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2章
19 新たな守護者 3
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影針を追って走るレレン。
いよいよ村に入る、というその時。村を囲う策に一羽の鳥が停まっているのを見つけた。
見覚えのあるその鳥は、既に日も暮れたというのに、レレンを見ると空に……村の中へと羽ばたく。
(そうか! ついて来いと……)
レレンは遠ざかる影針ではなく、鳥の方を追った。
――村の宿屋――
影針は村の宿屋へ着いた。そこは占領後、兵士達の寝床として好きに使わせている。今でもゴブリンやオークが馬鹿に騒ぐ声が外まで聞こえてきていた。
こいつらをレレンにぶつけるつもりだったが――相手が追ってこない。
(猪武者かと思っていたが、ここに至って身を隠したか。まさか逃げたわけではあるまい。となると……)
影針がそう考えた時。
村の一画から爆発音が響いてきた!
――村の寺院――
屋根に鳥が停まるのを見て、レレンは炎の拳を放った。
「ブレイズボルトーー!!」
熱線が壁を打ち、爆発を起こして叩き壊す。人が優に通る事ができる大穴が開き、そこからぞろぞろと出てきた者達がいた。
捕らえられていた村人達である。彼らは村が制圧された後、ここに監禁されていたのである。
先頭をきって駆けてきたのは女魔術師のララだった。
「やはりララのファミリアだったか。お手柄だぞ。ありがとう」
レレンの感謝に、ララは照れてはにかみながら頷いた。
ララはファミリアを外に出し、救援が来るのを待っていたのである。自分達が捕まっている所へ誘導するために。
もちろん収監している場所には見張りもいる。
寺院の正門の方から五匹のオーク兵が慌てて走ってきた。
が――
「ブレイズプラズマーー!!」
レレンの炎の拳に砕かれ焼かれ、全員一瞬で絶命する。
屍とともに得物が地面に転がった。
するとその剣を拾う者がある。
「よーし、恨みは倍返しだぜ!」
捕まっていたタリン達であった。
――村の往来――
村人達の逆襲を受け、慌てふためく魔王軍。
タリンが威勢よくゴブリンどもに斬りかかった。
「アサルトタイガーー!!」
虎のオーラを纏った剣が敵雑兵を切り裂く。
そのすぐ側では鍛冶屋のイアンがメイスでオーガーを殴り飛ばしていた。
「このドサンピンどもがぁ!」
農夫のタゴサックが鉈でオークどもを切り裂き、スティーナがゴブリンの牙を撒くとそこからゴブリン兵が召喚される。さらに骸骨馬のシロウが魔物兵を後ろ足の蹴りで吹き飛ばしていた。
ウスラが壁として敵を阻んで殴られ、その後ろから女魔術師のララが氷柱を降らせる呪文を唱えた。
そして戦闘形態に変身したレレンが大勢の敵を蹴散らす。
「ブレイズプラズマーー!!」
戦況は優勢ではある。
だが後ろについて来たスティーナは焦っていた。
(急がないと。あいつらがジュエラドンを出して来たらお終いだから……)
この村は一度敗れて制圧されているのだ。
魔竜を改造した怪獣の威力によって。
そして期待通り、家屋の屋根の上に立つ影が現れた。
「なるほど、上手く立ち回ったものだな。だがここまでだ」
「来たか影針。今こそお前を討たせてもらう!」
現れた黒装束の暗殺者にレレンが叫ぶ。
だが静かにそれを否定する影針。
「無理だと思うがな」
「ぬかせ!」
レレンは炎の拳を放とうと身構えた。
しかし……
往来の向こうに、赤い鎧の騎士が銀髪を靡かせて現れたのだ。
「マスターボウガス!」
騎士へと振り向くレレン。
影針もまた赤い騎士へと声をかけた。
「村人どもごときならともかく、マスターキメラを仕留めろというならいくらかの報酬は要求する。安くはするが、どうする?」
それを聞いたタリンが罵声を飛ばす。
「テんメー! バイト感覚かよ!」
だが現れたマスターボウガスは。
油断なく腰の剣に手をかけながらも、レレンに話しかけてきた。
「マスターキメラ。この世界に同族のいない魔獣人のお前だ。私に力を貸すなら傘下に入れてもいい。我々はまだ戦力の増強をしたいからな。この村に義理立てする必要など、お前には無いだろう」
だがレレンは赤い騎士に問うた。
「そんなどうでもいい村をなぜ襲った。ガイがそれほど恐ろしかったのか!」
ところが。
レレンに後ろからララが伝える。
「あいつら、ここに旧ケイト帝国の残した貴重品がないか訊いてきたけど。心当たりあります?」
村を脱出していたレレンには初耳だ。
彼女はマスターボウガスに問いかけた。
「なぜそんな物がここにあると思う」
「兵隊とはいえ、ラヴァフロウを強化した魔竜を倒せるのだ。疑って当然だろう。ラヴァフロウは帝国が保管していたのだから、あの女が対抗手段を持っていてもおかしくはない」
そう答えるマスターボウガスの言う女――それがミオンの事であろうとレレンは察した。
(ラヴァフロウはケイト帝国に封印されていて、それを魔王軍が手に入れた。マスターボウガスはそれを引き継いだ。そういう事か)
ボウガスの言い分から推測するレレン。
だが当然疑問もわく。
(あの女というのはミオンだとして、対抗手段を持っているとなぜ考えた? ミオンの本当の素性を知っているからだろうが……ミオンの実家も、秘宝だか秘術だかを継承するような一族なのか?)
ミオンが今いる筈の場所を思う。
(世界樹の事は知られてはいけないな)
それ以上何も言わず、剣を抜いて迫るマスターボウガス。その青い瞳が赤く変わり、刃に月光が反射する。
レレンは身構え、己の奥義を放った。
「ブレイズプラズマーー!!」
秒間10万発に及ぶ熱線が飛ぶ。一つ一つが10万度の超高熱をもつ炎の地獄!
だがしかし……なんという事か。
ボウガスの黄金色に輝く剣が、そのことごとくを受け止め叩き落とすではないか!
赤い騎士が冷たい声で告げる。
「一度見た技だ。前以上に通用しないのは予想できる事だろう」
「無論だ。食らえ!」
そう叫ぶレレンは、熱線の嵐を敵に叩き込んですぐに接近していた。
そして両手に高熱のエネルギーを漲らせて打ちかかる。
「なるほど!」
そう叫びながら、ボウガスが間一髪で剣での防御を間に合わせた。
攻撃は防がれた。
……と見えたが。
そこまでが想定内だったのだ。
「聞けえ! 渾身の獅子の咆哮を!」
接触した状態で、両手の高熱が反応し、混ざり合い……大爆発!
爆炎がレレンとボウガスを飲み込み、月夜を真昼のように照らした。
「自爆か? 愚かな」
屋根の上で影針が冷たく見下した。
いよいよ村に入る、というその時。村を囲う策に一羽の鳥が停まっているのを見つけた。
見覚えのあるその鳥は、既に日も暮れたというのに、レレンを見ると空に……村の中へと羽ばたく。
(そうか! ついて来いと……)
レレンは遠ざかる影針ではなく、鳥の方を追った。
――村の宿屋――
影針は村の宿屋へ着いた。そこは占領後、兵士達の寝床として好きに使わせている。今でもゴブリンやオークが馬鹿に騒ぐ声が外まで聞こえてきていた。
こいつらをレレンにぶつけるつもりだったが――相手が追ってこない。
(猪武者かと思っていたが、ここに至って身を隠したか。まさか逃げたわけではあるまい。となると……)
影針がそう考えた時。
村の一画から爆発音が響いてきた!
――村の寺院――
屋根に鳥が停まるのを見て、レレンは炎の拳を放った。
「ブレイズボルトーー!!」
熱線が壁を打ち、爆発を起こして叩き壊す。人が優に通る事ができる大穴が開き、そこからぞろぞろと出てきた者達がいた。
捕らえられていた村人達である。彼らは村が制圧された後、ここに監禁されていたのである。
先頭をきって駆けてきたのは女魔術師のララだった。
「やはりララのファミリアだったか。お手柄だぞ。ありがとう」
レレンの感謝に、ララは照れてはにかみながら頷いた。
ララはファミリアを外に出し、救援が来るのを待っていたのである。自分達が捕まっている所へ誘導するために。
もちろん収監している場所には見張りもいる。
寺院の正門の方から五匹のオーク兵が慌てて走ってきた。
が――
「ブレイズプラズマーー!!」
レレンの炎の拳に砕かれ焼かれ、全員一瞬で絶命する。
屍とともに得物が地面に転がった。
するとその剣を拾う者がある。
「よーし、恨みは倍返しだぜ!」
捕まっていたタリン達であった。
――村の往来――
村人達の逆襲を受け、慌てふためく魔王軍。
タリンが威勢よくゴブリンどもに斬りかかった。
「アサルトタイガーー!!」
虎のオーラを纏った剣が敵雑兵を切り裂く。
そのすぐ側では鍛冶屋のイアンがメイスでオーガーを殴り飛ばしていた。
「このドサンピンどもがぁ!」
農夫のタゴサックが鉈でオークどもを切り裂き、スティーナがゴブリンの牙を撒くとそこからゴブリン兵が召喚される。さらに骸骨馬のシロウが魔物兵を後ろ足の蹴りで吹き飛ばしていた。
ウスラが壁として敵を阻んで殴られ、その後ろから女魔術師のララが氷柱を降らせる呪文を唱えた。
そして戦闘形態に変身したレレンが大勢の敵を蹴散らす。
「ブレイズプラズマーー!!」
戦況は優勢ではある。
だが後ろについて来たスティーナは焦っていた。
(急がないと。あいつらがジュエラドンを出して来たらお終いだから……)
この村は一度敗れて制圧されているのだ。
魔竜を改造した怪獣の威力によって。
そして期待通り、家屋の屋根の上に立つ影が現れた。
「なるほど、上手く立ち回ったものだな。だがここまでだ」
「来たか影針。今こそお前を討たせてもらう!」
現れた黒装束の暗殺者にレレンが叫ぶ。
だが静かにそれを否定する影針。
「無理だと思うがな」
「ぬかせ!」
レレンは炎の拳を放とうと身構えた。
しかし……
往来の向こうに、赤い鎧の騎士が銀髪を靡かせて現れたのだ。
「マスターボウガス!」
騎士へと振り向くレレン。
影針もまた赤い騎士へと声をかけた。
「村人どもごときならともかく、マスターキメラを仕留めろというならいくらかの報酬は要求する。安くはするが、どうする?」
それを聞いたタリンが罵声を飛ばす。
「テんメー! バイト感覚かよ!」
だが現れたマスターボウガスは。
油断なく腰の剣に手をかけながらも、レレンに話しかけてきた。
「マスターキメラ。この世界に同族のいない魔獣人のお前だ。私に力を貸すなら傘下に入れてもいい。我々はまだ戦力の増強をしたいからな。この村に義理立てする必要など、お前には無いだろう」
だがレレンは赤い騎士に問うた。
「そんなどうでもいい村をなぜ襲った。ガイがそれほど恐ろしかったのか!」
ところが。
レレンに後ろからララが伝える。
「あいつら、ここに旧ケイト帝国の残した貴重品がないか訊いてきたけど。心当たりあります?」
村を脱出していたレレンには初耳だ。
彼女はマスターボウガスに問いかけた。
「なぜそんな物がここにあると思う」
「兵隊とはいえ、ラヴァフロウを強化した魔竜を倒せるのだ。疑って当然だろう。ラヴァフロウは帝国が保管していたのだから、あの女が対抗手段を持っていてもおかしくはない」
そう答えるマスターボウガスの言う女――それがミオンの事であろうとレレンは察した。
(ラヴァフロウはケイト帝国に封印されていて、それを魔王軍が手に入れた。マスターボウガスはそれを引き継いだ。そういう事か)
ボウガスの言い分から推測するレレン。
だが当然疑問もわく。
(あの女というのはミオンだとして、対抗手段を持っているとなぜ考えた? ミオンの本当の素性を知っているからだろうが……ミオンの実家も、秘宝だか秘術だかを継承するような一族なのか?)
ミオンが今いる筈の場所を思う。
(世界樹の事は知られてはいけないな)
それ以上何も言わず、剣を抜いて迫るマスターボウガス。その青い瞳が赤く変わり、刃に月光が反射する。
レレンは身構え、己の奥義を放った。
「ブレイズプラズマーー!!」
秒間10万発に及ぶ熱線が飛ぶ。一つ一つが10万度の超高熱をもつ炎の地獄!
だがしかし……なんという事か。
ボウガスの黄金色に輝く剣が、そのことごとくを受け止め叩き落とすではないか!
赤い騎士が冷たい声で告げる。
「一度見た技だ。前以上に通用しないのは予想できる事だろう」
「無論だ。食らえ!」
そう叫ぶレレンは、熱線の嵐を敵に叩き込んですぐに接近していた。
そして両手に高熱のエネルギーを漲らせて打ちかかる。
「なるほど!」
そう叫びながら、ボウガスが間一髪で剣での防御を間に合わせた。
攻撃は防がれた。
……と見えたが。
そこまでが想定内だったのだ。
「聞けえ! 渾身の獅子の咆哮を!」
接触した状態で、両手の高熱が反応し、混ざり合い……大爆発!
爆炎がレレンとボウガスを飲み込み、月夜を真昼のように照らした。
「自爆か? 愚かな」
屋根の上で影針が冷たく見下した。
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