恋愛ゲームはAVじゃありません!!

スタッフside

企画からやり直せ

某制作会議中

「我が社では今回乙女ゲームを作る事になったがコンセプトは女性だけでなく男性もハマるゲームだ」


ﾋｿﾋｿ
「話が違う」
「元々エロゲ企画部だろ?」
「スポーツ部出身だったか?」
「ちょっと待て。乙女ゲーやった事あるやつ」
「腐女子呼んでこい。この手の物に1番精通してる限界系」


元々ここは男性向けのエロゲ制作陣であるのに対し、今回は乙女ゲームという畑違いにも程がある。乙女ゲームならBLゲーム開発チームのメンバーだったらプレイした事がある者はたくさんいるだろうからそっちへ持って行ってくれ。と異口同音にスタッフは意義を唱える。

「もうエロだけでは流行らない!!女性も男性も楽しめるエロゲーがひつようだ!!!!」

それで乙女ゲームというわけか……クソゲーの生まれる予感しかもうしない。

「中川～生きてるか?」
「生きてますよ。主任」
「部長は何の為に棲み分けされたのかわかってんのかね?」
「さぁ、少なくともお分かりでないのでは?」

前回エロゲ開発時にBLゲーのチームと仁義なき戦いがあったのはまだ鮮明に覚えている。あの時部長が言い放った言葉によりBLゲーのチーフがガチギレしてホワイトボードにボールペンが刺さるなんてシーン間近で見ると思わなんだ。

本当に部長は何を考えているんだか…………