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第参譚
0030:『レオの館』にて
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ーーここは、魔法使い『レオの館』。ーー
「レオ様、お客様のお着替えが終わりましたわ。」
「ありがとう、リオナ。………………やあ、マーキュリー姫。お似合いじゃないか!(ニヤニヤ)」
「…………。(ワナワナと震えるマーキュリー殿下)」
「マーキュリー姫? …………えええっ、もしかして、あの白馬の王子様のマーキュリー殿下でいらっしゃるのですか⁉︎(びっくり仰天)」
「そうだよ。マーキュリーは、実は女の子だったんだ!」
「ーーっ‼︎ 昔からの大ファンです、マーキュリー殿下‼︎」
「…………えっ?(ポカーンなレオ)」
「マーキュリー殿下、……ずっと、トルトル新聞で存じ上げておりました! 勤勉でお優しく麗しいお姿、…………憧れのなかの憧れです! まさかこんなにもお近くでお目にかかれるなんて……、幸せ過ぎますわ! ちなみに、母国でも、マーキュリー殿下は大人気なのですよ!(恍惚)」
「……ありがとう。……こんな僕のことを好きになってくれて、とても嬉しいよ。……もっと君と深い関係になりたいな。お名前を教えてくれないかい?(リオナの右手を取って、手の甲に口付けするマーキュリー殿下)」
「はい、殿下。…………リオナと申しますわ。(赤面)」
「リオナか、……良い名前だね。……今からちょっと二人で散歩しないかい?」
「はい、殿下、喜んで行きますとも‼︎(目がハート)」
「はい、ちょっと待った。(二人を阻むレオ)」
「…………? どうなされたのですか、レオ様?」
「そうだぞ、レオ。……リオナちゃんとの大事なデートを邪魔しないでくれないか。」
「……あのね、マーキュリー、君はもう女の子として生きていかなきゃいけないんだから、女の子を口説いたりしちゃ駄目なの‼︎(激おこ)」
「……女の格好はしてるから良いのでは?(きょとん)」
「……女の子が女の子を口説いたりしちゃ駄目‼︎(怒)」
「……でも、リオナちゃん嬉しそうだし……。」
「駄目ったら駄目‼︎ ……仕草も女らしくしないと駄目!」
「レオ様、良いではありませんか! マーキュリー殿下は何をなされてもサマになるので、オールオッケーですわ!」
「リオナは黙ってて! ……やっと、マーキュリーが女の格好を取り戻したのに、これではいつまで経っても、僕にガールフレンドができないじゃないか‼︎(プンスカ)」
「………………はっ?(きょとん顔なマーキュリー殿下)」
「マーキュリーが男装しだしてから、僕に言い寄ってくる女の子達はいつも、マーキュリー目当てだった!」
「…………うん?(ポカーン)」
「毎度毎度、『マーキュリー殿下に会いたいですわ♡』、『マーキュリー殿下と婚約したいですわ♡』、『レオ様? マーキュリー殿下の足元にも及びませんわ。(笑)』、……どんなに可愛いご令嬢でも、口を開けばマーキュリー、マーキュリー、マーキュリー。…………許せない! 僕の貴重な青春時代を返せ‼︎(プンスカ)」
「……なんか、ごめんな。(哀れな眼差し)」
「ごめんで済んだら魔法省はいらないんだよ! ……そのキザな仕草と会う女性に対して挨拶するかのように口説いたりするの、禁止だからね!」
「…………わかった。(でも口説きたいな。)」
「…………マーキュリー殿下、お可哀想ですわ。」
「全然可哀想ではないからね! これも全部、マーキュリー自身が蒔いた種なんだから! こう思っているのは、僕だけじゃないぞ! 全アデル皇国中の男衆達はみんなそう思っているはずだ!(ビシッと)」
「…………負け犬の遠吠えほど、可哀想なものはないですわね。(レオを可哀想な目で見るリオナ)」
「なんとでも言えばいい! 僕がアプローチした女の子達は皆、マーキュリーにゾッコンで、僕の話すら聞いてくれなかったんだからな!」
「ご、ごめんって、………………謝るから、許してくれよ。(ウルウルお目々とあざとさで儚さ倍増)」
「その色気づいた瞳で僕を見たって騙されないぞ! ……僕じゃなくて、マーズに見せてこい‼︎」
「ーーーー私がどうかしたのだ?」
「「「ーーっ‼︎(三人でバッと入り口を振り返る)」」」
「ま、マーズ……。(焦るマーキュリー殿下)」
「おっ、マーキュリー早かったな。……うん? なんで女装しているんだ?(きょとん)」
「そ、それはだな……。(大汗)」
「……何故か頭痛が……。(頭を押さえるマーズ殿下)」
「ま、マーズ、大丈夫なのか⁉︎(大焦り)」
「ああ、……少し休めば大丈夫だ。(汗)」
「急いで救護室に行こう! ……いいな、レオ?」
「ああ、救護室でも何でも使って!(焦)」
「マーズ、行こう!」
ーー倒れかけるマーズ殿下を肩で支えたマーキュリー殿下は、至急救護室へと向かうのであった!ーー
「レオ様、お客様のお着替えが終わりましたわ。」
「ありがとう、リオナ。………………やあ、マーキュリー姫。お似合いじゃないか!(ニヤニヤ)」
「…………。(ワナワナと震えるマーキュリー殿下)」
「マーキュリー姫? …………えええっ、もしかして、あの白馬の王子様のマーキュリー殿下でいらっしゃるのですか⁉︎(びっくり仰天)」
「そうだよ。マーキュリーは、実は女の子だったんだ!」
「ーーっ‼︎ 昔からの大ファンです、マーキュリー殿下‼︎」
「…………えっ?(ポカーンなレオ)」
「マーキュリー殿下、……ずっと、トルトル新聞で存じ上げておりました! 勤勉でお優しく麗しいお姿、…………憧れのなかの憧れです! まさかこんなにもお近くでお目にかかれるなんて……、幸せ過ぎますわ! ちなみに、母国でも、マーキュリー殿下は大人気なのですよ!(恍惚)」
「……ありがとう。……こんな僕のことを好きになってくれて、とても嬉しいよ。……もっと君と深い関係になりたいな。お名前を教えてくれないかい?(リオナの右手を取って、手の甲に口付けするマーキュリー殿下)」
「はい、殿下。…………リオナと申しますわ。(赤面)」
「リオナか、……良い名前だね。……今からちょっと二人で散歩しないかい?」
「はい、殿下、喜んで行きますとも‼︎(目がハート)」
「はい、ちょっと待った。(二人を阻むレオ)」
「…………? どうなされたのですか、レオ様?」
「そうだぞ、レオ。……リオナちゃんとの大事なデートを邪魔しないでくれないか。」
「……あのね、マーキュリー、君はもう女の子として生きていかなきゃいけないんだから、女の子を口説いたりしちゃ駄目なの‼︎(激おこ)」
「……女の格好はしてるから良いのでは?(きょとん)」
「……女の子が女の子を口説いたりしちゃ駄目‼︎(怒)」
「……でも、リオナちゃん嬉しそうだし……。」
「駄目ったら駄目‼︎ ……仕草も女らしくしないと駄目!」
「レオ様、良いではありませんか! マーキュリー殿下は何をなされてもサマになるので、オールオッケーですわ!」
「リオナは黙ってて! ……やっと、マーキュリーが女の格好を取り戻したのに、これではいつまで経っても、僕にガールフレンドができないじゃないか‼︎(プンスカ)」
「………………はっ?(きょとん顔なマーキュリー殿下)」
「マーキュリーが男装しだしてから、僕に言い寄ってくる女の子達はいつも、マーキュリー目当てだった!」
「…………うん?(ポカーン)」
「毎度毎度、『マーキュリー殿下に会いたいですわ♡』、『マーキュリー殿下と婚約したいですわ♡』、『レオ様? マーキュリー殿下の足元にも及びませんわ。(笑)』、……どんなに可愛いご令嬢でも、口を開けばマーキュリー、マーキュリー、マーキュリー。…………許せない! 僕の貴重な青春時代を返せ‼︎(プンスカ)」
「……なんか、ごめんな。(哀れな眼差し)」
「ごめんで済んだら魔法省はいらないんだよ! ……そのキザな仕草と会う女性に対して挨拶するかのように口説いたりするの、禁止だからね!」
「…………わかった。(でも口説きたいな。)」
「…………マーキュリー殿下、お可哀想ですわ。」
「全然可哀想ではないからね! これも全部、マーキュリー自身が蒔いた種なんだから! こう思っているのは、僕だけじゃないぞ! 全アデル皇国中の男衆達はみんなそう思っているはずだ!(ビシッと)」
「…………負け犬の遠吠えほど、可哀想なものはないですわね。(レオを可哀想な目で見るリオナ)」
「なんとでも言えばいい! 僕がアプローチした女の子達は皆、マーキュリーにゾッコンで、僕の話すら聞いてくれなかったんだからな!」
「ご、ごめんって、………………謝るから、許してくれよ。(ウルウルお目々とあざとさで儚さ倍増)」
「その色気づいた瞳で僕を見たって騙されないぞ! ……僕じゃなくて、マーズに見せてこい‼︎」
「ーーーー私がどうかしたのだ?」
「「「ーーっ‼︎(三人でバッと入り口を振り返る)」」」
「ま、マーズ……。(焦るマーキュリー殿下)」
「おっ、マーキュリー早かったな。……うん? なんで女装しているんだ?(きょとん)」
「そ、それはだな……。(大汗)」
「……何故か頭痛が……。(頭を押さえるマーズ殿下)」
「ま、マーズ、大丈夫なのか⁉︎(大焦り)」
「ああ、……少し休めば大丈夫だ。(汗)」
「急いで救護室に行こう! ……いいな、レオ?」
「ああ、救護室でも何でも使って!(焦)」
「マーズ、行こう!」
ーー倒れかけるマーズ殿下を肩で支えたマーキュリー殿下は、至急救護室へと向かうのであった!ーー
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