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おじさんですが4 side志賀

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 告白したら、やはり気持ち悪いなどの言葉ではなく、男だから、自分がおじさんだからと断られた。

でも拒絶されていないのならこっちのもんだ。
アプローチするまで。


お昼のお誘いは当たり前。ちゃんと仕事をするのも見てくれるようにした。
落とす為はもちろん好きな人の事は大切にする。それがわかって貰えるように行動した。(セクハラ?何の事だ←)

距離が縮まった事で分かったのは、瀬尾さんは頭を撫でるのが好きなようだ。
ワシャワシャと優しく撫でられると気持ちがいい。(あと嬉しい)


でも、嫌な事がある。
瀬尾さんと同期の笠巻さん。瀬尾さんと親しげに話していた。どうやら飲みに行くようだ。
俺にはあまり見せない顔で……心を許しているのがありありと分かった。
何より、笠巻さんが瀬尾さんの頭を撫でていた。

悔しい。

******


次の日の朝、瀬尾さんを見つけた。ここから見た限り顔色があまり優れていない。

頭抑えている……頭痛か?
……二日酔い?


「……………おはようございます、瀬尾さん」
「ん、志賀くんおはよう。」
「顔色あまり宜しくありませんが、大丈夫ですか?」
「え?あぁ、大丈夫大丈夫。二日酔いだから…」

やはり二日酔いだった。きっと笠巻さんと飲みに行ったからだ。
そう考えると無性にイライラした。

「え、志賀くん?」
「それは、昨日…」

なのに、

「おっす、瀬尾」
「ぅえっ!?」

その苛立ちに発車をかけるようにして現れたのは元凶である笠巻さんだった。

「なんだよ、ぅえ!?ってww」
「うるさいなー、お前がいきなり声かけてきたからだろ」
「悪い悪い……って、邪魔したか?俺」

きっとこの人は、俺が瀬尾さんを狙っていることを知っていてわざとやっている。


「あーもーうるせぇうるせぇ黙らっしゃい!俺先に行くかんな!」

そう言うと瀬尾さんは歩いていってしまった。

「あーあー、行っちまったよ」

どの口が言うのだ。

「……笠巻さん、わざとですよね」
「んー?まぁ、な(笑)」
「あんたな……(゜-゜#)」

やっぱりかこの野郎

「それよか、あいつ落とすなら頑張れよ」
「は?」
「わかってると思うがあいつ鈍いだろ?相当頑張らねぇと好きだって気づかれねぇぞ」
「気付かれないのはありえません。もう告白してるので。」
「は」
「なので後は瀬尾さんを落とすだけです。どんな手を使ってでも落として見せますよ。ですので、邪魔しないで頂けますか」
「………今日はとっても饒舌なのな。……いやぁ、悪かったって。面白そうだったからよぉ」
「いえ、別に」
「(怒ってんなぁ……)」


笠巻さんは嫌な人だが、悪い人ではないようだ。


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