79 / 147
2章
16 魔獣咆哮 6
しおりを挟む
――ミズスマシ型の運搬機・操縦席――
助手席に座るレレンはモニターを見ていた。
そこにはガイの乗機パンドラアーミーが映り、ステータスも表示されている。
>
パンドラキマイラ
ファイティングアビリティ:120
ウェポンズアビリティ:120
スピードアビリティ:140
パワーアビリティ:140
アーマードアビリティ:140
>
「何度見ても不思議な変形だな。でもこのステータス……改造前より攻撃力が下がり過ぎているような? アビリティの合計もパワーアップしてやっと互角に見えるが」
確かに、数値的には弱体化しているように見える。
だがスティーナはそれを承知と頷いた。
「ええ。攻撃特化していた能力を、防御性能へ大きく寄せました」
そして確信を持って告げる。
「そして新機能にも費やしましたので。以前より確実に強いです」
――山裾。怪獣と対峙する四機の人造巨人兵――
パンドラキマイラの操縦席で。
「さあ行くぜ。これが初お披露目だ」
そう言うとガイは聖剣を手元に差し込む。その木刀を入れるための穴に。
最奥まで差し込むと、低く重い駆動音ととに機体の関節部から一瞬光が漏れた。
そしてガイは、腰の鞄から珠紋石を二つ取り出すと聖剣に嵌め込む。
『アイスボール。マジックスクリーン』
聖剣が読み込むと、二つの呪文名が操縦席のモニターにも映し出された。
パンドラキマイラの胸にある獅子の顔が口を開ける。
そこに凍気が煌めくと、荒れ狂う吹雪が吐き出された。
それは怪獣・ジュエラドンに炸裂し、結晶状の鱗を凍結させる!
だが敵は苦悶の声をあげるや、破壊光線を口から吐いた。
光線がガイ機の肩を焼く!
だがしかし。
その光線は装甲の表面で弾かれ、半分ほどは宙に散った。
損傷を受けないでは無かったが、それも徐々に修復していく……!
――ミズスマシ型の運搬機・操縦席――
「呪文を発動!? それに再生能力?……聖剣の力を発揮しているのか!」
驚くレレンに、スティーナは落ち着いて頷いた。
「ええ。不死型機のSバスタードスカルとは相性が悪く自滅しましたが、なら別属性の機体なら有効なのでは……と考えて。猛獣型機のSサバイブキマイラには、聖剣の力を受けるため専用の機構を搭載しました」
さらりと言っているが、そんな機能は一般的ではない。
だが魔法の武具が存在するこの世界において、研究している者が皆無というわけでもない。そして実用化に漕ぎつけた者も僅かながらいる。
その一人がスティーナなのだ。
そしてレレンは見た。
ガイ機のステータスが変化しているのを。
>
ウェポンズアビリティ:120+20
>
アーマードアビリティ:140+20
>
「なんか補正入ってる!?」
「聖剣が発動した呪文の効果を数値的に反映しますので、アビリティレベルは呪文を読み込む度に変化します。この機能を搭載するため高熱発生に使う能力を全部費やしましたが、それでも足りずに全体的な性能まで割を食いましたよ」
驚愕するレレンに淡々と説明するスティーナ。
「けれど珠紋石を豊富に用意できる師匠なら、この【能力変換】機能は削ったパワーを補って余りあります」
――山裾。怪獣と対峙する四機の人造巨人兵――
「今から大きな一発を叩き込む。続く準備をしてくれ!」
味方の三機にそう叫び、ガイは腰の鞄から次の珠紋石を取り出した。
レバーと化した聖剣にそれらを嵌めこむ。大気と水、二種の結晶を。
聖剣が呪文を読み込む。
『サンダークラウド。ブリザード』
【サンダークラウド】大気領域6レベルの攻撃呪文。雷雲が頭上に生じ、そこからの落雷が範囲内の敵を一掃する。
【ブリザード】水領域6レベルの攻撃呪文。凍気の嵐で範囲内を冷却・粉砕する。
キマイラが長剣を構えた。その刃に凍気と電撃が纏わりつく。
ガイが放つ時と全く同じ動きで、パンドラキマイラが怪獣へ走った。
怪獣が破壊光線を吐くが、その運動性で直撃を避け、当たった箇所が焼かれても装甲で耐えて前進し――
間合いに入るや、キマイラはガイと同じ動きで跳ぶ。
「雷雲吹雪・一文字斬りぃ!!」
剣が一閃し、怪獣へ炸裂した!
刃が当たった瞬間、凍気が吹き荒れて敵の全身を凍てつかせた。
氷片を砕きながら刃が食い込むや、幾条もの電撃が凍結した敵の体を駆け巡った。
ただでさえ強大な電力が、氷結する事で伝導率の跳ね上がった敵の内部を隅々まで伝わり破壊する!
宝石のような鱗が砕けて飛び散る中、敵の身を切り裂いた刃が振り抜かれ、怪獣は苦悶の咆哮をあげた。
――ミズスマシ型の運搬機・操縦席――
呆気にとられるレレン。
モニターに映る数値はまたも変化していた。
>
ファイティングアビリティ:120+40
>
「実質、低い能力なんて無いじゃないか!?」
己が乗っていた時より高い近接攻撃力を前に思わず叫ぶレレン。
スティーナが頷く。
「そうです。師匠が乗る限りは」
その大きな瞳が鋭く光った。
「だから基本機能は、様々な手を駆使する間、生き残るための防御性能重視――高運動性と重装甲を両立させました。無数の手札を合わせつつ、それをフルに活かすまで生かす……『サバイブキマイラ』とはその設計思想に基づいた名なのです」
――山裾。悶える怪獣と四機の人造巨人兵――
「撃てい!」
鍛冶屋のイアンが叫び、他の二機も動く。
凍った怪獣に砲弾が直撃し、鋭い爪が切り裂いた。
そして骸骨武者・Sバスタードスカルが剣を振り上げ――
「今度こそ食らいやがれ! デッドリーアサルトタイガーー!!」
タリンが叫ぶ。紫の虎のオーラを纏った剣が凍った怪獣を直撃した。
再生能力を遥かに上回る破壊力が敵の体を砕き、生じた亀裂が全身に走る。
『ちゃんと決まれば十分強かろ?』
シロウの髑髏がガチガチと顎を鳴らした。
そしてガイ機、パンドラキマイラは。
次にセットされた珠紋石を反映し、胸にある獅子の顔が大きく口をあけた。
その奥で激しい雷光が輝く。
「サンダー・ボルトォ!!」
「がおー!」
ガイとイムが叫ぶや、獅子が電撃を吐き出し、怪獣を撃ち貫く!
亀裂がさらに広がり、怪獣の全身が雪崩をうつかのごとく崩壊した。
崩れ落ち、小山を築く。
怪獣は文字通り粉砕されたのだ。
――静かになった山裾――
魔王軍の残党が出て来る気配は無い。
虎の子の怪獣ジュエラドンが倒され、引き上げたのだろう。
ガイは操縦席で「ふう」と溜息をつく。
「初陣はなんとか勝ったな」
「やったね!」
肩でイムが満面の笑みを浮かべ、ガイの頭に抱きついた。
ガイもくすぐったそうに微笑む。
「おかげさまで」
助手席に座るレレンはモニターを見ていた。
そこにはガイの乗機パンドラアーミーが映り、ステータスも表示されている。
>
パンドラキマイラ
ファイティングアビリティ:120
ウェポンズアビリティ:120
スピードアビリティ:140
パワーアビリティ:140
アーマードアビリティ:140
>
「何度見ても不思議な変形だな。でもこのステータス……改造前より攻撃力が下がり過ぎているような? アビリティの合計もパワーアップしてやっと互角に見えるが」
確かに、数値的には弱体化しているように見える。
だがスティーナはそれを承知と頷いた。
「ええ。攻撃特化していた能力を、防御性能へ大きく寄せました」
そして確信を持って告げる。
「そして新機能にも費やしましたので。以前より確実に強いです」
――山裾。怪獣と対峙する四機の人造巨人兵――
パンドラキマイラの操縦席で。
「さあ行くぜ。これが初お披露目だ」
そう言うとガイは聖剣を手元に差し込む。その木刀を入れるための穴に。
最奥まで差し込むと、低く重い駆動音ととに機体の関節部から一瞬光が漏れた。
そしてガイは、腰の鞄から珠紋石を二つ取り出すと聖剣に嵌め込む。
『アイスボール。マジックスクリーン』
聖剣が読み込むと、二つの呪文名が操縦席のモニターにも映し出された。
パンドラキマイラの胸にある獅子の顔が口を開ける。
そこに凍気が煌めくと、荒れ狂う吹雪が吐き出された。
それは怪獣・ジュエラドンに炸裂し、結晶状の鱗を凍結させる!
だが敵は苦悶の声をあげるや、破壊光線を口から吐いた。
光線がガイ機の肩を焼く!
だがしかし。
その光線は装甲の表面で弾かれ、半分ほどは宙に散った。
損傷を受けないでは無かったが、それも徐々に修復していく……!
――ミズスマシ型の運搬機・操縦席――
「呪文を発動!? それに再生能力?……聖剣の力を発揮しているのか!」
驚くレレンに、スティーナは落ち着いて頷いた。
「ええ。不死型機のSバスタードスカルとは相性が悪く自滅しましたが、なら別属性の機体なら有効なのでは……と考えて。猛獣型機のSサバイブキマイラには、聖剣の力を受けるため専用の機構を搭載しました」
さらりと言っているが、そんな機能は一般的ではない。
だが魔法の武具が存在するこの世界において、研究している者が皆無というわけでもない。そして実用化に漕ぎつけた者も僅かながらいる。
その一人がスティーナなのだ。
そしてレレンは見た。
ガイ機のステータスが変化しているのを。
>
ウェポンズアビリティ:120+20
>
アーマードアビリティ:140+20
>
「なんか補正入ってる!?」
「聖剣が発動した呪文の効果を数値的に反映しますので、アビリティレベルは呪文を読み込む度に変化します。この機能を搭載するため高熱発生に使う能力を全部費やしましたが、それでも足りずに全体的な性能まで割を食いましたよ」
驚愕するレレンに淡々と説明するスティーナ。
「けれど珠紋石を豊富に用意できる師匠なら、この【能力変換】機能は削ったパワーを補って余りあります」
――山裾。怪獣と対峙する四機の人造巨人兵――
「今から大きな一発を叩き込む。続く準備をしてくれ!」
味方の三機にそう叫び、ガイは腰の鞄から次の珠紋石を取り出した。
レバーと化した聖剣にそれらを嵌めこむ。大気と水、二種の結晶を。
聖剣が呪文を読み込む。
『サンダークラウド。ブリザード』
【サンダークラウド】大気領域6レベルの攻撃呪文。雷雲が頭上に生じ、そこからの落雷が範囲内の敵を一掃する。
【ブリザード】水領域6レベルの攻撃呪文。凍気の嵐で範囲内を冷却・粉砕する。
キマイラが長剣を構えた。その刃に凍気と電撃が纏わりつく。
ガイが放つ時と全く同じ動きで、パンドラキマイラが怪獣へ走った。
怪獣が破壊光線を吐くが、その運動性で直撃を避け、当たった箇所が焼かれても装甲で耐えて前進し――
間合いに入るや、キマイラはガイと同じ動きで跳ぶ。
「雷雲吹雪・一文字斬りぃ!!」
剣が一閃し、怪獣へ炸裂した!
刃が当たった瞬間、凍気が吹き荒れて敵の全身を凍てつかせた。
氷片を砕きながら刃が食い込むや、幾条もの電撃が凍結した敵の体を駆け巡った。
ただでさえ強大な電力が、氷結する事で伝導率の跳ね上がった敵の内部を隅々まで伝わり破壊する!
宝石のような鱗が砕けて飛び散る中、敵の身を切り裂いた刃が振り抜かれ、怪獣は苦悶の咆哮をあげた。
――ミズスマシ型の運搬機・操縦席――
呆気にとられるレレン。
モニターに映る数値はまたも変化していた。
>
ファイティングアビリティ:120+40
>
「実質、低い能力なんて無いじゃないか!?」
己が乗っていた時より高い近接攻撃力を前に思わず叫ぶレレン。
スティーナが頷く。
「そうです。師匠が乗る限りは」
その大きな瞳が鋭く光った。
「だから基本機能は、様々な手を駆使する間、生き残るための防御性能重視――高運動性と重装甲を両立させました。無数の手札を合わせつつ、それをフルに活かすまで生かす……『サバイブキマイラ』とはその設計思想に基づいた名なのです」
――山裾。悶える怪獣と四機の人造巨人兵――
「撃てい!」
鍛冶屋のイアンが叫び、他の二機も動く。
凍った怪獣に砲弾が直撃し、鋭い爪が切り裂いた。
そして骸骨武者・Sバスタードスカルが剣を振り上げ――
「今度こそ食らいやがれ! デッドリーアサルトタイガーー!!」
タリンが叫ぶ。紫の虎のオーラを纏った剣が凍った怪獣を直撃した。
再生能力を遥かに上回る破壊力が敵の体を砕き、生じた亀裂が全身に走る。
『ちゃんと決まれば十分強かろ?』
シロウの髑髏がガチガチと顎を鳴らした。
そしてガイ機、パンドラキマイラは。
次にセットされた珠紋石を反映し、胸にある獅子の顔が大きく口をあけた。
その奥で激しい雷光が輝く。
「サンダー・ボルトォ!!」
「がおー!」
ガイとイムが叫ぶや、獅子が電撃を吐き出し、怪獣を撃ち貫く!
亀裂がさらに広がり、怪獣の全身が雪崩をうつかのごとく崩壊した。
崩れ落ち、小山を築く。
怪獣は文字通り粉砕されたのだ。
――静かになった山裾――
魔王軍の残党が出て来る気配は無い。
虎の子の怪獣ジュエラドンが倒され、引き上げたのだろう。
ガイは操縦席で「ふう」と溜息をつく。
「初陣はなんとか勝ったな」
「やったね!」
肩でイムが満面の笑みを浮かべ、ガイの頭に抱きついた。
ガイもくすぐったそうに微笑む。
「おかげさまで」
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説

ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました
グミ食べたい
ファンタジー
疲れ切った現実から逃れるため、VRMMORPG「アナザーワールド・オンライン」に没頭する俺。自由度の高いこのゲームで憧れの料理人を選んだものの、気づけばゲーム内でも完全に負け組。戦闘職ではないこの料理人は、ゲームの中で目立つこともなく、ただ地味に日々を過ごしていた。
そんなある日、フレンドの誘いで参加したレベル上げ中に、運悪く出現したネームドモンスター「猛き猪」に遭遇。通常、戦うには3パーティ18人が必要な強敵で、俺たちのパーティはわずか6人。絶望的な状況で、肝心のアタッカーたちは早々に強制ログアウトし、残されたのは熊型獣人のタンク役クマサンとヒーラーのミコトさん、そして料理人の俺だけ。
逃げるよう促されるも、フレンドを見捨てられず、死を覚悟で猛き猪に包丁を振るうことに。すると、驚くべきことに料理スキルが猛き猪に通用し、しかも与えるダメージは並のアタッカーを遥かに超えていた。これを機に、負け組だった俺の新たな冒険が始まる。
猛き猪との戦いを経て、俺はクマサンとミコトさんと共にギルドを結成。さらに、ある出来事をきっかけにクマサンの正体を知り、その秘密に触れる。そして、クマサンとミコトさんと共にVチューバー活動を始めることになり、ゲーム内外で奇跡の連続が繰り広げられる。
リアルでは無職、ゲームでは負け組職業だった俺が、リアルでもゲームでも自らの力で奇跡を起こす――そんな物語がここに始まる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。


最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる