俺の嫁成長記

壱婁

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留学期

精霊の誓い

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この土地ではかつて万物の存在は精霊の下起こりうると考えられていた。男は皆創り手であり少女は皆精霊の愛し子と呼ばれた時代では結婚する為に精霊の前で誓い貰い受ける事によって妻に出来たそうだ。
誓いを反故した男達は皆凄惨な罰を受けるという事でも有名である。


俺はあえてこの精霊の前で白いワンピースに身を包み花冠を被りベールに覆われてる目の前の愛おしい花嫁に誓う。


「俺はりぃちゃんを選んだことを良かったと思っているよ。後悔はしない。自分の身体が敏感な所や過ごしていた環境が嫌いな事も知っているし俺の事を身体目的だと思っていた時期があった事も全て含めて受け入れているよ。正直そう思われても仕方がない事もしたし最初はそうだった。でも今はりぃちゃんに心から愛されたいし愛している」
「私は幸貴に選ばれたことを後悔しておりません。最初は身体目的の変態だと思っておりましたが、言葉足らずの鈍感屋ですが一途に愛し全てを受け入れる優しさを持っていることを知ったが故に愛おしく思っております」



「共に歩いてくれるかい?」
「ええ。地獄の果てであろうとも共に参ります」


結婚にしては不穏な言葉が揃うちょっと古の曲礼も無視した略式となってしまったが幸せそうな彼女を見れたので問題はない。これで夫婦になれた気がする。既に夫婦と言われても戸籍上であってけじめをつけられていない机上の夫婦だと思っていた。ようやくけじめがつき夫婦になれたのだ。


これからは梨衣が子を身籠るだろうし身籠っても支えながら2人で子育てもしていきたいし傍に寄り添っていたい。愛する妻と子と幸せな家庭を築きたいとも思っている。
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