瞳の奥の漁火～女をいたぶる狂気の女～

真実

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「ＧＷの後、ナミさんは私のところにやって来ました。
ナミさんは、ある計画に私を利用する為、私が彼女の意のままに動く様、徹底的に調教を始めました。
もちろん、伊豆でナミさんの恐ろしさを十分過ぎる程味わっていた私は、抵抗する事も出来ませんでした。

私は今まで、人の中に存在する〝もう１人の人格〝なんてものは、単なる妄想程度にしか考えていませんでした。
しかし、美菜さん、いやナミさんに会って考えが変わりました。

ナミさんはそれ程、美菜さんとはかけ離れた人格をしていました。
とても。。演技や妄想の様なレベルではなかったのです。」

「私は来る日も来る日も、ナミさんにいたぶられました。

最初、ナミさんに従いながらも、心の何処かで反抗心を燃え上がらせていた私も、ついに挫けていきました。

そんなある日、ついにナミさんが自分の計画を私に教えたんです。

ナミさんは、まず彼女と美菜さんの関係から説明を始めました。


「普通の女性は、大抵〝裏の性〝を１つずつ持っていますが、ナミさん曰く、美菜さんの場合は〝裏の性〝を２つ持っているのだそうです。」

美菜は、摩耶の話を聞いて頷いた。

「なるほど。。
人格が２つあるんだから、〝裏の性〝とやらが２つあってもおかしくないわね。」

摩耶も頷き返す。

「はい。美菜さんの〝裏の性〝も、元々は１つだったみたいですが、幼少期にもう１つの〝裏の性〝が育まれた様ですね。 その結果。。」

「私の中にナミという人格が生まれた。」

美菜は、摩耶に答えるだけでなく、自分に言い聞かせる様に呟いた。