俺の嫁成長記

番外編

幸せな日々

幸貴さんと結婚してから数ヶ月が過ぎましたが、花園に居た頃では決して見られなかった世界が私の手の届くところに広がっている。

一緒に居ると落ち着く春の日向みたいな旦那様と、一歩ずつではあるけれど知らなかった物事を少しずつ知りながら生きていくのは正直想像していなかった。だって子を作る道具でしかないと生まれ育てられてきた私からすればおとぎ話の世界を今生きているのと同じことなのです。

人として生きるってとても難しくて苦しくて楽しく愛おしいものなのね。

朝起きてご飯を作っている途中に起きてくる幸貴さんに「おはようございます」と挨拶を返す事が日常になり、その日常が奇跡なのだと幸せを噛みしめ時に嬉しくて涙してしまう。生きるっていう事は幸貴さんとではなければ味わえなかった。私を選んでくれて連れだしてくれて生き方を教えてくれて本当にありがとうございます。