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ショタガキ参上
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「ねえアージュ、この罠ってちょっとやばいかも……」
ストレートの黒髪を背まで伸ばした少年が、不安そうに背後のもう一人の少年へと振り返った。
しかし白い革鎧に身を包んだ少年は、おかっぱにまとめられた金髪をいらいらと揺らしながら、宝箱に対峙する黒髪の少年に向かって無造作に言い放つ。
「オレがその箱をぶっ壊すのと、クラウスが罠を解除するの、どっちか好きな方を選んでいいぞ!」
クラウスと呼ばれた黒の装束に身を包んだ少年は、いつものようにため息をついてしまう。
アージュにこんなことを相談するのは愚問だった。
彼は思う。
なんで後ろで腕組みしながらイライラしている奴とボクは一緒に行動しているのだろう。
でもそれは仕方がないこと。
親の因果が子に報い。
どころの話ではない。
そう、親だの子だのといった些細な因果だけではないのだ。
金髪少年と黒髪少年の関係は。
黒髪少年は、両親と姉から(半ば無理やり)学んだ魔法と、姉の恋人?である金髪女性から
「アージュにはこんな技術を身に着けさせるのは無理だからクラウスが学びなさいな」
と、(ほぼ無理やり)仕込まれた盗賊技法を駆使して、目の前の宝箱に仕掛けられた「殲滅の罠」を丁寧に解除していく。
ちなみに殲滅の罠は高位魔法「ジェノサイド」と同等の効果を持つ。
つまり周囲10メートルの範囲で、魔法抵抗に失敗した生けとし生けるものの命を、問答無用で奪ってしまう。
ごくん。
息を飲む音に続き、クラウスはアージュに小さな声で懇願するように訴えた。
「もう少し、もう少しだから」
なぜクラウスはこの緊迫した状況において、あえてアージュに状況をわざわざ説明したのか。
なぜならアージュをなだめておかないと、あの金髪のガキはすぐにブチ切れて、絶賛罠解除中であるクラウスの後頭部に容赦なく蹴りを入れてくるからなのだ。
過去にクラウスはそれで何回か死ぬ思いをしている。
宝箱の鍵穴付近から飛び出す毒の刃。
陽炎のように宝箱が消え、代わりにそこに現れる擬態生物。
宝箱を中心として一瞬のうちに失われる空気。
それらはすべて、アージュがクラウスの後頭部を蹴り飛ばした瞬間に発露した罠だ。
とてもじゃないが、姉や師匠たちの加護がなければ、今まで何度死んでいたのかわからない。
前方の罠、後方の馬鹿。
こうしてクラウスは物心ついたときから、問答無用で心臓を鍛えられていった。
かちり。
「開いたよ、アージュ」
「お、やったぜ久々に小遣いゲットだぜ!」
先ほどまでの悪態はどこ吹く風とばかりに、アージュは無邪気な表情でクラウスの横から宝箱に顔を突っ込むと、中に転がっていた貨幣をてきぱきと集め、当然のように半分をクラウスに差し出し、クラウスも当然にように貨幣を受け取るとしまい込んだ。
今日も二人は迷宮を進んでいく。
扉の罠はクラウスが、まずは盗賊の技量で確認を行う。
金髪合法ロリ女による特訓によって、大概の罠は見破ることができるクラウスではあるが、それでも9歳を迎えたばかりの彼には、圧倒的に経験が足りない。
目の前の扉は彼の知識にない構造だ。
しかし彼は慌てない。
次に彼は魔導界の重鎮である両親と実の姉、さらにはヒモ生活を満喫しているおっさんから学んだ魔術師としての技量を発揮する。
「罠感知」
この魔法は、彼の両親が過去に迷宮から発掘した遺失中級魔法の一つだ。
幼いころ、クラウスは問答無用で両親から、彼らの研究結果である魔導書の暗唱を命じられ、彼は泣きながらもそれらを乗り越えた。
時々勉強の邪魔に訪れるアージュの存在が非常に厄介ではあったのだが。
「ふう、これは初めて見る構造だけれど、要はちょっとした応用だよね」
クラウスは独り言をつぶやきながら、金髪師匠から贈られた、薄く透ける金色に輝く鍵に魔力をゆっくりと送りながら、鍵の形状を調整していく。
かちり。
「アージュ、準備はいい?」
クラウスは扉の鍵を見つめたまま、背後で今か今かと待ち構えているアージュに声をかける。
そんなクラウスに、待ちかねたとばかりにアージュも返事をする。
「おうクラウス、中は察知済みだ。化物馬が四匹だな」
「アージュ、馬は四頭って数えようよ。まあいいか、それじゃ開けるね」
「おう!」
そしてほんの数秒後、扉を開けられた小部屋には、元が何だったかもわからないような肉と血と骨と霊がぶちまけられた。
それはクラウスが扉を開けた直後にアージュが成した所業だ。
扉を開けた瞬間にクラウスの目に飛び込んで来たのは、待ってましたとばかりに襲い掛かってくる六本脚の馬たち。
恐らく室内に四体以上はいたはずだ。
しかし奴らが襲い掛かってくるよりも早く、そして速く、クラウスの背から室内に旋風が走った。
悲鳴も断末魔もない。
部屋の奥でアージュがクラウスに向けて振り返った時には、生きる者はクラウスしかいなかった。
「もう馬をいじめるのも飽きたなあ」
アージュはぶつぶつ言いながらも、肉片の合間を戻ってきながらお宝を探している。
「お、あったぞ」
それは魔導馬という魔道具だ。
それは迷宮でスレイプニルを虐殺していると、たまに出てくるレアアイテムである。
こいつは手のひらサイズの馬型藁人形で、コマンドワードを唱えると巨大化し、乗馬することができるようになる。
市場での価格は100万リル(1リル≒1円)と高価だが、使用するにはけっこうな精神力を必要とするので、実用にはあまり向いていないとされている。
「これで五体分だね。もっと集めるかい、アージュ?」
やれやれといったそぶりで、クラウスは姉から譲ってもらった小振りの黒いメッセンジャーバッグを肩から降ろすと、アージュから受け取ったマジカルホースをバッグにしまった。
「ババアどもの宿題はこれでクリアだろ? 次に行こうぜ次!」
アージュがババア呼ばわりしているのは、一応救国の英雄とされている五色の乙女たちなのであるが、アージュにとってはババアでしかない。
「そんなこと言っているとまた吊るされちゃうよ」
そう、五色のババアたちが得意とする折檻は、全裸逆さ吊りなのだ。
実を言うと、アージュはこの国の王子である。
ところがあまりの素行の悪さに王城から叩き出され、かつて勇者と魔王との調停を果たした少女(今は間もなく成人となる年齢ではあるが)に預けられていた。
元勇者である王とその王妃から、徹底的に性根を叩き直してくれとの依頼付きで。
「殺しちゃうかもしれないわよ」
「死んだほうがましだと思うくらいには仕込んでくれて構わん」
これが当時交わされた、元盗賊少女のエリスと元勇者であるグレイ王との取り決め。
こうしてアージュ王子は、五色の乙女たちの元に預けられることになった。
それから早二年の月日が経つ。
結局アージュの性根は二年では治らず、一方でその才覚をめきめきと伸ばしていった。
片やクラウスは、アージュと年が近いのと、五色の乙女の一翼を担う「漆黒」クレアの実弟、さらには魔導都市代表のアレスとワーラン魔術師ギルドマスターであるイゼリナの息子ということから、なし崩し的にアージュの同門とされてしまった。
これがクラウスにとって災難の始まりとなる。
ところが面白いことに、アージュとクラウスはその才能を見事に分け合っていた。
アージュが得意とするのは格闘および実学、一方のクラウスは細工と魔法学を得意とした。
その結果、アージュは「碧」レーヴェから剣術、「紅」フラウから棒術、「純白」キャティから徒手格闘の技術を受け継ぎ、クラウスは「金」エリスから盗賊技法、「漆黒」クレアからは魔法と細工を学んだ。
ちなみに二人に実学と、肉親なら教えないろくでもない魔法を授けたのは、盗賊ギルドサブマスターであるマルゲリータ女史のヒモとして、悠々自適の生活を送っている元魔王のおっさんベルルデウスである。
「それじゃ一度帰るか、クラウス」
「そうだねアージュ。それじゃ帰還の指輪を使用するよ」
帰還の指輪は、あらかじめ指定した魔法陣に戻ることができる魔道具だ。
これさえあれば迷宮の途中でも安全に帰還することができる。
そう、安全に帰還することができたはずなのだ。
少なくとも今までは。
ストレートの黒髪を背まで伸ばした少年が、不安そうに背後のもう一人の少年へと振り返った。
しかし白い革鎧に身を包んだ少年は、おかっぱにまとめられた金髪をいらいらと揺らしながら、宝箱に対峙する黒髪の少年に向かって無造作に言い放つ。
「オレがその箱をぶっ壊すのと、クラウスが罠を解除するの、どっちか好きな方を選んでいいぞ!」
クラウスと呼ばれた黒の装束に身を包んだ少年は、いつものようにため息をついてしまう。
アージュにこんなことを相談するのは愚問だった。
彼は思う。
なんで後ろで腕組みしながらイライラしている奴とボクは一緒に行動しているのだろう。
でもそれは仕方がないこと。
親の因果が子に報い。
どころの話ではない。
そう、親だの子だのといった些細な因果だけではないのだ。
金髪少年と黒髪少年の関係は。
黒髪少年は、両親と姉から(半ば無理やり)学んだ魔法と、姉の恋人?である金髪女性から
「アージュにはこんな技術を身に着けさせるのは無理だからクラウスが学びなさいな」
と、(ほぼ無理やり)仕込まれた盗賊技法を駆使して、目の前の宝箱に仕掛けられた「殲滅の罠」を丁寧に解除していく。
ちなみに殲滅の罠は高位魔法「ジェノサイド」と同等の効果を持つ。
つまり周囲10メートルの範囲で、魔法抵抗に失敗した生けとし生けるものの命を、問答無用で奪ってしまう。
ごくん。
息を飲む音に続き、クラウスはアージュに小さな声で懇願するように訴えた。
「もう少し、もう少しだから」
なぜクラウスはこの緊迫した状況において、あえてアージュに状況をわざわざ説明したのか。
なぜならアージュをなだめておかないと、あの金髪のガキはすぐにブチ切れて、絶賛罠解除中であるクラウスの後頭部に容赦なく蹴りを入れてくるからなのだ。
過去にクラウスはそれで何回か死ぬ思いをしている。
宝箱の鍵穴付近から飛び出す毒の刃。
陽炎のように宝箱が消え、代わりにそこに現れる擬態生物。
宝箱を中心として一瞬のうちに失われる空気。
それらはすべて、アージュがクラウスの後頭部を蹴り飛ばした瞬間に発露した罠だ。
とてもじゃないが、姉や師匠たちの加護がなければ、今まで何度死んでいたのかわからない。
前方の罠、後方の馬鹿。
こうしてクラウスは物心ついたときから、問答無用で心臓を鍛えられていった。
かちり。
「開いたよ、アージュ」
「お、やったぜ久々に小遣いゲットだぜ!」
先ほどまでの悪態はどこ吹く風とばかりに、アージュは無邪気な表情でクラウスの横から宝箱に顔を突っ込むと、中に転がっていた貨幣をてきぱきと集め、当然のように半分をクラウスに差し出し、クラウスも当然にように貨幣を受け取るとしまい込んだ。
今日も二人は迷宮を進んでいく。
扉の罠はクラウスが、まずは盗賊の技量で確認を行う。
金髪合法ロリ女による特訓によって、大概の罠は見破ることができるクラウスではあるが、それでも9歳を迎えたばかりの彼には、圧倒的に経験が足りない。
目の前の扉は彼の知識にない構造だ。
しかし彼は慌てない。
次に彼は魔導界の重鎮である両親と実の姉、さらにはヒモ生活を満喫しているおっさんから学んだ魔術師としての技量を発揮する。
「罠感知」
この魔法は、彼の両親が過去に迷宮から発掘した遺失中級魔法の一つだ。
幼いころ、クラウスは問答無用で両親から、彼らの研究結果である魔導書の暗唱を命じられ、彼は泣きながらもそれらを乗り越えた。
時々勉強の邪魔に訪れるアージュの存在が非常に厄介ではあったのだが。
「ふう、これは初めて見る構造だけれど、要はちょっとした応用だよね」
クラウスは独り言をつぶやきながら、金髪師匠から贈られた、薄く透ける金色に輝く鍵に魔力をゆっくりと送りながら、鍵の形状を調整していく。
かちり。
「アージュ、準備はいい?」
クラウスは扉の鍵を見つめたまま、背後で今か今かと待ち構えているアージュに声をかける。
そんなクラウスに、待ちかねたとばかりにアージュも返事をする。
「おうクラウス、中は察知済みだ。化物馬が四匹だな」
「アージュ、馬は四頭って数えようよ。まあいいか、それじゃ開けるね」
「おう!」
そしてほんの数秒後、扉を開けられた小部屋には、元が何だったかもわからないような肉と血と骨と霊がぶちまけられた。
それはクラウスが扉を開けた直後にアージュが成した所業だ。
扉を開けた瞬間にクラウスの目に飛び込んで来たのは、待ってましたとばかりに襲い掛かってくる六本脚の馬たち。
恐らく室内に四体以上はいたはずだ。
しかし奴らが襲い掛かってくるよりも早く、そして速く、クラウスの背から室内に旋風が走った。
悲鳴も断末魔もない。
部屋の奥でアージュがクラウスに向けて振り返った時には、生きる者はクラウスしかいなかった。
「もう馬をいじめるのも飽きたなあ」
アージュはぶつぶつ言いながらも、肉片の合間を戻ってきながらお宝を探している。
「お、あったぞ」
それは魔導馬という魔道具だ。
それは迷宮でスレイプニルを虐殺していると、たまに出てくるレアアイテムである。
こいつは手のひらサイズの馬型藁人形で、コマンドワードを唱えると巨大化し、乗馬することができるようになる。
市場での価格は100万リル(1リル≒1円)と高価だが、使用するにはけっこうな精神力を必要とするので、実用にはあまり向いていないとされている。
「これで五体分だね。もっと集めるかい、アージュ?」
やれやれといったそぶりで、クラウスは姉から譲ってもらった小振りの黒いメッセンジャーバッグを肩から降ろすと、アージュから受け取ったマジカルホースをバッグにしまった。
「ババアどもの宿題はこれでクリアだろ? 次に行こうぜ次!」
アージュがババア呼ばわりしているのは、一応救国の英雄とされている五色の乙女たちなのであるが、アージュにとってはババアでしかない。
「そんなこと言っているとまた吊るされちゃうよ」
そう、五色のババアたちが得意とする折檻は、全裸逆さ吊りなのだ。
実を言うと、アージュはこの国の王子である。
ところがあまりの素行の悪さに王城から叩き出され、かつて勇者と魔王との調停を果たした少女(今は間もなく成人となる年齢ではあるが)に預けられていた。
元勇者である王とその王妃から、徹底的に性根を叩き直してくれとの依頼付きで。
「殺しちゃうかもしれないわよ」
「死んだほうがましだと思うくらいには仕込んでくれて構わん」
これが当時交わされた、元盗賊少女のエリスと元勇者であるグレイ王との取り決め。
こうしてアージュ王子は、五色の乙女たちの元に預けられることになった。
それから早二年の月日が経つ。
結局アージュの性根は二年では治らず、一方でその才覚をめきめきと伸ばしていった。
片やクラウスは、アージュと年が近いのと、五色の乙女の一翼を担う「漆黒」クレアの実弟、さらには魔導都市代表のアレスとワーラン魔術師ギルドマスターであるイゼリナの息子ということから、なし崩し的にアージュの同門とされてしまった。
これがクラウスにとって災難の始まりとなる。
ところが面白いことに、アージュとクラウスはその才能を見事に分け合っていた。
アージュが得意とするのは格闘および実学、一方のクラウスは細工と魔法学を得意とした。
その結果、アージュは「碧」レーヴェから剣術、「紅」フラウから棒術、「純白」キャティから徒手格闘の技術を受け継ぎ、クラウスは「金」エリスから盗賊技法、「漆黒」クレアからは魔法と細工を学んだ。
ちなみに二人に実学と、肉親なら教えないろくでもない魔法を授けたのは、盗賊ギルドサブマスターであるマルゲリータ女史のヒモとして、悠々自適の生活を送っている元魔王のおっさんベルルデウスである。
「それじゃ一度帰るか、クラウス」
「そうだねアージュ。それじゃ帰還の指輪を使用するよ」
帰還の指輪は、あらかじめ指定した魔法陣に戻ることができる魔道具だ。
これさえあれば迷宮の途中でも安全に帰還することができる。
そう、安全に帰還することができたはずなのだ。
少なくとも今までは。
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