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第2章

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う~いつもより、双子のひっつきがすごいな。

「ミクロ……フィラ……くっつきす、ぎぃっ!」

目に飛び込んできたのは麗しいエルヴィスさんのかんばせ
俺は大きなエルヴィスさんの体にすっぽりと抱き込まれていた。

「……ん、あ、ユーリさん、おはようございます。」

うっすらと開いた目から金色の瞳が見える。

「こっ、こ、これは、ど、どういう……。」

「体調は大丈夫ですか?」

「体調……?うぅ……。」

「「んぐっ。」」

起き上がると同時に頭痛が押し寄せる。
これは完璧なる二日酔いだっ。

……んぐ?

後ろを見ると双子がベッドから落ちている。

どうやら俺の後ろにぴったりとひっついていたみたいで。
俺が起き上がってしまったせいで落ちてしまったようだ。

「ご、ごめん、大丈夫か?」

「「大丈夫。
おはよー。」」

「おはよう……。
……それで、なんでこんなことに?」

「ユーリがエルヴィスさんに抱きついてた!」

「……はい?」

「……離しちゃだめ、って言ってエルヴィスさんのとこで寝始めたよ。」

「……はい?」

なんでも酔っ払った俺がエルヴィスさんに絡んで、挙げ句の果てにエルヴィスさんの腕の中で寝たらしい。



「……大変申し訳ありませんでした。」

ベッドの上で土下座する。

「大丈夫ですよ、ユーリさん。

そうだ、ユーリさんにお願いが。」

「はい!なんでも!」

「……今度からお酒を飲むときは私のいるときにしてくださいね。」

「……はい?
まぁ、お安い御用ですけれども……。」

ま、それで俺の醜態が許してもらえるのならいいか。




「あ、ありがと。」

双子が持ってきてくれた水と、エルヴィスさんからもらった薬を飲む。
少しだけ頭がすっきりしたような気がした。

「だめだ、何かお腹に入れよう。」

昨日のおでんなんてちょうどいい。

温め直して朝ごはんにする。

「はぁぁ、沁みる~。」

「2日目のおでんも美味しいものですね。」

「「美味しい!」」

おでんは大量に作ったからしばらくおでんを使ったメニューだな。

「カレーと炊き込みごはんあたりかな。」

「カレー!?」

「……炊き込みごはん!?」

ひとりごとを聞かれていたみたい。

「おでんをアレンジすることもできるからね。」

「「楽しみ!」」

その前に俺はこの二日酔いをなんとかしないと。


双子はエルヴィスさんについて薬屋さんに行った。
どうやら最近薬にも興味が出ていたようだ。

まぁ、好奇心旺盛なのはいいことだ。
エルヴィスさんもだめなことはだめって言ってくれるだろうし、安心して送り出した。


「ふう……。」

お風呂に入ればさらに頭はすっきりしてある程度回復した。

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