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2章
21 魔の領域 2
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ならず者どもを震え上がらせ逃走させた騎士達。その隊長は赤毛を後ろで束ねた、ガイと歳の変わらない少女。
彼らを遠巻きに見る地元民の目にも薄っすらと恐怖があった。
ガイはゾウムシ型の運搬機から降り、すぐ側にいた地元民に訊いてみる。
「ポリ公だって? あの騎士は一体……?」
操縦席の中から女騎士を見ていたシャンリーが窓を開けて身を乗り出す。
そして小さく呟いた。
「彼女は、ポリアンナ……?」
それを聞いた地元民が頷く。
「ああそうじゃ。領主の一人娘、ポリアンア様じゃ。子供の頃から文武両道の才媛じゃったが……領が魔王軍の配下になってから、あの緋色の鎧を纏って公安維持部隊を結成なされた」
そう言うと、地面に転がる三つの生首を見て震えあがった。
「その裁きは即座かつ絶対にして弁解無用。強制両成敗を掲げ、揉めた連中から一人ずつを必ず血祭にあげる。あまりに問答無用で必ず死者が出るがゆえ、領内のならず者どもはポリアンナ公安維持隊を『ポリ公』と呼んで恐れておるのじゃ」
地元民の言葉が聞こえる筈もないが、赤い女魔法戦士ポリアンナがガイ達の方を振り向いた。
その目が大きく見開かれる。と、彼女の顔色が蒼白になった。
ポリアンナが大股でガイ達へ迫る。
地元民が、潮が引くかのように道を開けた。
付き従っていた騎士達は戸惑っている――彼らにも女隊長の行動が理解できないのだ。
ガイ達の側へ来たポリアンナは、剣を収めて話しかけてくる。
「……お前達。我らが本部に来い」
目の前に来られて、ガイはポリアンナがどこを見ているのか察した。
運搬機にいるシャンリーだ。
シャンリーもポリアンナを見つめて頷く。
「ええ、行きましょう」
――ポリアンナ公安維持部隊本部――
街の警備兵の詰め所の一つを丸ごと使っている、公安維持部隊本部。
その一室で人払いをし、ポリアンナはシャンリーに片膝をついて頭を下げた。
「ついにこの時が来てしまったのですね……何も弁解はいたしません。シャンリー様、我が領は魔王軍に従う事で安全を得ました。今となっては討伐されて当然というもの」
そして強い眼差しでシャンリーを見上げる。
「しかし両親に情けをかけ、お取り潰しだけはご容赦願えませんか。私のこの首なら差し出します」
そんな彼女に――冷たささえある眼差しで見つめながら――シャンリーは言った。
「貴女が死んでもユーガンを放っておいたら意味がありません」
ポリアンナは視線を落した。床についた手をぎゅっと握り締める。
「あ、兄としても苦渋の決断だったのだと思います。あの理知的で優しかった兄の事、領民の犠牲を最小限にするために仕方なく……」
だが途中でタリンが「ハァ?」と口を挟む。
「いやいや、アンタの兄貴を吸血鬼にした奴を探して倒さないと意味ないだろ」
するとポリアンナが仰天し、跳ねるような勢いで顔を上げた。
「ええ!? い、今なんと!?」
「……知らなかったのか」
ガイは思わず呟いた。
ガイ一同はマスターボウガス……ユーガン=ホンについて、わかっている事を全て話す。
人払いがされていたのは幸いだった。
ポリアンナは愕然としていたが、ケイト帝国第一皇女がいるガイ達一行の言葉を疑いはしなかった。
呆けたように「そんな、そんな……」と呟くポリアンナを前に、タリンが「はーあ」と気の抜けた声をあげる。
「家族でさえ知らないなら黒幕がどこに潜んでいるかわかんねーな」
少し考えスティーナが訊く。
「あなたの兄さんが変わる前後に家に入り込んだ者はいませんか?」
「いません」
即答するポリアンナ。
少し考えスティーナがさらに訊く。
「……使用人とかメイドとかも含めて」
「いません」
即答するポリアンナ。
ここまでの事を思い出し、ガイは首を捻りながらなんとか考えを絞り出した。
「魔物の居留地……この領にあるんだよな? そこが一番怪しいのかもしれないぜ」
「ならば私が案内します!」
即答しながらポリアンナがア立ち上がった。
――サイーキの街から運搬機で離れる事、数時間――
埃っぽい風が吹きすさぶ荒野をガイ達の運搬機が進む。
ホン侯爵家領にある、魔王軍残党の居留地へ向かって。
ポリアンナも同行を願い出て、運搬機の操縦席にいた。
公安維持部隊の隊員は他には一人もいない。
「すいません。あそこに黒幕がいるという証拠を何も掴んでいない状況では、部隊を率いて乗り込む事はできません。あくまで私個人の視察という形になります……」
詫びる彼女にタリンが肩をすくめる。
「立場って奴か。面倒くせーな」
「そこが適当よりはいいだろ」
ガイはそう言いながら前方に注意を向けた。
遠くに町並みが見えたからだ。
岩山の裾にある、あばら家の並ぶ雑然とした街並みが。
ポリアンナが嫌悪感を見せて呟く。
「あれが魔物達の居留地、バイオレントヴィレッジです」
(魔剣士ポリアンナ)
彼らを遠巻きに見る地元民の目にも薄っすらと恐怖があった。
ガイはゾウムシ型の運搬機から降り、すぐ側にいた地元民に訊いてみる。
「ポリ公だって? あの騎士は一体……?」
操縦席の中から女騎士を見ていたシャンリーが窓を開けて身を乗り出す。
そして小さく呟いた。
「彼女は、ポリアンナ……?」
それを聞いた地元民が頷く。
「ああそうじゃ。領主の一人娘、ポリアンア様じゃ。子供の頃から文武両道の才媛じゃったが……領が魔王軍の配下になってから、あの緋色の鎧を纏って公安維持部隊を結成なされた」
そう言うと、地面に転がる三つの生首を見て震えあがった。
「その裁きは即座かつ絶対にして弁解無用。強制両成敗を掲げ、揉めた連中から一人ずつを必ず血祭にあげる。あまりに問答無用で必ず死者が出るがゆえ、領内のならず者どもはポリアンナ公安維持隊を『ポリ公』と呼んで恐れておるのじゃ」
地元民の言葉が聞こえる筈もないが、赤い女魔法戦士ポリアンナがガイ達の方を振り向いた。
その目が大きく見開かれる。と、彼女の顔色が蒼白になった。
ポリアンナが大股でガイ達へ迫る。
地元民が、潮が引くかのように道を開けた。
付き従っていた騎士達は戸惑っている――彼らにも女隊長の行動が理解できないのだ。
ガイ達の側へ来たポリアンナは、剣を収めて話しかけてくる。
「……お前達。我らが本部に来い」
目の前に来られて、ガイはポリアンナがどこを見ているのか察した。
運搬機にいるシャンリーだ。
シャンリーもポリアンナを見つめて頷く。
「ええ、行きましょう」
――ポリアンナ公安維持部隊本部――
街の警備兵の詰め所の一つを丸ごと使っている、公安維持部隊本部。
その一室で人払いをし、ポリアンナはシャンリーに片膝をついて頭を下げた。
「ついにこの時が来てしまったのですね……何も弁解はいたしません。シャンリー様、我が領は魔王軍に従う事で安全を得ました。今となっては討伐されて当然というもの」
そして強い眼差しでシャンリーを見上げる。
「しかし両親に情けをかけ、お取り潰しだけはご容赦願えませんか。私のこの首なら差し出します」
そんな彼女に――冷たささえある眼差しで見つめながら――シャンリーは言った。
「貴女が死んでもユーガンを放っておいたら意味がありません」
ポリアンナは視線を落した。床についた手をぎゅっと握り締める。
「あ、兄としても苦渋の決断だったのだと思います。あの理知的で優しかった兄の事、領民の犠牲を最小限にするために仕方なく……」
だが途中でタリンが「ハァ?」と口を挟む。
「いやいや、アンタの兄貴を吸血鬼にした奴を探して倒さないと意味ないだろ」
するとポリアンナが仰天し、跳ねるような勢いで顔を上げた。
「ええ!? い、今なんと!?」
「……知らなかったのか」
ガイは思わず呟いた。
ガイ一同はマスターボウガス……ユーガン=ホンについて、わかっている事を全て話す。
人払いがされていたのは幸いだった。
ポリアンナは愕然としていたが、ケイト帝国第一皇女がいるガイ達一行の言葉を疑いはしなかった。
呆けたように「そんな、そんな……」と呟くポリアンナを前に、タリンが「はーあ」と気の抜けた声をあげる。
「家族でさえ知らないなら黒幕がどこに潜んでいるかわかんねーな」
少し考えスティーナが訊く。
「あなたの兄さんが変わる前後に家に入り込んだ者はいませんか?」
「いません」
即答するポリアンナ。
少し考えスティーナがさらに訊く。
「……使用人とかメイドとかも含めて」
「いません」
即答するポリアンナ。
ここまでの事を思い出し、ガイは首を捻りながらなんとか考えを絞り出した。
「魔物の居留地……この領にあるんだよな? そこが一番怪しいのかもしれないぜ」
「ならば私が案内します!」
即答しながらポリアンナがア立ち上がった。
――サイーキの街から運搬機で離れる事、数時間――
埃っぽい風が吹きすさぶ荒野をガイ達の運搬機が進む。
ホン侯爵家領にある、魔王軍残党の居留地へ向かって。
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公安維持部隊の隊員は他には一人もいない。
「すいません。あそこに黒幕がいるという証拠を何も掴んでいない状況では、部隊を率いて乗り込む事はできません。あくまで私個人の視察という形になります……」
詫びる彼女にタリンが肩をすくめる。
「立場って奴か。面倒くせーな」
「そこが適当よりはいいだろ」
ガイはそう言いながら前方に注意を向けた。
遠くに町並みが見えたからだ。
岩山の裾にある、あばら家の並ぶ雑然とした街並みが。
ポリアンナが嫌悪感を見せて呟く。
「あれが魔物達の居留地、バイオレントヴィレッジです」
(魔剣士ポリアンナ)
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