17 / 48
1章
17 どうしようもないよな。ちらリズム(故意?)
しおりを挟む
オレは「そろそろいいか。」ベリサマにでもなく小さくつぶやいた。なおも動きを止めることはない。
ゴブリンは殺す。
ゴブリンを殺す。
無際限のごとくゴブリンは生まれた。だから殺す。それだけだ。
オレは剣士ではない。
オレは魔法使いでもない。
オレは戦う。
オレは斬り続ける。そして詠唱を開始した。斬りながら少しずつ織るように。
「【風】【刃】」
風の刃が生まれた。
「【大きく】【大きく】【圧縮】」
それは、大きく、大きくなって、高密度に圧縮された。
「【強く】【強く】【固定】」
強く、強くなってその形になった。
準備は完了。オレは今まで攻めていた分、一気に後退した。
あとはつぶやくだけだった。「【始動】」と。カギとなるこの言葉でそれは解き放たれた。
オレはその時、初めてそのゴブリンが恐怖する顔を見た。あの愉悦に満ちた顔が絶望に変わった。
「魔法名“強風刃改”」
オレの魔法はいかなるゴブリンも上半身と下半身に両断した。真直ぐゴブリンたちは死に絶えた。
これで追加のゴブリンが呼び出されることはない。奥の壁が崩れてゴブリンが入ってくる。ここからは残敵掃討だ。
その場に立ち止まり同じ詠唱を繰り返し、ギリギリまで敵を引き付けて魔法を発動する。
何回か繰り返すとやっと静かになった。中央に宝箱が発生し、奥に小さな扉が出現した。
【No125,431,112階層主の討伐達成 5ポイント獲得】
【No125,431,112【数量増加3】の効果により追加 15ポイント獲得】
【No125,431,112偉業の達成 185ポイント獲得】
【No125,431,112【数量増加3】の効果により追加 555ポイント獲得】
ベリサマは火の魔法も使えとお怒りのようだ。腕を組んでプンプンとしている。かわいい。
ぷいっ!
か、かわいい。
ご機嫌を取りつつドロップを集める。土の壁は消した。こんな状況でもベリサマは手伝ってくれる。態度はアレでも行動はいい子だ。
「さて、後は宝箱だけだ。」
コクン コクン
ベリサマは相変わらずかわいい。頷いて肯定した。
スキル【探検】【冒険】【斥候】あたりの感覚では罠はないようなので躊躇わず開ける。
【No125,431,112【宝箱の発見】 2,000ポイント獲得】
【No125,431,112【数量増加3】の効果により追加 6,000ポイント獲得】
「お、ポイントだ。いや、それだけじゃないか。」
宝箱の中には武器や装備、魔道具、食料、素材、魔石などなど沢山入っている。全て【収納空間】にインした。
ボスを倒すと美味しいらしい。栄養のある果実なんて一生分くらいあるんじゃないだろうか。
ドロップ品の中にC級の魔石があった。これがあれベリサマのランクアップが出来る。ベリサマも先程までの態度はどこにいったのかねだってくる。断る理由もないので早速使った。
ベリサマとC級の魔石を重ねると確かにランクアップしたベルサマが姿を現す。大きさは変わらないが、髪が長くなり、赤いシンプルなワンピースを着ている。
いや、短すぎる。
男物のシャツを着ている女子みたいな感じだ。最早、足の付け根すれすれ。余計に卑猥になっていませんか?
あそこが見えたり、見えなかったり。はっ!?これがちらリズムか。
「ますたぁー?」
「は、話せるようになったのか?」
「ん。」
ベリサマはかわいらしく肯定した。気のせいか羽が少し立派なものになっている。【鑑定】を使ってみると下級宝石魔導妖精(赤)と言う扱いになっていた。
多分C級の魔石はあの杖を持ったゴブリンよりも格上だと思う。感覚的に感じる秘められた力が違った。
オレはそれからこの階層とボス部屋を周回した。
ゴブリンは殺す。
ゴブリンを殺す。
無際限のごとくゴブリンは生まれた。だから殺す。それだけだ。
オレは剣士ではない。
オレは魔法使いでもない。
オレは戦う。
オレは斬り続ける。そして詠唱を開始した。斬りながら少しずつ織るように。
「【風】【刃】」
風の刃が生まれた。
「【大きく】【大きく】【圧縮】」
それは、大きく、大きくなって、高密度に圧縮された。
「【強く】【強く】【固定】」
強く、強くなってその形になった。
準備は完了。オレは今まで攻めていた分、一気に後退した。
あとはつぶやくだけだった。「【始動】」と。カギとなるこの言葉でそれは解き放たれた。
オレはその時、初めてそのゴブリンが恐怖する顔を見た。あの愉悦に満ちた顔が絶望に変わった。
「魔法名“強風刃改”」
オレの魔法はいかなるゴブリンも上半身と下半身に両断した。真直ぐゴブリンたちは死に絶えた。
これで追加のゴブリンが呼び出されることはない。奥の壁が崩れてゴブリンが入ってくる。ここからは残敵掃討だ。
その場に立ち止まり同じ詠唱を繰り返し、ギリギリまで敵を引き付けて魔法を発動する。
何回か繰り返すとやっと静かになった。中央に宝箱が発生し、奥に小さな扉が出現した。
【No125,431,112階層主の討伐達成 5ポイント獲得】
【No125,431,112【数量増加3】の効果により追加 15ポイント獲得】
【No125,431,112偉業の達成 185ポイント獲得】
【No125,431,112【数量増加3】の効果により追加 555ポイント獲得】
ベリサマは火の魔法も使えとお怒りのようだ。腕を組んでプンプンとしている。かわいい。
ぷいっ!
か、かわいい。
ご機嫌を取りつつドロップを集める。土の壁は消した。こんな状況でもベリサマは手伝ってくれる。態度はアレでも行動はいい子だ。
「さて、後は宝箱だけだ。」
コクン コクン
ベリサマは相変わらずかわいい。頷いて肯定した。
スキル【探検】【冒険】【斥候】あたりの感覚では罠はないようなので躊躇わず開ける。
【No125,431,112【宝箱の発見】 2,000ポイント獲得】
【No125,431,112【数量増加3】の効果により追加 6,000ポイント獲得】
「お、ポイントだ。いや、それだけじゃないか。」
宝箱の中には武器や装備、魔道具、食料、素材、魔石などなど沢山入っている。全て【収納空間】にインした。
ボスを倒すと美味しいらしい。栄養のある果実なんて一生分くらいあるんじゃないだろうか。
ドロップ品の中にC級の魔石があった。これがあれベリサマのランクアップが出来る。ベリサマも先程までの態度はどこにいったのかねだってくる。断る理由もないので早速使った。
ベリサマとC級の魔石を重ねると確かにランクアップしたベルサマが姿を現す。大きさは変わらないが、髪が長くなり、赤いシンプルなワンピースを着ている。
いや、短すぎる。
男物のシャツを着ている女子みたいな感じだ。最早、足の付け根すれすれ。余計に卑猥になっていませんか?
あそこが見えたり、見えなかったり。はっ!?これがちらリズムか。
「ますたぁー?」
「は、話せるようになったのか?」
「ん。」
ベリサマはかわいらしく肯定した。気のせいか羽が少し立派なものになっている。【鑑定】を使ってみると下級宝石魔導妖精(赤)と言う扱いになっていた。
多分C級の魔石はあの杖を持ったゴブリンよりも格上だと思う。感覚的に感じる秘められた力が違った。
オレはそれからこの階層とボス部屋を周回した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる