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幼少期
父と休日
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平日は母が基本車を使い、父は原付で現場に行く。
だから普段気づかなかったが父はお酒を飲みながら運転する癖がある。
父が運転する時は、ワゴン車の運転席にある取り付け型のジュースホルダーにロング缶のビールがいつも鎮座している。父にとってアルコールはお茶と同義語である。
両親2人とも車に乗ると法定速度は余裕で超えるスピードジャンキーなため、ジェットコースターだ!キャー!!と無邪気にも子供であった私はいつもそう言いながら親の運転を楽しんでたが今となってはゾッとしている。
「父さん、今日はどこまでいくの?」
だいたいそう言うと釣り場の名前が返ってくる漁師な父が大好きだった。イカとタコ等の軟体系は苦手で食べられないが、魚は大好きなので夜ご飯は豪華になるぞと夕飯に思いを馳せる我が子の喜ぶ様を横目に嬉しそうにしていた。
愛されていたとは思うが父もまた不器用な愛し方しか出来ない人だ。
釣りという自分の趣味の延長線上でしか私や妹を愛せなかった人なのだ。
だから普段気づかなかったが父はお酒を飲みながら運転する癖がある。
父が運転する時は、ワゴン車の運転席にある取り付け型のジュースホルダーにロング缶のビールがいつも鎮座している。父にとってアルコールはお茶と同義語である。
両親2人とも車に乗ると法定速度は余裕で超えるスピードジャンキーなため、ジェットコースターだ!キャー!!と無邪気にも子供であった私はいつもそう言いながら親の運転を楽しんでたが今となってはゾッとしている。
「父さん、今日はどこまでいくの?」
だいたいそう言うと釣り場の名前が返ってくる漁師な父が大好きだった。イカとタコ等の軟体系は苦手で食べられないが、魚は大好きなので夜ご飯は豪華になるぞと夕飯に思いを馳せる我が子の喜ぶ様を横目に嬉しそうにしていた。
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