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1章

契約破棄

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「そこまでにしないか。荒波」

私を庇うように抱きかかえたのは副会長である仙理 泉(せんり いずみ)先輩でした。

「公共の場で羞恥心を煽り落とそうとするのは止めてくれないか。学園の品が下がる」
「特別実習の延長だ」
「人権と校則により生徒の意思は守られているからな。彼女の意思を溶かしていって公共の場での公開処刑は人としても問題だぞ」

一触即発の雰囲気を保ったまま副会長と荒波先輩は睨み合いを続け、副会長は私を庇うように抱きしめている。

「契約の破棄も教えず教師と生徒が結託しておいての言い草か?荒波」
「チッ」

契約破棄も出来るのは初耳だった。不器用な優しい先輩の様に設定集では画かれていたが実は加虐趣味のクズ扱いなのかもしれない。

「大丈夫か?新入生。順を追えば契約破棄も出来るから安心しろ。新年度早々に下級生をカモにする輩はたくさん居るから気をつけろ」
「あ、ありがとうございます」
「リモコンもくすねて置いた。それを外してこい」
「てめぇ……」
「荒波は実習室行きだ。本来の契約の使い方を教えてやる」

先輩にローターのリモコンを渡され呆然とする私を椅子の上に降ろし荒波先輩を引き連れ去っていった。私はトイレに行きローターを抜くために個室に入る。

「んっ、ふぅっ」

閉じた便座の上で足をM字に開き指を湿り気を持った華の中にローターを取り出そうとするけど、中々取れずに少し奥に入ってしまう。

「ひゃんっ///や、だっ//////」

イイトコロに当たって身を捩る。すると、先程貰ったリモコンを落としてしまいスイッチが入る。

「んん”っ、///まって、まってぇ//////」

最強になってしまっているローターを取り出そうと必死になるが言うことを聞いてくれない。溢れてくる愛液と次々とやってくる快楽に弄ばれるしか仁奈には出来なかった。

「あっ///はぁっ、はぁっ//////ひんっ/////////」

コンコンと扉の叩かれる音がし、鍵を掛け忘れていたドアを横にスライドされていく。このままでは見られてしまう!どうしよう。

「ここでまだ梃子摺っていたのか。それとも発情してお遊びをしていたのかはどうでもいい」

コツン、コツンとローファーの足音を響かせながら近寄り私のシルシの上に掌を乗せる。

「さぁ、契約解除の時間だ」

シルシは眩い光を上げ高熱を持ち始めて焼けてしまいそうだ。段々と熱量が増え身体が火照り湯気を出す。

「次に契約を結べば尋問にかけてやるぞ。婚約者殿」
「あ”ぁぁぁああんっ///」
脳内が焼ききれるような感覚の私は聞こえていなかった。
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