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6話 ツキと六文銭
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そして、何だかんだでヴェスナは肉体を許した。
というより寝支度を終えた晴澄に跨ってきたので、こちらが襲われたも同然である。
拒む理由はなく、そのまま彼のしたいようにさせて眠りに就いたのが深夜のこと。
朝日の中、ふたりで部屋風呂に浸かることになったのは、晴澄が明け方の冷え込みに負けて彼を求め、朝食前に身を清める必要が生じたからだ。
「……結局セックスと温泉だけの旅行だったな」
飛鳥が知ったら絶句するだろう。風呂の縁に腕を乗せ、鳥の声を聞きながら、のぼせ気味の頭で昨日一日の出来事を反芻する。
湯加減こそ悪くないけれど、収穫もなければ失うものもなかった。
必死に逃げ惑うまでもなかったのかもしれない。
ぴしゃ、と頬に湯が飛んでくる。濃い湯煙に紛れて、ヴェスナの指が水鉄砲を形作っていた。
「ロマンスを期待するなら昨夜の言葉を撤回することだ。おれは心が広いからな、気長に待っていてやる」
「そんな日は永久に来ない」
「やれやれ、強情な……わぶっ」
にべもなく切り捨てたのにかえって彼が嬉しそうに笑うのが癇に障り、両手で飛沫を浴びせてやった。
「お帰りですか、錠野さん」
「……藍沢さん」
もう会うことはないと思っていた彼女が駆け寄ってきたのは晴澄たちが旅館のチェックアウトを終えたときだった。まさかロビーで待ち構えていたのだろうか。
今日も姿勢のいい藍沢は、伏し目がちにヴェスナに視線を遣り、深々と頭を下げてみせる。
「突然すみません、どうしても謝罪させていただきたくて……昨晩は失礼な態度を取ってしまい、本当に申し訳ありませんでした」
昨晩。と言うと、中庭での遭遇か。そのあとのごたごたですっかり忘れてしまっていた。
隣で底意地の悪い笑みを浮かべているヴェスナに辟易する。藍沢に非はない。彼を見れば誰もが同じ反応をするのだ。
「とんでもない。むしろこちらも申し訳ありません、避けるような真似をして……花火、綺麗でした」
「あ、ありがとうございます……! ……あの、ご同業の方に対して、差し出がましいこととは思うのですが……」
遠慮がちに手渡されたのは名刺。藍沢の名前と、ブライダル会社と思しき社名が記載されている。
「弊社では同性カップルさまの挙式も承っていて……もし何かありましたら、いつでもご相談いただければと」
表情を変えずに受け取りつつも、こめかみが引き攣る。
だから嫌なのだ、ヴェスナと行動を共にするのは。
勘違いだと釈明するのも億劫である。この場は礼を言って切り上げてしまうのが最善に思えた。
「お心遣いに感謝します」
「こっちもいつでも相談に乗ってやるぞ。何かあれば昼夜を問わず、電話でもメールでも寄越すがいい」
「え……?」
──今度は藍沢が石のように固まってしまう。
晴澄の肩に肘を乗せ、密やかに笑い声を立てながら、ヴェスナはもう一方の腕を藍沢に差し伸べていた。
その人差し指と中指の間に、白く小さい紙が挟まれている。
「……ヴェスナ……お前……」
「何だ。名刺交換は社会人の基本だろう?」
見慣れた「錠野葬祭」の文字を見て取って、晴澄は額を押さえた。
最後の最後に油断してしまった。
やはり、この男はろくなことをしてくれない。
こうして短いようで長かった旅は終わりを告げた。帰路は特段事故も起きず、家と会社の最寄り駅に無事到着する。
時刻は15時。葬儀と通夜の間の時間帯だ。今日も丸々有休に当ててはいるが、会社の人間から一切連絡のないことが逆に不安を煽った。
スマホの電波が悪いわけではないのを確かめて、駅前の岐路で立ち止まる。
「職場に顔を出してくる。先に帰っててくれ」
「よかろう。大した土産話もないがな」
「帰れと言ったんだ、帰れと。ついてくるな、うちでおとなしくしてろ」
暴君、とぶつくさ言いながらも大通りを歩いていくヴェスナを呆れ半分に見送って、錠野葬祭への道を急ぐ。
途中、彼の居場所が晴澄の家であるような言い方をしてしまったと、ひとりで眉をひそめつつ。
押しかけ同居人のことは頭から拭い去り、会社の門を潜って、事務所のドアに手をかける。
深呼吸。旅行で休むことは伝えてあるが、同行者がヴェスナだったことを知っているのは飛鳥だけだ。ボロを出すわけにはいかなかった。
「あ、あれ……もう帰ったの、晴澄。わざわざ寄らなくてよかったのに……」
歯切れの悪い挨拶に迎えられる。
快活さが取り柄の飛鳥には珍しいことだった。歯切れどころか顔色も悪いようだ。
「明日の朝はバタバタすると思うので、今のうちに土産を渡しておこうかと……特にトラブルはありませんでしたか」
「や、何にも……今日はお通夜もなくってさ」
「そうそう、それ連絡しとこうと思ったんですけど、飛鳥さんにちょい待ちって言われて。あー、晴澄さんいいなあ、温泉。彼女さんとでしたよね?」
「平坂くん」
窘めるように平坂を呼ぶ飛鳥。
何かがおかしい。普段の彼なら、ヴェスナの存在は誤魔化そうとしながら、率先して話題を広げているところだ。平坂も釈然としない顔で首を傾げている。
仕事はない。ヴェスナもいない。そんな状況で、日常の歯車が狂うことなどあるだろうか。
一昨日と何ら変化のないように思える事務所を見回して──ひとつの影に、目が吸い寄せられた。
「おかえり、晴澄くん。お土産は私のぶんもあるのかな」
穏やかだが乾燥した声。崩されることのない微笑。決して異常事態ではないのだが、あえて思い描こうとはしなかった光景。
あまりにも静かに溶け込んでいるものだから気がつかなかった。
「──、父さん」
錠野葬祭の主──錠野広澄が、東京からこの町に戻ってきていた。
「……」
二の句が継げない。
久しぶりの再会にふさわしい社交辞令などいくらでもあるはずなのに、喉が閊えて唾も飲み下せない。
途絶えてしまった会話に、自身も冷や汗を隠しきれずにいる飛鳥が助け舟を出してくれる。
「あ、あー……親父、組合の仕事が一段落したらしくて。東京を離れてもよくなったんだとさ」
「支店の営業も随分安定したしね。ちょうどサンズの橘月くんから連絡をもらって、こっちのことが気になってたんだ」
「……橘月から?」
「うん。最近みんな楽しくやってるから様子を見にくるといいって。晴澄くんが恋人と旅行に行くって聞いたときは驚いたな。旅行なんて高校以来じゃないか?」
眩暈がした。釘を刺しておくべき人間を撃ち漏らしていたのだ。
父の死角に移動した飛鳥が、頻りに手を合わせて頭を下げてみせる。この状況を先んじて知らせるべきか悩んでいるうちに晴澄が帰ってきてしまったのだろう。
養父と義弟の間で意図せず板挟みになってしまった彼には同情する。
いとこは断じて許さない。愉快犯ではなく、錠野の家を慮っての行動だったとしてもだ。
事情を把握していないであろう平坂も、この空気感から何かを察したらしい。背中を丸めて黙り込んでいる。
「晴澄くん」
感情の読みづらいその瞳に晴澄がたじろいだことを父は理解しているのだろうか。それさえもこちらにはわからない。
「お通夜がないんだったら、一緒に帰って食事でもどうだい。星良さんにもしばらく会ってないんだろう?」
断る口実。
仕事はない、ならば。
理性が働くよりも早く、唇が聞こえのいい言葉を紡いでいた。
「──相手、を家に待たせてるので」
どうやって自宅に辿り着いたのかは覚えていない。
靴やコートを脱ぎ捨てる気力がなく、玄関の床に横ざまに倒れ込み、前腕で瞼を覆う。父の前で零すわけにもいかなかった溜息が、酸素不足に陥って咳き込むまで続く。
「ハル? なぜそんなところで行き倒れている」
ひょいと腕の蓋を外されて、ヴェスナの顔が視界を埋めた。
持ち上がった腕をそのまま彼の首に回し、うなじを抱くようにして、額を押しつける。
「あー……」
ヴェスナとの旅行は、運の尽きなどというかわいいものではなかった。あれはただの入口だ。見えなかった真っ暗な底が、こうして口を開けて待ち受けていたのだから。
晴澄もいい加減学習するべきだが、“開く者”も容赦というものを覚えてほしい。
「……明日会社行きたくない……」
呻くことしかできない晴澄に、ヴェスナは舌なめずりでもしそうな笑みで、鼻先にキスを落としてきた。
「飽きもせず情緒不安定なようで何よりだ」
というより寝支度を終えた晴澄に跨ってきたので、こちらが襲われたも同然である。
拒む理由はなく、そのまま彼のしたいようにさせて眠りに就いたのが深夜のこと。
朝日の中、ふたりで部屋風呂に浸かることになったのは、晴澄が明け方の冷え込みに負けて彼を求め、朝食前に身を清める必要が生じたからだ。
「……結局セックスと温泉だけの旅行だったな」
飛鳥が知ったら絶句するだろう。風呂の縁に腕を乗せ、鳥の声を聞きながら、のぼせ気味の頭で昨日一日の出来事を反芻する。
湯加減こそ悪くないけれど、収穫もなければ失うものもなかった。
必死に逃げ惑うまでもなかったのかもしれない。
ぴしゃ、と頬に湯が飛んでくる。濃い湯煙に紛れて、ヴェスナの指が水鉄砲を形作っていた。
「ロマンスを期待するなら昨夜の言葉を撤回することだ。おれは心が広いからな、気長に待っていてやる」
「そんな日は永久に来ない」
「やれやれ、強情な……わぶっ」
にべもなく切り捨てたのにかえって彼が嬉しそうに笑うのが癇に障り、両手で飛沫を浴びせてやった。
「お帰りですか、錠野さん」
「……藍沢さん」
もう会うことはないと思っていた彼女が駆け寄ってきたのは晴澄たちが旅館のチェックアウトを終えたときだった。まさかロビーで待ち構えていたのだろうか。
今日も姿勢のいい藍沢は、伏し目がちにヴェスナに視線を遣り、深々と頭を下げてみせる。
「突然すみません、どうしても謝罪させていただきたくて……昨晩は失礼な態度を取ってしまい、本当に申し訳ありませんでした」
昨晩。と言うと、中庭での遭遇か。そのあとのごたごたですっかり忘れてしまっていた。
隣で底意地の悪い笑みを浮かべているヴェスナに辟易する。藍沢に非はない。彼を見れば誰もが同じ反応をするのだ。
「とんでもない。むしろこちらも申し訳ありません、避けるような真似をして……花火、綺麗でした」
「あ、ありがとうございます……! ……あの、ご同業の方に対して、差し出がましいこととは思うのですが……」
遠慮がちに手渡されたのは名刺。藍沢の名前と、ブライダル会社と思しき社名が記載されている。
「弊社では同性カップルさまの挙式も承っていて……もし何かありましたら、いつでもご相談いただければと」
表情を変えずに受け取りつつも、こめかみが引き攣る。
だから嫌なのだ、ヴェスナと行動を共にするのは。
勘違いだと釈明するのも億劫である。この場は礼を言って切り上げてしまうのが最善に思えた。
「お心遣いに感謝します」
「こっちもいつでも相談に乗ってやるぞ。何かあれば昼夜を問わず、電話でもメールでも寄越すがいい」
「え……?」
──今度は藍沢が石のように固まってしまう。
晴澄の肩に肘を乗せ、密やかに笑い声を立てながら、ヴェスナはもう一方の腕を藍沢に差し伸べていた。
その人差し指と中指の間に、白く小さい紙が挟まれている。
「……ヴェスナ……お前……」
「何だ。名刺交換は社会人の基本だろう?」
見慣れた「錠野葬祭」の文字を見て取って、晴澄は額を押さえた。
最後の最後に油断してしまった。
やはり、この男はろくなことをしてくれない。
こうして短いようで長かった旅は終わりを告げた。帰路は特段事故も起きず、家と会社の最寄り駅に無事到着する。
時刻は15時。葬儀と通夜の間の時間帯だ。今日も丸々有休に当ててはいるが、会社の人間から一切連絡のないことが逆に不安を煽った。
スマホの電波が悪いわけではないのを確かめて、駅前の岐路で立ち止まる。
「職場に顔を出してくる。先に帰っててくれ」
「よかろう。大した土産話もないがな」
「帰れと言ったんだ、帰れと。ついてくるな、うちでおとなしくしてろ」
暴君、とぶつくさ言いながらも大通りを歩いていくヴェスナを呆れ半分に見送って、錠野葬祭への道を急ぐ。
途中、彼の居場所が晴澄の家であるような言い方をしてしまったと、ひとりで眉をひそめつつ。
押しかけ同居人のことは頭から拭い去り、会社の門を潜って、事務所のドアに手をかける。
深呼吸。旅行で休むことは伝えてあるが、同行者がヴェスナだったことを知っているのは飛鳥だけだ。ボロを出すわけにはいかなかった。
「あ、あれ……もう帰ったの、晴澄。わざわざ寄らなくてよかったのに……」
歯切れの悪い挨拶に迎えられる。
快活さが取り柄の飛鳥には珍しいことだった。歯切れどころか顔色も悪いようだ。
「明日の朝はバタバタすると思うので、今のうちに土産を渡しておこうかと……特にトラブルはありませんでしたか」
「や、何にも……今日はお通夜もなくってさ」
「そうそう、それ連絡しとこうと思ったんですけど、飛鳥さんにちょい待ちって言われて。あー、晴澄さんいいなあ、温泉。彼女さんとでしたよね?」
「平坂くん」
窘めるように平坂を呼ぶ飛鳥。
何かがおかしい。普段の彼なら、ヴェスナの存在は誤魔化そうとしながら、率先して話題を広げているところだ。平坂も釈然としない顔で首を傾げている。
仕事はない。ヴェスナもいない。そんな状況で、日常の歯車が狂うことなどあるだろうか。
一昨日と何ら変化のないように思える事務所を見回して──ひとつの影に、目が吸い寄せられた。
「おかえり、晴澄くん。お土産は私のぶんもあるのかな」
穏やかだが乾燥した声。崩されることのない微笑。決して異常事態ではないのだが、あえて思い描こうとはしなかった光景。
あまりにも静かに溶け込んでいるものだから気がつかなかった。
「──、父さん」
錠野葬祭の主──錠野広澄が、東京からこの町に戻ってきていた。
「……」
二の句が継げない。
久しぶりの再会にふさわしい社交辞令などいくらでもあるはずなのに、喉が閊えて唾も飲み下せない。
途絶えてしまった会話に、自身も冷や汗を隠しきれずにいる飛鳥が助け舟を出してくれる。
「あ、あー……親父、組合の仕事が一段落したらしくて。東京を離れてもよくなったんだとさ」
「支店の営業も随分安定したしね。ちょうどサンズの橘月くんから連絡をもらって、こっちのことが気になってたんだ」
「……橘月から?」
「うん。最近みんな楽しくやってるから様子を見にくるといいって。晴澄くんが恋人と旅行に行くって聞いたときは驚いたな。旅行なんて高校以来じゃないか?」
眩暈がした。釘を刺しておくべき人間を撃ち漏らしていたのだ。
父の死角に移動した飛鳥が、頻りに手を合わせて頭を下げてみせる。この状況を先んじて知らせるべきか悩んでいるうちに晴澄が帰ってきてしまったのだろう。
養父と義弟の間で意図せず板挟みになってしまった彼には同情する。
いとこは断じて許さない。愉快犯ではなく、錠野の家を慮っての行動だったとしてもだ。
事情を把握していないであろう平坂も、この空気感から何かを察したらしい。背中を丸めて黙り込んでいる。
「晴澄くん」
感情の読みづらいその瞳に晴澄がたじろいだことを父は理解しているのだろうか。それさえもこちらにはわからない。
「お通夜がないんだったら、一緒に帰って食事でもどうだい。星良さんにもしばらく会ってないんだろう?」
断る口実。
仕事はない、ならば。
理性が働くよりも早く、唇が聞こえのいい言葉を紡いでいた。
「──相手、を家に待たせてるので」
どうやって自宅に辿り着いたのかは覚えていない。
靴やコートを脱ぎ捨てる気力がなく、玄関の床に横ざまに倒れ込み、前腕で瞼を覆う。父の前で零すわけにもいかなかった溜息が、酸素不足に陥って咳き込むまで続く。
「ハル? なぜそんなところで行き倒れている」
ひょいと腕の蓋を外されて、ヴェスナの顔が視界を埋めた。
持ち上がった腕をそのまま彼の首に回し、うなじを抱くようにして、額を押しつける。
「あー……」
ヴェスナとの旅行は、運の尽きなどというかわいいものではなかった。あれはただの入口だ。見えなかった真っ暗な底が、こうして口を開けて待ち受けていたのだから。
晴澄もいい加減学習するべきだが、“開く者”も容赦というものを覚えてほしい。
「……明日会社行きたくない……」
呻くことしかできない晴澄に、ヴェスナは舌なめずりでもしそうな笑みで、鼻先にキスを落としてきた。
「飽きもせず情緒不安定なようで何よりだ」
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