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第2章

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お弁当を今日も完売させた後、双子は朝ごはんのサンドイッチを持って教室に行ってしまった。

俺は朝食をエルヴィスさんに届けたついでに一緒に食べることにした。

チェルロさん一家は朝ごはんはいらないそう。

お昼はエルヴィスさんとチェルロさんは今まで通りに双子の配達で食べて、夜は一緒に食べる。
ラディカは昼はカフェで食べるか、家で食べて夜は一緒に食べる。

ラディカの家にも薬屋さんと同じく色の付いているベルを取り付けさせてもらったから困ることはない。



そうだ、ずっと待ち望んでいたも届いたし、それを使って今日はラディカとジルくんの歓迎会をやろう。

ランチの準備をしながらそんなことを考えていた。



ランチタイム。

今日のランチは餃子定食。
と言ってもチャーハンと餃子とコンソメスープっていうシンプルなものだけれど。

いつもより匂いの強いメニューだからか男性が多い気がする。
いや、女性はこの後のカフェタイムにくる傾向にあるからな。

「よ、チェルロがこれ使えるかもしれないから持っていけって言われて持ってきたんだけれどこれ、使える?」

ベビーカーにジルくんを乗せたラディカがやってきた。
手に持っているのはお祭りのときにあげた紋章の入った木札。

「使えるよ。

空いている席に座って。
しばらくしたらミクロが運んでくれるから。」

「はいよ。」

お国柄なのか、この国の人は子どもに優しい人が多いように感じる。

今もベビーカーにいるジルくんに構ってあげている強面のお兄さんがいるし。
隣のすらりとした男性はベビーカーが入れるようにテーブルを移動してくれた。


温かい気持ちでたくさんの餃子をお皿に盛り付ける。


「うま。
ユーリのごはんはどこの国のごはんよりも美味しいってチェルロが言っていたけれど、本当だったんだな。」

「ありがとう!
どんどん食べてね!」

俺の作るごはんはラディカの舌にも合ったみたいだ。
よかった。

時間がきたら少しの準備時間を設けてカフェタイムに移る。

今日は餃子定食だったから匂い取りはいつもより重点的にやった。
せっかくのスイーツの邪魔したらやだし。

店をオープンに切り替えるとすぐに席が埋まった。

俺はランチタイム前にいつも昼食をとっているけれど双子は昼食をとっていないからいつもカフェタイムが始まったら裏の事務所で食べてもらっている。

カフェタイムはおしゃべりするお客様が多いから回転が遅いし俺1人でもなんとか回せるから。

カフェタイムは各お客様1時間までで2回転ほどで終わる。
決まっているから外に並んでいるお客様の制限をかけやすい。


会話に花を咲かせるお客様を見送って今日も仕事を終えた。




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