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若いって素晴らしい
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フントの鼻腔を若草の香りが心地よくくすぐってくる。
その香りは鼻腔を通じてフントのおへその下をくすぐる。
おへその下では、先程ベルの魔法によって発射された文字通りのシロモノが、生乾きの状態で下着にまとわりついている。
そいつはフントの濃すぎる体毛を、ばっちりとおへその下で捕えこんだ。
むくむくむく。
「痛てててて!」
フントは自らの分身が若草の香りによって屹立させられるのと同時に、そこに巻き込まれた体毛がひきつる痛みで目を覚ました。
「あら、起きたわ」
ナイは何も気にせずに、マジカルホースにまたがる自らの背後にフントをうつぶせに積みこんでいる。
この位置は積みこまれていたフントにとっては、まさかの大サービスポジションだ。
彼の左わき腹にナイのお尻が押しつけられている。
それは適度に弾力と温かみを感じさせる。
ということで、色々と真っ盛りなフントは、自らの股間に痛みが走るのにも構わずに、思いっきり深呼吸をした。
しかし至福のひとときはベルの密告によってあえなく終了してしまう。
クラウスの背で、抜かした腰をやっとこさ修復したベルが、フントを指差してこう叫んだのだ。
「あー、フントのやつ、ナイ姉さまのお尻に欲情してますよー!」
「マジかー!」
アージュは面白い見世物が始まったとばかりにマジカルホースをナイの背後に操っていった。
「すごいやベルは! フントおにーさんが欲情しているのがわかるんだね!」
クラウスは背中のベルに感心したように話しかけると、ベルもうんうんと頷く。
「え、何? 何なの?」
いきなり名指しをされて動揺したナイは、慌ててフントに振り返ろうと腰をひねる。
その結果、ナイの尻はフントの脇腹にこすりつけられ、太ももの感触が肩に押し付けられた。
これがまたフントの感覚を刺激する。
良い香りで鼻が気持ちいい。
お尻と太ももに押されてわき腹と肩が気持ちいい。
体毛が絡み、馬の背後にこすられることによっていちもつに襲いかかる痛みも、いつしか何故か気持ち良くなっていく。
「ぎゃうう……」
哀れフントさん、ナイのお尻をオカズに、本日二回目の敗北を喫してしまった。
しかしナイは全く気付かない。
「あら、おとなしくなったわ」
一方のクラウスは学術的興味に声を挙げた。
「あれが精通ってやつだね!」
アージュもそれに呼応する。
「よっしゃ、今度はズボンなしでやってもらおうぜ!」
するとベルが胸を張る。
「なら私に任せて!」
ということで、可哀そうなフントは、ガキどもの前で公開自慰ショーを強要されることが決定した。
そんなハプニングを楽しみながらも一行は町中へと歩を進め、途中の衣料店でフントに替えの下着とズボンを買い与えると、そのまま風俗街へと向かった。
ちなみにフントは別に射精したままのパリパリ下着でも構わなかったのだが、どうやらナイが本能的にそのパリパリは危険だと認識したらしく、すっかり脱力したフントを「臭い」とばかりに馬から放り落としてしまった。
さすがのアージュやクラウスも、股間にみっともない染みをこしらえ、花粉っぽい臭いを撒き散らしている犬を連れこむのは風俗組合に申し訳ないだろうと判断した結果、フントはズボンを新調してもらえることになったのだ。
ということで、今はフントだけ馬を使わずに駆け足でついてきている。
間もなく一行は、この世の快楽亭の脇を抜け、マジカルホースから降りると、ツァーグに指定された路地へと入っていった。
どうやらこの辺りは風俗組合員の家族が多く住んでいるらしく、小さな子供や老人たちが物陰に隠れながら注意深くアージュ達一行を観察している。
その視線には、先日最初に訪れた時とは異なり、警戒心や敵がい心よりも、好奇心が先んじているように感じられる。
この世の快楽亭の裏手に回り込むように路地を進んでいくと、見慣れた顔が大きな建物の前で掃き掃除をしていた。
「リスペル、来たぜ!」
アージュがほうきの持ち主に向かって声をかけると、赤毛の少年はすぐに彼らに気付き、手を振ってくる。
「アージュ、こっちだよ!」
その建物は風俗組合の事務所だ。
リスペルの案内で建物に入った一行は、入口すぐ近くの部屋に通された。
そこは学習机と椅子が並べられた、まるで学校の教室のような作りの部屋になっている。
「すぐにツァーグさんを呼んでくるから、適当に座っていて!」
そう言い残すと、リスペルは駈け足で部屋を後にする。
すると各自が適当な椅子に座ってすぐに、ツァーグが商人組合のキュールを伴って部屋にやってきた。
「待たせたなガキども」
キュールを意識してなのか、ツァーグの言葉使いは初めて出会ったときの口調になっている。
一方のキュールはツァーグから事前に情報を得ていたのか、神妙な表情で彼らに話しかけてきた。
「アージュ、それではいろいろと教えていただきますよ」
「あせるなおっさんども」
先日までは可愛らしいとさえ思っていた金髪のガキに、いきなりおっさん呼ばわりされて驚くキュールを、既におっさんよばわりには慣れているツァーグが席に座るように促した。
ツァーグの背後にはリスペルも当然のような表情で控えている。
「それじゃあおっさんども、改めて自己紹介といこうか」
その香りは鼻腔を通じてフントのおへその下をくすぐる。
おへその下では、先程ベルの魔法によって発射された文字通りのシロモノが、生乾きの状態で下着にまとわりついている。
そいつはフントの濃すぎる体毛を、ばっちりとおへその下で捕えこんだ。
むくむくむく。
「痛てててて!」
フントは自らの分身が若草の香りによって屹立させられるのと同時に、そこに巻き込まれた体毛がひきつる痛みで目を覚ました。
「あら、起きたわ」
ナイは何も気にせずに、マジカルホースにまたがる自らの背後にフントをうつぶせに積みこんでいる。
この位置は積みこまれていたフントにとっては、まさかの大サービスポジションだ。
彼の左わき腹にナイのお尻が押しつけられている。
それは適度に弾力と温かみを感じさせる。
ということで、色々と真っ盛りなフントは、自らの股間に痛みが走るのにも構わずに、思いっきり深呼吸をした。
しかし至福のひとときはベルの密告によってあえなく終了してしまう。
クラウスの背で、抜かした腰をやっとこさ修復したベルが、フントを指差してこう叫んだのだ。
「あー、フントのやつ、ナイ姉さまのお尻に欲情してますよー!」
「マジかー!」
アージュは面白い見世物が始まったとばかりにマジカルホースをナイの背後に操っていった。
「すごいやベルは! フントおにーさんが欲情しているのがわかるんだね!」
クラウスは背中のベルに感心したように話しかけると、ベルもうんうんと頷く。
「え、何? 何なの?」
いきなり名指しをされて動揺したナイは、慌ててフントに振り返ろうと腰をひねる。
その結果、ナイの尻はフントの脇腹にこすりつけられ、太ももの感触が肩に押し付けられた。
これがまたフントの感覚を刺激する。
良い香りで鼻が気持ちいい。
お尻と太ももに押されてわき腹と肩が気持ちいい。
体毛が絡み、馬の背後にこすられることによっていちもつに襲いかかる痛みも、いつしか何故か気持ち良くなっていく。
「ぎゃうう……」
哀れフントさん、ナイのお尻をオカズに、本日二回目の敗北を喫してしまった。
しかしナイは全く気付かない。
「あら、おとなしくなったわ」
一方のクラウスは学術的興味に声を挙げた。
「あれが精通ってやつだね!」
アージュもそれに呼応する。
「よっしゃ、今度はズボンなしでやってもらおうぜ!」
するとベルが胸を張る。
「なら私に任せて!」
ということで、可哀そうなフントは、ガキどもの前で公開自慰ショーを強要されることが決定した。
そんなハプニングを楽しみながらも一行は町中へと歩を進め、途中の衣料店でフントに替えの下着とズボンを買い与えると、そのまま風俗街へと向かった。
ちなみにフントは別に射精したままのパリパリ下着でも構わなかったのだが、どうやらナイが本能的にそのパリパリは危険だと認識したらしく、すっかり脱力したフントを「臭い」とばかりに馬から放り落としてしまった。
さすがのアージュやクラウスも、股間にみっともない染みをこしらえ、花粉っぽい臭いを撒き散らしている犬を連れこむのは風俗組合に申し訳ないだろうと判断した結果、フントはズボンを新調してもらえることになったのだ。
ということで、今はフントだけ馬を使わずに駆け足でついてきている。
間もなく一行は、この世の快楽亭の脇を抜け、マジカルホースから降りると、ツァーグに指定された路地へと入っていった。
どうやらこの辺りは風俗組合員の家族が多く住んでいるらしく、小さな子供や老人たちが物陰に隠れながら注意深くアージュ達一行を観察している。
その視線には、先日最初に訪れた時とは異なり、警戒心や敵がい心よりも、好奇心が先んじているように感じられる。
この世の快楽亭の裏手に回り込むように路地を進んでいくと、見慣れた顔が大きな建物の前で掃き掃除をしていた。
「リスペル、来たぜ!」
アージュがほうきの持ち主に向かって声をかけると、赤毛の少年はすぐに彼らに気付き、手を振ってくる。
「アージュ、こっちだよ!」
その建物は風俗組合の事務所だ。
リスペルの案内で建物に入った一行は、入口すぐ近くの部屋に通された。
そこは学習机と椅子が並べられた、まるで学校の教室のような作りの部屋になっている。
「すぐにツァーグさんを呼んでくるから、適当に座っていて!」
そう言い残すと、リスペルは駈け足で部屋を後にする。
すると各自が適当な椅子に座ってすぐに、ツァーグが商人組合のキュールを伴って部屋にやってきた。
「待たせたなガキども」
キュールを意識してなのか、ツァーグの言葉使いは初めて出会ったときの口調になっている。
一方のキュールはツァーグから事前に情報を得ていたのか、神妙な表情で彼らに話しかけてきた。
「アージュ、それではいろいろと教えていただきますよ」
「あせるなおっさんども」
先日までは可愛らしいとさえ思っていた金髪のガキに、いきなりおっさん呼ばわりされて驚くキュールを、既におっさんよばわりには慣れているツァーグが席に座るように促した。
ツァーグの背後にはリスペルも当然のような表情で控えている。
「それじゃあおっさんども、改めて自己紹介といこうか」
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