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ベルサージャの手当が良かったのか、彼女の言う通りただ疲れていただけだったのか、かつてソセアルの一族が暮らしていた小さな家で、ティアはぐんぐんと回復した。
だが。ティアに付いた、喉の痣は、消えていない。更に悪いことに、その痣の所為か、ティアの声は全く出なくなってしまっていた。
「大丈夫かしら、ティア」
すっかり元気になったセティが、心配そうな声を上げる。
『呪歌』を、歌うことができる。それがティアの強みの一つだ。しかもティアは、歌うことが好きだった。しかし、……もう、歌えない。ティアの悲しみはどれほどのものだろう。病室を見舞っても微笑みしか返さないティアに、ヴァリスの胸は痛んだ。あの時、自分があの影に気付いていれば、ティアを守ることができたのに。
「これが、ティアの運命なのだよ」
不意に、ヴァリスの背後でベルサージャが声を上げる。
明日はここを離れるという日の夜。寝る前に食堂に集まれとベルサージャにいわれ、ヴァリス達はテーブルの周りに座っていた。そこへ、謹厳な顔をしたベルサージャが入ってくる。ベルサージャは空いている椅子に腰を下ろすと、持って来た蝋燭立てに蝋燭を挿して火を点けた。
ぱっと明るくなった室内で、ベルサージャの沈んだ顔だけが妙な感覚を生む。
「ヴァリストザード」
不意にヴァリスの本名を呼んでから、ベルサージャは真面目な瞳をヴァリスの方へと向けた。
「おまえは、ティアのことをどう思っている?」
「え……」
ティアのことはいつも「守るべき存在」だと思っているヴァリスだが、改めてそう問われると言葉はすぐには出ない。
「それは、勿論、『大切にしたい』、『守りたい』と思っている」
それでも何とか、ヴァリスは自分の想いをベルサージャに言うことができた。
だが。
「セターニアに、そう言われたからか?」
ベルサージャの、ある意味意地悪な問いに、冷水を浴びせられたようになる。
「そうだ」
だがしかし、ヴァリスはベルサージャの問いに首を縦に振った。セターニアは恩人である。恩人の頼みを聞かないのは、騎士道に反する。
「そうか」
ヴァリスの答えに、ベルサージャは肯定とも否定ともつかない相槌をうつと、今度はジェイの方を向いて尋ねた。
「ジェイリストナール。おまえは、ティアのことをどう思っている?」
「……え、俺か?」
ヴァリスと同じような戸惑った声を、ジェイも発する。
「うん、まあ、ティアは身体は弱いけど、頭良いし、他人の痛みも分かるし、武具のことも戦い方のコツも知っている、と思う。成長したらヴァリスより良い聖堂神官になるんじゃないかな?」
「良い回答だ」
訥々としたジェイの答えに、ベルサージャは満足したように頷く。そして次に、ベルサージャはセティの方を向いた。
「セティリス。おまえは、ティアをアルトティスに連れて行くつもりなのか?」
「ティアが、アルリネット様が言っていた『紫の瞳を持つ者』なら、連れて行くわ」
答えるセティの声には、迷いはなかった。
「それがアルリネット様の依頼だから」
「それから、後は」
「後?」
ベルサージャの問いに、セティは首を傾げてから答えた。
「そうね。ティアは私のこと助けてくれたから、ティアが困っている時には手助けできればいいな、と、思い、ます」
「なるほど」
ここで、ベルサージャは初めて微笑する。そしてベルサージャは、その瞳をハルの方へと向けた。
「俺も、ティアに助けられたクチだからな」
ベルサージャが問いを発する前に、ハルはフンと鼻を鳴らす。
「ま、恩返し、っていうのか? それくらいならやっていい」
「素直ではないが、おまえも『紫の瞳の縁者』だ、ハルトクレア」
ある意味無礼なハルの態度だが、それでも、ベルサージャの声はあくまで一定だった。
「その答えで、特に問題はないだろう」
そこで、ベルサージャは一瞬、言葉を切る。かつて無い緊張感が、ヴァリスの背中を震わせた。ベルサージャは、何かを知っている。そしてそれを、ここにいる四人に話そうとしている。おそらく、ティアに関する重大な事を。
「心して、聴いて欲しい」
テーブルの蝋燭の炎が、風もなく揺らめく。
「ルディテレスの罪を償うこと。それが、ティアの運命」
「ルディテレス、って、あの」
「千年前に世界を滅ぼそうとした『混沌の神』とその眷属を、たった一人で退治したっていう」
ベルサージャの言葉に、ジェイとヴァリスが声を上げる。
その二人を見てから、ベルサージャはくくっと嗤った。
「『混沌の神』ね。スーヴァルドも上手い事を言ったものだ」
「実際にルディテレスが『滅ぼした』のは、スーヴァルドに敵対する神々」
ベルサージャの言葉を、ハルが継ぐ。
「そうだろう、ベルサージャ」
「よく知ってるね、ハル」
「母に、聞いた」
ベルサージャの言葉にハルは短く答えると、蝋燭の光を避けるようにふいと横を向いた。そのハルを見やってから、ベルサージャが再び口を開く。
「おまえ達が『影』と呼んでいる存在、あれは、ルディテレスに殺された神々の怨恨から生まれたモノだ。そして、その神々の成れの果てを、スーヴァルドが集めて作ったのが、ティアの首に飛び込んだ『得体の知れない物』の正体」
「え……?」
「ちょっと待て」
ジェイの当惑の横で、ヴァリスは思わず大声を上げた。
「じゃあ、この災厄は」
「勿論、スーヴァルドがやっていることだよ」
ヴァリスの言葉に、ベルサージャが応える。
あいつは只、自分だけ崇める人々が欲しいだけだ。辛辣な口調でベルサージャはそう、言った。
「嘘だ!」
「信じるも信じないも、自由だ」
ヴァリスの叫びに、ベルサージャはただ静かに答えた。
「だが、ティアの運命だけは、知っておいて欲しい」
ベルサージャの言葉はあくまで淡々として、そして無限の悲しみに満ちていた。
「ルディテレスが殺した神々を鎮め、その身に封じるのが、ティアリルの役目」
「それで、ティアは……どうなるんだ」
だから。沈痛の思いで、ヴァリスは、尋ねる。
「その結果ティアがどうなるかまでは、私も知らない」
ベルサージャの答えは、ヴァリスを激怒させるに十分だった。
「そんな!」
「だから私は、あんた達に覚悟を訊いた」
再び、ヴァリスの叫びをベルサージャが封じる。
「生半可な覚悟の者に、ティアを預けるわけにはいかないからね」
沈黙が、空間を支配する。
ティアに課せられた過酷な運命に、皆心痛を感じていた。
「何人だ?」
不意に、ジェイがベルサージャに尋ねる。
「その、スーヴァルドが作った『得体の知れないモノ』ってのは」
「四体。私たちは『四天王』と呼んでいる」
「じゃあ、あと三体だな」
それさえ封じれば、ティアは自由になれる。ジェイの言葉が、ヴァリスの心に新たな目標を生んだ。
「運命は、自分で切り開くものだ」
ヴァリスとティアの師匠、アレイサートは、事ある毎に二人にそう教えている。ティアはおそらく、自分の運命を甘受するだろう。ならば自分は、ティアの苦しみが軽減されるよう、ティアを守ろう。ヴァリスはそう、決心した。
他の三人をそっと見回す。彼らも、ヴァリスとほぼ同意見であることが何となく伝わって、きた。
「良かった」
ほっと、息を吐く。
仲間は、多い方がいい。
だが。ティアに付いた、喉の痣は、消えていない。更に悪いことに、その痣の所為か、ティアの声は全く出なくなってしまっていた。
「大丈夫かしら、ティア」
すっかり元気になったセティが、心配そうな声を上げる。
『呪歌』を、歌うことができる。それがティアの強みの一つだ。しかもティアは、歌うことが好きだった。しかし、……もう、歌えない。ティアの悲しみはどれほどのものだろう。病室を見舞っても微笑みしか返さないティアに、ヴァリスの胸は痛んだ。あの時、自分があの影に気付いていれば、ティアを守ることができたのに。
「これが、ティアの運命なのだよ」
不意に、ヴァリスの背後でベルサージャが声を上げる。
明日はここを離れるという日の夜。寝る前に食堂に集まれとベルサージャにいわれ、ヴァリス達はテーブルの周りに座っていた。そこへ、謹厳な顔をしたベルサージャが入ってくる。ベルサージャは空いている椅子に腰を下ろすと、持って来た蝋燭立てに蝋燭を挿して火を点けた。
ぱっと明るくなった室内で、ベルサージャの沈んだ顔だけが妙な感覚を生む。
「ヴァリストザード」
不意にヴァリスの本名を呼んでから、ベルサージャは真面目な瞳をヴァリスの方へと向けた。
「おまえは、ティアのことをどう思っている?」
「え……」
ティアのことはいつも「守るべき存在」だと思っているヴァリスだが、改めてそう問われると言葉はすぐには出ない。
「それは、勿論、『大切にしたい』、『守りたい』と思っている」
それでも何とか、ヴァリスは自分の想いをベルサージャに言うことができた。
だが。
「セターニアに、そう言われたからか?」
ベルサージャの、ある意味意地悪な問いに、冷水を浴びせられたようになる。
「そうだ」
だがしかし、ヴァリスはベルサージャの問いに首を縦に振った。セターニアは恩人である。恩人の頼みを聞かないのは、騎士道に反する。
「そうか」
ヴァリスの答えに、ベルサージャは肯定とも否定ともつかない相槌をうつと、今度はジェイの方を向いて尋ねた。
「ジェイリストナール。おまえは、ティアのことをどう思っている?」
「……え、俺か?」
ヴァリスと同じような戸惑った声を、ジェイも発する。
「うん、まあ、ティアは身体は弱いけど、頭良いし、他人の痛みも分かるし、武具のことも戦い方のコツも知っている、と思う。成長したらヴァリスより良い聖堂神官になるんじゃないかな?」
「良い回答だ」
訥々としたジェイの答えに、ベルサージャは満足したように頷く。そして次に、ベルサージャはセティの方を向いた。
「セティリス。おまえは、ティアをアルトティスに連れて行くつもりなのか?」
「ティアが、アルリネット様が言っていた『紫の瞳を持つ者』なら、連れて行くわ」
答えるセティの声には、迷いはなかった。
「それがアルリネット様の依頼だから」
「それから、後は」
「後?」
ベルサージャの問いに、セティは首を傾げてから答えた。
「そうね。ティアは私のこと助けてくれたから、ティアが困っている時には手助けできればいいな、と、思い、ます」
「なるほど」
ここで、ベルサージャは初めて微笑する。そしてベルサージャは、その瞳をハルの方へと向けた。
「俺も、ティアに助けられたクチだからな」
ベルサージャが問いを発する前に、ハルはフンと鼻を鳴らす。
「ま、恩返し、っていうのか? それくらいならやっていい」
「素直ではないが、おまえも『紫の瞳の縁者』だ、ハルトクレア」
ある意味無礼なハルの態度だが、それでも、ベルサージャの声はあくまで一定だった。
「その答えで、特に問題はないだろう」
そこで、ベルサージャは一瞬、言葉を切る。かつて無い緊張感が、ヴァリスの背中を震わせた。ベルサージャは、何かを知っている。そしてそれを、ここにいる四人に話そうとしている。おそらく、ティアに関する重大な事を。
「心して、聴いて欲しい」
テーブルの蝋燭の炎が、風もなく揺らめく。
「ルディテレスの罪を償うこと。それが、ティアの運命」
「ルディテレス、って、あの」
「千年前に世界を滅ぼそうとした『混沌の神』とその眷属を、たった一人で退治したっていう」
ベルサージャの言葉に、ジェイとヴァリスが声を上げる。
その二人を見てから、ベルサージャはくくっと嗤った。
「『混沌の神』ね。スーヴァルドも上手い事を言ったものだ」
「実際にルディテレスが『滅ぼした』のは、スーヴァルドに敵対する神々」
ベルサージャの言葉を、ハルが継ぐ。
「そうだろう、ベルサージャ」
「よく知ってるね、ハル」
「母に、聞いた」
ベルサージャの言葉にハルは短く答えると、蝋燭の光を避けるようにふいと横を向いた。そのハルを見やってから、ベルサージャが再び口を開く。
「おまえ達が『影』と呼んでいる存在、あれは、ルディテレスに殺された神々の怨恨から生まれたモノだ。そして、その神々の成れの果てを、スーヴァルドが集めて作ったのが、ティアの首に飛び込んだ『得体の知れない物』の正体」
「え……?」
「ちょっと待て」
ジェイの当惑の横で、ヴァリスは思わず大声を上げた。
「じゃあ、この災厄は」
「勿論、スーヴァルドがやっていることだよ」
ヴァリスの言葉に、ベルサージャが応える。
あいつは只、自分だけ崇める人々が欲しいだけだ。辛辣な口調でベルサージャはそう、言った。
「嘘だ!」
「信じるも信じないも、自由だ」
ヴァリスの叫びに、ベルサージャはただ静かに答えた。
「だが、ティアの運命だけは、知っておいて欲しい」
ベルサージャの言葉はあくまで淡々として、そして無限の悲しみに満ちていた。
「ルディテレスが殺した神々を鎮め、その身に封じるのが、ティアリルの役目」
「それで、ティアは……どうなるんだ」
だから。沈痛の思いで、ヴァリスは、尋ねる。
「その結果ティアがどうなるかまでは、私も知らない」
ベルサージャの答えは、ヴァリスを激怒させるに十分だった。
「そんな!」
「だから私は、あんた達に覚悟を訊いた」
再び、ヴァリスの叫びをベルサージャが封じる。
「生半可な覚悟の者に、ティアを預けるわけにはいかないからね」
沈黙が、空間を支配する。
ティアに課せられた過酷な運命に、皆心痛を感じていた。
「何人だ?」
不意に、ジェイがベルサージャに尋ねる。
「その、スーヴァルドが作った『得体の知れないモノ』ってのは」
「四体。私たちは『四天王』と呼んでいる」
「じゃあ、あと三体だな」
それさえ封じれば、ティアは自由になれる。ジェイの言葉が、ヴァリスの心に新たな目標を生んだ。
「運命は、自分で切り開くものだ」
ヴァリスとティアの師匠、アレイサートは、事ある毎に二人にそう教えている。ティアはおそらく、自分の運命を甘受するだろう。ならば自分は、ティアの苦しみが軽減されるよう、ティアを守ろう。ヴァリスはそう、決心した。
他の三人をそっと見回す。彼らも、ヴァリスとほぼ同意見であることが何となく伝わって、きた。
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