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第1章
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しおりを挟む自分が終わり、次は双子達なのだが不安がっている双子がここにいてほしいと言うので付き添うことに。
ミクロもフィラも結果として1本目の半分のラインだった。
ギルドカードの発行ができる最低限のライン。
「5歳でこれはすごいです!
将来は楽しみですね!」
お礼を言ってギルドカードを発行してもらう。
それから簡単な試験を受けた。
「……ユーリ様、少しよろしいですか?」
「……?はい」
受付の人に連れて行かれたのはなんだか他の部屋とは違う個室だった。
双子も俺の不安が伝わってしまっているのか俺にぎゅ、っと抱きついてきた。
「わざわざこちらまでありがとうございます。
魔法ギルドのギルドマスターのノアールと申します。」
「は、はぁ、ユーリと申します。
ふたりは弟のミクロとフィラです。」
「こちらに来ていただいたのは、少しお聞きしたいことがありまして、ユーリさんはどなたかに魔法魔術を師事していたんですかな?」
「……いえ、本で学んでいたくらいで。」
「これはユーリさんの試験結果です。」
差し出されたのは解答用紙、そこには満点と書かれていた。
でもそんな難しいものでもないのになんで呼ばれたんだろう?
「無闇に魔法魔術を使わせないように最初に受けてもらう試験は過去の修了試験を出すんです。
ユーリさんはそれが満点だった……。
ユーリさんは貴族街の方で教えてもらう方がいいでしょう。」
なんと、まさかの修了証をもらってしまった。
過去にも何人かはいたらしい。
まぁでも魔法や魔術で商売するつもりはないし、俺はこれでいいかな。
必要に迫られれば貴族街の魔法魔術の教室に行ってみよう。
双子は週1日2時間、ここに通うことになった。
成人前のクラスには双子含めて5人いるらしいから友達ができるといいな。
そして今回分かったことだが、各ギルドには色々な教室があるらしい。
これでひとつ謎が解けた。
孤児院の子たちは成人になったら孤児院から巣立つことになるのだが、そのためのスキルはどうしているのだろうと思っていたが、こうやって教室に通ってスキルを磨いているのだろう。
最初は様子見で2時間程度だけれど、本人たちの意欲次第では最大5時間まで伸ばせるらしい。
幼稚園に行っているみたいな感じだろう。
今日は教室が開かれている日だから早速ふたりは参加することにしたみたいだ。
ミクロにはフィラが、フィラにはミクロがいるからか、これには付き添いなしで向かうことができた。
終わり時間に迎えにくることを伝えて、俺は自分的に気になっていたギルドに向かった。
魔法ギルドの隣に構えてある医療ギルド。
前に頭が痛くて薬屋に行ったのだが頭痛薬1包で500イェンとべらぼうに高かったのだ。
これなら自分で最低限の薬くらいは作れるようになれればいいのに。と思っていたところに教室の話を聞いたから、もしかしたら薬の教室もあるのではないかと思ったのだ。
魔法薬と一般薬があるそうだけれど、生活魔法を使う程度の魔力しか持っていない人族には魔法薬は強すぎるようだ。
逆に魔法薬だと効果が高いことが多い。
『初心者にも優しい家庭医療』っていう本に書いてあった。
両方学ぶことができるのならば学んでみたい。
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