137 / 147
2章
24 人の世に外れた物 9
しおりを挟む
兵隊怪獣どもを五行竜アショーカに任せ、ガイ達はジュエラドン本体に突撃した。
敵も巨体で地響きを立てながらガイ達へ迫る。
抜刀する骸骨武者機Sバスタードスカルが先頭に躍り出た。タリンが叫ぶ。
「行くぜ! アサルト……」
「私の後ろからにしろ!」
慌ててその前に出るレレンのSレディバグ。
分厚い背面装甲を敵へ向けて防御態勢に入る。
が……ジュエラドンは熱線の束を息として吐いた。
それらは着弾地点で大爆発を起こす。
まとめて爆発の嵐に巻き込まれ、タリンとレレンが「ぬううー!」「ウギャアァア!」と悲鳴をあげた。
煙をあげて転がるスカルとレディバグ。
『身の程がわからん奴だな』
「ミノホド? なんだそりゃ食った事ねーな……」
呆れる骸骨馬シロウに、タリンはひっくり返ったまま呻いた。
「いっしょにやられちゃった……」
「範囲攻撃はカバーし難いな」
肩の上でイムが恐々と呟く声に、ガイも顔を顰めた。
「ならば別々に波状攻撃だ。私が仕掛けるから隙をつけ」
ユーガンがそう通信を送り、Sブラスバットが高度を上げて飛ぶ。
「よし!」
ガイは頷くと聖剣に珠紋石をセットし、呪文を読み込ませた。
『アイスボール。ファイヤーボール』
ブラスバットは敵の頭上を飛び越えて背中を狙う。
急降下しながら打ち込む必殺剣!
「ブラッド……エンド!!」
刃は赤いコウモリ状の魔力を吸い込み、黄金に輝く。それが怪獣の背に炸裂した!
しかし……
「なにィ!?」
驚愕するユーガン。
「合成発動……ファイヤーフリーザー!」
ガイのサバイブキマイラは炎と冷気を同時に放つ。それは魔力により中和される事なく放たれた。
だがしかし。
その時、前進し続ける敵怪獣はガイ機のすぐ前に迫っていた!
炎と冷気を真正面から食らいながら、微塵も効かず、意にも介さずに。
敵は背にユーガン機の必殺剣が食い込んでいるのに、全く構わず前進していたのだ。
「バカな!?」
驚愕するガイ機が踏みつぶされる。
「師匠!」
スティーナが悲鳴をあげた途端、背に取り付いていたユーガン機が多数の鱗から放たれる熱線を食らって吹っ飛ばされた。
運搬機の操縦席で茫然とするスティーナ。
兵隊と本体の戦力差は、まさに大人と子供。ガイも哀れ土中に消えた……
と思いきや。
「スティーナ……」
そのガイの声が、通信機ごしにスティーナへ呼びかけたではないか。
「え?」
戸惑うスティーナにガイが告げる。
「生存性重視は、大正解だったぜ」
ジュエラドンの足の下から、剣を握るガイ機の腕が飛び出した!
踏み潰されてもなお、サバイブキマイラはその頑丈な装甲で致命傷に至らず耐えたのである。
そして剣を、己を踏む足へ突き立て、切り裂いた。
『サンダークラウド。エクスプロード』
聖剣が呪文を読み込み、ガイが土中で叫ぶ。
「超電爆裂……一文字斬りぃ!!」
【エクスプロード】火領域6レベルの攻撃呪文。激しい爆炎が範囲内の敵を焼き払う。
【サンダークラウド】大気領域6レベルの攻撃呪文。雷雲が頭上に生じ、そこからの落雷が範囲内の敵を一掃する。
五行属性において、雷は木に属し、木からは火が生じる。
剣が眩い電撃を帯びた。手が柄を離した。
同時に黒雲が上空を覆い、無数の落雷が生じる。
落雷の雨はジュエラドンに降り注ぎ、鱗を流れて剣に向かい、剣に達し――ショート! 大爆発!
食い込んだ剣が激しい爆発を起こしたため、怪獣の足が大きく穿たれ、抉られる!
初めてジュエラドンが苦悶に吠えた。
巨体がバランスを維持できなくなり、小さな地震を起こして横倒しになる。
そして初めて、この巨大で強大な改造古竜の弱点が露わになった。
後ろに長く伸びた体形のせいで、バランスを失うとなかなか立て直せないのである。
この怪獣を転倒させられるほどの存在が、この世界にいくつあるのかは別の話だが。
起き上がろうと緩慢に四苦八苦する怪獣の足元から、自由になったリバイブキマイラが転がり出た。
流石にダメージが大きく、全身に亀裂が走っている。すぐには攻撃に移れない。
それを見たスティーナが必死に叫ぶ。
「今です! 集中砲火を!」
「承知!」
応えるユーガン、ブラスバットが放つコウモリのような魔力塊達が超音波砲を撃つ!
「心得た!」
応えるレレン、レディバグの拳が燃えて幾条もの熱線が放たれる!
なんとか上体を起こした怪獣の、右半身と左半身をそれぞれが撃った。
体中を走った電撃とその爆発により砕けていた怪獣の鱗が、さらに次々と砕けてゆく。
そしてバスタードスカルも立ち上がった。
「来たぜきたぜクライマックスがよォー」
タリンの呻きとともに虎のようなオーラが立ち昇った。
その横に骸骨のカエル怪獣が、土中から這い出して来る。
不死怪獣は敵へ跳ぶ……事なくタリン機を抱えて敵へと思いきりブン投げた。
取り残された虎のオーラが汗を飛ばして焦るが、ともかくスカルは敵の頭上へ!
「食らえオラァー!」
渾身の刃がジュエラドン本体のひび割れた頭部に突き刺さった!
身を捩って吠える改造魔竜。
振り飛ばされ、臀部を上げて地面にめり込んだスカルの操縦席でタリンが死にそうになりながら勝ち誇る。
「見たか……トリプルアサルトタイガーを……」
『よくやった。もう永遠に寝ていいぞ』
骸骨馬のシロウがねぎらいの言葉をかける。
「そんな名前か……」
同時攻撃につけられた名称に、露骨に嫌そうな顔をするレレン。
(まぁ構わんが……)
ちょっぴり納得しかねがらも、ユーガンの方は黙っていた。
それでも、ジュエラドンは最後の力を振り絞って息を吐こうとした。
しかし――
『サンダー・ボルト』
【サンダー・ボルト】大気領域第5レベルの攻撃呪文。大気中より集まった雷電を敵に落とす。
聖剣が呪文を読み込み、稲妻が天から落ちた。
それはタリンが突き刺した剣に落ちる!
そして頭より流れ込む……怪獣の体内へ。
自機の剣が吹き飛び、作り置きの珠紋石も尽きかけていたガイには、操縦席で即席に作る事ができるアイテムしか使う事はできなかった。
だが――もはやそれで充分だったのだ。
全身の亀裂が一気に深まった。
そして――大爆発!
ジュエラドン本体は巨大な噴煙と化し、粉々に飛び散った。
天変地異と扱われた古代の魔竜を人為的に強化改造した、狂気の産物……それがついに滅んだ。
敵も巨体で地響きを立てながらガイ達へ迫る。
抜刀する骸骨武者機Sバスタードスカルが先頭に躍り出た。タリンが叫ぶ。
「行くぜ! アサルト……」
「私の後ろからにしろ!」
慌ててその前に出るレレンのSレディバグ。
分厚い背面装甲を敵へ向けて防御態勢に入る。
が……ジュエラドンは熱線の束を息として吐いた。
それらは着弾地点で大爆発を起こす。
まとめて爆発の嵐に巻き込まれ、タリンとレレンが「ぬううー!」「ウギャアァア!」と悲鳴をあげた。
煙をあげて転がるスカルとレディバグ。
『身の程がわからん奴だな』
「ミノホド? なんだそりゃ食った事ねーな……」
呆れる骸骨馬シロウに、タリンはひっくり返ったまま呻いた。
「いっしょにやられちゃった……」
「範囲攻撃はカバーし難いな」
肩の上でイムが恐々と呟く声に、ガイも顔を顰めた。
「ならば別々に波状攻撃だ。私が仕掛けるから隙をつけ」
ユーガンがそう通信を送り、Sブラスバットが高度を上げて飛ぶ。
「よし!」
ガイは頷くと聖剣に珠紋石をセットし、呪文を読み込ませた。
『アイスボール。ファイヤーボール』
ブラスバットは敵の頭上を飛び越えて背中を狙う。
急降下しながら打ち込む必殺剣!
「ブラッド……エンド!!」
刃は赤いコウモリ状の魔力を吸い込み、黄金に輝く。それが怪獣の背に炸裂した!
しかし……
「なにィ!?」
驚愕するユーガン。
「合成発動……ファイヤーフリーザー!」
ガイのサバイブキマイラは炎と冷気を同時に放つ。それは魔力により中和される事なく放たれた。
だがしかし。
その時、前進し続ける敵怪獣はガイ機のすぐ前に迫っていた!
炎と冷気を真正面から食らいながら、微塵も効かず、意にも介さずに。
敵は背にユーガン機の必殺剣が食い込んでいるのに、全く構わず前進していたのだ。
「バカな!?」
驚愕するガイ機が踏みつぶされる。
「師匠!」
スティーナが悲鳴をあげた途端、背に取り付いていたユーガン機が多数の鱗から放たれる熱線を食らって吹っ飛ばされた。
運搬機の操縦席で茫然とするスティーナ。
兵隊と本体の戦力差は、まさに大人と子供。ガイも哀れ土中に消えた……
と思いきや。
「スティーナ……」
そのガイの声が、通信機ごしにスティーナへ呼びかけたではないか。
「え?」
戸惑うスティーナにガイが告げる。
「生存性重視は、大正解だったぜ」
ジュエラドンの足の下から、剣を握るガイ機の腕が飛び出した!
踏み潰されてもなお、サバイブキマイラはその頑丈な装甲で致命傷に至らず耐えたのである。
そして剣を、己を踏む足へ突き立て、切り裂いた。
『サンダークラウド。エクスプロード』
聖剣が呪文を読み込み、ガイが土中で叫ぶ。
「超電爆裂……一文字斬りぃ!!」
【エクスプロード】火領域6レベルの攻撃呪文。激しい爆炎が範囲内の敵を焼き払う。
【サンダークラウド】大気領域6レベルの攻撃呪文。雷雲が頭上に生じ、そこからの落雷が範囲内の敵を一掃する。
五行属性において、雷は木に属し、木からは火が生じる。
剣が眩い電撃を帯びた。手が柄を離した。
同時に黒雲が上空を覆い、無数の落雷が生じる。
落雷の雨はジュエラドンに降り注ぎ、鱗を流れて剣に向かい、剣に達し――ショート! 大爆発!
食い込んだ剣が激しい爆発を起こしたため、怪獣の足が大きく穿たれ、抉られる!
初めてジュエラドンが苦悶に吠えた。
巨体がバランスを維持できなくなり、小さな地震を起こして横倒しになる。
そして初めて、この巨大で強大な改造古竜の弱点が露わになった。
後ろに長く伸びた体形のせいで、バランスを失うとなかなか立て直せないのである。
この怪獣を転倒させられるほどの存在が、この世界にいくつあるのかは別の話だが。
起き上がろうと緩慢に四苦八苦する怪獣の足元から、自由になったリバイブキマイラが転がり出た。
流石にダメージが大きく、全身に亀裂が走っている。すぐには攻撃に移れない。
それを見たスティーナが必死に叫ぶ。
「今です! 集中砲火を!」
「承知!」
応えるユーガン、ブラスバットが放つコウモリのような魔力塊達が超音波砲を撃つ!
「心得た!」
応えるレレン、レディバグの拳が燃えて幾条もの熱線が放たれる!
なんとか上体を起こした怪獣の、右半身と左半身をそれぞれが撃った。
体中を走った電撃とその爆発により砕けていた怪獣の鱗が、さらに次々と砕けてゆく。
そしてバスタードスカルも立ち上がった。
「来たぜきたぜクライマックスがよォー」
タリンの呻きとともに虎のようなオーラが立ち昇った。
その横に骸骨のカエル怪獣が、土中から這い出して来る。
不死怪獣は敵へ跳ぶ……事なくタリン機を抱えて敵へと思いきりブン投げた。
取り残された虎のオーラが汗を飛ばして焦るが、ともかくスカルは敵の頭上へ!
「食らえオラァー!」
渾身の刃がジュエラドン本体のひび割れた頭部に突き刺さった!
身を捩って吠える改造魔竜。
振り飛ばされ、臀部を上げて地面にめり込んだスカルの操縦席でタリンが死にそうになりながら勝ち誇る。
「見たか……トリプルアサルトタイガーを……」
『よくやった。もう永遠に寝ていいぞ』
骸骨馬のシロウがねぎらいの言葉をかける。
「そんな名前か……」
同時攻撃につけられた名称に、露骨に嫌そうな顔をするレレン。
(まぁ構わんが……)
ちょっぴり納得しかねがらも、ユーガンの方は黙っていた。
それでも、ジュエラドンは最後の力を振り絞って息を吐こうとした。
しかし――
『サンダー・ボルト』
【サンダー・ボルト】大気領域第5レベルの攻撃呪文。大気中より集まった雷電を敵に落とす。
聖剣が呪文を読み込み、稲妻が天から落ちた。
それはタリンが突き刺した剣に落ちる!
そして頭より流れ込む……怪獣の体内へ。
自機の剣が吹き飛び、作り置きの珠紋石も尽きかけていたガイには、操縦席で即席に作る事ができるアイテムしか使う事はできなかった。
だが――もはやそれで充分だったのだ。
全身の亀裂が一気に深まった。
そして――大爆発!
ジュエラドン本体は巨大な噴煙と化し、粉々に飛び散った。
天変地異と扱われた古代の魔竜を人為的に強化改造した、狂気の産物……それがついに滅んだ。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。


最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる