瞳の奥の漁火～女をいたぶる狂気の女～

食い込むハンガー

3

ナミはその後も情け容赦なく、残り２本のハンガーも続けざまに摩耶の両足にくぐらせ、太股まで無理矢理押し上げた。

摩耶は、度重なる両足の激痛に悲痛な叫びを上げ、苦悶に身をよじらせた。

美菜は、目の前で繰り広げられる凄惨な光景を、床に這いつくばったまま動けずに
見ていた。

苦痛に歪む摩耶の顔が、普段ナミにいたぶられている自分とダブり、息が詰まる。

摩耶を助けてあげたいという気持ち、自分を酷い目に遭わせようとした彼女に対する、いい気味だという気持ち、逆にそんな風に思ってしまう自分に対する嫌悪感。。

様々な気持ちが美菜の心の中で複雑に絡み合い、パニックを起こしそうになる。


〝お願い、もう、やめて！〝

美菜は心の中で叫んだ。
しかし・・

その声はナミには届かなかった。

それどころか、摩耶には更に過酷な責めが待っていたのだった。。