビアちゃんを追い出したフローレンス家に対して使用人達が、ストライキを起こしたみたいだね。(さすが、レイ家の宝物。周りを味方につける能力を兼ね備えている。)」
「すすすすストライキですか⁉︎」
「うん。そのストライキには、使用人と、オリビアちゃんが深く関わっていた領民たちも混ざっていたらしいけど。……まあ、ストライキだけなら、反抗する使用人を解雇して、新しく雇えばいいんだけどさ、それだけじゃ無いんだ。」
「現当主(キリト)の妻が産んだ赤ちゃんの瞳が、異国の色だったみたいなのです……。(さりげなく背後からオリビアを強く抱き締めるノア)」
「ーーっ⁉︎(何ですって⁉︎ あとノア様どうされた⁉︎)」
「世間で言うところの托卵かな。でも、ただの噂かもしれないと考えて、実際にサネユキに確認して来てもらったけど、ほぼほぼ托卵で正解だったよ。そうでしょ? サネユキ?」
「ああ。……私が、偵察の為にフローレンス領に入ると、領民の間ではその話でもちきりだった。そこで真偽を確かめるべく、フローレンス邸へ医者と一緒に赴いて、彼らの身辺を調べたのだが、驚いた事に、現当主(キリト)の身体は不妊だということが判明した!(真面目サネユキ)」
「前当主夫妻は怒り狂って、フローレンス家の血を唯一引いている『アルト君』を必死になって探しているみたいだね。……二人を追い出しておきながら、よくそんなことができるな。(ブラック辛口魔王様殿下)」
「オリビアさん、辺境伯領は他の領地と違って、戸籍や住民票とかの個人情報を全辺境伯領で共有していることはご存知ですよね?(オリビアをギュウギュウに抱き締めつつ)」
「は、はい。(滝のような汗)」
「その為、フローレンス家がオリビアさん達の居場所を突き止めることは、いとも簡単なんです! そして実際にも、お店の方にフローレンス家の使者がやってきました。」
「そ、そんな⁉︎(知らなかったですわ‼︎)」
「オリビアさんには、裏方のお仕事ばかりしてもらっていたから、知らないのも当然です。……『二人を引き渡さないと、この店を潰すぞ!』と脅されました。」
「ーーーーっ⁉︎(どどどどどうしましょう⁉︎)」
「……オリビアちゃん、安心して。僕のお店が誰かによって潰されることは皆無だからね。(ブラック魔王殿下)」
「ででですが、皆様にご迷惑をお掛けしてしまいますわ‼︎(ややや辞めないといけません‼︎)」
「オリビアさん、落ち着いて。……フローレンス家から二人が逃れる方法は一つだけあるんです。それが、俺と結婚することなのです!(更に強くオリビアを抱き締めるノア)」
「…………ほえ?(何故そこで結婚⁉︎)」
「一応俺、フィックスド辺境伯領の当主なんで、オリビアさんが俺の妻になってフィックスド家の戸籍に入ると、もう、フローレンス家から手出しはできなくなるのですよ!」
「そそそそそうなのですか⁉︎」
「ええ! 勿論アルト君も、俺と養子縁組しますからね! 絶対にアルト君をフローレンス家には渡しませんよ‼︎」
「あああありがとうございます?(よよ養子縁組⁉︎)」
「……ノア、オリビアちゃんが混乱してるからとりあえず離れなよ。(バキバキにノアをボコ殴りする殿下)」
「オ、リ、ビ、ア、さ、ん、あ、い、し、て、ま、す……。(地面に崩れ落ちるノア)」
「ノアさまーーー⁉︎(えええええ⁉︎)」
「……ほんと、暑苦しい部下でごめんね、オリビアちゃん。コイツ、オリビアちゃんに一目惚れしたらしくてさ、オリビアちゃんの使用した物とかを採取したり、オリビアちゃんの後をつけたり、オリビアちゃんをジロジロ見ていた街の人と喧嘩して倒したり、オリビアちゃんに近寄る同僚とかを裏でボコ殴りしたりとか、少々気持ち悪いところはあるけど、たぶん根は良い奴だからね、許してあげてよ。(魔王殿下)」
「は、はい。(殿下、それは聞きたくなかったです。)」
「それで、お仕事についてなんだけどさ、……在宅でいいから続けてくれないかな?(にっこりブラック魔王殿下)」
「い、いいのですか⁉︎(うううれしいですわ!)」
「うん! これからも働いてもらえると助かるよ!」
「で、でんか、俺聞いて無いですよ! オリビアさんは、これから俺の専業主婦になって俺だけのために……グハア⁉︎(殿下にトドメを刺されて突っ伏すノア)」
「ノアさまーー⁉︎(もう再起不能では⁉︎)」
「ちょっとゴギブリは黙っててよ。……ごめんね、オリビアちゃん。実はさ、着ぐるみを作るのはみんな得意なんだけどね、新しい着ぐるみをデザインしたり、型紙を作ったりするのが苦手なんだよ。ほんと脳筋なんだから。……だからさ、オリビアちゃんには、新しい着ぐるみのデザインと型紙の制作をやってほしいんだ!」
「……私に出来ますでしょうか?(不安)」
「大丈夫! やり方はちゃんと教えるからね! 新作デザインを考えたり型紙制作だけなら、アルト君のお世話も当然出来るし、それにこれから妊娠、出産、育児などの大事なお仕事とかの隙間にでも、できると思うよ。やってくれるかな?(レイ家の宝物はキープしておかないとね!)」
「やらせてください!(スライディング土下座)」
「ゴギブリと違って潔さがいいね。……オリビアちゃん、改めまして、これからもよろしく!」
「よろしくお願い致しますわ‼︎」
「じゃあ早速のお仕事なんだけどサネユキ、連れて来て。(にんまりブラック魔王殿下)」
「ああ。」
サネユキ様は、一度退出されますと、何やら茶色いもふもふを抱えて戻られてきましたわ!
「わふ!(尻尾ブンブン‼︎)」
「こここここれは⁉︎(見た事のない犬ですわ!)」
「ニホン帝国出身の柴犬だよ‼︎」
「柴犬ですか?」
「そう! この柴犬をモチーフにした、可愛くてキュートな着ぐるみを考えてほしいんだ! サイズはこれね!」
「……このサイズは、……女性用ですね?」
「そうそう! さすがオリビアちゃん! ゴギブリと違って、サイズを見ただけで分かるんだね‼︎」
「ま、まあそうですわね。(大汗)」
「要望としては、かなりゆったりとしたフォルム、頭の部分は、フードタイプでお願い! それで、着用したまま横になって寝れるくらいラフな感じで、しっかりとした布だけど、軽い素材でよろしくね!」
「了解ですわ!(なんだか楽しそうですわね!)」
「ありがとう、オリビアちゃん! 時間は沢山あるから、ゆっくり考えていいからね!」
「はい! わかりましたわ!」
「じゃあ今夜は、そこに転がってるゴギブリがちょっと可哀想だから悪いけど慰めてあげてね。……サネユキ、行こう。(にんまりブラック殿下)」
「ああ。(ノアが満身創痍なのはお前が原因だろ?)」
「殿下、サネユキ様、ありがとうございました!」
「お二人とも、お幸せにねー‼︎」
殿下とサネユキ様は、颯爽と帰られました。
この場にいるのは、私と満身創痍なノア様。
とりあえず私は、ノア様を抱き起こして、応急手当てをすることに致しました。
「いてて、……ごめんなさい、オリビアさん。」
「大丈夫ですよ、ノア様。」
「……カッコ悪いね、俺。(しょんぼり)」
「……そうは思いませんが。(きょとん)」
「えっ?(パアアアと上気したノア)」
「ノア様のお心が無ければ、私とアルトは、フローレンス家に戻された可能性がかなり高いですからね。ほんとに感謝しかないですわ。ありがとうございます。(ペコリ)」
「オリビアさん。(じーーん)」
「予め、言ってくだされば、快く受けたと思いますが、……言えない事情があったのでしょう?」
「ええ。……フローレンス家が店内を盗聴している可能性が高かったのです。先程、殿下が在宅で仕事をしないかと言っていましたが、実は、着ぐるみのレシピが外部に漏れていたのが、最近発覚致しまして……。」
「ーーーーっ! 企業秘密がですか⁉︎」
「そうです。殿下が気づいたおかげで事なきを得たのですが、裏でフローレンス家が関与していました。なので俺とオリビアさんが結婚することをお店で口にしていたら……。」
「その前に、私とアルトが連れ去られる可能性があったというわけですね。(神妙なオリビア)」
「そうです。殿下とサネユキ様以外の団員にも、直前まで話せませんでした。……説明が事後になってしまって、ほんとにごめんなさい‼︎(スライディング土下座)」
「のののあさま、頭を上げてください!(汗)」
「だって、……オリビアさんのはじめての口付けとか、俺が了解を得ずにやってしまいましたから。(モジモジ)」
「……記憶に無いので大丈夫ですわ。(遠い目)」
「ーーーーっ‼︎(それはそれでショック‼︎)」
「ただこれからは、家族なので、何か大きいことをするときは、必ず言ってくださいね!」
「はい、オリビアさん! 一目見た時から大好きでした! 俺と結婚してください!(スライディング土下座)」
「も、もう、結婚していますわよ、ノアさん。」
「赤ちゃんもほしいです! たくさんほしいです! 勿論、アルト君も大事な俺たちの子どもです!(超土下座)」
「……おいおいですよ。(滝のような汗)」
「ーーーーっ! 俺頑張るんで、宜しくお願いします!」
「これからよろしくお願い致します、ノア様。」
今夜はいろいろバタバタ起こって、大変でしたが、家族で力を合わせれば、何とかなる気がしますわね!
ーーフィックスド家に、新しい家族が加わった‼︎ーー
「ありがとうございます、パトリック殿下!」
「オリビアちゃん、いきなりでびっくりしたでしょ?」
「は、はい、何がなんだか……。(滝のような汗)」
「そうだよね。……ちゃんと説明しないといけないじゃないか、ゴギブリ野郎。(ギロリ殿下)」
「オリビアさん、何も言わずに勝手に結婚式を挙げてしまってごめんなさい‼︎(スライディング土下座)」
「ああああ頭を上げてください、ノア様。(困惑)」
皆様こんばんは、何故か職場の同僚ノア様と結婚してしまった(?)オリビアです。先程パーティーがお開きとなったので、ノア様と職場の上司であるパトリック殿下及びサネユキ様と一緒に、別室へと移動してきました。ちなみに、元夫の忘形見であるアルトは、可愛らしいメイドさんの腕の中でスピスピ寝息を立てていましたので、ノア様が用意してくださった赤ちゃん用のベッドに寝かせています。
「そそそれで、何故こうなってしまったのでしょうか?」
かなり動揺しているので、口が震えてしまいますわ。
「……実は最近、フローレンス辺境伯家がオリビアさんとアルト君を躍起になって探しているらしいんだ。」
「フローレンス家がですか⁉︎(びっくり仰天)」
「そう。……君達を連れ戻すためにね。(神妙殿下)」
「ななななな何故なのでしょう?(ガクブル)」
「いろいろ理由はあるみたいなんだけどさ、まずは、オリビアちゃん、君がいなくなって、フローレンス家が機能しなくなったらしい。(珍しく真面目な殿下)」
「えええええええ⁉︎(目ん玉飛び出てる)」
「オリビアちゃんを追い出したフローレンス家に対して使用人達が、ストライキを起こしたみたいだね。(さすが、レイ家の宝物。周りを味方につける能力を兼ね備えている。)」
「すすすすストライキですか⁉︎」
「うん。そのストライキには、使用人と、オリビアちゃんが深く関わっていた領民たちも混ざっていたらしいけど。……まあ、ストライキだけなら、反抗する使用人を解雇して、新しく雇えばいいんだけどさ、それだけじゃ無いんだ。」
「現当主(キリト)の妻が産んだ赤ちゃんの瞳が、異国の色だったみたいなのです……。(さりげなく背後からオリビアを強く抱き締めるノア)」
「ーーっ⁉︎(何ですって⁉︎ あとノア様どうされた⁉︎)」
「世間で言うところの托卵かな。でも、ただの噂かもしれないと考えて、実際にサネユキに確認して来てもらったけど、ほぼほぼ托卵で正解だったよ。そうでしょ? サネユキ?」
「ああ。……私が、偵察の為にフローレンス領に入ると、領民の間ではその話でもちきりだった。そこで真偽を確かめるべく、フローレンス邸へ医者と一緒に赴いて、彼らの身辺を調べたのだが、驚いた事に、現当主(キリト)の身体は不妊だということが判明した!(真面目サネユキ)」
「前当主夫妻は怒り狂って、フローレンス家の血を唯一引いている『アルト君』を必死になって探しているみたいだね。……二人を追い出しておきながら、よくそんなことができるな。(ブラック辛口魔王様殿下)」
「オリビアさん、辺境伯領は他の領地と違って、戸籍や住民票とかの個人情報を全辺境伯領で共有していることはご存知ですよね?(オリビアをギュウギュウに抱き締めつつ)」
「は、はい。(滝のような汗)」
「その為、フローレンス家がオリビアさん達の居場所を突き止めることは、いとも簡単なんです! そして実際にも、お店の方にフローレンス家の使者がやってきました。」
「そ、そんな⁉︎(知らなかったですわ‼︎)」
「オリビアさんには、裏方のお仕事ばかりしてもらっていたから、知らないのも当然です。……『二人を引き渡さないと、この店を潰すぞ!』と脅されました。」
「ーーーーっ⁉︎(どどどどどうしましょう⁉︎)」
「……オリビアちゃん、安心して。僕のお店が誰かによって潰されることは皆無だからね。(ブラック魔王殿下)」
「ででですが、皆様にご迷惑をお掛けしてしまいますわ‼︎(ややや辞めないといけません‼︎)」
「オリビアさん、落ち着いて。……フローレンス家から二人が逃れる方法は一つだけあるんです。それが、俺と結婚することなのです!(更に強くオリビアを抱き締めるノア)」
「…………ほえ?(何故そこで結婚⁉︎)」
「一応俺、フィックスド辺境伯領の当主なんで、オリビアさんが俺の妻になってフィックスド家の戸籍に入ると、もう、フローレンス家から手出しはできなくなるのですよ!」
「そそそそそうなのですか⁉︎」
「ええ! 勿論アルト君も、俺と養子縁組しますからね! 絶対にアルト君をフローレンス家には渡しませんよ‼︎」
「あああありがとうございます?(よよ養子縁組⁉︎)」
「……ノア、オリビアちゃんが混乱してるからとりあえず離れなよ。(バキバキにノアをボコ殴りする殿下)」
「オ、リ、ビ、ア、さ、ん、あ、い、し、て、ま、す……。(地面に崩れ落ちるノア)」
「ノアさまーーー⁉︎(えええええ⁉︎)」
「……ほんと、暑苦しい部下でごめんね、オリビアちゃん。コイツ、オリビアちゃんに一目惚れしたらしくてさ、オリビアちゃんの使用した物とかを採取したり、オリビアちゃんの後をつけたり、オリビアちゃんをジロジロ見ていた街の人と喧嘩して倒したり、オリビアちゃんに近寄る同僚とかを裏でボコ殴りしたりとか、少々気持ち悪いところはあるけど、たぶん根は良い奴だからね、許してあげてよ。(魔王殿下)」
「は、はい。(殿下、それは聞きたくなかったです。)」
「それで、お仕事についてなんだけどさ、……在宅でいいから続けてくれないかな?(にっこりブラック魔王殿下)」
「い、いいのですか⁉︎(うううれしいですわ!)」
「うん! これからも働いてもらえると助かるよ!」
「で、でんか、俺聞いて無いですよ! オリビアさんは、これから俺の専業主婦になって俺だけのために……グハア⁉︎(殿下にトドメを刺されて突っ伏すノア)」
「ノアさまーー⁉︎(もう再起不能では⁉︎)」
「ちょっとゴギブリは黙っててよ。……ごめんね、オリビアちゃん。実はさ、着ぐるみを作るのはみんな得意なんだけどね、新しい着ぐるみをデザインしたり、型紙を作ったりするのが苦手なんだよ。ほんと脳筋なんだから。……だからさ、オリビアちゃんには、新しい着ぐるみのデザインと型紙の制作をやってほしいんだ!」
「……私に出来ますでしょうか?(不安)」
「大丈夫! やり方はちゃんと教えるからね! 新作デザインを考えたり型紙制作だけなら、アルト君のお世話も当然出来るし、それにこれから妊娠、出産、育児などの大事なお仕事とかの隙間にでも、できると思うよ。やってくれるかな?(レイ家の宝物はキープしておかないとね!)」
「やらせてください!(スライディング土下座)」
「ゴギブリと違って潔さがいいね。……オリビアちゃん、改めまして、これからもよろしく!」
「よろしくお願い致しますわ‼︎」
「じゃあ早速のお仕事なんだけどサネユキ、連れて来て。(にんまりブラック魔王殿下)」
「ああ。」
サネユキ様は、一度退出されますと、何やら茶色いもふもふを抱えて戻られてきましたわ!
「わふ!(尻尾ブンブン‼︎)」
「こここここれは⁉︎(見た事のない犬ですわ!)」
「ニホン帝国出身の柴犬だよ‼︎」
「柴犬ですか?」
「そう! この柴犬をモチーフにした、可愛くてキュートな着ぐるみを考えてほしいんだ! サイズはこれね!」
「……このサイズは、……女性用ですね?」
「そうそう! さすがオリビアちゃん! ゴギブリと違って、サイズを見ただけで分かるんだね‼︎」
「ま、まあそうですわね。(大汗)」
「要望としては、かなりゆったりとしたフォルム、頭の部分は、フードタイプでお願い! それで、着用したまま横になって寝れるくらいラフな感じで、しっかりとした布だけど、軽い素材でよろしくね!」
「了解ですわ!(なんだか楽しそうですわね!)」
「ありがとう、オリビアちゃん! 時間は沢山あるから、ゆっくり考えていいからね!」
「はい! わかりましたわ!」
「じゃあ今夜は、そこに転がってるゴギブリがちょっと可哀想だから悪いけど慰めてあげてね。……サネユキ、行こう。(にんまりブラック殿下)」
「ああ。(ノアが満身創痍なのはお前が原因だろ?)」
「殿下、サネユキ様、ありがとうございました!」
「お二人とも、お幸せにねー‼︎」
殿下とサネユキ様は、颯爽と帰られました。
この場にいるのは、私と満身創痍なノア様。
とりあえず私は、ノア様を抱き起こして、応急手当てをすることに致しました。
「いてて、……ごめんなさい、オリビアさん。」
「大丈夫ですよ、ノア様。」
「……カッコ悪いね、俺。(しょんぼり)」
「……そうは思いませんが。(きょとん)」
「えっ?(パアアアと上気したノア)」
「ノア様のお心が無ければ、私とアルトは、フローレンス家に戻された可能性がかなり高いですからね。ほんとに感謝しかないですわ。ありがとうございます。(ペコリ)」
「オリビアさん。(じーーん)」
「予め、言ってくだされば、快く受けたと思いますが、……言えない事情があったのでしょう?」
「ええ。……フローレンス家が店内を盗聴している可能性が高かったのです。先程、殿下が在宅で仕事をしないかと言っていましたが、実は、着ぐるみのレシピが外部に漏れていたのが、最近発覚致しまして……。」
「ーーーーっ! 企業秘密がですか⁉︎」
「そうです。殿下が気づいたおかげで事なきを得たのですが、裏でフローレンス家が関与していました。なので俺とオリビアさんが結婚することをお店で口にしていたら……。」
「その前に、私とアルトが連れ去られる可能性があったというわけですね。(神妙なオリビア)」
「そうです。殿下とサネユキ様以外の団員にも、直前まで話せませんでした。……説明が事後になってしまって、ほんとにごめんなさい‼︎(スライディング土下座)」
「のののあさま、頭を上げてください!(汗)」
「だって、……オリビアさんのはじめての口付けとか、俺が了解を得ずにやってしまいましたから。(モジモジ)」
「……記憶に無いので大丈夫ですわ。(遠い目)」
「ーーーーっ‼︎(それはそれでショック‼︎)」
「ただこれからは、家族なので、何か大きいことをするときは、必ず言ってくださいね!」
「はい、オリビアさん! 一目見た時から大好きでした! 俺と結婚してください!(スライディング土下座)」
「も、もう、結婚していますわよ、ノアさん。」
「赤ちゃんもほしいです! たくさんほしいです! 勿論、アルト君も大事な俺たちの子どもです!(超土下座)」
「……おいおいですよ。(滝のような汗)」
「ーーーーっ! 俺頑張るんで、宜しくお願いします!」
「これからよろしくお願い致します、ノア様。」
今夜はいろいろバタバタ起こって、大変でしたが、家族で力を合わせれば、何とかなる気がしますわね!
ーーフィックスド家に、新しい家族が加わった‼︎ーー
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