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1章
4 新生活 3
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「あの、すいません。この近くに村はありますでしょうか?」
街道でガイに声をかけてきたのは若い女性だった。
髪をヘアバンドで纏め、ディアンドルタイプの服を着ている。武具の類も荷物も持っていない。
それを奇妙だ、とガイは感じた。まるで近所を散歩でもしているかのような格好だが、村落があるかどうかもわからない所まで出てくるとは。
「一応、有りますよ。魔王軍に襲撃されて大変でしたけど」
多少の警戒をしながらも教えるガイ。
すると女は身を乗り出さんばかりに訊いてくる。
「壊滅したわけではないのですね?」
「ええ、まぁ。田舎村だからか量産型が四機しか来なかったし。それでも結構苦労しましたけどね」
驚きながらも答えるガイへ、女は鋭い目を向けてきた。
「苦労して‥‥退けたのね?」
「そうですけど、それが何か?」
不穏な雰囲気を感じ、ガイは思わず身構える。
女は胸を逸らし、ガイを見下ろしながら剣呑な笑みを浮かべた。
「何かも何も、戻ってこない連中に何があったかを洗い出している所だ。その村を調べさせてもらおう。案内しろ‥‥命が惜しくばな!」
「あんた! 魔王軍?」
ガイは後ろに跳び退き、間合いを離した。
女の体が膨れ、衣服が破れる。だが露わになったのは裸体ではない。緑色に輝く爬虫類の鱗と獣毛の皮だ。蛇鱗の鎧を纏ったがごとき獣人の体である。
顔は人のままではあった。だがその頭には山羊のような捻じれた角が生えている。
「変身したよぉ」
「魔物なのか!」
怯えるイムに叫ぶガイ。
女は自信に満ちた笑みを浮かべて声高に名乗った。
「同時に異界から召喚された聖勇士でもある。私はこの世界に存在しない筈の、魔獣の獣人‥‥魔獣人! 魔王軍旧陸戦大隊最強の親衛隊・マスターキメラだ!」
強大なエネルギーが彼女の周囲に立ち昇る。
(異界流! 同じ聖勇士とはいえ、シロウより確実に上だ‥‥!)
ガイはパーティ追放のきっかけとなった聖勇士の事を思い出す。己の異界流が底上げされた事で、ガイにはその強弱を感じる感覚も備わりつつあった。
強敵を前に、急いで珠紋石を腰のポーチから取り出す。
それを見て、女――マスターキメラは声を上げた。
「やる気か。ものども! こい!」
途端に周囲の草陰木陰からわらわらと魔王軍の雑兵達が現れる。オークやゴブリンと言った下級の兵士達が。
「かかれ!」
「ヒャッハー!」
マスターキメラが命令すると、雑兵どもが鬨の声をあげてガイへ駆け寄ってくる!
青く輝く珠紋石をガイは投げた。それは宙で砕け、氷片の舞う超低温の気流が渦を巻く。水領域4レベルの攻撃呪文【アイスボール】が発動!
それは魔物の群れを飲みこみ、傷口から流れる血さえ凍る凍気で粉砕した。
呼び出した部下が簡単に全滅させられたマスターキメラ。
しかし彼女は不敵に笑う。
「ほう、やるな。ならばこちらも真打登場といかせてもらうか!」
「チッ、やってやるさ!」
叫んでガイは次のアイテムを取り出し、投げた‥‥いや、地面に叩きつけた。
弾ける音と共に、爆発!
異様な量の煙がもうもうと立ち込め、付近の全てを包み込む。
刺激の強い煙に巻かれたマスターキメラは「ごほっ、げほっ」とむせてしまう。
そこを狙った攻撃が来る事を警戒し、防御のため身構える‥‥が、何も来ない。
やがて煙が晴れた時。彼女は、街道の遥か向こうを、背を向けて走り去るガイを見た。
ガイが使ったのは、逃走用の煙玉だったのだ。
「おい? おい! おおい! やってやるさって言って、なんで逃げてんだぁ!」
マスターキメラがそう叫んでも、ガイはますます速度を上げて走っていった。
――カサカ村――
村に駆け込んで来るガイを見つけ、村長は朗らかに声をかける。
「おお、戻られましたかガイ殿‥‥って?」
村長を無視し、ガイは村の中へ走ってゆく。ケイオス・ウォリアーを置いてある工場へ。
土地だけはある田舎村。工場も村の人口に比べて広い。
屋根のある駐機場には四台の機体が横たわっている。一台はガイが持ち込んだガラクタ同然の巨人戦士機。三台は昨日撃墜した魔王軍の機体、その残骸。
そして四機の横で膝をつく機体が一台。
「一機だけでも使えるようにしておいて正解だったぜ」
呟きながらガイは機体に乗り込んだ。
敵が襲って来た時のため、最も破損の少なかった機体を修理しておいたのだ。
ハッチが閉じ、火が入り、ガイの感覚が機体と一体化する。
鎧を纏ったリザードマン型の機体、Bクローリザードが立ち上がった。
――村出入口の外――
村を出たガイが見たのは、のしのしと村に迫る巨大生物。
ずんぐりした体に短い手足を持ち前傾姿勢で二足歩行する甲虫。サイズはケイオス・ウォリアーより頭一つ大きい。
「ヘンなの来たぁ」
「怪獣かよ。これが奴らの真打か」
怖がるイム。敵を睨みつけるガイ。
そこへ通信が入った。
『おいこら貴様! なんでいきなり逃げるか!』
マスターキメラの怒りの声だった。
「真打を出すって言ったじゃないか。だから機体を取りに戻ったんだよ。あんな奴の相手を生身でできるわけないだろ」
ガイからの当然の抗議に、しかしマスターキメラはますます怒る。
『いや、違うって! そのナパームヘッピートルは巨大戦の真打で、さっき言った真打は私自身だ! 怪獣を出すのはもっと後の予定だったの!』
「紛らわしいだろ!」
ガイからの当然の抗議に、しかしマスターキメラはますます怒る。
『順番から行けば当然だろ! 戦闘員の次が私でその次が巨大兵器というのが! 私をゴブリンとオークの引率だと思ったのか? んなわけあるか!』
怒鳴りあっている間にも、怪獣は村の前に来た。
『あ、お前、まだ話が‥‥』
マスターキメラの制止は全く無視され、怪獣は狂暴な咆哮をあげる。
その口から炎が噴き出した。
Bクローリザードは量産機の中では運動性に優れる機種である。炎のブレスを跳躍して避け、ガイは怪獣へ跳びかかった。
近接用の武器、長い爪で相手に切りかかる!
だが怪獣はお構いなしに太い腕を振り回した。
リザードの爪が僅かに甲殻を傷つけるも、吹き飛ばされたのはガイ機の方である。たまらず地面を転がった。
急いで機体を起こすガイ。
「チィ! パワーがでかい! こりゃ量産型四機どころじゃねぇ!」
呻いている間に測定が終わったらしく、モニターに敵の能力値が表記される。
>
ナパームヘッピートル
ファイティングアビリティ:120
ウェポンズアビリティ:140
スピードアビリティ:90
パワーアビリティ:130
アーマードアビリティ:130
>
(‥‥こりゃ勝てん)
ガイは肩のイムに訊いた。
「なぁ‥‥昨日の鎧、また出ないかな?」
すると、イムは。
ぐっと力を籠めて、ぱたぱたと翅を動かした。
すると虹色の渦がガイ機の正面に発生する!
「おお! ナイス!」
ガイの声にイムが「てへへ」とちょっぴり恥ずかしそうに笑った。
渦から黄色い花弁が舞う。
その花吹雪に包まれた機体に、どこから生じたのかわからない蔓と枝が機体に絡みつき、そこかしこで葉を繁茂させた。
花吹雪が止んで渦が消えた時、ガイの機体は灰茶色と緑の鎧を纏っていた。
しかしガイは顔を顰める。
鎧は昨日より遥かに軽装で肩当ては小さいし、長く尖った葉が頭部から後ろ首筋へ鬣のように連なっている――地球・南国の酋長の頭飾りのように。
「‥‥昨日と違う?」
街道でガイに声をかけてきたのは若い女性だった。
髪をヘアバンドで纏め、ディアンドルタイプの服を着ている。武具の類も荷物も持っていない。
それを奇妙だ、とガイは感じた。まるで近所を散歩でもしているかのような格好だが、村落があるかどうかもわからない所まで出てくるとは。
「一応、有りますよ。魔王軍に襲撃されて大変でしたけど」
多少の警戒をしながらも教えるガイ。
すると女は身を乗り出さんばかりに訊いてくる。
「壊滅したわけではないのですね?」
「ええ、まぁ。田舎村だからか量産型が四機しか来なかったし。それでも結構苦労しましたけどね」
驚きながらも答えるガイへ、女は鋭い目を向けてきた。
「苦労して‥‥退けたのね?」
「そうですけど、それが何か?」
不穏な雰囲気を感じ、ガイは思わず身構える。
女は胸を逸らし、ガイを見下ろしながら剣呑な笑みを浮かべた。
「何かも何も、戻ってこない連中に何があったかを洗い出している所だ。その村を調べさせてもらおう。案内しろ‥‥命が惜しくばな!」
「あんた! 魔王軍?」
ガイは後ろに跳び退き、間合いを離した。
女の体が膨れ、衣服が破れる。だが露わになったのは裸体ではない。緑色に輝く爬虫類の鱗と獣毛の皮だ。蛇鱗の鎧を纏ったがごとき獣人の体である。
顔は人のままではあった。だがその頭には山羊のような捻じれた角が生えている。
「変身したよぉ」
「魔物なのか!」
怯えるイムに叫ぶガイ。
女は自信に満ちた笑みを浮かべて声高に名乗った。
「同時に異界から召喚された聖勇士でもある。私はこの世界に存在しない筈の、魔獣の獣人‥‥魔獣人! 魔王軍旧陸戦大隊最強の親衛隊・マスターキメラだ!」
強大なエネルギーが彼女の周囲に立ち昇る。
(異界流! 同じ聖勇士とはいえ、シロウより確実に上だ‥‥!)
ガイはパーティ追放のきっかけとなった聖勇士の事を思い出す。己の異界流が底上げされた事で、ガイにはその強弱を感じる感覚も備わりつつあった。
強敵を前に、急いで珠紋石を腰のポーチから取り出す。
それを見て、女――マスターキメラは声を上げた。
「やる気か。ものども! こい!」
途端に周囲の草陰木陰からわらわらと魔王軍の雑兵達が現れる。オークやゴブリンと言った下級の兵士達が。
「かかれ!」
「ヒャッハー!」
マスターキメラが命令すると、雑兵どもが鬨の声をあげてガイへ駆け寄ってくる!
青く輝く珠紋石をガイは投げた。それは宙で砕け、氷片の舞う超低温の気流が渦を巻く。水領域4レベルの攻撃呪文【アイスボール】が発動!
それは魔物の群れを飲みこみ、傷口から流れる血さえ凍る凍気で粉砕した。
呼び出した部下が簡単に全滅させられたマスターキメラ。
しかし彼女は不敵に笑う。
「ほう、やるな。ならばこちらも真打登場といかせてもらうか!」
「チッ、やってやるさ!」
叫んでガイは次のアイテムを取り出し、投げた‥‥いや、地面に叩きつけた。
弾ける音と共に、爆発!
異様な量の煙がもうもうと立ち込め、付近の全てを包み込む。
刺激の強い煙に巻かれたマスターキメラは「ごほっ、げほっ」とむせてしまう。
そこを狙った攻撃が来る事を警戒し、防御のため身構える‥‥が、何も来ない。
やがて煙が晴れた時。彼女は、街道の遥か向こうを、背を向けて走り去るガイを見た。
ガイが使ったのは、逃走用の煙玉だったのだ。
「おい? おい! おおい! やってやるさって言って、なんで逃げてんだぁ!」
マスターキメラがそう叫んでも、ガイはますます速度を上げて走っていった。
――カサカ村――
村に駆け込んで来るガイを見つけ、村長は朗らかに声をかける。
「おお、戻られましたかガイ殿‥‥って?」
村長を無視し、ガイは村の中へ走ってゆく。ケイオス・ウォリアーを置いてある工場へ。
土地だけはある田舎村。工場も村の人口に比べて広い。
屋根のある駐機場には四台の機体が横たわっている。一台はガイが持ち込んだガラクタ同然の巨人戦士機。三台は昨日撃墜した魔王軍の機体、その残骸。
そして四機の横で膝をつく機体が一台。
「一機だけでも使えるようにしておいて正解だったぜ」
呟きながらガイは機体に乗り込んだ。
敵が襲って来た時のため、最も破損の少なかった機体を修理しておいたのだ。
ハッチが閉じ、火が入り、ガイの感覚が機体と一体化する。
鎧を纏ったリザードマン型の機体、Bクローリザードが立ち上がった。
――村出入口の外――
村を出たガイが見たのは、のしのしと村に迫る巨大生物。
ずんぐりした体に短い手足を持ち前傾姿勢で二足歩行する甲虫。サイズはケイオス・ウォリアーより頭一つ大きい。
「ヘンなの来たぁ」
「怪獣かよ。これが奴らの真打か」
怖がるイム。敵を睨みつけるガイ。
そこへ通信が入った。
『おいこら貴様! なんでいきなり逃げるか!』
マスターキメラの怒りの声だった。
「真打を出すって言ったじゃないか。だから機体を取りに戻ったんだよ。あんな奴の相手を生身でできるわけないだろ」
ガイからの当然の抗議に、しかしマスターキメラはますます怒る。
『いや、違うって! そのナパームヘッピートルは巨大戦の真打で、さっき言った真打は私自身だ! 怪獣を出すのはもっと後の予定だったの!』
「紛らわしいだろ!」
ガイからの当然の抗議に、しかしマスターキメラはますます怒る。
『順番から行けば当然だろ! 戦闘員の次が私でその次が巨大兵器というのが! 私をゴブリンとオークの引率だと思ったのか? んなわけあるか!』
怒鳴りあっている間にも、怪獣は村の前に来た。
『あ、お前、まだ話が‥‥』
マスターキメラの制止は全く無視され、怪獣は狂暴な咆哮をあげる。
その口から炎が噴き出した。
Bクローリザードは量産機の中では運動性に優れる機種である。炎のブレスを跳躍して避け、ガイは怪獣へ跳びかかった。
近接用の武器、長い爪で相手に切りかかる!
だが怪獣はお構いなしに太い腕を振り回した。
リザードの爪が僅かに甲殻を傷つけるも、吹き飛ばされたのはガイ機の方である。たまらず地面を転がった。
急いで機体を起こすガイ。
「チィ! パワーがでかい! こりゃ量産型四機どころじゃねぇ!」
呻いている間に測定が終わったらしく、モニターに敵の能力値が表記される。
>
ナパームヘッピートル
ファイティングアビリティ:120
ウェポンズアビリティ:140
スピードアビリティ:90
パワーアビリティ:130
アーマードアビリティ:130
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(‥‥こりゃ勝てん)
ガイは肩のイムに訊いた。
「なぁ‥‥昨日の鎧、また出ないかな?」
すると、イムは。
ぐっと力を籠めて、ぱたぱたと翅を動かした。
すると虹色の渦がガイ機の正面に発生する!
「おお! ナイス!」
ガイの声にイムが「てへへ」とちょっぴり恥ずかしそうに笑った。
渦から黄色い花弁が舞う。
その花吹雪に包まれた機体に、どこから生じたのかわからない蔓と枝が機体に絡みつき、そこかしこで葉を繁茂させた。
花吹雪が止んで渦が消えた時、ガイの機体は灰茶色と緑の鎧を纏っていた。
しかしガイは顔を顰める。
鎧は昨日より遥かに軽装で肩当ては小さいし、長く尖った葉が頭部から後ろ首筋へ鬣のように連なっている――地球・南国の酋長の頭飾りのように。
「‥‥昨日と違う?」
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