瞳の奥の漁火～女をいたぶる狂気の女～

靴ベラ

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部屋に帰ると、美菜はゆっくりとシャワーを浴び、Ｔシャツとスウェットに着替えた。ナミはまだ来ない。

だが、ベッドに寝そべって暫く雑誌を見ていると、玄関からいきなり声が聞こえた。

ナミだ。。

「今日はずいぶんゆっくりだったじゃない。」

美菜は緊張しているのがバレないように、ゆっくりと答えた。

「昨日、あれだけ酷い目に遭ったんだから、少しくらい休ませてよ。」

ナミはフン！と鼻を鳴らしてこう言った。

「何言ってんだよ。銀座まで買い物に行ける位元気なくせにさ！バカにしてんじゃ
ないよ！」

「だから、それは気分転換で・・」

「うるさい！口答えするの？
どうやら、私が甘やかしたのが良くなかったらしいね。今夜もたっぷりいたぶって
やるからね。」

ナミはズカズカと歩いてベッドのところまで来ると、いきなり美菜の右腕を強く
掴んだ。

「痛っ！」

美菜が顔を歪めるのも構わず、ナミは腕を引っ張って、美菜をベッドから無理矢理
引きずり降ろした。