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あかずきんくん
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昔々あるところに、あかずきんくんという可愛い男の子がいました。
ある日のこと、おとうさんがあかずきんくんにお願いをしました。
「あかずきんよ。おじいさんのところにお菓子と葡萄酒を届けるのだ」
「うん。わかった」
「途中で寄り道をしてはいかぬぞ」
「うん。わかった」
あかずきんくんは元気に返事をすると、早速おじいさんの家に出かけました。
おじいさんは森を抜けた先に住んでいます。
あかずきんくんが森の入口まで来ると、そこにはオオカミがいました。
オオカミはあかずきんくんを見つけると、彼にこう言いました。
「あかずきんくん、おじいさんのところにいくのなら、花を摘んでいくといい」
あかずきんくんは、それはよい考えだと思いました。
「うん。わかった」
森の横に広がる草原には、たくさんの花が咲いていました。
あかずきんくんは花摘みに夢中になってしまいます。
あかずきんくんが寄り道をしている隙に、オオカミはおじいさんのところに行きました。
そして、おじいさんを美味しく丸飲みにしてしまうと、おじいさんのベッドにもぐりこんだのです。
するとそこに寄り道をしてすっかり遅くなってしまったあかずきんくんがやってきました。
あかずきんくんはベッドのおじいさんに聞きました。
「おじいさんの耳は大きいね」
おじいさんに化けた狼が返事をします。
「それはあかずきんくんの声をよく聞くためである」
「目も大きいね」
「それはあかずきんくんをよく見るためである」
「お口も大きいね」
「それはあかずきんくんを美味しくいただくためである!」
オオカミはそう叫ぶと、あかずきんくんも美味しく丸飲みにしてしまったのです。
満腹になったオオカミは、そのままベッドで寝てしまいました。
するとそこに仮面の忍者が通りかかりました。
仮面の忍者は、オオカミがおじいさんを食べてしまったのだと気づくと、オオカミの腹を手裏剣で切り裂きました。
するとそこからあかずきんくんとおじいさんが這いだしてきたのです。
仮面の忍者は、あかずきんくんとおじいさんの代わりに、たくさんの石をオオカミの腹に詰めました。
腹の痛みに目を覚ましたオオカミは、目の前にいる仮面の忍者に気づくと、慌てて逃げ出しました。
ところが腹の石が重すぎてオオカミはバランスを崩してしまい、井戸へと落ちてしまったのです。
そんな様子を見つめながら、あかずきんくんはおじいさんにこうつぶやきました。
「もう寄り道はしないよ。怖いオオカミに食べられちゃうからね」
めでたしめでたし。
ある日のこと、おとうさんがあかずきんくんにお願いをしました。
「あかずきんよ。おじいさんのところにお菓子と葡萄酒を届けるのだ」
「うん。わかった」
「途中で寄り道をしてはいかぬぞ」
「うん。わかった」
あかずきんくんは元気に返事をすると、早速おじいさんの家に出かけました。
おじいさんは森を抜けた先に住んでいます。
あかずきんくんが森の入口まで来ると、そこにはオオカミがいました。
オオカミはあかずきんくんを見つけると、彼にこう言いました。
「あかずきんくん、おじいさんのところにいくのなら、花を摘んでいくといい」
あかずきんくんは、それはよい考えだと思いました。
「うん。わかった」
森の横に広がる草原には、たくさんの花が咲いていました。
あかずきんくんは花摘みに夢中になってしまいます。
あかずきんくんが寄り道をしている隙に、オオカミはおじいさんのところに行きました。
そして、おじいさんを美味しく丸飲みにしてしまうと、おじいさんのベッドにもぐりこんだのです。
するとそこに寄り道をしてすっかり遅くなってしまったあかずきんくんがやってきました。
あかずきんくんはベッドのおじいさんに聞きました。
「おじいさんの耳は大きいね」
おじいさんに化けた狼が返事をします。
「それはあかずきんくんの声をよく聞くためである」
「目も大きいね」
「それはあかずきんくんをよく見るためである」
「お口も大きいね」
「それはあかずきんくんを美味しくいただくためである!」
オオカミはそう叫ぶと、あかずきんくんも美味しく丸飲みにしてしまったのです。
満腹になったオオカミは、そのままベッドで寝てしまいました。
するとそこに仮面の忍者が通りかかりました。
仮面の忍者は、オオカミがおじいさんを食べてしまったのだと気づくと、オオカミの腹を手裏剣で切り裂きました。
するとそこからあかずきんくんとおじいさんが這いだしてきたのです。
仮面の忍者は、あかずきんくんとおじいさんの代わりに、たくさんの石をオオカミの腹に詰めました。
腹の痛みに目を覚ましたオオカミは、目の前にいる仮面の忍者に気づくと、慌てて逃げ出しました。
ところが腹の石が重すぎてオオカミはバランスを崩してしまい、井戸へと落ちてしまったのです。
そんな様子を見つめながら、あかずきんくんはおじいさんにこうつぶやきました。
「もう寄り道はしないよ。怖いオオカミに食べられちゃうからね」
めでたしめでたし。
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