瞳の奥の漁火~女をいたぶる狂気の女~

黒野拓海

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果てしない時間

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摩耶は、今度は手首のスナップを利かせて、弥生に向かって軽く鞭を振ってみた。
それでも鞭は、まるで自分の意志で獲物を襲うかの様に、力強く弥生の背中を打った。
同時に体に絡みつき、衝撃を少しも漏らさず彼女に伝えようとする。

「んああぁ~っ!痛いぃ~!」

弥生は、再び背中の痛みに呻いた。

「摩耶ちゃん。。お願い。。もう許して。。と、とても耐えられない。。痛い。。凄く痛い。。」

「フフフ。。そりゃ鞭ですもの、痛いに決まってるじゃないですか~」

摩耶は、弥生をバカにするように言った。

「でも、今からそんな事言ってる様じゃ、困りますよお~
まだたったの2回じゃないですかあ。まだ98回も残ってるんですからね!」

そう言うと、摩耶は今度はもう少し強めに鞭を打ち込んだ。

「いやあぁ~っ!やめて、やめて、やめて~っ!痛あぁ~いぃ~っ!」

まだたった3回だったが、弥生は早くも泣き出していた。

摩耶はそんな弥生に構わず、今度は連打を試みた。
長い一本鞭は、なかなかコントロールが難しそうだ。。

「ああっ!。。いやっ!。。や、やめて~っ!。。うっ、痛い~っ!。。ハァハァ。。痛い!痛い!痛いっ!ぐわぁ~っ!。。お、願いっ。。あっ、あっ、あっ、ああ~っ!。。い。。痛い。。助けて。。助け。。ハアァァ~~ッ!」

弥生は、摩耶の容赦のない鞭の連打に苦悶の雄叫びを上げ続けた。

鞭が当たる度、耐えがたい衝撃と痛みに反応して、激しく痙攣する弥生の背中。。
そこには、赤いマジックで描き殴った様に、沢山の縞模様が出来上がっていった。

この縞の数が100本になるまで、この責めは終わらない。

弥生にとっては、まさに永遠とも感じられる程、果てしない時間だったに違いない。

摩耶にとっては、何にも代え難い至福の時だったが。。

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