瞳の奥の漁火~女をいたぶる狂気の女~

黒野拓海

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魔女の口づけ

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摩耶が最後の1枚を引き剥がすと、友里は大きく天井を仰ぎ、そしてゆっくりと縛られた自分の両手の上にうつ伏せになった。
皮下組織の露出した背中は血だらけになり、友里の荒い呼吸に合わせ、大きく波打っていた。

「ハァハァ。。許して。。もうやめて。。お、お願いだから。。許して。。」

友里はグッタリとしながら、ただ゛許して゛を繰り返すばかりだった。

摩耶はそっと友里の肩に手を添えると、彼女の背中にキスをした。

「んあっ!くうぅ。。はうっ。。あっ、ああ。。」

摩耶が舌を這わせると、唾液が傷口にしみるのか、友里は顔を上げ、背中を震わせながら呻いた。

「友里先生。。痛みますか?可哀想に。。でも、苦痛に歪む先生の顔、とっても綺麗。。」

摩耶は、友里の頬にも軽くキスをすると、再び友里の背中に顔を近づけた。

「先生。。Merry Christmas!」

摩耶は、友里の両肩を改めて強く掴むと、再び彼女の背中に唇を這わせた。

「ああああぁぁぁぁ~っ!やめてぇぇ!いやあああぁぁぁ~っ!」

友里は先程とは比べ物にならない程の悲鳴を上げ、背中を仰け反らせた。

「ぐあああぁぁぁ~っ!し、しみるうぅぅぅ~っ!ああああぁぁぁぁ~っ!やめて、お願いいぃぃ~っ!」

摩耶は友里の背中から顔を離すと、浅黒い液体にまみれた顔でニャッと笑った。

「ふふふっ!先生、そんなにしみました?ちょっと内緒で醤油を口に含んでキスしてみました。他にも刺激的なものを用意しておきましたから、色々試してみましょうね。夜はまだまだ長いですから。」

魔女のは、横の机の上に置かれている物を指さして言った。

そこには、レモン、ウイスキー、消毒薬、塩、タバスコなどが所狭しと並べられていた。

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