瞳の奥の漁火～女をいたぶる狂気の女～

Natural Face

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「一体、この組織は。。」

摩耶はようやく我に返り、魅麗に訊ねた。


「ご挨拶が遅れましたね。私たちは、〝Natural Face〝と申します。」

「"Natural Face"？それが組織名ですか？一体どんな組織なんでしょう。どう考えてもビューティクリニックではなさそうですけど。。」

魅麗は、摩耶の方を見て笑いながら話を始めた。

「確かにビューティクリニックではありません。我々は、人の究極の願望を実現する為に存在しております。」

「究極の願望？」

「そうです。〝Natural Face〝では、ゲストの方のご要望に100%お答えすべく、日夜万全の体制を整えております。今日、摩耶さんをこちらにお連れしたのは、こちらが〝苦痛〝セクションの研修施設だからです。きっと興味を持って頂けると思いまして。」

「〝苦痛〝セクション"？」

摩耶は思わず魅麗に聞き返した。

「はい。先ほども申し上げましたが、〝Natural Face〝では、お客様のあらゆる願望を叶える為にたくさんのセクションを設立しております。」

「このセクションでは。。ゲストの方は、キャストに対し、あらゆる精神的、身体的苦痛を強要しても良い事になっております。ただし、一度にリクエスト出来るテーマは一つだけになりますが。。
キャストについても、必ずどんなゲストの方の好みにも合う様、世界中から選りすぐりの女性を集めております。」

「ちょっと待って下さい。」

摩耶は疑問を感じて魅麗に訊ねた。

「キャストは全員女性なんですか？」

「はい。このセクションは、女性に苦痛を与えたい方の為のセクションなので。」

「では、男を虐待したいゲストがいた場合はどうするんですか？」
私が訊くと、魅麗は自身に満ちた顔で答えた。

「もちろん、その様なリクエストにお答えするセクションも別にご用意してございます。」

「さっき、世界中からキャストを集めていると言ってましたよね？みんな誘拐して、監禁しているんですか？」

私はストレートに質問した。
これはどう考えても合法的な組織ではありえない。
それはつまり、私にもいつ危険が及ぶか分からない事を意味している。