瞳の奥の漁火～女をいたぶる狂気の女～

美術教師 弥生

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山中弥生は、摩耶達が入学する時、一緒に配属された新人教師だった。

少しソバカスのある愛くるしい顔と、女らしい体つきが魅力的だったが、その容姿に似合わない辛口の口調が生徒、特に女子の反発を買っていた。

だが。。

本当の彼女は優しく、気が弱い性格の持ち主であることを摩耶は知っていた。
実際、誰もいない美術室で１人泣いている彼女を何度か見かけたことがあった。
弥生は、弥生なりに、一生懸命だったに違いない。美術の楽しさを生徒に知ってもらう為に。。

そんな弥生がバカな生徒達に狙われている。

さて、どうするか。。

いずれにしても、あいつらの企みを知ってしまった以上、このまま見過ごす訳にはいかない。
よりによって自分に聞かれてしまうとは。。

あいつらは、無防備過ぎた事をいずれ後悔するだろう。
横取りは許さない。

弥生は楽しみにとっておいた自分の獲物なのだから。。