瞳の奥の漁火~女をいたぶる狂気の女~

黒野拓海

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「ああぁ~っ!痛いっ。。うぅ。。」

弥生は、おそらくは初めて味わうであろう鞭の痛みに、思わず呻き声を上げた。

「先生。。どうですか?鞭の感触は?」

「だ、ダメ。。凄く痛い。。耐えられないわ。。こ、こんなに痛いなんて。。」

摩耶は、弥生の反応に、こみ上げてくる悦びを抑えることができなかった。

「先生。。そんなに痛い?可哀想ね。でも、先生の辛そうな顔が、私には愛しくてたまらないの。。」

摩耶は鞭を振り上げた。

「さあ、先生。。お願いだから、いい声で泣いてね。。お願いです。。」

摩耶は、渾身の力で再び鞭を叩き込んだ。

摩耶は、次第に興奮しながら、鞭を振るうテンポを上げていった。

「ああっ!痛いっ!やめて。。お、お願いっ!許して。。あううぅ~っ、痛いぃ~っ!」

弥生は悲痛な叫びを上げながら、身悶えしたが、ガッチリと拘束されている為、体を大きく動かすことが出来なかった。

摩耶は弥生の更なる苦痛を引き出す為、一気に乱れ打ちに移行した。

弥生は、叫びを絶叫に変え、痛みのあまり、大きく頭を振り乱した。
そして。。

摩耶が一息入れるまでの間、絶え間ない苦痛にひたすら耐え続けた。

「ハア、ハア。。ま、摩耶ちゃん。。ち、ちゃんと数えててくれた?もうとっくに100回を越えたハズよ。。や、約束通り終わりにして。。」

弥生は摩耶に息も絶え絶えに訴えた。

「えっ!?100回?  ヤダ~先生勘違いしてますよお~」

「・・え?ど、どういう事。。」

摩耶は、手に持っている鞭を弥生に見せた。

「だってえ~これ、先生に買ってもらった鞭と違いますよっ!」

弥生は、信じられないといった顔で摩耶を見た。

「そ、そんな。。だ、騙したの!?」

摩耶は、鞄からもう1本鞭を取り出し、弥生に見せながら言った。

「騙したですって?ひど~い!せっかく先生の為を思ってやってあげたのにぃ~」

摩耶は、わざとらしく悲しそうな顔をして話を続けた。

「あのね!先生に買ってもらった方の鞭。
これはね、前にも言ったけど中に金属が入っていて、もの凄い威力なんです。だから、いきなりこれから始めたら、先生が可哀想でしょ?だから、鞭の痛みに慣れてもらう為に、この普通の鞭でウォームアップしてもらったんです。」

弥生は、恐る恐るもう1本の方の鞭を見た。
1本だけの時には分からなかったが、改めて見比べてみると、違いは明らかだった。
弥生が買った鞭の方が二回り以上太く、ゴツい姿をしていた。

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