186 / 424
ウォームアップ
1
しおりを挟む「ああぁ~っ!痛いっ。。うぅ。。」
弥生は、おそらくは初めて味わうであろう鞭の痛みに、思わず呻き声を上げた。
「先生。。どうですか?鞭の感触は?」
「だ、ダメ。。凄く痛い。。耐えられないわ。。こ、こんなに痛いなんて。。」
摩耶は、弥生の反応に、こみ上げてくる悦びを抑えることができなかった。
「先生。。そんなに痛い?可哀想ね。でも、先生の辛そうな顔が、私には愛しくてたまらないの。。」
摩耶は鞭を振り上げた。
「さあ、先生。。お願いだから、いい声で泣いてね。。お願いです。。」
摩耶は、渾身の力で再び鞭を叩き込んだ。
摩耶は、次第に興奮しながら、鞭を振るうテンポを上げていった。
「ああっ!痛いっ!やめて。。お、お願いっ!許して。。あううぅ~っ、痛いぃ~っ!」
弥生は悲痛な叫びを上げながら、身悶えしたが、ガッチリと拘束されている為、体を大きく動かすことが出来なかった。
摩耶は弥生の更なる苦痛を引き出す為、一気に乱れ打ちに移行した。
弥生は、叫びを絶叫に変え、痛みのあまり、大きく頭を振り乱した。
そして。。
摩耶が一息入れるまでの間、絶え間ない苦痛にひたすら耐え続けた。
「ハア、ハア。。ま、摩耶ちゃん。。ち、ちゃんと数えててくれた?もうとっくに100回を越えたハズよ。。や、約束通り終わりにして。。」
弥生は摩耶に息も絶え絶えに訴えた。
「えっ!?100回? ヤダ~先生勘違いしてますよお~」
「・・え?ど、どういう事。。」
摩耶は、手に持っている鞭を弥生に見せた。
「だってえ~これ、先生に買ってもらった鞭と違いますよっ!」
弥生は、信じられないといった顔で摩耶を見た。
「そ、そんな。。だ、騙したの!?」
摩耶は、鞄からもう1本鞭を取り出し、弥生に見せながら言った。
「騙したですって?ひど~い!せっかく先生の為を思ってやってあげたのにぃ~」
摩耶は、わざとらしく悲しそうな顔をして話を続けた。
「あのね!先生に買ってもらった方の鞭。
これはね、前にも言ったけど中に金属が入っていて、もの凄い威力なんです。だから、いきなりこれから始めたら、先生が可哀想でしょ?だから、鞭の痛みに慣れてもらう為に、この普通の鞭でウォームアップしてもらったんです。」
弥生は、恐る恐るもう1本の方の鞭を見た。
1本だけの時には分からなかったが、改めて見比べてみると、違いは明らかだった。
弥生が買った鞭の方が二回り以上太く、ゴツい姿をしていた。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
パラサイト/ブランク
羊原ユウ
ホラー
舞台は200X年の日本。寄生生物(パラサイト)という未知の存在が日常に潜む宵ヶ沼市。地元の中学校に通う少年、坂咲青はある日同じクラスメイトの黒河朱莉に夜の旧校舎に呼び出されるのだが、そこで彼を待っていたのはパラサイトに変貌した朱莉の姿だった…。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
熾ーおこりー
ようさん
ホラー
【第8回ホラー・ミステリー小説大賞参加予定作品(リライト)】
幕末一の剣客集団、新撰組。
疾風怒濤の時代、徳川幕府への忠誠を頑なに貫き時に鉄の掟の下同志の粛清も辞さない戦闘派治安組織として、倒幕派から庶民にまで恐れられた。
組織の転機となった初代局長・芹澤鴨暗殺事件を、原田左之助の視点で描く。
志と名誉のためなら死をも厭わず、やがて新政府軍との絶望的な戦争に飲み込まれていった彼らを蝕む闇とはーー
※史実をヒントにしたフィクション(心理ホラー)です
【登場人物】(ネタバレを含みます)
原田左之助(二三歳) 伊代松山藩出身で槍の名手。新撰組隊士(試衛館派)
芹澤鴨(三七歳) 新撰組筆頭局長。文武両道の北辰一刀流師範。刀を抜くまでもない戦闘の際には鉄製の軍扇を武器とする。水戸派のリーダー。
沖田総司(二一歳) 江戸出身。新撰組隊士の中では最年少だが剣の腕前は五本の指に入る(試衛館派)
山南敬助(二七歳) 仙台藩出身。土方と共に新撰組副長を務める。温厚な調整役(試衛館派)
土方歳三(二八歳)武州出身。新撰組副長。冷静沈着で自分にも他人にも厳しい。試衛館の弟子筆頭で一本気な男だが、策士の一面も(試衛館派)
近藤勇(二九歳) 新撰組局長。土方とは同郷。江戸に上り天然理心流の名門道場・試衛館を継ぐ。
井上源三郎(三四歳) 新撰組では一番年長の隊士。近藤とは先代の兄弟弟子にあたり、唯一の相談役でもある。
新見錦 芹沢の腹心。頭脳派で水戸派のブレインでもある
平山五郎 芹澤の腹心。直情的な男(水戸派)
平間(水戸派)
野口(水戸派)
(画像・速水御舟「炎舞」部分)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる