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会場
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摩耶達は、豪華な絨毯の敷かれた通路を案内された。
皆、カジュアルな服装だったが、全員スーツやタキシード、ドレスに着替えていた。
着替えは皆、事前にNatural Face宛に送られていた自前のものだった。
ミステリーツアーの客を装う為に、あらかじめフォーマルを着て来ることは許されていない。といってせっかくの会合にレンタルウェアではつまらない、という事らしい。ここに集まった参加者達は、日本有数の金持ちばかりなのだから、当然といえば当然だった。
こういう会合に参加経験のない摩耶には、衣装を魅麗が用意してくれていた。
摩耶は、黒いパーティドレスに着替え、魅麗と一緒に会場入りした。
通路の一番奥にある大きな両開きの扉が開き、中に入った摩耶は、異様な程の熱気に包まれた。
そこは、一見格闘技の会場の様だった。
ロープは無かったが、中央に一段高い四角いステージが作られていた。
周囲にはたくさんの丸テーブルが置かれており、たくさんの客が食事をしたり、酒を飲んだりしていた。
摩耶は、一番扉に近いテーブルに魅麗と座った。すぐにウエイトレスの様な女性が飲み物を運んで来た。
「これがみんなゲストなの?」
摩耶は周りを見渡しながら魅麗に訊いた。
「いいえ。7割はキャストです。女の子達だけで座っている子達は、大半がそうですね。」
魅麗の目線を追うと、そこには4人の若い子達が座っていた。いずれもまだ大学生位だろうが、化粧慣れしているのか、とても大人っぽく、華やかだ。
摩耶の視線は、その中でもこちらに対し横向きの位置で座っている網タイツの子に引きつけられた。
赤いミニのドレスに黒い網タイツを履いたその女は、そのテーブルの中でも一際目立っていた。
テーブルの下で格好良く組まれた長い足は、ファッションモデル並に細かったが、少しも骨っぽさがなく、柔らかな肉感を感じさせた。
「彼女がお気に召しましたか。」
気がつくと、魅麗が摩耶の方を見ている。
「彼女は鮫島愛華といいます。」
「そう。。綺麗な子ね。」
摩耶が頬杖をついて、再び彼女を見つめると、魅麗が忠告するかの様に言った。
「摩耶様、我々NaturalFaceの関係者は、キャストに手を出すことは出来ません。彼女達は、いわば大切な商品なのですから。」
そう言いながら、魅麗は付け加えた。
「まあ、摩耶様の場合は、本気になればゲストにまで手を出してしまわれそうですが。。ただ、何度も言いますが、愛華は本当にダメです。まさかとは思いますが、よろしくお願いしますね。」
「分かったわ。でも、なぜそこまで彼女を?手を出しちゃダメなのは、他のキャストだって一緒でしょ?」
魅麗は、ステージの方を見ながら答えた。
「それは今に分かります。さ、会合が始まりますよ。」
皆、カジュアルな服装だったが、全員スーツやタキシード、ドレスに着替えていた。
着替えは皆、事前にNatural Face宛に送られていた自前のものだった。
ミステリーツアーの客を装う為に、あらかじめフォーマルを着て来ることは許されていない。といってせっかくの会合にレンタルウェアではつまらない、という事らしい。ここに集まった参加者達は、日本有数の金持ちばかりなのだから、当然といえば当然だった。
こういう会合に参加経験のない摩耶には、衣装を魅麗が用意してくれていた。
摩耶は、黒いパーティドレスに着替え、魅麗と一緒に会場入りした。
通路の一番奥にある大きな両開きの扉が開き、中に入った摩耶は、異様な程の熱気に包まれた。
そこは、一見格闘技の会場の様だった。
ロープは無かったが、中央に一段高い四角いステージが作られていた。
周囲にはたくさんの丸テーブルが置かれており、たくさんの客が食事をしたり、酒を飲んだりしていた。
摩耶は、一番扉に近いテーブルに魅麗と座った。すぐにウエイトレスの様な女性が飲み物を運んで来た。
「これがみんなゲストなの?」
摩耶は周りを見渡しながら魅麗に訊いた。
「いいえ。7割はキャストです。女の子達だけで座っている子達は、大半がそうですね。」
魅麗の目線を追うと、そこには4人の若い子達が座っていた。いずれもまだ大学生位だろうが、化粧慣れしているのか、とても大人っぽく、華やかだ。
摩耶の視線は、その中でもこちらに対し横向きの位置で座っている網タイツの子に引きつけられた。
赤いミニのドレスに黒い網タイツを履いたその女は、そのテーブルの中でも一際目立っていた。
テーブルの下で格好良く組まれた長い足は、ファッションモデル並に細かったが、少しも骨っぽさがなく、柔らかな肉感を感じさせた。
「彼女がお気に召しましたか。」
気がつくと、魅麗が摩耶の方を見ている。
「彼女は鮫島愛華といいます。」
「そう。。綺麗な子ね。」
摩耶が頬杖をついて、再び彼女を見つめると、魅麗が忠告するかの様に言った。
「摩耶様、我々NaturalFaceの関係者は、キャストに手を出すことは出来ません。彼女達は、いわば大切な商品なのですから。」
そう言いながら、魅麗は付け加えた。
「まあ、摩耶様の場合は、本気になればゲストにまで手を出してしまわれそうですが。。ただ、何度も言いますが、愛華は本当にダメです。まさかとは思いますが、よろしくお願いしますね。」
「分かったわ。でも、なぜそこまで彼女を?手を出しちゃダメなのは、他のキャストだって一緒でしょ?」
魅麗は、ステージの方を見ながら答えた。
「それは今に分かります。さ、会合が始まりますよ。」
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